なにこのモデル名…? Lenovo「ThinkCentre M75q-1 Tiny」は「M715q Tiny」の後継機種

PC

「ThinkCentre M715q Tiny」といえば謎の安値で一部のAMDerの間でひっそりと人気だった機種ですが、2019年12月12日、Lenovoがひっそりと後継機種の「ThinkCentre M75q-1 Tiny」を発売しました。
これに伴い、2019年12月20日をもって「ThinkCentre M715q Tiny」が終売となっています。

販売ページ:Lenovo

スポンサーリンク

スペック

メーカーLenovo
型番ThinkCentre M75q-1 TinyThinkCentre M715q Tiny
価格48,081円〜(税込)51,106円〜(税込)
発売日2019/122018/07
182mm
奥行き179mm
高さ34.5mm
容量1.124L
OSWindows 10 Home
Windows 10 Pro
CPURyzen 5 PRO 3400GE
Ryzen 3 PRO 3200GE
Ryzen 5 PRO 2400GE
Ryzen 3 PRO 2200GE
CPU世代Zen+Zen
Passmark値2112 / 10571
2002 / 8298
1938 / 9044
1818 / 6909
ベース周波数3.3GHz
3.3GHz
3.2GHz
3.2GHz
バースト周波数4.0GHz
3.8GHz
3.8GHz
3.6GHz
グラフィックチップRadeon™ Vega 11
Radeon™ Vega 8
コア/スレッド数4C/8T
4C/4T
TDP35W
チップセットAMD B300
メモリ4〜8GB DDR4-2666
メモリスロット2
メモリ最大32GB
ストレージ128/256GB M.2 SSD
500GB HDD
SATAポート数1
M.2Key-M(2280,NVMe)
Key-E(2230)
mSATA
USB2.0(内部)
USB2.0(外部)Rear x 3
USB3.0(内部)
USB3.0(外部)Front x 1(Gen1)
Rear x 1(Gen1)
Front x 2(Gen1)
Rear x 1(Gen1)
USB type-CFront x 1(Gen1)
SDカード
LANRear 1Gb x 1
Wi-fi
Bluetooth
D-Sub
DVI
HDMIRear x 1△(1.4)
4K対応(HDMI)不明4K/30Hz
DisplayPortRear x 1Rear x 2(1.2)
4K対応(DP)4K
シリアルポート
S/PDIF
オーディオジャックFront x 2(in/out)Front x 2(in/out)
Rear x 1
サウンドチップRealtek
光学ドライブ
PCI-Eスロット
eSATA
赤外線
Optaneメモリ対応
最大消費電力68W53.1W
電源65W
ノイズレベル
VESA
付属品USBキーボード
USBマウス
スタンド
その他

ラインナップ

定価販売価格OSCPUメモリストレージ
エントリー83,600円39,292円HomeAthlon 300GE4GB500GB HDD
スタンダード102,300円48,081円HomeRyzen 3 Pro 3200GE4GB128GB NVMe(2242)
スタンダード(Pro)127,600円59,972円ProRyzen 3 Pro 3200GE8GB500GB HDD
パフォーマンス134,200円63,074円HomeRyzen 5 Pro 3400GE8GB256GB NVMe(2242)

特徴

「ThinkCentre M75q-1 Tiny」を簡単に説明すると、CPUをRyzen 2000系から3000系にアップデートし、かねてからの不満点であった、HDMI非搭載(オプションで対応)を解消した機種、となります。

CPUの違いを、Ryzen PRO 3400GEと2400GEを例に取ると、以下のようになります。

Ryzen 3400GERyzen 2400GE
発表日2019/092018/05
アーキテクチャZen+Zen
コードネームPicassoRaven Ridge
プロセス12nm14nm FinFET
コア/スレッド数4C/8T
動作周波数3.3GHz3.2GHz
ブースト周波数4.0GHz3.8GHz
メモリ2ch DDR4-2933
ECC対応
PCIe1×16+1×41×8+1×4
or 2×4+1×4
GPURadeon Vega 11
GPUコア数11
GPU動作周波数1300MHz1250MHz
TDP35W

