2020年4月2日、第10世代Core CPU(Comet Lake)を搭載したIntelのNUCベアボーン「NUC10i7FNH」(開発コードネーム:Frost Canyon)が国内で発売されました。
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スペック
CPU |
Core i7-10710U |
メモリ |
DDR4-2666 SO=DIMM×2 |
ストレージ |
M.2 + 2.5インチ(7mm) |
wi-fi |
802.11ax+BT5.0 |
サイズ |
117×112×51mm |
詳細スペックを見る
メーカー |
Intel |
型番 |
BXNUC10i7FNK |
価格 |
|
発売日 |
|
幅 |
117mm |
奥行き |
112mm |
高さ |
36mm |
容量 |
0.47L |
CPU |
Core i7-10710U |
CPU世代 |
第10世代 Comet Lake |
ベース周波数 |
1.1GHz |
バースト周波数 |
4.7GHz |
グラフィックチップ |
UHD Gen9.5 |
コア/スレッド数 |
6C / 12T |
TDP |
25W |
チップセット |
– |
メモリインターフェイス |
SO-DIMM DDR4 2666 |
メモリスロット |
2 |
メモリ最大 |
64GB |
ECC対応 |
× |
ストレージ |
× |
SATAポート数 |
1(7mm) |
M.2 |
Key-M x 1 |
mSATA |
– |
USB2.0(内部) |
2 |
USB2.0(外部) |
× |
USB3.0(内部) |
× |
USB3.0(外部) |
Front x 1(Gen2) Rear x 2(Gen2) |
USB type-C |
Front x 1(Gen2) Rear x 1(TB3) |
SDカード |
Side x 1(SDXC) |
LAN |
1Gb x 1 (Intel i219-V) |
Wi-fi |
802.11ax (Intel AX201) |
Bluetooth |
5 |
D-Sub |
× |
DVI |
× |
HDMI |
Rear x 1(2.0a) |
4K対応 |
4K/60Hz |
DisplayPort |
1.2(Type-C) |
シリアルポート |
× |
S/PDIF |
× |
オーディオジャック |
Front x 1 |
サウンドチップ |
|
光学ドライブ |
× |
PCI-Eスロット |
× |
eSATA |
× |
赤外線 |
○ |
Optaneメモリ対応 |
○ |
最大消費電力 |
|
電源 |
120W |
ノイズレベル |
|
VESA |
|
付属品 |
|
その他 |
|
特徴
「Frost Canyon」については以前にリーク情報を取り上げています。

年内に出てくるか? Intelの第10世代CometLake搭載NUC「Frost Canyon」の情報がリーク
2019年11月10日頃から、Intelの第10世代Core CPU搭載NUC「Frost Canyon」のリーク情報が出回っています。情報源はIntel自身で、テクニカル情報が閲覧できます。また、Intelタイからはモデル名の入ったチラシ
その後の調査はしていませんでしたが、上記記事を書いた翌日の2019年11月21日には、公式ページが作られたようです。
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Intel® Core™ Processors, FPGAs, GPUs, Networking, Software
Browse Intel product information for Intel® Core™ processors, Intel® Xeon® processors, Intel® Arc™ graphics and more.
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今回発売されたのは「NUC10i7FNH」の1モデルのみになります。2.5インチベイのない「NUC10i7FNK」は発売されていません。
ベアボーンなので、メモリ・ストレージ・OSは含まれていません。
そしてなぜか、電源アダプタは付属するのに電源コード(コンセント-電源アダプタ間のコード)は入っていません。
国によってコンセント形状が違うための措置なのでしょうが、電源コードくらい入れてやれよ…
CPUはCore i7-10710Uです。
第10世代のComet Lakeに属するCPUで、6コア12スレッドとなっています。

もうひとつの第10世代。Intelのモバイル向け新CPU「Comet Lake」は14nmプロセスな代わりに6コア12スレッドも
2019年8月21日、IntelはノートPC向けの第10世代Coreプロセッサ、UシリーズとYシリーズ合わせて8製品を発表しました。スペック(Comet Lake-U)プロセッサーナンバーコア数(スレッド数)標準クロック最大クロック(1コア
Comet Lakeは新設計のIce Lakeとは違って第8世代の進化系に当たります。
Wi-fi 6内蔵、Thunderbolt 3内蔵、USB3.2 Gen2内蔵など新要素も多いのですが、NUC的に一番大きな新要素は6コア12スレッドでしょう。
なのでこれまでのNUCにはない6コアCPUという要素を持った「NUC10i7FNH」が最初に発売されたのだと思われます。
なお、Core i7-10710UはTDPが25Wと高めなので、電源アダプタもいつもの90Wではなく、120Wが付属します。
メモリはDDR4-2666 SO-DIMM×2、ストレージはM.2 SSD×1、2.5インチ×1のデュアルストレージが可能です。2.5インチは7mm厚のみとなります。
この辺りは変更点はないですね。

インターフェースは全面にUSB Type-C+Type-A、背面にUSB Type-C+Type-A×2です。
背面のType-CはThunderbolt 3対応、ほかのUSBはすべてUSB3.2 Gen2となっています。
フロント部にはクアッドアレイマイクが内蔵されています。
映像出力は4K/60Hz出力に対応したHDMI2.0bのほか、USB Type-C経由でDisplayPort1.2の出力が可能です。

サイドにはSDカードスロットがついています。
内部的な話をちょっとだけすると、Wi-fiチップがIntel AX201なので、ドライバの問題でOSはWindows 10以降の対応になります。Linuxはカーネル5.2以降ですね。
![]()
インテル® ワイヤレス・アダプターの Linux* サポートについて
Wi-Fi アダプターを含むインテル® ワイヤレス製品の Linux* ドライバーサポートについて
まとめ
「NUC10i7FNH」の価格は65,000円+税ということで、税込71,500円です。
ここにメモリ・ストレージ・OS代が上乗せされます。構成によっては10万円コースですね。
ちなみにIntel公式のリセラー情報ではSimplyNUCで588.99ドルが最安値とされています。
NUCとしては高価な部類に入るので、現状唯一の6コアNUCというところにどれだけ価値を見出せるかですね。
関連リンク

BXNUC10I7FNH (amazon)
ドスパラ
パソコンSHOPアーク
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