最近はめっきりゲームをしなくなりました、がじぇっとりっぷ(@gadgetrip)です。
GPDといえば界隈では「GPD WIN2」が話題ですが、その裏で「GPD XD+」が中国のショッピングサイト「GEARBEST」と「geekbuying」で予約を開始しています。
某3DSに似たフォルムで話題となった「GPD XD」(2015年7月19日発売)ですが、「GPD XD+」はその後継となります。
筐体は(おそらく)そのままにCPU・GPUが新しくなりメモリが倍、ベンチマークソフトとして有名なAntutuスコアにして6割増しとなっています。
製造メーカであるGPDは”Game Pad Digital”の略であり、まさにゲームデバイスに特化した会社です。
その開発姿勢というか哲学については他誌ではありますがPC WATCHの社長インタビューに詳しいです。
スペック
モデル名 | GPD XD Plus | GPD XD |
価格 | 239.99ドル(予約価格) | 24,980円 |
OS | Android 7.0 Nougat | Android 4.4.4 |
CPU | Mediatek MT8176(6コア) 2 x A72(1.8Ghz), 4 x A53(1.7Ghz) | RK3288(4コア) ARM Cortex-A17(1.8GHz) |
GPU | PowerVR GX6250(600Mhz) | ARM Mali-T764 600MHz |
Antutuスコア | 74500 | 47038 |
ディスプレイ | 5インチIPS 5点マルチタッチ | 5インチIPS |
解像度 | 1280 x 720 | 1280 x 720 |
メモリー | 4GB LPDDR3 | 2GB DDR3 |
ストレージ | 32GB eMMC microSD(最大128GB) | 16/32/64GB eMMC microSD(最大128GB) |
インターフェース | microUSB miniHDMI イヤホンジャック | microUSB miniHDMI イヤホンジャック |
ボタン | 十字,ABXY,R1R2R3L1L2L3,アナログ左右,Start,Select Power,Vol上下,Return,Home,Menu,Mapping | 十字,ABXY,R1R2R3L1L2L3,アナログ左右,Start,Select Power,Vol上下,Return,Home,Menu,Mapping |
Wi-Fi | 802.11 ac/b/g/n | 802.11 b/g/n |
Bluetooth | 4 | 未対応 |
バッテリー | 6000mAh | 6000mAh |
電源 | 5V / 2A | 5V / 2A |
センサー | 3軸加速度センサ | 内蔵 |
カメラ | なし | リア(30万画素) |
幅 | 155mm | 155mm |
奥行き | 89mm | 89mm |
高さ | 24mm | 24mm |
カラー | 黒 | 青・黒 |
重量 | 300g | 300g |
その他 | Flash11.1 サポート Google Play対応 | Google Playなし |
外観
まとめ
「GPD XD+」のAntutuスコアは74500とミドルレンジのスペックとなっています。
2015年10月発売の当時のハイエンド機Nexus 5X(Snapdragon 808)が約75000点、2017年8月発売のミドル機ZenFone 4(Snapdragon 630)が約66000点ですので、どのくらいなのかなんとなく分かるかと思います。
ちなみに現行機種のハイエンド機であるGalaxy S8+のスコアが約17万点なので、文字通り桁違いですね。
GPUには新たに”Power VR”を採用していますが、この”Power VR”はその昔にはドリームキャストやPS Vitaにも使われていた、由緒あるグラフィックチップです。
ところが2017年4月にAppleが”Power VR”の採用を停止し自社開発に移行したことで、最大顧客を失った開発元のImagination Technologiesは身売りする事態になっています。
先行きが不安ではありますが、逆に言えばまとまった数を安く調達できるチャンスだったのでしょう。
その他にもWi-fiが802.11 acに対応していたりと、小さな強化が重ねられた、「GPD XD」の正当後継機種と呼べます。
なお、「GPD XD」には兄弟機というか、Windows版の「GPD WIN」がありまして、こちらも後継の「GPD WIN2」がクラウドファンディングのIndiegogoにてファンディング中であり、150万ドル以上を集めています。
「GPD WIN2」はWindowsゲームを動作するためにCore m3-7Y30を搭載しており、スペック的には「GPD XD+」の遥か上ですが、その分価格が649ドル(約7万円強)と「GPD XD+」の3倍近くとなっています。
関連リンク
追伸
「GPD XD+」はゲームパッドであり、Androidゲームだけでなく、ファミコンやゲームボーイなど家庭用ゲーム機などのエミュレーターを動作させることができます。
しかし、法的にはグレーゾーン(もしくは真っ黒)の領域の話になるため、ここではハードウェアの話に限定しました。
もしも購入して遊ぶ場合には、ライセン的に問題のない範囲で遊ぶようにしましょう。
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