「HP 14s」はHPのエントリークラスに属するノートPCです。
現時点では2019年モデルの「dk0000」と、CPUラインナップの違う2020年モデルの「dk1000」が併売されています。
このうち最廉価となるArhlon Silver 3050Uについて試したことがなかったので、Athronモデルを注文したのですが、HP側の部材不足により上位スペックとなるRyzen 5 3500Uモデルが届きました(お値段そのままで上位モデルが届いたのは嬉しいけど、Athronを試したかったのでちょっと複雑…)。
実は届いたのは11月だったのですが、追加のパーツを注文したりしていたのでレビューがだいぶ遅くなり、「HP 14s」も終売の気配が見えてきています。が、せっかくなのでレビューを公開したいと思います。
HP 14s-dk0000
CPU | Ryzen 5 3500U |
---|---|
メモリ | 8GB DDR4-2400 |
ストレージ | 256GB M.2 SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.0×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT4.2 |
サイズ | 324×226×21.5mm |
重さ | 1.53kg |
GoodPoint
✔ デザインがいい
✔ メモリ換装可能
✔ 全ポートUSB3.0以上
BadPoint
✖ 2.5インチコネクタ非同梱
✖ 液晶がグレアパネル
✖ USB給電非対応
ハードウェア
パッケージ
▲パッケージ全体です。
▲本体全景
ベゼル部は黒で、それ以外は真っ白です。
“白いノート”のレビューは初めてなので、実はこれだけでテンションが上がっています。
というか、安価なエントリーモデルなのに、デザインに全く手が抜かれていなくて、さすがHPとなります。
付属品
▲紙類は多め
HPは「速攻!HPパソコンナビ」というフルカラーの入門書が付属するので、初心者でも操作を覚えやすくなっています。
▲電源アダプタは45W出力
コンセントコードの他にウォールプラグも付いていて、場面に応じて使い分けが可能です。
ディスプレイ
▲正面はどうやっても写り込んでしまうので、公式画像より引用
ベゼルはハイエンド系ほどに細くはなく、上下も広く取られています。
▲ベゼル幅は6.6mm
安価な製品なのでこんなものかなぁといったところです。
▲ディスプレイはグレアパネルなので反射します。
HPではブライトビューと呼んでいますね。
起動して画面を表示すれば、自室レベルでの使用だと照明の映り込みもないのでそこまで気になりません。
これがオフィスのように広いところだと、遠くの照明が写り込んで多少見づらくなるでしょう。
▲HWiNFOのディスプレイ情報。
ディスプレイはLG Philips製の「LGD0613」というものでした。
ネット上にもほとんど情報がなく、調べた範囲ではNTSC 43%、Adobe RGB 45%、sRGB 61%(比なのかカバー率なのかは不明)ということで、ランクが低めのIPSパネルとなるようです。
たいていのメーカーは最廉価モデルはTNパネルを使ってくるので、グレア(光沢)パネルとはいえ最安モデルでもIPSパネルなのは贅沢ですね。
▲三方向から見たところ。
映り込みがひどいですが、曲りなりにもIPSパネルなので上下左右から見ても色あせや白くはなりません。
▲暗い状態での三方向
色もしっかりと出ています。
インターフェース
・セキュリティロックケーブル用スロット
・USB Type-C 3.0 ×1
・SDカードスロット
・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
・USB Type-A 3.0 ×2
・HDMI 出力端子
・LANポート(RJ45)
・電源コネクター
インターフェースは右に偏っています。
Type-C端子はUSB3.0で、残念ながらUSB PD給電やDisplayPort出力には対応していません。
とはいえエントリーモデルにありがちなUSB2.0はなく全ポートUSB3.0、カードスロットがフルサイズのSDカード対応な点はグッドポイントです。
▲カメラはプライバシーシャッターやIR(赤外線)の類のない、ノーマルなウェブカメラです。
マイク穴はひとつしかないので、モノラルですね。
ベゼル部はプラスチックと思われますが、カーボン柄が刻まれていて、芸が細かいなぁと。
▲スピーカーはキーボードとヒンジの間にあります。
スピーカーの品質はいまいちです。
低音はほぼ出ておらず、そのため中音・高音が薄っぺらく聞こえます。
キーボード上面のスピーカーだと音が目の前を通過していく場合が多いのですが、「HP 14s」では画面から自分の方に向かって音が流れてくるので、臨場感は高めです。
ただ、中を見ればわかるのですが、偏って配置されているのでステレオ感がいびつで、FPSのような音の位置が重要なものには向きません。
総合すると価格の割に完成度の高い「HP 14s」の中では数少ない”お値段なり”の部分と言えます。
キーボード
▲キーボード全体
HPは伝統的に”右一列”があり(どうも海外ではこの配列の方が好まれるみたいです)、この点だけはちょっと残念です。
一方でLenovo「IdeaPad」シリーズやDELL「Inspiron」のように共通金型を使うのではなく、日本向けの金型を使っているようで、全キーに変則的な部分がないのは素晴らしいです。
