2024年6月25日ころ、Intel N100またはN305を搭載した2ベイNASキット「AI505」がAmazonで発売されました。
スペック

■ AI505 | |
CPU | Intel N305 Intel N100 |
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メモリ | 8~32GB DDR5-4800 |
ストレージ | 128GB~2TB NVMe SSD 3.5/2.5インチベイ×2 |
インターフェース | USB 3.2 Gen2×2 HDMI 2.0 DisplayPort 2.0 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | M.2 Key-E |
サイズ | 245×135×110mm |
重さ | 1.3kg |
特徴
「AI505」を販売するのはAIOPCWAという、おそらくはメーカーではなく販売代理店です。
AIOPCWAで検索してもホームページはおろか、Amazon以外の情報がヒットしません。出てきたのはROUAFWITという別の代理店がAmazonデンマークで同製品を売っていることくらいです。
ちなみにAmazonデンマークでは4ベイモデルも販売されています。
なのでOEM元となる元ネタがあるはずなのですが、調べた範囲では出てこず。
仕様について
「AI505」はCPUにIntel N100を採用。
Intel N100世代を搭載したNAS、あるいはNAS様ミニPCは、TerraMaster「F2-424/F4-424」やAOOSTAR「R1 N100」などがありますが、QNAPやSynologyなどの大手からは(製品サイクル的な理由で)まだ出ていません。
メモリは8GBから32GBのDDR5-4800。SO-DIMM×1で換装可能。
ストレージは3.5インチ×2ベイのほかに、システム領域となる.2 NVMe SSDスロットが一つ。128GBから2TBまでが選べます。
M.2 SSDスロットはGen3 x2接続なので、最大でも1,600MB/s程度になります。
無線LANはM.2 Key-Eがあるので、無線LANカードを用意すれば対応できます。
技適を考えると、適当なLANカードが入っているよりはいいですね。
有線LANはデュアル2.5GbE。チップはIntel i226Vです。
OSはOpenMediaVaultがプリインストールされています。
Intel CPUなので、自分で用意すればWindowsもインストールできますし、FreeNASやLinux、Proxmox、ESXiなど自由にインストールできます。
外観
HDDベイは横向き。NASキットを名乗るだけあって、引き出せるHDDベイが用意されています。
インターフェースは背面に集中。
中身は実質ミニPCなので、HDMIやDisplayPortも内蔵しています。
内部はこんな感じ。
CPUにはブロアーファン、全体用に7020(70mm径、20mm厚)ファン。
まとめ
「AI505」の価格は47,880円から。記事執筆時点では10%オフクーポンで43,092円からとなっています。
Intel N305モデルはクーポン込み62,622円からです。
対抗となりそうなAOOSTAR「R1」は、別の代理店であるGZBOXから8GB/128GB/Windows 11で30,999円から。
価格的には「R1」ですが、デザイン的には「AI505」ですね。
これまで3.5インチ対応ミニPCが「R1」および上位の「R7/R3」しかなかったので、選択肢が増えるということはいいことです。
しかも現時点で日本では売っていませんが、4ベイモデルも来る可能性があるので、その点では「R1」を上回っています。
今はNASの相場がかなり高くなっているので、自分で何とか出来る人には結構魅力的なんじゃないかと。
ただサポートが不明なのがなぁ…
これで同じデザインでRyzenモデルとかCore i5モデル(あるいはCore Ultraモデル)が出てきたら、サポートがアレでもかなり惹かれてしまうかも。
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