設計は2種類。MeLE「PCG02 Pro」はM.2 SSDを搭載できるiPhoneサイズの超小型ファンレスPC

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2022年11月3日、ミニPCメーカーのMeLEは、Celeron J4125/N5105を搭載するコンパクトPC「PCG02 Pro」を海外で発売、11月15日にAmazonでも発売しました。

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スペック

■ PCG02 Pro
CPU Celeron J4125/N5105
メモリ 8GB LPDDR4X-2133/2933
ストレージ 128~512GB eMMC
インターフェース USB Type-C(3.0)×1
USB 3.0×2
HDMI×2
1GbE 有線LAN×1
microSDXC
オーディオジャック
wi-fi 802.11ac/ax+BT4.2/5.2
サイズ 146×61×20mm
重さ 182g

特徴

「PCG02 Pro」は名前からすると「PCG02」の上位版っぽい感じですが、全く別物です。

「PCG02」はHDMIに直接差し込むタイプの、いわゆるスティックPCですが、「PCG02 Pro」は据え置きデスクトップPCです。
似ているのはCPUやメモリの仕様とサイズ感くらいでしょうか。

PCG02 Pro PCG02
スタイル デスクトップ型 スティック型
CPU Celeron N5105 Celeron J4125 Celeron J4125
メモリ 8GB LPDDR4-2933 8GB LPDDR4-2133 4~8GB LPDDR4
ストレージ 128~256GB eMMC 128~512GB eMMC
M.2 2280
64~256GB eMMC
インターフェース HDMI×2
Type-C(3.0)×1
USB3.0×2
1GbE 有線LAN
オーディオジャック
microSD
HDMI×1
USB3.0×2
1GbE 有線LAN
オーディオジャック
microSD
電源 Type-C(PD対応) microUSB
サイズ 146×61×20mm 140×58×18mm

直接挿す形ではなくなりましたが、同程度のサイズで高機能化している点では”Pro”モデルと言えそうです。

CPU

「PCG02 Pro」のCPUはGemini Lake Refresh世代のCeleron J4125またはJasper Lake世代のCeleron N5105です。

これ、単にCPUが違うだけのように見えますが、J4125とN5105はソケット形状が違いますし、実はボードの設計も全く違っています

CPU PassMark(CPU)
Core i3-1115G4(2C/4T) 65562774
Core i5-10210U(4C/8T) 64872266
Core i3-1005G1(2C/4T) 52102288
Celeron N5095(4C/4T) 42441577
Ryzen 3 3250U(2C/4T) 41311900
Celeron N5105(4C/4T) 40521520
Core i3-10110U(2C/4T) 40472305
Core i5-7200U(2C/4T) 33801789
Celeron J4125(4C/4T) 32381214
Athlon 3050U(2C/2T) 32271776
Core m3-8100Y(2C/4T) 30341841
Celeron N5100(4C/4T) 25461251
Celeron N4100(4C/4T) 24761005
Celeron N4000(2C/2T) 14781072
Atom x7-z8750(4C/4T) 1406704

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

性能面ではJ4125とN5105では2~3割ほど違っています。

グラフィックは3DMark Fire Strikeで513と868、Time Spyで129と333だったので、負荷によっては2.5倍くらいの差が生まれます。

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メモリとストレージ

「PCG02 Pro」のメモリは、J4125モデルが8GB LPDDR4-2133、N5105モデルが8GB LPDDR4-2933です。オンボードで増設はできません。

ストレージはJ4125モデルが128~512GB、N5105モデルが128~256GBです。
J4125モデルのみ、M.2 2280 SSDスロットを内蔵していて増設することができます。接続はSATA/PCIe(2.0 x2接続)両対応ですが、一部認識しないSSDもあるようです。

M.2 SSDスロットはN5105モデルにはない点に注意してください(海外メディアでも気付いていないサイトがある)。

その他

無線LANはJ4125モデルがWi-fi 5+BT4.2、N5105モデルがWi-fi 6+BT5.2です。
有線LANは両モデルとも1GbE 有線LANを内蔵しています。

電源はType-C形状で、12V/2AまたはPD3.0です。
PD3.0に対応しているため、24W以上を供給できるUSB PD充電器やモバイルバッテリーで稼働させることもできます。

外観

インターフェースは両モデル共通。
見た目はただの長方形になりました。

デスクトップ型になった一番の恩恵がこれ。デュアルHDMIでデュアルスクリーンに対応しています。

サイズ感はだいたいiPhone 14(6.1インチ)と同程度
厚さは20mmなので、iPhoneの3枚重ねよりちょっと薄い程度です。

内部イメージ。
こちらはN5105モデルです。

何気にアルミプレートとシリコンシートの説明が逆になっていますが、CPUにアルミプレートをくっつけることで放熱していることは伝わってきます。

J4125モデルの内部イメージでは、M.2 SSDを搭載できることが示唆されています。

まとめ

「PCG02 Pro」の価格は、J4125モデルが32,999円から、N5105モデルが35,999円から。
記事執筆時点ではN5105モデルとJ4125/8GB/256GBモデルのみ4,000円オフクーポンが発行されています。

CPUによってM.2 SSDスロットの有無やWi-fiなど差別化されていますが、はっきり言ってJ4125モデルは「Quieter2Q」ともろ被り、N5105モデルは「Quieter3C」の下位互換なんですよね…
サイズがコンパクト化されたというところはポイントですが、メモリが16GBとか、2.5GbE搭載とか、差別化しないと微妙だという。

まぁ、このサイズでNVMe対応M.2 SSDスロットを搭載してファンレスなら、それだけでも需要はあるとは思いますが。

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