指紋リーダーはなく、電源は左上と、他メーカーとは場所が気になるのがちょっと気になります。
あと、電源ボタンが細くてちょっと押しにくいです。
なお、キーボードバックライトはありません。
▲キーピッチは18.5mm
▲キーのアップ
キーは真四角で、トップもフラットです。
筐体全体がプラスチック製なのでキーボード面の剛性も低く、強く押し込むとたわみます。
キーはわずかに固めでカチャカチャ音は大きめ。キーストロークは1.3mmとやや深めになっているので打鍵感はありますが、静かな場所だと打鍵音が気になるかもしれません。
あと、キートップ素材がいまいちで、「ThinkPad」のようなキーが吸い付くような感覚もありません。ライトに使うなら問題ないでしょうが、長時間の打鍵では多少指が疲れそうです。
その他
▲排気口はヒンジ部に開いています
筐体はプラスチック製なので、おそらく少しでも強度を確保するためでしょう、排気口以外の穴は開いていません。
一体成型だから当たり前ではあるんですが、この部分が真っ白なのを見て(なぜか黒いと思っていたので)ちょっと感動を覚えました。
▲ディスプレイの開口角は約135度
実用上は特に問題はありませんが、対面の人に見せるときはPCごと向きを変える必要がありますね。
▲CPU・GPUのロゴはキーボードの右下です。
▲天板には鏡面仕上げのロゴ
▲底面は前後に長いゴム足が付いています。
吸気口は割と小さめです。
後述しますがこのゴム足の下にもネジが隠されています。
重量
▲重量は本体が1417g、電源込みで1687gです。
ウォールプラグにすると1618gで、約70g軽くなります。
分解・内部構造
▲分解時は見えているネジ以外に、ゴム足の下に隠されたネジを外す必要があります。
▲見えている部分と隠されている部分はネジの長さが違うという面倒さ
基本的に中を開けるようにはなっていません。
▲カード(ヘラ)が入りにくく、開けるのは割と大変でした。
▲底面の裏側はEMC(Electro Magnetic Compatibility)対策のシールドが施されています。
▲底面パーツの製造日と思われる日付が入っていました。
▲内部全景。
ヒートパイプの下に謎のパターンがありますが、特に使われているモデルもないんですよね…別の機種と共通の基板なのでしょうか?
▲バッテリーは41.04WHr
3セルなので、充電はそこそこ早いです。
▲メモリは2スロットタイプで、標準は4GB×2。32GBまでは増設できることを確認しました。
▲Wi-fiはアンテナが1本しかありません。
802.11ax(Wi-fi 6)対応カードなどに換装する場合は、シートアンテナを追加するとか工夫が必要そうです。
なお、2020年モデル(dk-1000)はアンテナが2本になるようです。
▲スピーカーはファンを避けているので端っこと真ん中付近のちょっといびつな配置です。
特に固定されておらず、スポッと抜けます。
メモリ換装時の動作確認時に、底面カバーを外したままひっくり返したら落っこちて、焦りました。
▲ショックだったのが2.5インチベイ
なんとアダプタが省かれています。
後から自力で増設することは想定されていないんですね…
▲ファンの形状は特に工夫はなし
▲インターフェース類は基板に埋め込まれる形になっていて、できるだけ高さを抑えています。
一番左の電源端子だけ金属パーツで補強されています。
▲反対側のType-C端子は基板の下についていました。
SDカードスロットは結構奥に位置しています。
手前の金属パーツはセキュリティスロットです。
パーツ取り寄せ
2.5インチベイのコネクタがないのがショックで、AliExpressで購入しました。
▲届いたのはこんなの
トレーとコネクタ、振動吸収ラバーにネジです。
▲取り付けたらこんな感じになります。
ネジはしなくてもしっかり固定されています。
▲この状態で起動すると、ちゃんと認識しました。
システム
起動前
▲UEFIはシンプルかつ見やすくまとめられています。
▲恒例のバックアップです。
使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは22.75GBでした。
システム情報
▲デスクトップはカラフルな傘で、なんかおしゃれ。
グレアパネルなのでコントラストが強く、色が鮮やかに出ます。
筐体の白さと相まって、かなり強烈な起動体験でした。
筐体だけでなく、壁紙まで含めたデザインであるということが良く分かりました。
▲初起動時は独自アプリが起動しました。
▲システム情報
ストレージは34GBを使用、空きは204GBです。
▲HWiNFOでのCPU/GPU情報
注目すべきはメモリモジュールのところで、Ryzen 5 3500UはDDR4-2400までの対応なのに、搭載メモリはDDR4-3200です。
おそらくは部材の都合上そうなったのでしょうが、ちょっと得した気分です。
▲マザーボード情報
▲再起動直後のメモリ使用量
Ryzen 3000シリーズはグラフィック用にメモリを大きく確保してしまうので、使用可能容量が5.9GBになっています。
この点は次の世代のRyzen 4000シリーズでは改善されています。
▲スタートアップ
▲デバイスマネージャ
Wi-fiはRealtek RTL8821CEでした。
▲バッテリーは設計容量(Design Capacity)通りですが、分解時に見た数字より1WHr大きくなっています。なんで…?
