2021年6月6日、マウスコンピューターはクリエイター向けブランド「DAIV」より、14型ノートパソコン「DAIV 4P」を発表、6月8日より販売を開始いたしました。
ここ最近マウスのPCはあまりチェックしていなかったのですが、「DAIV 4P」が思ったよりいい仕様だったので、遅ればせながらの紹介です。
スペック
■DAIV 4P | |
CPU | Core i7-1165G7 |
---|---|
メモリ | 16~32GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×2 HDMI SDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ax+BT5.0 |
サイズ | 308.8×213×16.4mm |
重さ | 0.985kg |
特徴
ブランド名のDAIVは「Dynamic Approach Imagery of Visual」の頭文字でCPUは上位、メモリも多めな製品が多く、「DAIV 4P」もCore i7-1165G7にメモリは最低16GBとなっています。
CPUについて
CPUは前述の通り、Core i7-1165G7で固定です。
Core i7-1165G7はIntel第11世代(コードネーム:TigerLake)に属し、割と高いCPU性能(4コアなのでさすがに8コアなRyzenには及ばず)と、dGPU(外部GPU)に迫る性能のグラフィックを持ちます。
とはいえ、dGPUは非搭載なので3Dグラフィック系や動画を本気で行うには厳しく、イラストや漫画などの2Dグラフィックやデザイン・DTP、それにDTP(音楽制作)などの用途がいいでしょう。
メモリ・ストレージ
前述したように「DAIV 4P」はメモリは最低16GB(8GB×2)のDDR4-3200で、カスタマイズで64GB(32GB×2)まで増設できます。
オンボードではなく2スロットなので、自力での換装も可能です
ストレージはモデルによって256GBから1TBのM.2 SSDとなっていて、カスタマイズでは超高速なPCIe Gen4対応のSSDを2TBまで選択できます。
さらに内部にはM.2の空きスロットがあるため、デュアルストレージも可能です。
その他
Wi-fiは802.11ax(Wi-fi 6)対応のIntel AX201を搭載します。
バッテリーは3セルの53Whr。稼働時間は約12時間です。
そして特筆すべきがその重量。マグネシウム合金筐体を採用することで、1kgを切る985gとなっています。オンボードならともかく、メモリスロットタイプで1kgを切るって珍しいのでは。
本体の軽量さを生かすために、電源アダプタも軽量化されています。
筐体
正面です。
ディスプレイはアスペクト比16:10な14インチWUXGA(1920×1200)で、4辺狭額ベゼルで画面占有率は92%に達しています。
パネルはsRGB比100%オーバー(sRGBカバー率だと97.8%)の広色域で、クリエイター用途にも耐えられるものとなっています。
なお、上部のカメラは顔認証に対応しているとのこと。
インターフェースは左右に散っていますが、Thunderbolt4を搭載しています。
USB PDでの給電もできますが、電源は別に端子があるため、TB4対応機器との排他利用にもなりません。
カードリーダーはフルサイズのSDXCを内蔵。こんなところもクリエイター向けが意識されていて素晴らしいですね。
さらにHDMI、TB4、USB-Cを駆使すれば、クアッドディスプレイも可能です。
キーボードはJIS規格で、グローバル金型流用に由来する変則キーがありません。
キーピッチは公称19mmですが、実測では18.5mmだったとか。どちらにしろ、日本人に打ちにくいものではありません。
製品ページでは言及されていませんが、キーボードバックライトも内蔵しています。
まとめ
「DAIV 4P」の価格は、一番安い「DAIV 4P-E」(16GBメモリ/256GB SSD)で税込み142,780円、最上位の「DAIV 4P-H」(32GBメモリ/1TB SSD)で税込175,780円となっています(送料は3,300円)。
大手メーカーに比べるとやや高い値段ですが、メモリ2スロット、デュアルM.2、Thunderbolt4搭載、フルサイズSDXC対応、広色域のWUXGAディスプレイ、変則キーのないキーボード、そして1kgを切る超軽量とこれだけ揃っている機種はありません。
比較すべき対象もLenovoやDELLではなく、富士通「LIFEBOOK UH」シリーズやNEC「LAVIE Pro Mobile」などがふさわしいでしょう。
こうなると、高いと思っていた価格設定は、実は割安だということが分かります。
クリエイター用途に限らず、ビジネス向けのメインノートとしても十分以上に通じますし、予算15万で買い替えを検討するなら、「DAIV 4P」はお薦めできる一台と言えるでしょう。
コメント