【レビュー】 HP 14s-dk0000:デザインと性能を両立した良機種

HP 14s」はHPのエントリークラスに属するノートPCです。
現時点では2019年モデルの「dk0000」と、CPUラインナップの違う2020年モデルの「dk1000」が併売されています。

正確な時期は不明ですが、2020年6月ころ、HPはAMD CPUを搭載した14インチスタンダードノート「14s-dk1000」を発売いたしま...

このうち最廉価となるArhlon Silver 3050Uについて試したことがなかったので、Athronモデルを注文したのですが、HP側の部材不足により上位スペックとなるRyzen 5 3500Uモデルが届きました(お値段そのままで上位モデルが届いたのは嬉しいけど、Athronを試したかったのでちょっと複雑…)。

実は届いたのは11月だったのですが、追加のパーツを注文したりしていたのでレビューがだいぶ遅くなり、「HP 14s」も終売の気配が見えてきています。が、せっかくなのでレビューを公開したいと思います。

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HP 14s-dk0000

CPU Ryzen 5 3500U
メモリ 8GB DDR4-2400
ストレージ 256GB M.2 SSD
画面 14.0インチ IPS FHD
インターフェース USB Type-C(Gen1)×1
USB 3.0×2
HDMI
SDXC
オーディオジャック
wi-fi 802.11ac+BT4.2
サイズ 324×226×21.5mm
重さ 1.53kg

GoodPoint
デザインがいい
メモリ換装可能
全ポートUSB3.0以上

BadPoint
2.5インチコネクタ非同梱
液晶がグレアパネル
USB給電非対応

ハードウェア

パッケージ

▲パッケージ全体です。

▲本体全景

ベゼル部は黒で、それ以外は真っ白です。
“白いノート”のレビューは初めてなので、実はこれだけでテンションが上がっています。

というか、安価なエントリーモデルなのに、デザインに全く手が抜かれていなくて、さすがHPとなります。

付属品

▲紙類は多め

HPは「速攻!HPパソコンナビ」というフルカラーの入門書が付属するので、初心者でも操作を覚えやすくなっています。

▲電源アダプタは45W出力

コンセントコードの他にウォールプラグも付いていて、場面に応じて使い分けが可能です。

ディスプレイ

▲正面はどうやっても写り込んでしまうので、公式画像より引用

ベゼルはハイエンド系ほどに細くはなく、上下も広く取られています。

ベゼル幅は6.6mm

安価な製品なのでこんなものかなぁといったところです。

▲ディスプレイはグレアパネルなので反射します。

HPではブライトビューと呼んでいますね。
起動して画面を表示すれば、自室レベルでの使用だと照明の映り込みもないのでそこまで気になりません

これがオフィスのように広いところだと、遠くの照明が写り込んで多少見づらくなるでしょう。

▲HWiNFOのディスプレイ情報。

ディスプレイはLG Philips製の「LGD0613」というものでした。
ネット上にもほとんど情報がなく、調べた範囲ではNTSC 43%、Adobe RGB 45%、sRGB 61%(比なのかカバー率なのかは不明)ということで、ランクが低めのIPSパネルとなるようです。

たいていのメーカーは最廉価モデルはTNパネルを使ってくるので、グレア(光沢)パネルとはいえ最安モデルでもIPSパネルなのは贅沢ですね。

▲三方向から見たところ。

映り込みがひどいですが、曲りなりにもIPSパネルなので上下左右から見ても色あせや白くはなりません。

▲暗い状態での三方向

色もしっかりと出ています。

インターフェース

■左
・セキュリティロックケーブル用スロット
・USB Type-C 3.0 ×1
・SDカードスロット
■右
・ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
・USB Type-A 3.0 ×2
・HDMI 出力端子
・LANポート(RJ45)
・電源コネクター