ストレージ
▲CrystalDiskInfo
M.2 SSDはKIOXIA(旧東芝メモリ)製なので、個人的には信頼性は高いかなと。
▲CrystalDiskMark
リード2373MB/s、ライト1572MB/sでした。
ゲーミング向けのように3000MB/sオーバーとかではありませんが、エントリー向け搭載品と考えれば十分な速度です。
ベンチマーク
レビュー機のスペック
対象アプリ一覧
PassMark 9.0
CPU-Z
Geekbench 4.4.2
Geekbench 5.0.1
CrystalMark 2004R7 v0.9.200.452
CINEBENCH R15.0
CINEBENCH R20
CINEBENCH R23
PCMark 10
3D Mark v2.0.6762
DQ X ベンチマーク v1.51
FF XIV 紅蓮の解放者
FF XIV 漆黒の反逆者
FF XV v1.2
MonsterHunter Frontier 大討伐
jetstream 2
BaseMark
WebXPRT
MotionMark
SpeedMeter2.0
octane
※ベンチマーク条件
■ ゲーム
DQ Xは1280×720・標準、および1920×1080・最高品質の2種類
FF XIV(紅蓮/漆黒)は1280×720・高品質(ノート)、および1920×1080・最高品質の2種類
FF XVは1280×720・標準のみ
■ 稼働時間
稼働時間計測はbbenchを使用
計測パターンは3種類
・キー入力のみ
・動画再生(※)
・フルパワー(CPU-Zによるストレステストとゲームのループベンチ)
動画はJEITAバッテリ動作時間測定用動画ファイル Ver. 2.0(約130MB)
■ 騒音
対象機材の端、またはヒンジから30cmの位置
結果総覧
本機に搭載されているのはRyzen 5 3500Uで、記事執筆時点で2世代前の扱いとなってしまいますが、だからと言って性能が悪いわけではなく、むしろ普通に現役世代と言っていいです。
メモリ2枚挿しでデュアルチャンネルも効いているのでCPU性能では平均スコアよりもだいぶ高い性能を出していますし、GPUスコアもほぼ平均値です。
普段使いで困る場面は、重いゲームをする時くらいでしょう。
比較対象としては同じRyzen 5 3500Uを搭載する「ThinkPad E495」の4GB(シングルチャネル)と32GB(デュアルチャネル)、Ryzen 3 4300Uを搭載する「IdeaPad Slim 350」(8GB)を持ってきました。
※本当はCore i5-1035G1辺りが良かったのでしょうが、レビューしたことがないのでこうなりました。
総合としてはE495(32GB)よりやや低い程度、「IdeaPad Slim 350」には僅差で上となりました。
Ryzen 3 4300Uが優秀に見えますが、そもそも対Intel系ではGPUスコアはCore i5-1035G1の1.5倍ですし、それ以前のCPUから見ると隔絶した性能と言えます。
Ryzen 5 3500U搭載機は割と安価な傾向にありますし、コストパフォーマンスという観点ではかなり高いでしょう。
CPU
CPU性能はCore i5-1035G1とCore i7-1065G7のちょうど中間くらいとなりました。
2016年から2017年にかけて人気だったCore i5-7200U比ではマルチスレッドスコアは2.5倍となっており、2019年に登場したCPUとしてはだいたい”Dave Houseの法則”に従っているとも言えます。
誤解されやすいですがムーアの法則(世間ではよくこちらが「18ヶ月に2倍」と言われている)はゴードン・ムーア氏が1965年に「素子あたりのコストが最少となる集積回路に搭載される素指数は1年で2倍になる」という趣旨の論文を発表、1975年に「2年に2倍」と修正したものが元となっています。
ムーア氏自身は「18ヶ月に2倍とは一度も言ったことがない」と否定しています。
GPU
3DMark FireStrike
GPU性能ではほぼ平均値を出しています。Intel系で第10世代以前で対抗できるのはCore i7-1065G7くらいであり、第11世代Tiger Lakeが登場する以前はスコアあたりのコストパフォーマンスはダントツでした(Ryzen 7搭載機は割と高値になりやすいので)。
一つ後の世代となるRyzen 3 4300Uも総合スコアは匹敵していますが、グラフィックスコアは6割程度なので、ある程度グラフィック面を考慮するとRyzen 5 3500Uはまだ優位性を保っています。
まぁ、Ryzen 5 4500U搭載機にしろって話でもありますが…。
[軽量級] DQベンチマーク
軽量級のDQベンチマークでは頭打ちというか、CPU/GPU以外の要素によるぶれの方が大きいように見えます。
