2023年10月31日、PCメーカーのACEMAGICはIntel第12世代Core CPUにGeForce RTX 30シリーズを搭載したミニPC 「TANK 03」を発表しました。
Amazonでも2023年11月頃に一瞬販売されてその後見かけなかったのですが(書いてる途中で消えたので、記事もお蔵入り)、なんか復活していたので改めて記事を公開することに。なので内容はちょっと古いです。
スペック
■ IdeaPad Flex 550 | |
CPU | Core i9-12900H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 3080M GeForce RTX 3070M GeForce RTX 3060M |
メモリ | 16~32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 1TB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB 3.2 Gen2×6 HDMI2.0×2 DisplayPort1.4 2.5GbE 有線LAN×2 SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.2 |
サイズ | 175×167×157mm |
重さ | 2.15kg |
特徴
ACEMAGICは以前に取り上げた「AMR5」の開発元(と思われる)であるACE Magicianが名称変更したメーカーです。
名称変更に伴ってURLも変更されていて、ACE MagicianのサイトはACEMAGICにリダイレクトされます。
「TANK 03」はdGPUを内蔵しながら175×167×157mmというコンパクトサイズを実現したミニPCです。
ゲーミングミニPCシリーズのひとつであり、「AMR5」同様にモード切替ダイヤルを搭載しています。
CPUとGPU
「TANK 03」のはCPUはCore i9-12900HまたはCore i7-12700H、GPUはGeForce RTX 3080MからGeForce RTX 3060Mまでです。
この手にしては珍しくGDP(TDPのGPU版)も公開されていて、 RTX 3080Mが125W、RTX 3070Mが120W、RTX 3060Mが80Wとされています。
モバイル向けGeForce RTX30シリーズは、デスクトップ向けとメモリ容量が異なっています。
RTX 3060Mは6GB/12GBで、搭載されるのは12GB版(これはデスクトップ版と同じですね)、そしてRTX 3070MとRTX 3080Mはメモリ16GBです。デスクトップ版は10GB/12GBなので、デスクトップ版よりも大容量という。
性能面でも旧世代の組み合わせながらミドル~ハイエンドと呼べるだけのスコアを持っています。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのSO-DIMM DDR5-4800で、内部は2スロットです。
ストレージは1TB M.2 Gen3 SSDで固定。内部的にはデュアルM.2スロットとなっています。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応、Bluetoothはv5.2。
電源アダプタは容量不明なものの、外部レビューでは12900H/RTX 3080Mで最大消費電力は241Wだったとか。
外観
外観はキューブ状。
近未来感というかアニメ的というか、ゲーミングPCとしては「アリ」なデザインです。というか普通にかっこいい…
公式動画の切り抜きですが、サイズ感はこんな感じ。
ダイアル込みで175×167×157mmなので、手のひらからはみ出す程度のサイズです。
…これにRTX 3080Mとか積んでるの?まじで?
切り抜きでつまんでいるのがモードダイアル。
省電力(静音)、通常、パフォーマンスの3段階に切り替えられます。
インターフェースです。
フロントにThunderbolt4/USB4が1ポート、USB3.2 Gen2が合計6ポートあります。
dGPUを搭載しているので、映像出力はデュアルHDMI+DisplayPortと豪華。TB4と合わせてクアッドディスプレイにも対応します。
冷却はメモリ用も含めてトリプルファンで対応。メモリは他のスペースから隔離されているので、ファンがないと熱がこもるのでしょう。
説明によるとCPUはヒートパイプが2本で2方向排気、GPUは5本のヒートパイプを使用しています。イメージ図からすると、内部の大半はGPU用のヒートシンクみたいです。
まとめ
「TANK 03」は公式ストアではCore i7-12700H/RTX 3060M/16GB/1TBモデルが1,399ドル(約20.5万円)で販売されています。
国内ではAmazonにてCore i9-12900H/RTX 3070M/32GB/1TBモデルがクーポン込み194,118円で販売されています。
モバイル用とはいえRTX 3070Mならおおよそのゲームも十全にプレイできますし、メモリ16GBなdGPUというのは生成AIでも活躍できるでしょう。
16GB版はゲーミングノートでも搭載機種が非常に限られているので(ほとんどは8GB版を搭載)、うまく差別化も図ることができていますし、旧世代ということもあり、価格的には安めではないかと。
ゲーミングミニPCという分野だとZOTACとMINISFORUMくらいだったところに登場した新しい選択肢、国内でどれだけ広まるかは未知数ですが、歓迎できる一台と言えるでしょう。
関連リンク
公式製品ページ:ACEMAGIC
コメント