【レビュー】COUmI ANC-860:最安クラスのノイズキャンセリング付き完全ワイヤレスイヤホン

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がじぇっとりっぷでは以前にCOUmI「TWS-817A」という、左右分離型の完全ワイヤレスイヤホンのレビューを行っています。

【レビュー】COUmI「TWS-817A」は思ったより音がいい4000円切りの完全ワイヤレスイヤホン

今回はCOUmIの新製品となる「ANC-860」をメーカー様よりご提供いただきましたので、レビューしていきたいと思います。
機材を提供いただいたCOUmI様にはこの場をお借りして御礼申し上げます。

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COUmI ANC-860

GoodPoint
ANC搭載機最安クラス
イヤホン形状のフィット感
大口径ドライバ
ノイズキャンセリング

BadPoint
高音のノビが足りない
ケースの充電残量が確認できない

「ANC-860」のメーカーは「深セン市班威智能科技有限公司(Shenzhen Benwei Intelligent Technology Co.,Ltd)」で、COUmIはブランド名です。

代表取締役社長の魏永寧(Ben Wei)氏はBluetoothイヤホンのEMS/ODM供給で知られるDongguan Koppo Electronics(庫珀)社の設立者でもあるので、COUmIは子会社、もしくは社内企業を使った自社ブランドという位置づけのようです。

なのでこのように、技適はDongguan Koppo名義で取得されています。

Dongguan Koppo Electronics社は「SoundPEATS Q12/Q16」「TaoTronics TT-BH07」「VAVA MOOV 28(VA-BH009)」などの供給元であり、その品質は確かなものといえます。

スペック

モデルCOUmI ANC-860
Bluetoothバージョンv5.0
Bluetooth周波数2.402GHz~2.48GHz
対応プロファイルA2DP、AVRCP、HFP、HSP、SPP、PBAP
対応コーデックAAC、SBC
通信距離約 10 m
ドライバーユニットφ12.5 mm
再生周波数帯域20Hz – 20,000Hz
周波数応答97±3dB
ノイズキャンセリング方式ハイブリッド方式
音楽再生時間(本体)約 7.5 時間(ノーマルモード)
約 5.5 時間(ANCモード)
音楽再生時間(ケース込み)約 41 時間(ノーマルモード)
約 30 時間(ANCモード)
イヤホン充電時間約 1.5 時間
バッテリー容量ケース:720 mAh
イヤホン:60 mAh
防水規格IPX7
重量イヤホン:片方約 6.5 グラム
ケース込:約 73 グラム
ケースサイズ約 63.5 x 63.5 x 32.7 mm

外観

▲外箱のビニールは店頭販売用にはなっていないようです。

▲外箱の表と裏

必要な情報は一通り記載されています。
イヤホンとケースだけ光沢仕様になっていて凝っていますが、黒に黒なので根本的に目立ちません

▲外箱はスリーブ状

▲パッケージ全体です。

▲マニュアル類はクイックスタートガイド、ユーザーガイド、サンクスカード×2

このサンクスカード、次回40%オフと、保証が12ヶ月→30ヶ月になるというものです。

▲ケースは横置き型で、うっすらとブランドロゴがあしらわれています。

▲背面にはType-C端子

ストラップは本革かフェイクかは不明です。

▲開けるとこんな感じ。

▲イヤホンを外すと充電用の接点が見えます。

▲イヤホン本体です。

使用前に接点の保護シートを外す必要があります。

▲赤枠部にマイク、矢印のところにLEDがあります。

本体下部(左の四角)が通話用マイク、本体外側(右の四角)がノイズキャンセリング用マイクです。
また、丸くなっている部分がタッチセンサーです。

▲ハウジングの上下には通気孔が開いています。

そして謎なのが、充電接点らしきものが4つあることです。二つが充電で、二つが磁石なのかな?

▲イヤーピースの袋がやけにもこもこしていると思ったら大量に入っていました。

各サイズ2セットずつです。
ちなみにAirPodsのイヤーピースと互換性があるらしいです。

▲重量は片方約6.5g、ケース込みで73gでした。

操作について

「ANC-860」は丸い部分がタッチセンサーになっています。

電源オンケース取り出し/3秒長押し
電源オフケースに戻す/6秒長押し
音楽操作
1回タップ音量下げる音量上げる
2回タップANC切り替え再生/一時停止
2秒長押し曲戻し曲送り
通話
1回タップ通話/電話を切る
2秒長押し着信拒否
その他
1秒長押し音声アシスタント
リセット電源オフから10秒長押し