インターフェースは右に偏っています。
Type-C端子はUSB3.0で、残念ながらUSB PD給電やDisplayPort出力には対応していません

とはいえエントリーモデルにありがちなUSB2.0はなく全ポートUSB3.0、カードスロットがフルサイズのSDカード対応な点はグッドポイントです。

▲カメラはプライバシーシャッターやIR(赤外線)の類のない、ノーマルなウェブカメラです。

マイク穴はひとつしかないので、モノラルですね。

ベゼル部はプラスチックと思われますが、カーボン柄が刻まれていて、芸が細かいなぁと。

▲スピーカーはキーボードとヒンジの間にあります。

スピーカーの品質はいまいちです。
低音はほぼ出ておらず、そのため中音・高音が薄っぺらく聞こえます。

キーボード上面のスピーカーだと音が目の前を通過していく場合が多いのですが、「HP 14s」では画面から自分の方に向かって音が流れてくるので、臨場感は高めです。

ただ、中を見ればわかるのですが、偏って配置されているのでステレオ感がいびつで、FPSのような音の位置が重要なものには向きません。

総合すると価格の割に完成度の高い「HP 14s」の中では数少ない”お値段なり”の部分と言えます。

キーボード

▲キーボード全体

HPは伝統的に”右一列”があり(どうも海外ではこの配列の方が好まれるみたいです)、この点だけはちょっと残念です。

一方でLenovo「IdeaPad」シリーズやDELL「Inspiron」のように共通金型を使うのではなく、日本向けの金型を使っているようで、全キーに変則的な部分がないのは素晴らしいです。

指紋リーダーはなく、電源は左上と、他メーカーとは場所が気になるのがちょっと気になります。
あと、電源ボタンが細くてちょっと押しにくいです。

なお、キーボードバックライトはありません。

▲キーピッチは18.5mm

▲キーのアップ

キーは真四角で、トップもフラットです。

筐体全体がプラスチック製なのでキーボード面の剛性も低く、強く押し込むとたわみます。

キーはわずかに固めでカチャカチャ音は大きめ。キーストロークは1.3mmとやや深めになっているので打鍵感はありますが、静かな場所だと打鍵音が気になるかもしれません。

あと、キートップ素材がいまいちで、「ThinkPad」のようなキーが吸い付くような感覚もありません。ライトに使うなら問題ないでしょうが、長時間の打鍵では多少指が疲れそうです。

その他

▲排気口はヒンジ部に開いています

筐体はプラスチック製なので、おそらく少しでも強度を確保するためでしょう、排気口以外の穴は開いていません。

一体成型だから当たり前ではあるんですが、この部分が真っ白なのを見て(なぜか黒いと思っていたので)ちょっと感動を覚えました。

▲ディスプレイの開口角は約135度

実用上は特に問題はありませんが、対面の人に見せるときはPCごと向きを変える必要がありますね。

▲CPU・GPUのロゴはキーボードの右下です。

▲天板には鏡面仕上げのロゴ

▲底面は前後に長いゴム足が付いています。

吸気口は割と小さめです。
後述しますがこのゴム足の下にもネジが隠されています。

重量

▲重量は本体が1417g、電源込みで1687gです。

ウォールプラグにすると1618gで、約70g軽くなります。

分解・内部構造

▲分解時は見えているネジ以外に、ゴム足の下に隠されたネジを外す必要があります。

▲見えている部分と隠されている部分はネジの長さが違うという面倒さ

基本的に中を開けるようにはなっていません。

▲カード(ヘラ)が入りにくく、開けるのは割と大変でした。

▲底面の裏側はEMC(Electro Magnetic Compatibility)対策のシールドが施されています。

▲底面パーツの製造日と思われる日付が入っていました。

▲内部全景。

ヒートパイプの下に謎のパターンがありますが、特に使われているモデルもないんですよね…別の機種と共通の基板なのでしょうか?

▲バッテリーは41.04WHr

3セルなので、充電はそこそこ早いです。

▲メモリは2スロットタイプで、標準は4GB×2。32GBまでは増設できることを確認しました。

▲Wi-fiはアンテナが1本しかありません

802.11ax(Wi-fi 6)対応カードなどに換装する場合は、シートアンテナを追加するとか工夫が必要そうです。
なお、2020年モデル(dk-1000)はアンテナが2本になるようです。

