2020年4月2日、第10世代Core CPU(Comet Lake)を搭載したIntelのNUCベアボーン「NUC10i7FNH」(開発コードネーム:Frost Canyon)が国内で発売されました。
販売サイト:amazon、パソコンSHOPアーク、ドスパラ
スペック
特徴
「Frost Canyon」については以前にリーク情報を取り上げています。
その後の調査はしていませんでしたが、上記記事を書いた翌日の2019年11月21日には、公式ページが作られたようです。
今回発売されたのは「NUC10i7FNH」の1モデルのみになります。2.5インチベイのない「NUC10i7FNK」は発売されていません。
ベアボーンなので、メモリ・ストレージ・OSは含まれていません。
そしてなぜか、電源アダプタは付属するのに電源コード(コンセント-電源アダプタ間のコード)は入っていません。
国によってコンセント形状が違うための措置なのでしょうが、電源コードくらい入れてやれよ…
CPUはCore i7-10710Uです。
第10世代のComet Lakeに属するCPUで、6コア12スレッドとなっています。
Comet Lakeは新設計のIce Lakeとは違って第8世代の進化系に当たります。
Wi-fi 6内蔵、Thunderbolt 3内蔵、USB3.2 Gen2内蔵など新要素も多いのですが、NUC的に一番大きな新要素は6コア12スレッドでしょう。
なのでこれまでのNUCにはない6コアCPUという要素を持った「NUC10i7FNH」が最初に発売されたのだと思われます。
なお、Core i7-10710UはTDPが25Wと高めなので、電源アダプタもいつもの90Wではなく、120Wが付属します。
メモリはDDR4-2666 SO-DIMM×2、ストレージはM.2 SSD×1、2.5インチ×1のデュアルストレージが可能です。2.5インチは7mm厚のみとなります。
この辺りは変更点はないですね。
インターフェースは全面にUSB Type-C+Type-A、背面にUSB Type-C+Type-A×2です。
背面のType-CはThunderbolt 3対応、ほかのUSBはすべてUSB3.2 Gen2となっています。
フロント部にはクアッドアレイマイクが内蔵されています。
映像出力は4K/60Hz出力に対応したHDMI2.0bのほか、USB Type-C経由でDisplayPort1.2の出力が可能です。
サイドにはSDカードスロットがついています。
内部的な話をちょっとだけすると、Wi-fiチップがIntel AX201なので、ドライバの問題でOSはWindows 10以降の対応になります。Linuxはカーネル5.2以降ですね。
まとめ
「NUC10i7FNH」の価格は65,000円+税ということで、税込71,500円です。
ここにメモリ・ストレージ・OS代が上乗せされます。構成によっては10万円コースですね。
ちなみにIntel公式のリセラー情報ではSimplyNUCで588.99ドルが最安値とされています。
NUCとしては高価な部類に入るので、現状唯一の6コアNUCというところにどれだけ価値を見出せるかですね。
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