みなさんがパソコンを買うときに気に掛ける大きな要素は何でしょう?
CPU?メモリ?画面サイズ?
確かにその辺りも重要です。
でもやっぱりまずは予算じゃないでしょうか。
半導体不足の影響もあって、各メーカーでは供給が需要に追いついておらず、さらに部材の値上げもあってPCの価格は徐々に上がっている状況です。
そんな状況下でも安値を貫いてコスパモンスターと呼べそうな機種をピックアップしたところ、DELLとLenovoから各1機種、奇しくも似たようなスペックのものとなりました。
Lenovoからは「IdeaPad Slim 550 14型 (AMD)」、DELLからは「Inspiron 14 5415」がコスパ面でおすすめとなります。
比較
IdeaPad 550 | Inspiron 5415 | |
---|---|---|
CPU | Ryzen 5 5500U | |
メモリ | 8GB DDR4-3200 オンボード | 8GB DDR4-3200 2スロット |
ストレージ | 256GB M.2 SSD | |
画面 | 14インチ FHD IPS、非光沢 | 14インチ FHD WVA(IPS相当)、非光沢 |
インターフェース | Type-C(Gen1)×1 (PD、DP出力対応) USB 3.0 ×2 HDMI SDXC オーディオジャック | Type-C(Gen1)×1 (PD、DP出力対応) USB 3.0 ×2 HDMI 1.4b microSDXC オーディオジャック |
キーボード | バックライトあり | |
指紋センサー | あり | |
ネットワーク | 802.11ac(Wi-fi 5) | 802.11ax(Wi-fi 6) |
バッテリー | 3セル | 4セル 54WHr |
サイズ | 321.6×211.6×17.9mm | 321.27×212.8×17.99mm |
重量 | 1.45kg | 1.442kg |
価格 | 65,208円 | 67,024円 |
販売ページ | Lenovo | DELL |
CPUについて
「IdeaPad Slim 550 14型 (AMD)」と「Inspiron 14 5415」のどちらも、CPUにはRyzen 5 5500Uを搭載しています(もちろん上位にはRyzen 7 5700Uモデルもあります)。
Ryzen 5 5500UはZen2モデルですが6コア6スレッドだったRyzen 5 4500Uとは違って6コア12スレッドとなりスコアは2割向上、dGPUを必要としない範囲の作業レベルであればだいたい余裕でこなせます。
処理性能だけでいうならCore i7-1165G7をも超えています。
一方でグラフィック能力はIntelほど伸びておらず、Core i3-1115G4と同等くらいになります(というかIntel第11世代のグラフィック性能の向上っぷりがおかしい)。
Lenovo IdeaPad Slim 550 14型 (AMD)
■IdeaPad Slim 550 14 | |
CPU | Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U Ryzen 3 5300U |
---|---|
メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0 IPS FHD |
USB | Type-C(3.0)×1、3.0×2 |
wi-fi | 802.11ac+BT5.1 |
サイズ | 321.6×211.6×17.9mm |
重さ | 1.45kg |
他社よりも一段安かったLenovoも、ここ最近はあまり差がなくなってきています。
というか、明確に安かったのってRyzen 4000シリーズまでで、Ryzen 5000シリーズからはちょっと安いくらいにとどまっていますね。
「IdeaPad Slim 550 14型」のいいところは、キーボードとスピーカーでしょうか。
キーボードはIdeaPad共通のタイプですが、中央がわずかにへこんでいて打鍵がしやすいです。
左右にはスピーカーがあり、音の籠もりがなく、聞きやすくなっています。
インターフェース面ではフルサイズのSDカードが扱えるので、カメラを使う人などは嬉しいですね。
DELL Inspiron 14 5415
■Inspiron 14 5415 | |
CPU | Ryzen 7 5700U Ryzen 5 5500U |
---|---|
メモリ | 8GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS FHD |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.0×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | 802.11ac+BT5.0 |
サイズ | 321.27×212.8×17.99mm |
重さ | 1.442kg |
DELLは10月12日に大規模な値下げを行い、心持ち安価になりました。
製品はあまり筐体が安っぽくなく、リフトヒンジとなっています。
DELL製品の大きなメリットはメモリが2スロットタイプで、換装が可能な点でしょう。少なくとも32GB(16GB×2)までは増設できますし、おそらくは64GBもできます。
キーボードはフラットで、個人的にはLenovoよりはやや打ちにくく感じます。
スピーカーは底面ですが、フラットパネルスピーカーが使われていて内蔵スピーカーとしては品質が高いものの、キーボード面にあるスピーカーよりはやや籠った音になるのは避けられません。
地味にプラス要素なのがWi-fi。Inspiron 14 5415は802.11ax(Wi-fi 6)対応カード搭載です(Wi-fi 5モデルも同価格で販売されているので注意が必要です)。
Lenovoも以前は802.11ax(Wi-fi 6)だったのですが、どうもWi-fiチップも枯渇気味なようでグレードダウンしちゃったんですよね。
マイナス点としてカードスロットがmicroSDとなっています。
…いや、カメラでもmicroSD+アダプタを使えばいいだけの話なんですけどね。
もう一つ、即納モデルでなければカラーがプラチナシルバーとピーチダストから選べるのもポイントと言えばポイントです。
まとめ
両者横並びな感じでなかなか選びにくいのですが、もう一つ考慮するポイントがあります。
それは、納期です。
公式から買うとLenovoは納期が3ヶ月以上なのに対し(本当に待たされます!)、DELLは約1ヶ月と納期が短いです。
もちろん、もっと早く買う手段も用意されています。
DELLは公式で即納モデルが用意されています。しかも追加料金はたったの160円!つまり、67,184円出すと1週間後くらいには届きます。
一方Lenovoは即納となる楽天だと67,716円(+ポイント)になり、公式よりも安くかつ早く届くのですが、残念ながら記事執筆時点では売り切れです…
Amazonにも出品されていますが、こちらも売り切れ…とにかく、記事執筆時点での入手性がちょっと微妙なのが残念ですね。
まぁ、どちらを買っても「安い買い物だった」と思えるのは確実ですし、満足できると思います。
あとは、納期とメモリ増設と価格差を天秤にかけるだけですね。
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