1回タップは影響の少ない音量上下にしているのがいい感じです。

2回タップの反応は割とシビアというか、ダブルクリックくらいの感覚でトトンとやっても反応せず、トントンとはっきり2回タップするようにする必要があります。

ペアリングモードにする(リセット)のは電源オフから10秒長押しで、「パワーオン」のアナウンスが鳴っても押しっぱなしにしていると「ペアリング」のアナウンスがかかります。

この操作はAfterShokz「Aeropex」と同じですね。

【レビュー】 ワイヤレス骨伝導イヤホンのAfterShokz「Aeropex」は外での使用に最適なイヤホン

使ってみた感想

かけ心地について

「ANC-860」は「TWS-817A」から形状が変更され、ハウジング部が楕円形となっています。

この形状、好き嫌いが分かれるようなのですが、個人的にはフィット感が高く、軽く運動したくらいでは落ちません(形状が合わず、すぐ落ちるという人もいるようです)。

カナル型ほどに耳の奥まで突っ込まないので、耳にかかる負担も少ないです。
耳の浅いところで固定するので、イヤーピースのサイズが合わないと落ちやすいかもしれません。

通気口があるので密封感はなく、フィット感と合わせて長時間付けていても耳が痛くなったりしませんでした。

「TWS-817A」ではちょっと位置直しをするだけでもタッチボタンが反応していましたが、「ANC-860」ではそんなこともなく、操作感が増しています。

音質について

「ANC-860」はドライバ径12.5mmと、「TWS-817A」(ドライバ径6mm)の倍以上あります。

音としてはとても柔らかい印象を受けました。音のクリアさはあまりなく、ディテールが少しぼんやりしています。とはいえ籠もった音ではなく、柔らかい音としか表現できません。

ドライバ径が大きいので低音はよく鳴っているのですが、音圧がちょっと足りないというか、体に響くような音ではありません。大きなスピーカーを離れたところから聞いているような感じです。
音そのものは割と主張するので、ライブ感が強いです。

中音は豊かでスカスカ感もなく、よく広がります。
ただ生音感が低く、味付けされているのがはっきりと分かるので、好みが分かれるところです。がじぇっとりっぷは割と好みでした。

低音・中音がいい感じな反面、高音はノビが足りない感じです。
破裂音もふんわりとしていて、耳に刺さらず心地よくなっていますが、女性ボーカルがちょっと物足りなくなります。
その代わり耳が疲れないので、長時間聞くにはちょうどいい塩梅です。

全体としてはバランスが良く、落ち着いた雰囲気に収まるので、男性ボーカル、バラード、アコースティックなどが合いますね。

テンション高く聞くというよりも、ゆったりと聞くのがちょうど良さそうです。

がじぇっとりっぷとしては好印象だったのですが、聞くジャンルによってはふわふわもこもこした音になるので好き嫌いが分かれるかもしれません。

音質はデバイス側のチップや再生ソフトなど、視聴環境によっても大きく変化します。また、聴き手の好みやジャンルによっても左右されます。
あくまでもレビュー者の個人的感想である点にご注意ください。

音域について

音域テストには「WaveGene」というアプリを使用しています。

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4000Hz付近がわずかにノイジーですが、音に影響するほどではなさそうです。

仕様では20-20000Hzとなっていますが13500Hz辺りから上が聞こえない(もしくは聞き取れないほど音が小さい)ので、この辺りが柔らかい音の理由なのかなと。

ANC(アクティブノイズキャンセリング)モード

「ANC-860」にはANC(アクティブノイズキャンセリング)機能が搭載されています。
効果としては最大-28dBとされているので、高性能機ほどの効果は得られなさそうです(高性能機だと-35dB~-38dBくらいの効果)。
元は環境音取り込みモードが用意されていたようですが、ファームウェアが変わったのか、機能から削除されています。

ANC機能をONにすると、わずかにホワイトノイズが乗ります。
「WaveGene」と外部スピーカーを使って周波数ごとに聞いてみた感じだと、100~200Hzが2割ほど、200~500Hzくらいが1割、それより上はほとんど効果がない感じでした。

ANC機能をONにしても、元々の効果が強くないので音楽に対する影響は極軽微でした。

まとめ

「ANC-860」はAmazonで販売されており、価格は4,999円です。
普通に音質だけでも4,000~5,000円クラスと感じたのに、ANC機能まで付いて5,000円以下は、正直割安だと思います。

さらに、記事公開当日はタイムセールにクーポン増量となります。

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全部を併用すると3,249円です。3,000円台前半って、完全ワイヤレスイヤホンのジャンルではエントリークラスの価格帯で、ANC機能はまず付いていないので、割安を通り越して破格の値付けです。

好き嫌いが分かれる音とはいえ3,000円なら安いと思える音質ですし、ANC機能のお試し目的で買っても損はないと思います。

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