とはいえ、Ryzen 5 3500UであればFHD解像度でも十分快適にプレイできるでしょう。
[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ
中量級のFF XIVでは設定次第となりそうです。
同じデュアルチャネルでもメモリ容量に余裕がある「E495(32GB)」よりはスコアが低い辺り、このくらいからメモリ容量がボトルネックになるようです。
[重量級] FF XV Windowsエディション
重量級のFF XVでは比較対象すべてが”動作困難”ですが、”重い”となるスコア2000まであと一歩というところです。
なお、比較対象に入っていませんがRyzen 5 4500Uであればデュアルチャネル時に2000を超えるので、グラフィック面がもう少し欲しい場合は多少予算を上乗せしてもそちらを検討してもいいかと思います。
消費電力・稼働時間・騒音・温度
騒音
状況 | 音量 | 聞こえ方 |
---|---|---|
電源オフ | 35.1dB | |
アイドル | 36.0dB | 静かな場所ではファンが動いているのが分かる |
最大 | 42.7dB | やや低めの音でそこまで耳に障るものではない |
騒音レベル[dB] | 音の大きさのめやす | 自室内の聞き騒音 | |
---|---|---|---|
うるさい | 70 | 掃除機 騒々しい街頭 | 非常にうるさい |
60 | 普通の会話・チャイム 時速40キロの自動車の内部 | 非常に大きく聞こえうるさい 声を大きくすれば会話ができる | |
普通 | 50 | エアコンの室外機 静かな事務所 | 大きく聞こえる 通常の会話は可能 |
40 | 深夜の市内 図書館 | 多少大きく聞こえる 通常の会話は十分に可能 | |
静か | 30 | ささやき声 深夜の郊外 | 非常に小さく聞こえる |
20 | ささやき 木の葉のふれあう音 | ほとんど聞こえない |
「HP 14s」のファンはアイドル時でも止まることなくうっすらと回っています。窓を開けていたり、BGMをかけていたらかき消されるくらいにうっすらです。
無負荷でも回転している反面、瞬間的な負荷で急にファンが回りだすということがなく、継続的な負荷でもファンが本格的に回り始まるまで時間がかかります。
他のメーカーだと低負荷時はなるべくファンを止めるという方針が多いので、ゆるゆるとでもファンを回すことで急な負荷時の温度上昇を緩やかにするという、これはこれでありかなと。
ファンも回転数は3段階くらいあり、通常の使用ではせいぜい2段階目(だいたい38dB程度)までで収まるでしょう。
最大回転を始めるタイミングはやや遅めですが、CPU温度は最大でも87度と、割と低めに抑えられています。
最大回転時の音量はやや大きめですが、全体としては静かな時間の割合が高くなっており、カジュアルに使いやすいです。
消費電力
アイドル時 | 7.8W |
---|---|
画面オフ時 | 3.4W |
スリープ時 | 0.33W |
充電(アイドル) | 43.3W |
充電(電源オフ) | 35.6W |
CINEBENCH(S) | 25.9W |
CINEBENCH(M) | 38.9W |
最大 | 38.9W |
最大(充電中) | 45.6W |
前述の通り「HP 14s」は無負荷時でもファンが回っているためか、アイドル時の消費電力が少し高くなっています。
電源アダプタの出力が45Wのため、それを超えない範囲の消費電力となりますが、CPU/GPU同時負荷よりCPUのみの負荷の方が消費電力も高くなりました。
代替アダプタがないので65Wアダプタでの比較などはできませんでしたが、充電中でもない限りは45Wの範囲内に収まりますし、きちんとスコアも出ているので問題ないでしょう。
稼働時間
キー入力のみ | 28625秒(8.0時間) |
---|---|
動画再生 | 28907秒(8.0時間) |
フルロード | 5549秒(1.54時間) |
メインストリームのバッテリーは50WHrクラスが増えているのに対し、「HP 14s」のバッテリーは41WHrとやや少なめです。
無負荷時でもファンが回る分が消費電力にも影響しているようで、無負荷時も動画負荷時も同じ8.0時間となりました。
最近のノートとしては長いとは言えませんが、多少モバイルするには問題ない程度とも言えます。
ただし、外に持ち出すときには念のために電源アダプタを持ち歩いた方がいいかもしれません。
まとめ
「HP 14s」はエントリーモデルながら妥協の感じられない仕様で、デザインと性能が安価に両立されています。IPSパネルだとか全ポートUSB3.0だとか、全体的には他社のミドル下位クラスとみなしてもいいでしょう。
