2024年7月15日、TECLASTはUNISOC T620を搭載した11インチタブレット「T50 Plus」を発売しました。
スペック
■ T50 Plus | |
CPU | UNISOC T620 |
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メモリ | 6GB LPDDR4X(+拡張10GB) |
ストレージ | 256GB UFS2.2 |
画面 | 11インチ IPS WUXGA (90Hz) |
インターフェース | USB Type-C(2.0)×1 microSD オーディオジャック |
カメラ | 前:1300万画素 後:800万画素 |
wi-fi | Wi-fi 5+BT5.2 |
4G/5G | 4G対応 B1/B3/B5/B7/B8/B20 B34/B38/B39/B40/B41 |
バッテリー | 8,000mAh |
サイズ | 257.1×169.2×7.9mm |
重さ | 520g |
特徴
「T50 Plus」はTECLASTの「T50」シリーズの最新モデルです。
「T50」シリーズは無印でT616搭載で16:10の「T50」、T606搭載で16:9の「T50HD」、G99+90Hzな「T50 Max」、そしてT620+90Hzの「T50 Plus」の4機種で展開しています。
SoC(CPU)
「T50 Plus」のSoCは前述の通りUNISOC T620。がじぇっとりっぷが知る限りでは国内初登場です。
2.2GHzのCortex-A75が2コア、1.8GHzのCortex-A55が6コアの合計8コアのSoCで、製造は12nmプロセスです。
グラフィックは850MHzのMali-G57。
UNISOCのSoC(+Helio G99)を比較するとこんな感じ。
T620 | T616 | T606 | T618 | T610 | Helio G99 | |
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CPU | A75×2 (2.2GHz) A55×6 (1.8GHz) | A75×2 (2.0GHz) A55×6 (1.8GHz) | A75×2 (1.6GHz) A55×6 (1.6GHz) | A75×2 (2.0GHz) A55×6 (2.0GHz) | A75×2 (1.8GHz) A55×6 (1.8GHz) | A76×2 (2.2GHz) A55×6 (2.0GHz) |
GPU | Mali-G57 MP1 (850MHz) | Mali-G57 MP1 (750MHz) | Mali-G57 MP1 (650MHz) | Mali-G52 MP2 (850MHz) | Mali-G52 MP2 (614MHz) | Mali-G57 MC2 (650MHz) |
プロセス | 12nm | 6nm | ||||
ストレージ | UFS2.2/2.1 | UFS2.0 | UFS2.2 | |||
メモリ | LPDDR4X | LPDDR3,LPDDR4/4x | LPDDR4X | |||
画面 | FHD@90Hz HD+@120Hz | FHD@60Hz HD+@90Hz | 2400×1080 | FHD+@120Hz | ||
カメラ | 108MP | 24MP | 64MP | 32MP | 108MP | |
Wi-fi | Wi-fi 5 | |||||
Bluetoorh | 5.2 | 5 | 5.2 | |||
AnTuTu(v10) | 32.8万点 | 29.6万点 | 26.7万点 | 30.6万点 | 27.0万点 | 41.6万点 |
動作周波数の向上もですが、FHD@90Hzへの対応が大きいです。
格安タブレットのトレンドは大型化が13インチで一段落し、次はリフレッシュレートの向上に移りつつある雰囲気です。
例えば「iPlay60 Pad Pro」(Helio G99搭載)もリフレッシュレートが90Hzとなっています。
なので、今後はエントリークラスにT620+FHD@90Hzの組み合わせが増えるかも。
性能面も動作周波数向上分伸びていて、AnTuTu(v10)の総合スコアは32.7~8万点、グラフィックは2.9~3.0万点くらい。
実のところGPUは、T610/T618はG52の2コア、T606/T616/T620はG57の1コアということで、グラフィックスコアはT610/T618の方がまだ高い(4.1~4.3万点)んですよね…
メモリとストレージ
メモリは6GB LPDDR4X(+拡張10GB)。
「T50」シリーズは「T50HD」が6GB、「T50」と「T50 Max」が8GBなので、実は「T50 Plus」は下位扱いとなります。
ストレージは256GB。リード850MB/sくらいになるようなので、UFS2.2と思われます。
その他
無線LANはWi-fi 5、Bluetoothは5.2です。これはSoCの仕様通りですね。商品ページでは説明文の使いまわしでBT5.0になっていますが…
バッテリーは8,000mAh。
充電はテコ入れしていないようで特に言及なし。一般的な最大18Wと思われます。
外観
本体とインターフェース。地味にオーディオジャックが生き残っています。
デザインは最近のTECLASTタブレットに共通のAura Ringデザインです。
ディスプレイは11インチのWUXGA(1920×1200)で、リフレッシュレートは90Hz。
輝度は400nitsとやや明るめで、TÜV SÜDブルーライト認証も取得しています。
もちろん最近のトレンドとして、Widevine L1+Netflixもばっちりです。
カメラの周辺にアンテナを配置することで、不自然な切り替え(金属は電波を遮断するので、アンテナ部分だけ樹脂にする必要がある)をなくしています。
スピーカーはデュアル。
まとめ
「T50 Plus」の価格は記事執筆時点で22,865円。セールのタイミングによっては19,900円など2万円を割るくらいになります。
新SoC搭載機としては割と安価なスタートですね。
前述したように今後の格安タブレットの新たなトレンドの一つに高リフレッシュレートが来るのは確実でしょう。
エントリークラスで90Hzに対応するのはUNISOC T620くらいしかないので、今後大幅に搭載機が増えるものと思われます。
とはいえ、おそらくはスペックは横並びになるというか、メモリとカメラくらいしか差を出すところがありません。
格安ながらなめらか表示を一足先に試すには、「T50 Plus」はちょうどいいタブレットと言えるでしょう。
なお、上位SoCとなるUNISOC T820はいまだ中華ゲーム機の「Anbernic RG556」しか搭載例がありません。
Helio G99を上回るスコアのT820が来たらミドルローの層が厚くなるのですが…いつ来るんだろうなぁ…
関連リンク
T50 Plus タブレット:TECLAST
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