2020年10月13日、LenovoはIntel第11世代Core CPU(コードネーム:Tiger Lake)を搭載した14インチ2-in-1ノート「Yoga 950i」を発売いたしました。
スペック
■Yoga 950i | |
CPU | Core i7-1185G7 Core i5-1135G7 |
---|---|
メモリ | 8/16GB LPDDR4X-3200 |
ストレージ | 512GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS UHD |
USB | Type-C(TB4)×2、Gen1×1 |
wi-fi | 802.11ax+BT5.1 |
サイズ | 319.4×216.4×14.6mm |
重さ | 1.37kg |
特徴
Lenovoはコンシューマ系ノートは1~9(100~900)にランク分けしており、以前はクラムシェルを「IdeaPad」、2-in-1を「Yoga」としていたものを、1~5を「IdeaPad」、6以上を「Yoga」に再分類しています。
「Yoga 950i」は上記分類での最高ランク、つまり「IdeaPad/Yoga」の最上位ハイエンドに位置します。
仕様も豪華で、ディスプレイは標準でUHD(3840×2160)ですし、アクティブペン内蔵、Thunderbolt 4も2ポート備えています。
CPUは冒頭のとおり、第11世代Tiger LakeのCore i5-1135G7またはCore i7-1185G7です。そう、Core i7-1165G7ではなく、採用例の少ない最上位のCore i7-1185G7です。
Tiger Lake世代のCore i5/i7は新世代の内蔵GPUであるIrs Xeを搭載し、グラフィック能力はRyzen 4000Uシリーズを上回ることに成功しています。
また、AMD系CPU(APU)には搭載されないThunderboltの新規格であるThunderbolt 4にも対応しています。
CPU性能はこんな感じで
グラフィック性能はこんな感じです。
メモリは8GBまたは16GBのLPDDR4X-3200です。オンボードのみで増設はできないのがちょっと残念です。
数少ない残念点のひとつは重量で、軽量化が進む上位機種でありながら1.37kgもあります。
消費電力の大きい4Kディスプレイを使いながら稼働時間を確保するため、大型のバッテリーを搭載しているのでしょう。
▲フロントです。
前述のように解像度はUHD(4K)で10点マルチタッチ対応、画面占有率は89%となっています。
グレアパネルは、オフィスはともかく映りこむような位置に照明が来ない自室で使うなどであれば問題ないでしょう。
具体的な輝度やコントラスト比は不明ですが、DisplayHDR 400、Dolby Vision対応となっています。要は、相当にいいパネルであるということです。
輝度と色域については以下の通り。ほかにも映像処理(色深度)は10bit以上とか応答速度なども規格に含まれています。
最大輝度 | 長期輝度 | 最低輝度(四隅) | 色域(BT.709) | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
DisplayHDR 1400 | 1400nit | 900nit | 0.02nit | 99% | |
DisplayHDR 1000 | 1000nit | 600nit | 0.05nit | 99% | |
DisplayHDR 600 | 600nit | 350nit | 0.1nit | 99% | |
DisplayHDR 500 | 500nit | 320nit | 0.1nit | 99% | |
DisplayHDR 500 True Black | 500nit | 300nit | 0.0005nit以下 | 99% | 有機EL向け |
DisplayHDR 400 | 400nit | 320nit | 0.4nit | 95% | |
DisplayHDR 400 True Black | 400nit | 250nit | 0.0005nit以下 | 99% | 有機EL向け |
DisplayHDR 400は一番下の規格となりますが、それでも最大輝度400nitや色域99%など、PC向けパネルにしてはハードルが高めです。
Dolby Visionは米Dolbyが定めた独自規格です。色深度は最大12bit、最大輝度は10000nitまでの対応などが規格にあるようですが、いまいち詳細が分かりませんでした。
主に映画などで使われる規格で、ハリウッドなどではDolby Vision対応カメラでの撮影が進んでいます。
最近ではiPhone 12のカメラがDolby Vision撮影に対応したとして少し話題になりました。
1.電源ボタン
2.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
3.Thunderbolt™4(DC-in, Power Delivery, DisplayPort)
4.USB 3.1
インターフェースはとてもシンプルです。電源以外はすべて左サイドです。
できれば右にもUSBがあると嬉しかったのですが…
▲ヒンジ部はサウンドバーになっています。
2W出力のクアッドスピーカーとウーファー×2が組み込まれています。
正直、ノートPCでここまでの構成をしているのは他にないと思います。
右下に見える楕円部分が収納されたアクティブペンです。
▲アクティブペンはこんな感じです。
収納すると自動で充電されます。
▲2-in-1なのでテントモード、タブレットモードなどがあります。
まとめ
「Yoga 950i」の価格は以下の通りです。
CPU | メモリ | ストレージ | Office | 価格 |
---|---|---|---|---|
Core i5-1135G7 | 8GB | 512GB | – | 130,680円 |
H&B 2019 | 150,920円 | |||
Core i7-1185G7 | 16GB | 1TB | – | 160,160円 |
H&B 2019 | 169,290円 |
最低でも13万円とやや高額ですが、高品質な4Kパネルやサウンドバー、内蔵アクティブペンなどを加味すると、全然ありな価格です。
様々なレビューをしてきた経験から言わせてもらうと、特にディスプレイは重要です。品質によって目の疲れ方が全然違います。
「Yoga 950i」は検索しても全然記事を見かけないのですが、隠れた良機種かもしれません。
コメント