2.5インチコネクタが省略されていた点や、USB PD非対応、日本向きではない”右一列”キーボード、グレアパネルなど不満点も残っていますが、HPの最エントリークラスでありながらIPSパネルだったり全ポートUSB3.0だったりと他メーカーより優れていますし、下手に他メーカーのエントリーモデルを買うくらいならこちらを買うことをおすすめします。
関連リンク
付録
ベンチマーク結果一覧
メーカー | HP | |
---|---|---|
モデル名 | 14s-dk0101AU | |
CPU | Ryzen 5 3500U | |
GPU | Radeon Vega 8 | |
メモリ | 8GB | |
ストレージ | 256GB SSD | |
PassMark | Total | 2959.7 |
CPU Single | 1938 | |
CPU Multi | 8423.3 | |
2D | 426.2 | |
3D | 1943.2 | |
Memory | 1407.5 | |
Disk | 13729.6 | |
CPU-Z | Single | 393.9 |
Multi | 1992.5 | |
GeekBench4 | Single | 4072 |
Multi | 12288 | |
OpenCL | 31815 | |
OpenCL(dGPU) | – | |
GeekBench5 | Single | 903 |
Multi | 3196 | |
OpenCL | 9378 | |
OpenCL(dGPU) | – | |
CrystalMark | Mark | 331914 |
ALU | 93051 | |
FPU | 67517 | |
MEM | 53101 | |
HDD | 69371 | |
GDI | 7748 | |
D2D | 4052 | |
OGL | 37074 | |
CINEBENCH R15 | OpenGL | 45.39fps |
CPU(M) | 609cd | |
CPU(S) | 136cd | |
CINEBENCH R20 | CPU(M) | 1413pts |
CPU(S) | 364pts | |
CINEBENCH R23 | CPU(M) | 3624pts |
CPU(S) | 940pts | |
PCMark | ALL | 3883 |
Essensial | 7480 | |
Productivity | 6037 | |
DigitalContent | 3522 | |
3DMark | TimeSpy | 865 |
Graphics | 776 | |
CPU | 2494 | |
FireStrike | 2160 | |
Graphics | 2355 | |
Phisics | 8457 | |
Combined | 789 | |
NightRaid | 7875 | |
Grapihics | 9421 | |
CPU | 4082 | |
SkyDiver | 7828 | |
Graphic | 8135 | |
Phisics | 6888 | |
Combined | 7262 | |
CloudGate | 12491 | |
Graphics | 18447 | |
Phisics | 5865 | |
IceStorm | 63812 | |
Graphics | 92809 | |
Phisics | 30481 | |
IceStormEX | 54603 | |
Graphics | 70751 | |
Phisics | 30356 | |
IceStormUnlimited | 68636 | |
Graphics | 122046 | |
Phisics | 27111 | |
VR Mark | – | |
DQ(DX9) | 1280・標準 | 11228 すごく快適 |
1920・最高 | 6861 快適 | |
FF XIV(DX11) 紅蓮 | 1280・標準 | 4579 快適 |
1920・最高 | 1898 設定変更 | |
FF XIV(DX11) 漆黒の反逆者 | 1280・標準 | 4493 快適 |
1920・最高 | 1925 設定変更 | |
FF XV(DX11) | 1280・標準 | 1823 動作困難 |
1920・最高 | – | |
MHF(DX10) 大討伐 | 1280 | 6958 |
1920 | 4131 | |
ブラウザ | jetstream2 | 93.262 |
BaseMark | 661.07 | |
WebXPRT | 145 | |
MotionMark | 234.15 | |
SpeedMeter2.0 | 66.01 | |
octane | 34682 |
コメント