製造プロセスの微細化と動作周波数の上昇で、処理能力(Passmarkスコア)は1割程度向上しています。

Passmark(Single)
3400GE2112
3200GE2002
2400GE1938
2200GE1818
Core i5-8250U(参考)1926
Passmark(Multi)
3400GE10571
3200GE8298
2400GE9044
2200GE6909
Core i5-8250U(参考)7645

GPU性能についても、3D MARKのFireStrike(Graphic)のスコアを見ると、こちらも伸びています。
スコアについては3D MARKのサイトの記録を参照したのですが、Ryzen PRO 3 3200GEがえらく高いスコアを出しています。

FireStrike(Graphic)
3400GE3786
3200GE3284
2400GE3364
2200GE2082
Core i5-8250U(参考)1250

1. 電源ボタン
2. マイク入力
3. ヘッドホン出力
4. USB 3.1 Gen1
5. USB 3.1 Gen1 (Powered USB)
6. セキュリティ キーホール
7. ACアダプター電源ジャック
8. DisplayPort
9. USB 3.1 Gen1
10. HDMI
11. USB2.0 (Powered USB)
12. USB2.0
13. イーサネット・コネクター(RJ-45)
14. アンテナ端子

インターフェースはDisplayPort×2がHDMI+DisplayPortに変更されています。
また、前面もUSB Type-A×2から、Type-A+Type-Cに変更されました。

こちらが前世代の「M715q Tiny」のインターフェースです。
実は筐体そのものも変更され、サイズは同じながら前面の吸気スペースが倍くらいに広がっていることが分かります。
背面もLANポートの位置が見直され、拡張ポートが2つに増えています。
これによって、映像出力とシリアルポートをオプションで同時に選択することができるようになりました(映像出力はひとつまで)。
代わりに背面のオーディオジャックが削除されていますが…まぁ、前面にあるので必要かと問われても…

まとめ

「ThinkCentre M75q-1 Tiny」は、価格感はそのままに、使いやすさが向上しています。
欲を言うならアンテナ端子が2つあればよかったなぁ、というのと、せっかく増えたPCIeレーンを活かす方法があったらいいなぁ、くらいでしょうか。

「ThinkCentre M75q-1 Tiny」を先日紹介したRyzen NUCことASRock「4X4 BOX-V1000M」「4X4 BOX-R1000M」と比較すると、フットプリントは2.5倍、体積比で1.3倍となります。

ついに来た! ASRock「4X4 BOX-V1000M」「4X4 BOX-R1000M」は組み込みRyzenのNUCサイズPC

3400GEとV1605Bを比較すると、CPU性能は3割ほど勝っていますが、LANポートもひとつだし、USBも3.0Gen2でないし、勝ってるといえるのはM.2 2280を搭載できることくらいになってしまいます。

まぁ、下記のコストパフォーマンスが全てをぶっ飛ばすわけですが。

最安値で買う方法

ここで紹介していいものか迷ったのですが、ブログを見ている方にわざわざ高いものを掴ませるのも忍びないので、紹介しておきます。

「M715q Tiny」は”価格.com”限定モデルをカスタマイズすると極端に安くなることで密かなブームとなっていました。
これは「M75q-1 Tiny」になっても同じで、”価格.com”限定モデルが存在しています。

価格.com 限定:Lenovo

上記リンクをクリックすると、ラインナップに”価格.com”限定モデルが追加されます。
“Bad Request”となる場合はF5などでリロードすると表示されます。

・パフォーマンスモデル(Ryzen 5 PRO 3400GE)を選択
・ストレージを128GBに変更
・キーボード、マウス、スタンド、ツールレスを”なし”に変更

これで、週末限定ですが32,120円となります。
Windows付きでこの値段は、自作だとまず無理ですね。
いつ終了するかもわかりませんが(といっても「M715q Tiny」は販売終了まで続きましたが)、価格が価格だけに気軽にポチっていいと思います。

関連リンク


ThinkCentre M75q-1 Tiny

ThinkCentre M75q-1 Tiny:Lenovo

コメント

タイトルとURLをコピーしました