2021年7月9日、CHUWIはJasper Lake世代のCeleron N4500を搭載した10.1インチWindowsタブレット「Hi10 Go」を発表しました。
とはいってもなぜかAmazonでは7月1日より販売されていたりします。
※2021年8月4日追記:実際に購入してレビューしました。
スペック
■CHUWIHi10 Go | |
CPU | Celeron N4500 |
---|---|
メモリ | 6GB LPDDR4 |
ストレージ | 128GB eMMC |
画面 | 10.1インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(3.0)×1 USB Type-C(2.0)×1 microHDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
サイズ | 227.41×141.6×8.5mm |
重さ | 0.565kg |
メーカー | Hi10 Go |
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名称 | CHUWI |
発売日 | 2020/07 |
定価 | 29,800円 |
実売価格 | 23,300円 |
価格条件 | 割引+クーポン |
幅 | 227.41mm |
奥行き | 141.6mm |
高さ | 8.5mm |
重量 | |
CPU | Celeron N4500 |
メモリ | 6GB |
メモリ規格 | LPDDR4-1867 |
グラフィック | UHD (16EU) |
ストレージ | 128GB eMMC |
画面 | 10.1インチ |
解像度 | 1920×1200 |
ベゼル幅 | 約13mm |
表面 | Fully laminated 10点マルチ |
筆圧階調 | 4096 |
USB2.0 | – |
USB3.0 | – |
USB type-c | 1(3.0) 1(2.0) |
USB PD | ○ |
映像出力 | microHDMI |
wi-fi | 802.11 ac |
Bluetooth | 4.2 |
office | × |
カードリーダー | microSD |
Webカメラ | 200万画素(フロント) 500万画素(リア) |
赤外線カメラ | – |
NFC | – |
指紋センサー | – |
Windows Hello | – |
オーディオジャック | ○ |
マイク | ○ |
スピーカー | ステレオ(側面) |
サウンド | |
バッテリー | 22.48WHr |
稼働時間 | 6Hr |
ACアダプタ | 24W@12V |
充電時間 | 3.5Hr |
急速充電 | |
カラー | |
その他特徴 | 重力センサー 磁力センサー |
付属品 |
特徴
「Hi10 Go」は10nmプロセスなCeleron/PentiumことJasper Lake世代のCPUであるCeleron N4500を搭載したWindowsタブレットです。
Jasper Lake搭載機としては初ではなく、がじぇっとりっぷの知る限りでは2021年3月にASUS「B1100FKA」が発売されたのが最初です。
デスクトップ機では同じCHUWIから「HeroBox Pro」が販売されています。
※価格は29,800円と記載されていますが、プライム割引が3,500円、さらに3,000円オフクーポンが用意されています。
CPU
CPUは何度も書いていますが、Jasper Lake世代のCeleron N4500を搭載しています。
Jasper Lakeは2021年1月11日にCES 2021内で発表されたCPUで、Celeron N4000やN4100の後継CPUとなります。
Celeron N4500はJasper Lakeの最下位、Celeron N4000と同じ2コア2スレッドです。
ベースクロックは1.1GHz、バーストクロックが2.8GHzでTDPは6Wと、Celeron N4000の後継と呼べるスペックですね。
性能としてはがじぇっとりっぷ的実用ラインである、PassMarkスコア2000にわずかに届いていませんが、Celeron N4000比で33%アップとなっています。
シングルスレッドスコアが結構高いので実際の操作感はそこまで悪くはないのですが、ストレージの遅さが足を引っ張っています。
GeekBench 5ではシングル600、マルチ1000といったところでした。
グラフィックについてはIntel UHDグラフィックスで、実効ユニット数は16EUです。
Core i7-1165G7が96EU、Core i3-1115G4が48EU、さらに動作周波数も最大750MHzとCore i7-1165G7(1.3GHz)の半分近くまで落とされているので、期待はしない方がいいでしょう。
しかし、当初の発表では4コア4スレッドなCeleron N5100のはずだったんですけどね…供給されなかったのか、立ち上がりで歩留まりが悪く、想定より高くなったのか…
参考 インテル新CPU「Jasper Lake N5100」搭載タブレットPC、4月発売:ASCII
メモリとストレージ
メモリは6GB LPDDR4-1867です。オンボードなので換装はできません。内部的には3GB+3GBのデュアルチャネルになっています。
ストレージは128GB eMMCでこちらも換装は厳しいでしょう。
その他
Wi-fiは802.11ac(Wi-fi 5)までの対応、Wi-fiチップはRealtek 8821CEでBluetoothは4.2までです。
バッテリーは22.42WHr(7.6V 2950mAh)で駆動時間は約6時間、充電は約3.5時間となっています。
ちなみに付属の電源アダプタは12V2A(=24W)出力のType-C形状で、「Lark Box」と同じものですね。USB PDは謳っていないので規格違反かどうかの判断は微妙です。
筐体
形状は完全なタブレットで、スタンドは付いていません。
カメラはフロントが200万画素、リアが500万画素で、リアカメラはかなり出っ張っています。
この出っ張りカメラのトレンド、ほんとやめてほしいのですが…
スピーカーとマイクは上側面についています。
下側面にはキーボードとの接点があります。
インターフェースはUSBが2ポートありますが、中身はUSB3.0+USB2.0です。
どっちがどっちとは記載がないのですが、感触的には下がUSB3.0、上がUSB2.0っぽいです。
ディスプレイはBenQグループのAU Optronics製で、「Hi10 X」と同じ「AUO17D8」が使われています。
アスペクト比16:10の解像度はWUXGA(1920×1200)、輝度は400nitsですが実測では250nits程度とのレビューもありました。
sRGB比は97%なので、色域は広め、コントラスト比は800:1です。まぁ、そこそこいいパネルと言ったところでしょう。
また、ディスプレイはタッチ&スタイラスペンに対応しています。
対応プロトコルはMPP(Microsoft Pen Protcol)で、公式ではCHUWI H6ペンが対応しています。
公式のペンでなくともMPP対応であれば問題なく使えるので(下記のCiscleのペンでも使えました)、安いものでも十分です。
Surface対応と書いているものであれば使えます(iPhone/iPad用だと使えないことがあるので注意してください)。
キーボードはこんな感じ。多分日本語配列は用意されないんじゃないかなぁと。
まとめ
前述の通り、「Hi10 Go」はすでにAmazonで販売されており、記事執筆時点では定価29,800円がプライム会員は3,500円割引の26,300円に、さらに3,000円オフクーポンで、23,300円で購入できます。
ただし、Amazonでの販売品はキーボードもスタイラスペンも付属しません。
AliExpressではキーボード無しが288.74ドル、キーボード付きで322.43ドル、キーボード+スタイラス付属で346.49ドルです。キーボード単体の販売はまだありません。
公式ストアでは7月25日にキーボード+スタイラスを付属して20ドルオフの299ドル(約33,000円)で販売するとしています。
超いい加減な翻訳の結果、宇宙に配達できることになっていて笑ってしまいました。
Windowsタブレットとしてはキーボードは欲しいところですが、セットアップさえ乗り切ればBluetoothキーボードでもなんとかなりますし、キーボード無しでも2.3万円で買えるのは魅力的です。
がじぇっとりっぷではすでに購入しているので、近いうちにレビューを上げたいと思います。
※2021年8月4日追記:レビュー記事を公開いたしました。
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