2023年1月12日、Synology(本社:台湾)は2ベイNAS「DS223」を発表。同日、代理店の株式会社アスクを通じて国内向けにも発表、発売しました。
スペック
■ DS223 | |
CPU | Realtek RTD1619B |
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メモリ | 2GB DDR4-3200 |
ストレージ | 2ベイ |
インターフェース | USB 3.0×3 1GbE 有線LAN |
サイズ | 108×233.7×165mm |
重さ | 1.28kg |
型番 | DS223 |
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メーカー | Synology |
価格 | 41,543円 |
発売日 | 2022/01 |
幅 | 108 |
高さ | 233.7 |
奥行き | 165 |
CPU | Realtek RTD1619B 1.7GHz Quad-Core |
内部フラッシュメモリ | |
メモリ | 2GB DDR4 |
最大メモリ | × |
ホットスワップ | ○ |
SSD対応 | × |
NIC (1GbE) | 1 |
NIC (Multi) | – |
LA/PT | × |
USB2.0 | – |
USB3.0 | 3 |
USB type-c | – |
eSATA | – |
PCIe | – |
SDカード | – |
HDMI | – |
4K対応 | – |
DisplayPort | – |
S/PDIF | – |
オーディオジャック | – |
スピーカー | – |
赤外線レシーバー | – |
ハードウェア 暗号化 | ○ |
ハードウェア アクセラレーション | – |
IPカメラ(無償) | 2 |
IPカメラ(最大) | 20 |
仮想化 (VMWare) | × |
仮想化 (Windows) | × |
仮想化 (Citrix) | × |
仮想化 (OpenStack) | × |
仮想マシン (VirtualBox) | × |
仮想マシン (Docker) | × |
対応RAID | 0/1/Hybrid Raid |
ファイルシステム | EXT4 |
システム ファン | 92mm x 1 |
ノイズレベル | 14.6dB |
Wi-fi | USBアダプタ |
消費電力 | 17.343W |
重さ | 1.28kg |
DTCP+ | |
DTCP-IP | |
DLNA | |
iSCSIターゲット | 10 |
iSCSI LUN | 10 |
ユーザー数 | 1024 |
グループ数 | 256 |
並列接続数 | 200 |
共有フォルダ | 256 |
スナップショット | 4096 |
read性能 | 112.59 |
write性能 | 112.52 |
read性能 (暗号化) | 112.51 |
write性能 (暗号化) | 112.55 |
備考 |
特徴
「DS223」は「DS218」の後継機に当たります。
Synologyの命名規則は「DS(DiskStationの頭文字)+最大ベイ数+年式+クラス」です。
「DS223」は最大2ベイ(増設不可)の23年モデル、クラスは無印のValueクラスとなります。
「DS218」との違いはCPUとUSBくらいで、筐体に大きな変更はありません。
CPU
「DS223」のCPUはRealtek RTD1619B。
4コアのCortex-A55で、動作周波数は1.7GHzです。GPUにMali-G51を搭載していますが、「DS223」には映像出力はありません。
旧世代となる「DS218」のCPUはCortex-A53アーキテクチャのRealtek RTD1296(GPUはMali-T820 MP3)だったので、アーキテクチャ面でいえば世代が新しくなっています。
RTD1619Bはデータが全然ないのですが、性能面では6コアのRTD1619がSnapdragon 680やHelio G85の1/3くらいなので、4コアのRTD1619Bは推定でGeekBench5のスコアが500くらいになると思われます。
スコア500と言えば、Intel Atom x5-Z8350が同程度となりますね。
ちなみにRTD1296はGeekBench 5のスコアが430程度です。
まぁ、ストレージ機能に専念させつつ、アプリを一つ二つ動かせる程度の性能と考えれば良さそうです。
メモリとストレージ
メモリは2GB DDR4。この点は「DS218」と同じです。
ストレージは2.5/3.5インチが2ベイ。ストレージ拡張はできません。
その他
無線LANは非搭載。
有線LANは1GbEです。2.5GbEじゃないんだ…?
転送速度はリード・ライトともに112MB/sとされ、これも「DS218」と変わりません
ファン騒音が14.6dBとやたら静か(「DS218」は19.3dB)なのですが、測定条件がHDDからSSDに変更されています。そこ変えちゃダメじゃん…
ソフトウェア面では2台のSynologyシステム間でコンテンツ同期を行う”Synology Drive“や、ドキュメントやスプレッドシートをプライベート環境で扱える”Synology Office“など、有用なアプリが用意されています。
外観
「DS223」のインターフェースは1GbE×1にUSB 3.2 Gen1×3。
USB 3.2 Gen1×2+USB2.0×1だった「DS218」からアップデートされ、USB2.0がなくなりました。
電源ボタンの上の”C”はUSBコピーボタンで、USBメモリのバックアップをワンタッチで完了できます。
HDDベイは簡易的ながらホットスワップ対応。
まとめ
「DS223」の価格はAmazonで41,543円。
「DS218」が33,000円程度なことを考えると、初値とはいえやや高めです。
解消に向かいつつあるとはいえいまだ半導体不足→高騰から値下がりしていない状況と、円高の影響をもろに受けていますね。
GeekBench 5スコアが850なCeleron J4025(2コア)でメモリ増設にも対応した「DS220+」が同価格帯ですし、内容的にもCPUアーキテクチャの更新がメインと言えるので、価格に見合っているかと言われたら微妙なところです。
記事執筆時点では発表されていませんが、「DS418」をはじめとしたValueシリーズは全面的にモデルチェンジするでしょうし、上位の「DS220+」もモデルチェンジの可能性があります。
今年のSynologyは一通り出揃ってから判断したほうがいいかもしれません。
関連リンク
ニュースリリース:Synology
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