▲スピーカーはファンを避けているので端っこと真ん中付近のちょっといびつな配置です。

特に固定されておらず、スポッと抜けます。
メモリ換装時の動作確認時に、底面カバーを外したままひっくり返したら落っこちて、焦りました。

▲ショックだったのが2.5インチベイ

なんとアダプタが省かれています
後から自力で増設することは想定されていないんですね…

▲ファンの形状は特に工夫はなし

▲インターフェース類は基板に埋め込まれる形になっていて、できるだけ高さを抑えています。

一番左の電源端子だけ金属パーツで補強されています。

▲反対側のType-C端子は基板の下についていました。

SDカードスロットは結構奥に位置しています。
手前の金属パーツはセキュリティスロットです。

パーツ取り寄せ

2.5インチベイのコネクタがないのがショックで、AliExpressで購入しました。

▲届いたのはこんなの

トレーとコネクタ、振動吸収ラバーにネジです。

▲取り付けたらこんな感じになります。

ネジはしなくてもしっかり固定されています。

▲この状態で起動すると、ちゃんと認識しました。

システム

起動前

▲UEFIはシンプルかつ見やすくまとめられています。

▲恒例のバックアップです。

使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは22.75GBでした。

システム情報

▲デスクトップはカラフルな傘で、なんかおしゃれ。

グレアパネルなのでコントラストが強く、色が鮮やかに出ます。
筐体の白さと相まって、かなり強烈な起動体験でした。

筐体だけでなく、壁紙まで含めたデザインであるということが良く分かりました。

▲初起動時は独自アプリが起動しました。

▲システム情報

ストレージは34GBを使用、空きは204GBです。

▲HWiNFOでのCPU/GPU情報

注目すべきはメモリモジュールのところで、Ryzen 5 3500UはDDR4-2400までの対応なのに、搭載メモリはDDR4-3200です。
おそらくは部材の都合上そうなったのでしょうが、ちょっと得した気分です。

▲マザーボード情報

▲再起動直後のメモリ使用量

Ryzen 3000シリーズはグラフィック用にメモリを大きく確保してしまうので、使用可能容量が5.9GBになっています。
この点は次の世代のRyzen 4000シリーズでは改善されています。

▲スタートアップ

▲デバイスマネージャ

Wi-fiはRealtek RTL8821CEでした。

▲バッテリーは設計容量(Design Capacity)通りですが、分解時に見た数字より1WHr大きくなっています。なんで…?

ストレージ

▲CrystalDiskInfo

M.2 SSDはKIOXIA(旧東芝メモリ)製なので、個人的には信頼性は高いかなと。

▲CrystalDiskMark

リード2373MB/s、ライト1572MB/sでした。
ゲーミング向けのように3000MB/sオーバーとかではありませんが、エントリー向け搭載品と考えれば十分な速度です。

ベンチマーク

レビュー機のスペック

対象アプリ一覧

PassMark 9.0
CPU-Z
Geekbench 4.4.2
Geekbench 5.0.1
CrystalMark 2004R7 v0.9.200.452
CINEBENCH R15.0
CINEBENCH R20
CINEBENCH R23
PCMark 10
3D Mark v2.0.6762
DQ X ベンチマーク v1.51
FF XIV 紅蓮の解放者
FF XIV 漆黒の反逆者
FF XV v1.2
MonsterHunter Frontier 大討伐

jetstream 2
BaseMark
WebXPRT
MotionMark
SpeedMeter2.0
octane

※ベンチマーク条件

■ ゲーム

DQ Xは1280×720・標準、および1920×1080・最高品質の2種類
FF XIV(紅蓮/漆黒)は1280×720・高品質(ノート)、および1920×1080・最高品質の2種類
FF XVは1280×720・標準のみ

■ 稼働時間

稼働時間計測はbbenchを使用

計測パターンは3種類

・キー入力のみ
・動画再生(※)
・フルパワー(CPU-Zによるストレステストとゲームのループベンチ)

動画はJEITAバッテリ動作時間測定用動画ファイル Ver. 2.0(約130MB)

■ 騒音

対象機材の端、またはヒンジから30cmの位置

結果総覧

本機に搭載されているのはRyzen 5 3500Uで、記事執筆時点で2世代前の扱いとなってしまいますが、だからと言って性能が悪いわけではなく、むしろ普通に現役世代と言っていいです。

メモリ2枚挿しでデュアルチャンネルも効いているのでCPU性能では平均スコアよりもだいぶ高い性能を出していますし、GPUスコアもほぼ平均値です。
普段使いで困る場面は、重いゲームをする時くらいでしょう。

