なぜか15.6インチが出ない。 Lenovo「ThinkBook 14 Gen5」はRaptor Lake搭載で8万円台からの14インチノート

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2023年3月7日、LenovoはIntel第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake)を搭載した14インチノート「ThinkBook 14 Gen5」を発売しました。

15.6インチモデル(ThinkBook 15)と合わせて紹介しようと思っていたのに、一向に発売される気配がない(ユーザーガイド上には存在する)ので、諦めて14インチモデルだけの紹介です。

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スペック

■ ThinkBook 14 Gen5
CPUCore i7-1355U
Core i5-1335U
Core i3-1315U
メモリ8~16GB DDR4-3200
オンボード+1スロット
ストレージ256GB~1TB NVMe SSD
画面14.0インチ IPS FHD
インターフェースUSB Type-C(TB4)×1
USB Type-C(Gen2)×1
USB 3.0×2
HDMI
microSDXC
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6E+BT5.2
バッテリー45WHr
サイズ323×218×17.9mm
重さ1.4kg

特徴

「ThinkBook 14 Gen5 (Intel)」は「ThinkBook 14 Gen4 (Intel)」の後継にあたります。

かなり狙い目。Lenovo「ThinkBook 14 Gen4(Intel)」は9万円切りからのTB4搭載第12世代Coreノート

筐体は変化がなく、基本的にはCPUを乗せ換えたアップデートモデルと見てよさそうです。

CPU

「ThinkBook 14 Gen5」のCPUはRaptor Lake-UからCore i7-1355U、Core i5-1335U、Core i3-1315Uが搭載されます。

最大24コア! Intelの第13世代Core CPU「Raptor Lake」は劇的変化はないけど順当にパワーアップ

Raptor LakeのCore i3は5コア6スレッド(1P4E)のCore i3-1305Uと、6コア8スレッド(2P4E)のCore i3-1315Uがあって性能がかなり違うのですが、「ThinkBook 14 Gen5」では上位のCore i3-1315Uが使われています。

CPUPassMark(Multi)
Core i9-13900H(14C/20T)32844
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Core i7-12700H(14C/20T)26834
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 7735HS(8C/16T)24497
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Core i7-1360P(12C/16T)20813
Core i5-1340P(12C/16T)19618
Ryzen 7 5825U(8C/16T)18499
Core i5-12450H(8C/12T)18375
Ryzen 5 6600U(6C/12T)17804
Core i5-1240P(12C/16T)17407
Core i7-1260P(12C/16T)17066
Core i7-1355U(10C/12T)15000?
Core i5-1335U(10C/12T)15000?
Ryzen 5 5625U(6C/12T)14969
Core i5-1235U(10C/12T)13516
Core i7-1255U(10C/12T)13443
Core i3-1315U(6C/8T)12800?
Core i7-11370H(4C/8T)11937
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
Radeon RX 6600M23121
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
AMD 680M6890
GeForce MX5506199
Core i7-12700H5641
GeForce MX450(30.5W)5369
Core i7-1165G75102
Ryzen 5 6600H5075
Core i7-1260P4960
Ryzen 5 6600U4832
Core i5-12500H4580
GeForce MX450(25W)4435
Core i7-1255U4383
Core i5-1240P4195
Ryzen 7 5800U3933
Core i5-1135G73800
Core i5-1235U3745
Ryzen 5 5625U3453
Core i3-1215U3378
Core i3-1115G42340

記事執筆時点では、Rapter Lake-Uのベンチマークデータは見当たりません。
一応、第12世代比だとシングルスレッドで+5%、マルチスレッドで+10~12%程度とされている(Rapter Lake-Pもそのくらいの向上率)ので、第12世代のスコアを参考として、+10%程度の推定値を入れています。

推定値ですが…何気にCore i3-1315Uがえげつないことに

第12世代Alder LakeのCore i3-1215Uでは第11世代Tiger LakeのCore i7/i5を蹴散らすスコアで衝撃が走ったものですが、今度はその第12世代のCore i7/i5に追いすがるレベルに。
流石にこれは…ないとは思うけど…ないと言い切れないのが…

まぁ、グラフィックまで入れるとCore i7/i5にはおよばないという評価に落ち着くんですけどね。

メモリとストレージ

メモリは8GBまたは16GBのDDR4-3200で、オンボード8GB+1スロット構成です。
スペックシートでは最大32GBとされていますが…8GB+24GB?それはそれでどうなんだろう…?
ThinkBookだし、多分40GB(8GB+32GB)も動くんじゃないかなぁ。

ストレージは256GBから1TBのM.2 SSD

カスタマイズ項目を見る限りでは、Gen4 TLCとなるようです。

その他

無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.2です
ThinkBookは伝統的に有線LANを搭載していて、「ThinkBook 14 Gen5」も1GbE 有線LANを内蔵しています。

バッテリーは3セルの45WHr
電源アダプターは65W Type-Cです。

外観

正面です。
電源ボタンはキーボードから分離した位置にあり、押し間違いが起こりにくくなっています。

筐体が旧世代からの龍用なので、いまだにアスペクト比16:9なのが残念なポイントではあります。
次くらいにはリニューアルして、16:10になるかなぁ…

■左
・USB 3.2 Gen2 Type-C 
・Thunderblt4
・HDMI
・USB 3.2 Gen1
・オーディオジャック
■右
・4-in-1メディアカードリーダー
・USB 3.2 Gen1
・イーサネット・コネクター(RJ-45)
・セキュリティキーホール

インターフェースは前世代の「ThinkBook 14 Gen4」から変わらず。
ThinkBookは比較的安価なシリーズですが、IntelモデルにはThunderbolt4が搭載されているのがポイントです。

キーボードはIdeaPad系で、特におかしなところはありません。

天板がツートーンなのはThinkBook共通です。

内部図。
メモリが1スロットあり、デュアルM.2 SSDが可能です(Gen3・Gen4の対応は不明)。

メンテナンスマニュアルの図以外で触れられている記載がありませんが、「Gen4」でもスロットは実装されていたので、おそらくGen5でも実装されているでしょう。

まとめ

「ThinkBook 14 Gen5」の価格はCore i3/8GB/256GBモデルが83,380円から、Core i5/16GB/256GBモデル(カスタマイズ可能)が103,950円から。

ちなみに「ThinkBook 14 Gen4」ではCore i5-1235U/8GB/256GBで88,880円からでした。
実質的には値上げとみなせますが、ここ数年の半導体を取り巻く状況を鑑みるに、このくらいは仕方ないところでしょう。

最安モデルがCore i3になったとはいえ性能面では不安はなく、8万円台でUSB4/TB4対応なノートというのは引き続き魅力的ですね。

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