2024年4月9日、LenovoはRyzen 7035U/7035HSシリーズを搭載した14インチノート「ThinkPad E14 Gen 6 (AMD)」および16インチノート「ThinkPad E16 Gen 2 (AMD)」を発売しました。
スペック
■ ThinkPad E14 Gen6/E16 Gen2 | |
CPU | Ryzen 7 7735HS Ryzen 5 7535HS Ryzen 5 7535U Ryzen 3 7335U |
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メモリ | 8~32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 256GB~1TB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA/2.2K 16.0インチ IPS WUXGA/2.5K |
インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.2 Gen2×1 USB 3.2 Gen1×1 HDMI 2.1 1GbE 有線LAN オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.3 Wi-fi 6+BT5.2 |
バッテリー | 47/57WHr |
サイズ | 313×219.3×17.99mm(E14) 356.1×247.7×19.85mm(E16) |
重さ | 1.44kg(E14) 1.95kg(E16) |
特徴
「ThinkPad E14 Gen 6/E16 Gen 2 (AMD)」は名称からしてまんま「ThinkPad E14 Gen6/E16 Gen2 (Intel)」のAMD版です。
前世代「ThinkPad E14 Gen 5/E16 Gen 1 (AMD)」は、搭載CPUがZen3アーキテクチャ+VegaアーキテクチャのRyzen 7030U。
最新がRyzen 7 7840Uの時代にこれはどうなんだろうなぁという感じでしたが、「ThinkPad E14 Gen 6/E16 Gen 2 (AMD)」ではZen3+アーキテクチャ+RDNA2アーキテクチャに更新、最新ではないものの、2024年のPCとして”使える”性能となりました。
CPU
「ThinkPad E14 Gen 6/E16 Gen 2 (AMD)」のCPUは、Ryzen 7035シリーズから、Ryzen 7 7735HS、Ryzen 5 7535HS、Ryzen 5 7535U、Ryzen 3 7335Uが選べます。
Ryzen 7035シリーズはRyzen 6000シリーズのリフレッシュ版という位置づけで、CPUはZen3+アーキテクチャ、グラフィックはRDNA2アーキテクチャ。
CPUはともかく、グラフィックがVegaアーキテクチャから更新されたことで大幅な性能アップとなっています。
CPU性能は、Ryzen 5 7535UとRyzen 5 7530Uあたりはあまり差はありませんが、TDP35WなHSシリーズは大幅にスコアが上がります。
グラフィックは相変わらずRyzen 5のデータが少ないものの、Ryzen 7同士の比較だとおよそ2倍のグラフィック性能に。
さすがに現行世代には追い付いていませんが、エントリークラスのdGPUに近い性能があれば、ビジネス向けノートとしては十分でしょう。
メモリとストレージ
メモリは8~16GBのDDR5-4800。SO-DIMM×2で、最大64GBまで増設できます(カスタマイズで選べるのは32GBまで)。
ストレージは256GB~1TBのGen4 SSD。TLC NANDで2242サイズとされています。
内部的には2242+2280のデュアルSSDが可能で、どちらもGen4 x4接続に対応しています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.3対応。
チップはRealtek RTL8852CEが使われているようです。
有線LANは1GbEで、チップはRealtek RTL8111H-CG。
バッテリーは3セルの47WHr。カスタマイズで57WHrに変更できます。
動作時間は動画再生時で約11.8時間、アイドル時は約21.8時間。
外観
「E14 Gen 6」と「E16 Gen 2」はIntelモデルと同じ筐体を使っているものと思われます。
本体です。
ディスプレイはそれぞれ以下のカスタマイズが可能です(全パネルにブルーライト軽減あり)。
14.0インチ
・2.2K (2240 x 1400) 、IPS、光沢なし
・WUXGA (1920 x 1200) 、IPS、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし
・WUXGA (1920 x 1200) 、IPS、光沢なし
16.0インチ
・WQXGA (2560 x 1600) 、IPS、光沢なし
・WUXGA (1920 x 1200) 、IPS、マルチタッチ対応(10点)、光沢なし
・WUXGA (1920 x 1200) 、IPS、100sRGB、 光沢なし
・WUXGA (1920 x 1200) 、IPS、光沢なし
面白いのが、マルチタッチ対応なのに非光沢(アンチグレア)なパネルが選べること。
タッチ対応パネルってだいたいが光沢パネルなので、こういうところがThinkPadだなぁと感じます。
カメラもカスタマイズでき、720p、1080p、1080p+IRの3種類から選べます。
2.イーサネット・コネクター(RJ-45)
3.ケーブルロックスロット
4.USB 3.2 Gen 2 Type-C
6.USB 3.2 Gen 2(Powered USB)
7.HDMI
8.オーディオジャック
インターフェースデザインはIntel版とそっくり。
違うのはType-CがGen2+Gen1か、Gen2x2+USB4かというくらいです。
…くらい、と言ってしまうには大きな差ですが、使わない人からすれば小さな差なのかも。
キーボードは典型的なThinkPadキーボード。
Co-Pilotキーがあるのが従来との違いです。
吸気口はかなりガバッと開いています。
まとめ
「ThinkPad E14 Gen 6/E16 Gen 2 (AMD)」の価格は両サイズとも89,903円から。
最安モデルはRyzen 3 7335Uに8GBモデルですが、Ryzen 3 7335Uでも日常用途には十分で、メモリだって自分で増設もできるので、ベース機体としては悪くありません。
Ryzen 7 7735HS+メモリ16GBにすると110,924円から。
これ、Intelモデルの最安構成(125U/8GB/256GB)とほぼ同じ価格です。
インターフェースこそIntelモデルに劣るものの、USB4もUSB3.2 Gen2x2も使わないよというのであれば、AMDモデルはパフォーマンスの伴った高コスパ機として刺さるんじゃないでしょうか。
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