比較対象としては同じRyzen 5 3500Uを搭載する「ThinkPad E495」の4GB(シングルチャネル)と32GB(デュアルチャネル)、Ryzen 3 4300Uを搭載する「IdeaPad Slim 350」(8GB)を持ってきました。
※本当はCore i5-1035G1辺りが良かったのでしょうが、レビューしたことがないのでこうなりました。

総合としてはE495(32GB)よりやや低い程度、「IdeaPad Slim 350」には僅差で上となりました。
Ryzen 3 4300Uが優秀に見えますが、そもそも対Intel系ではGPUスコアはCore i5-1035G1の1.5倍ですし、それ以前のCPUから見ると隔絶した性能と言えます。

Ryzen 5 3500U搭載機は割と安価な傾向にありますし、コストパフォーマンスという観点ではかなり高いでしょう。

CPU

CPU PassMark
Ryzen 7 4800U(8C/16T) 175522631
Ryzen 7 PRO 4750U(8C/16T) 158282626
Ryzen 5 4600U(6C/12T) 147202515
Ryzen 7 4700U(8C/8T) 139802594
Core i7-1165G7(4C/8T) 116123090
Ryzen 5 4500U(6C/6T) 112382475
Core i7-10710U(6C/12T) 100812498
Core i5-1135G7(4C/8T) 99022750
Core i7-1065G7(4C/8T) 89922504
Ryzen 5 3500U(本機) 84231938
Core i5-1035G1(4C/8T) 79642390
Ryzen 3 4300U(4C/4T) 78912370
Ryzen 7 3700U(4C/8T) 74252062
Ryzen 5 3500U(4C/8T) 71411991
Core i7-10510U(4C/8T) 70982440
Core i5-10210U(4C/8T) 64852262
Core i3-1115G4(4C/8T) 64352760
Core i5-8265U(4C/8T) 62782188
Core i5-8250U(4C/8T) 60661984
Core i3-1005G1(2C/4T) 52472306
Ryzen 3 3200U(2C/4T) 42311976
Core i3-10010U(2C/4T) 41992427
Core i5-7200U(2C/4T) 33801789

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU性能はCore i5-1035G1とCore i7-1065G7のちょうど中間くらいとなりました。
2016年から2017年にかけて人気だったCore i5-7200U比ではマルチスレッドスコアは2.5倍となっており、2019年に登場したCPUとしてはだいたい”Dave Houseの法則”に従っているとも言えます。

Intelに在籍していたDave House氏による「コンピュータの性能は18ヶ月で2倍のペースで向上している」という発言によるもの。ムーアの法則とは別。

誤解されやすいですがムーアの法則(世間ではよくこちらが「18ヶ月に2倍」と言われている)はゴードン・ムーア氏が1965年に「素子あたりのコストが最少となる集積回路に搭載される素指数は1年で2倍になる」という趣旨の論文を発表、1975年に「2年に2倍」と修正したものが元となっています。
ムーア氏自身は「18ヶ月に2倍とは一度も言ったことがない」と否定しています。

GPU

3DMark FireStrike

CPU 3DMark FireStrike
GTX 1650 Max-Q 68847760
GTX 1050 Max-Q 66007300
Core i7-1165G7
(Iris Xe)
48305139
GeForce MX350 39444340
Core i5-1135G7
(Iris Xe)
36924175
GeForce MX250(25W) 32803655
Ryzen 7 4800U
(Radeon Vega 7)
31193399
Ryzen 7 4700U
(Radeon Vega 7)
27573052
GeForce MX250(10W) 27452983
Ryzen 5 4500U
(Radeon Vega 5)
25412829
Core i7-1065G7
(Iris Pro 10th)
24822715
Ryzen 7 3700U
(Radeon Vega 10)
22462514
Ryzen 5 3500U
(Radeon Vega 8)
22102451
Ryzen 5 3500U(本機) 21602355
Ryzen 3 4300U
(Radeon Vega 5)
20432221
Core i5-1035G1
(Iris Pro 10th)
13661461
Core i7-10510U
(UHD 10th)
11181221
Core i5-8250U
(UHD 620)
10721172
Core i5-10210U
(UHD 10th)
10411139
Core i3-1005G1
(UHD 10th)
9361024
Core i3-10110U
(UHD 10th)
921995
Core m3-8100Y
(UHD 615)
838935
Celeron 4205U
(UHD 610)
576606
Celeron N4100
(UHD 600)
428466
Celeron N4000
(UHD 600)
375394

