2022年8月3日、QNAP(本社:台湾)はARM SoCを搭載したホーム/オフィス向けNAS「TS-133」および「TS-433」を発表しました。
「TS-133」は1ベイで、「TS-433」は4ベイ。がじぇっとりっぷは冗長性のない1ベイNASは好みではないので、この記事では4ベイの「TS-433」について取り上げます。
スペック

| ■ TS-433 | |
| CPU | 4コア ARM Cortex-A55 |
|---|---|
| メモリ | 4GB |
| ストレージ | 2.5/3.5インチ×4 |
| インターフェース | 2.5GbE 有線LAN 1GbE 有線LAN USB 3.0×1 USB 2.0×2 |
| サイズ | 169×160×219mm |
| 重さ | 2.07kg |
| 型番 | TS-433 |
|---|---|
| メーカー | QNAP |
| 価格 | 58,209円 |
| 発売日 | 2022/07 |
| 幅 | 160 |
| 高さ | 169 |
| 奥行き | 219 |
| CPU | Rockchip RK3566 2.0GHz Quad-Core Cortex-A55 |
| 内部フラッシュメモリ | 4GB |
| メモリ | 4GB |
| 最大メモリ | × |
| ホットスワップ | ○ |
| SSD対応 | ○ |
| NIC (1GbE) |
1(2.5GbE) 1(1GbE) |
| NIC (10GbE) |
– |
| LA/PT | ○ |
| USB2.0 | 2 |
| USB3.0 | 1 |
| USB type-c | – |
| eSATA | – |
| PCIe | – |
| SDカード | – |
| HDMI | – |
| 4K対応 | – |
| DisplayPort | – |
| S/PDIF | – |
| オーディオジャック | – |
| スピーカー | – |
| 赤外線 レシーバー |
× |
| ハードウェア 暗号化 |
○ |
| ハードウェア アクセラレーション |
× |
| IPカメラ (無償) |
2 |
| IPカメラ (最大) |
– |
| 仮想化 (VMWare) |
× |
| 仮想化 (Windows) |
× |
| 仮想化 (Citrix) |
× |
| 仮想化 (OpenStack) |
|
| 仮想マシン (VirtualBox) |
× |
| 仮想マシン (Docker) |
○ |
| 対応RAID | 0/1/5/6/10 |
| ファイルシステム | EXT4 |
| システム ファン |
120mm x 1 |
| ノイズレベル | |
| Wi-fi | USBアダプタ |
| 消費電力 | 22.64W |
| 重さ | 2.07kg |
| DTCP+ | |
| DTCP-IP | × |
| DLNA | ○ |
| iSCSIターゲット | ○ |
| iSCSI LUN | ○ |
| ユーザー数 | 600 |
| グループ数 | 128 |
| 並列接続数 | 200 |
| 共有フォルダ | 256 |
| スナップショット | 256 |
| read性能 | 280 |
| write性能 | 202 |
| read性能 (暗号化) |
279 |
| write性能 (暗号化) |
198 |
| 備考 |
特徴
「TS-433」は先に発売された「TS-233」の4ベイ版ですが、内容はワンランク上となっています。
「TS-233」は「TS-230」の後継なのに対し、「TS-433」は「TS-431P3」の後継っぽい雰囲気なので、ちょっと毛色が違うんですよね(そもそも「TS-430」という製品はないですし)。

見た目としてもカバーを開ける必要のある「TS-233」に対し、「TS-433」はホットスワップベイとなっています(ホットスワップ自体は「TS-233」も対応)。
仕様について
「TS-433」のCPU(SoC)は2.0GHzの4コア ARM Cortex-A55とされ、型番は公開されていません。
「TS-133」のSoCがRockchip RK3566と明らかになっていることから、「TS-433」も同じRK3566と思われます。
2022年9月7日追記:よく考えると「TS-233/TS-133」とはインターフェースが異なることからマザーボードからして別物であり、スペックを考えるとRK3566では足りないため、上位のRK3568の可能性が高いです。
RK3566RK3568はGeekBench4のスコアが2200程度で、Raspberry Pi 4とだいたい同じ程度です。AnTuTuだと10万強といったところですね。
強力とまではいえないSoCですが、0.8TOPSのNPUを内蔵している点がポイントです。
最近のQNAPは写真管理の「QuMagie」というアプリに力を入れており、画像認識・分類にAI(機械学習)を使用しています。
NPUは機械学習向けのプロセッサなので、画像認識用のAIエンジン「QNAP AI Core」の性能が向上、RK3566はAI系アプリと相性のいいSoCということになります。
ARM系ゆえ仮想マシン(VM)には対応していませんが、Docker(コンテナ)は使えるので、NAS上で動かせるアプリは実質的に制限はありません。
メモリはオンボード4GBを搭載。「TS-233」が2GBなので2倍の容量ですし、エントリー機種としては大容量です。
「TS-431P3」はメモリスロットがあったのに対し、「TS-433」はメモリスロットがなくなっています。
エントリークラスとしては4GBあればストレージ管理以外にアプリをいくつか動かす分には十分足りるので不足はないでしょう。
外観

全体です。
見た目的には「TS-431P3」の色違いです。

インターフェースは2.5GbE(上)+1GbE(下)のデュアルLANにUSB2.0が2ポート。
「TS-233」には2.5GbEがないので、ここは大きなポイントです。
ファンは大口径の120mmなので比較的静音と思われます。

フロントはUSB3.1 Gen1(要はUSB3.0)。
各ベイはキーロックに対応しています。
まとめ
「TS-433」の価格は記事執筆時点で58,209円。
価格的には値上げ前の「TS-431P3(2GBモデル)」くらいです。
ここ最近のQNAP製品は価格帯が上がっていて、4ベイで5万円前後というと「TS-431K」くらいでした。
メモリ4GBで2.5GbEにも対応して5万円台でというのは半導体不足、円安の現状としてはかなり心強い選択肢になりそうです。






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