2023年5月26日、LenovoはIntel第13代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake)を搭載した14インチノート「ThinkPad E14 Gen5」を発売しました。
スペック
■ ThinkPad E14 Gen5 | |
CPU | Core i7-1360P Core i5-1340P Core i7-1355U Core i5-1335U Core i3-1315U |
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メモリ | 8~16GB DDR4-3200 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.0×1 USB 2.0×1 HDMI オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6/6E+BT5.2 |
バッテリー | 47WHr |
サイズ | 313×219.3×18mm |
重さ | 1.41g |
特徴
「ThinkPad E14 Gen5」はスペックやインターフェース、価格設定などから判断すると、先日紹介した「ThinkPad E16 Gen1」の姉妹機となるようです。
15.6インチの「ThinkPad E15 Gen5」が発売されなかったことや、ハードウェア保守マニュアルが14/16インチなことから、「ThinkPad E」シリーズは14インチと16インチのラインナップとなりそうな雰囲気です。
CPU
「ThinkPad E16 Gen1」のCPUは第13世代Raptor Lake-U/Pから、Core i7-1360P、Core i5-1340P、Core i7-1355U、Core i5-1335U、Core i3-1315Uを選択できます。
ThinkPadなのに、vPro対応CPUが選択肢にないという。
第13世代はCore i3でも相当にパワフルになっていて、Core i3-1315UのCPU性能はCore i5-1235Uを上回っています。強い。
処理能力が足りなければ、カスタマイズでCore i5-1340Pあたりを選択するといいでしょう。
グラフィックはあまりデータが揃っていませんが、Core i7-1360Pが強いですね。
国内ではカスタマイズでも選べませんが、海外ではdGPUにGeForce MX550を乗せることができるようです。でも上のグラフを見ると、MX550って必要…?
メモリとストレージ
メモリはオンボード8GB+1スロットで、規格はDDR4-3200。カスタマイズで最大24GBまでできます。
CPU的にはもっと上もイケるので、自前で32GBを入れて40GBにすることもできるでしょう。
ストレージは256GBから1TBの、TLC NAND使用のGen4 SSD。
内部的にはデュアルストレージに対応(セカンドストレージは2242のみ)していて、両スロットともGen4 SSDに対応していて、カスタマイズでもデュアルGen4 SSDにすることができます。
というか、メインボード・サブボード・バッテリーは「ThinkPad E16 Gen1」と同じものを使っていますね。
スピーカーボックスが小型化しているので、音質はちょっと悪くなってそう。
その他
無線LANはWi-fi 6/6E(802.11ax)対応。
最安モデルではWi-fi 6なRealTek 8852BEですが、カスタマイズでWi-fi 6EなIntel AX211に変更できます。
有線LANは1GbE。いまだに有線LANを外さないところがThinkPadらしいというか。
バッテリーは47WHrと少なめ。旧世代は45WHrだったので、これでも微増していたり。
稼働時間は最大15.3時間とされています。16インチより画面が小さい分、多少稼働時間が長くなっています。
ちなみにカスタマイズで57WHrに変更できるような書かれ方をしていますが、カスタマイズできません。
外観
正面です。
画面はアスペクト比16:10に変更され、ThinkPadらしく画面パネルもカスタマイズできます。
・1920×1200、45%NTSC, 300 nit、タッチなし(標準)
・1920×1200、45%NTSC, 300 nit、タッチあり
・2240×1400、100% sRGB, 300 nit、タッチなし
カメラはIR付きとIRなしが選べます。
2.イーサネット・コネクター(RJ-45)
3.セキュリティキーホール
5.USB4 (Thunderbolt4 対応)
6.USB 3.2 Gen1 (Powered USB)
7.HDMI
8.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェースはType-Cが2ポートあり、片方がUSB4/TB4対応となっています。
Type-C×2は結構ありがたくて、給電しながらTB4デバイスを使うことができます。
1ポートで内蔵バッテリーからの給電だと、10GbEアダプタとか給電機能のないTB3/4デバイスが不安定になることがあるので、実はかなりありがたい仕様だったり。
天板にはおなじみのThinkPadロゴ。
まとめ
「ThinkPad E14 Gen5」の価格は81,510円から。
「ThinkPad E14 Gen4」が84,040円からなので、わずかではありますが値下がりしたと言えるでしょう。
上でも見たように、Core i3-1315Uでも処理性能は十分に確保されているので、最安モデルにメモリを追加するだけでも十分使える構成となります。
公式カスタマイズにはない、32GBメモリを追加して合計40GBにするのもいいですね。
「ThinkPad E14 Gen5」は出るとしても6月後半くらいと思っていたのでちょっと驚きましたが、内容的には「Gen4」よりも魅力的になっているので、世代交代が早い分には歓迎できます。
「ThinkPad」のエントリー機のはずなのに中身も充実して、WWANとかNFCとかが必要なければ、もうこれでいいんじゃないかなぁ…
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