上段:総合スコア、下段:グラフィックスコア

GPU性能ではほぼ平均値を出しています。Intel系で第10世代以前で対抗できるのはCore i7-1065G7くらいであり、第11世代Tiger Lakeが登場する以前はスコアあたりのコストパフォーマンスはダントツでした(Ryzen 7搭載機は割と高値になりやすいので)。

一つ後の世代となるRyzen 3 4300Uも総合スコアは匹敵していますが、グラフィックスコアは6割程度なので、ある程度グラフィック面を考慮するとRyzen 5 3500Uはまだ優位性を保っています。
まぁ、Ryzen 5 4500U搭載機にしろって話でもありますが…。

[軽量級] DQベンチマーク

DQベンチマーク
本機 6861 / 快適11228 / すごく快適
E495(4GB) 4016 / 普通8090 / とても快適
E495(32GB) 7461 / とても快適11855 / すごく快適
Slim 350(8GB) 6063 / 快適10988 / すごく快適

上段:1920×1080(最高品質)、下段:1280×720(高品質)

軽量級のDQベンチマークでは頭打ちというか、CPU/GPU以外の要素によるぶれの方が大きいように見えます。
とはいえ、Ryzen 5 3500UであればFHD解像度でも十分快適にプレイできるでしょう。

[中量級] FF XIV 漆黒のヴィランズ

FF XIV 漆黒のヴィランズ
本機 1925 / 設定変更4493 / 快適
E495(4GB) 1227 / 設定変更い2782 / やや快適
E495(32GB) 2218 / 普通5062 / とても快適
Slim 350(8GB) 1859 / 設定変更4476 / 快適

上段:1920×1080(最高品質)、下段:1280×720(高品質)

中量級のFF XIVでは設定次第となりそうです。
同じデュアルチャネルでもメモリ容量に余裕がある「E495(32GB)」よりはスコアが低い辺り、このくらいからメモリ容量がボトルネックになるようです。

[重量級] FF XV Windowsエディション

FF XV
本機 1823 / 動作困難
E495(4GB) 1266 / 動作困難
E495(32GB) 1989 / 動作困難
Slim 350(8GB) 1914 / 動作困難

上段:1920×1080(最高品質)、下段:1280×720(高品質)

重量級のFF XVでは比較対象すべてが”動作困難”ですが、”重い”となるスコア2000まであと一歩というところです。
なお、比較対象に入っていませんがRyzen 5 4500Uであればデュアルチャネル時に2000を超えるので、グラフィック面がもう少し欲しい場合は多少予算を上乗せしてもそちらを検討してもいいかと思います。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

騒音

状況 音量 聞こえ方
電源オフ 35.1dB
アイドル 36.0dB 静かな場所ではファンが動いているのが分かる
最大 42.7dB やや低めの音でそこまで耳に障るものではない

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

「HP 14s」のファンはアイドル時でも止まることなくうっすらと回っています。窓を開けていたり、BGMをかけていたらかき消されるくらいにうっすらです。
無負荷でも回転している反面、瞬間的な負荷で急にファンが回りだすということがなく、継続的な負荷でもファンが本格的に回り始まるまで時間がかかります。
他のメーカーだと低負荷時はなるべくファンを止めるという方針が多いので、ゆるゆるとでもファンを回すことで急な負荷時の温度上昇を緩やかにするという、これはこれでありかなと。

ファンも回転数は3段階くらいあり、通常の使用ではせいぜい2段階目(だいたい38dB程度)までで収まるでしょう。
最大回転を始めるタイミングはやや遅めですが、CPU温度は最大でも87度と、割と低めに抑えられています。

最大回転時の音量はやや大きめですが、全体としては静かな時間の割合が高くなっており、カジュアルに使いやすいです。

消費電力

アイドル時 7.8W
画面オフ時 3.4W
スリープ時 0.33W
充電(アイドル) 43.3W
充電(電源オフ) 35.6W
CINEBENCH(S) 25.9W
CINEBENCH(M) 38.9W
最大 38.9W
最大(充電中) 45.6W

前述の通り「HP 14s」は無負荷時でもファンが回っているためか、アイドル時の消費電力が少し高くなっています。
電源アダプタの出力が45Wのため、それを超えない範囲の消費電力となりますが、CPU/GPU同時負荷よりCPUのみの負荷の方が消費電力も高くなりました。

代替アダプタがないので65Wアダプタでの比較などはできませんでしたが、充電中でもない限りは45Wの範囲内に収まりますし、きちんとスコアも出ているので問題ないでしょう。

稼働時間

キー入力のみ 28625秒(8.0時間)
動画再生 28907秒(8.0時間)
フルロード 5549秒(1.54時間)

メインストリームのバッテリーは50WHrクラスが増えているのに対し、「HP 14s」のバッテリーは41WHrとやや少なめです。
無負荷時でもファンが回る分が消費電力にも影響しているようで、無負荷時も動画負荷時も同じ8.0時間となりました。

最近のノートとしては長いとは言えませんが、多少モバイルするには問題ない程度とも言えます。
ただし、外に持ち出すときには念のために電源アダプタを持ち歩いた方がいいかもしれません。

まとめ

「HP 14s」はエントリーモデルながら妥協の感じられない仕様で、デザインと性能が安価に両立されています。IPSパネルだとか全ポートUSB3.0だとか、全体的には他社のミドル下位クラスとみなしてもいいでしょう。

2.5インチコネクタが省略されていた点や、USB PD非対応、日本向きではない”右一列”キーボード、グレアパネルなど不満点も残っていますが、HPの最エントリークラスでありながらIPSパネルだったり全ポートUSB3.0だったりと他メーカーより優れていますし、下手に他メーカーのエントリーモデルを買うくらいならこちらを買うことをおすすめします

関連リンク

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカー HP
モデル名 14s-dk0101AU
CPU Ryzen 5 3500U
GPU Radeon Vega 8
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
PassMark Total 2959.7
CPU Single 1938
CPU Multi 8423.3
2D 426.2
3D 1943.2
Memory 1407.5
Disk 13729.6
CPU-Z Single 393.9
Multi 1992.5
GeekBench4 Single 4072
Multi 12288
OpenCL 31815
OpenCL(dGPU)
GeekBench5 Single 903
Multi 3196
OpenCL 9378
OpenCL(dGPU)
CrystalMark Mark 331914
ALU 93051
FPU 67517
MEM 53101
HDD 69371
GDI 7748
D2D 4052
OGL 37074
CINEBENCH R15 OpenGL 45.39fps
CPU(M) 609cd
CPU(S) 136cd
CINEBENCH R20 CPU(M) 1413pts
CPU(S) 364pts
CINEBENCH R23 CPU(M) 3624pts
CPU(S) 940pts
PCMark ALL 3883
Essensial 7480
Productivity 6037
DigitalContent 3522
3DMark TimeSpy 865
Graphics 776
CPU 2494
FireStrike 2160
Graphics 2355
Phisics 8457
Combined 789
NightRaid 7875
Grapihics 9421
CPU 4082
SkyDiver 7828
Graphic 8135
Phisics 6888
Combined 7262
CloudGate 12491
Graphics 18447
Phisics 5865
IceStorm 63812
Graphics 92809
Phisics 30481
IceStormEX 54603
Graphics 70751
Phisics 30356
IceStormUnlimited 68636
Graphics 122046
Phisics 27111
VR Mark
DQ(DX9) 1280・標準 11228
すごく快適
1920・最高 6861
快適
FF XIV(DX11)
紅蓮
1280・標準 4579
快適
1920・最高 1898
設定変更
FF XIV(DX11)
漆黒の反逆者
1280・標準 4493
快適
1920・最高 1925
設定変更
FF XV(DX11) 1280・標準 1823
動作困難
1920・最高
MHF(DX10)
大討伐
1280 6958
1920 4131
ブラウザ jetstream2 93.262
BaseMark 661.07
WebXPRT 145
MotionMark 234.15
SpeedMeter2.0 66.01
octane 34682

ベンチマーク結果画像