2024年9月30日、ミニPCメーカーのGEEKOMは、クラウドファンディングサイトのmakuakeにて、Core i9-13900HにGeForce RTX 4060を搭載した水冷ミニPC「MEGAMINI G1」のファンディングを開始しました。
小さくてもパワフル!RTX 4060搭載の水冷式ゲーミングミニPCで最高の体験を:makuake
makuakeに先んじて9月3日からKickstarterでファンディングされていますが、Kickstarterでは配送地域に日本が入っていないので、日本から購入する場合はmakuakeを利用するしかありません。
スペック
■ MEGAMINI G1 | |
CPU | Core i7-13900H Core i7-13620H |
---|---|
GPU | GeForce RTX 4060 (8GB) |
メモリ | 32GB DDR5-5600 |
ストレージ | 1~2TB NVMe SSD |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB3.2 Gen2×2 USB3.2 Gen1×3 USB2.0×1 OCuLink×1 HDMI2.0×2 SDXC 2.5GbE 有線LAN×1 オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
サイズ | 255×150×150mm |
重さ | 3.7kg |
・割引率:6%
・クーポンコード:AFFGT16F
・有効期間:2024年9月23日〜2024年10月23日
特徴
「MEGAMINI G1」はGEEKOMと、中国深センのスマホメーカーTECNOが共同開発したミニPCで、MWC24 Barcelona(2024年2月26~29日)で発表されたのが初出となります。
発表時の謳い文句は「専用グラフィックス カードを搭載した世界初最小の水冷ゲーミング・ミニPC」
参考 TECNO、MWC24 Barcelonaで2つのミニPCモデルを発表、業界最小の水冷ゲーミング・ミニPCとして標準を再定義するMEGA MINI Gaming G1を紹介:PR Newseire
というか、発表時点ではGEEKOMの名前は出ていなかったので、実質はTECNOが開発し、GEEKOMが販売とサポートを担当といったところでしょうか。
TECNOは中国Transsion傘下で、インドやアフリカにスマホを展開するメーカーです。
とはいえスマホだけでなくノートPCやタブレットも手掛けています。なお、スマホはシリーズ名が「CAMON」「POVA」「SPARK」など、日本人からするとモヤっとする名称がついています。
CPUとGPU
「MEGAMINI G1」のCPUはIntel 第13世代CoreシリーズからCore i7-13900HまたはCore i7-13620Hを搭載します。
Core i7-13900Hは14コア20スレッド(6P8E)、Core i7-13620Hは10コア16スレッド(6P4E)なので、それなりに性能差はあります。
グラフィックについてはデスクトップ向けのGeForce RTX 4060。
デスクトップ向けなので、3072CUDAコアのフルスペックです。メモリは8GB GDDR6、Ada Lovelaceアーキテクチャで、AI用途では242TOPS、消費電力は最大115W。
ちなみにRTX 4060 Ti laptopはCUDAコアは同じ3072コアですが、AI用途は最大233TOPS。TGPが35-115Wと広く設定できます。冷却能力次第ではデスクトップ版とほぼ変わらないくらいになりますが、それでも多少は低くなります。
性能面ではミニPC(というにはかなり大きめですが)の範囲としては十分以上。
GPUとのバランスもRTX 4060であれば問題ないでしょう。
直近だとモンスターハンターワイルズのSTEAM版の推奨スペックがRTX 4060(フレーム生成使用)というのが話題になっていましたが、「MEGAMINI G1」であれば推奨スペックを満たしていることになります。
メモリとストレージ
「MEGAMINI G1」のメモリは32GB SO-DIMM DDR5-5200。
最大で64GB DDR5-6400まで対応するとのこと。
ストレージは13900Hモデルが2TB、13620Hモデルが1TBのM.2 Gen4 SSD。
内部的にはデュアルGen4 SSDに対応しています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。チップはIntelで、Bluetoothはv5.2。
…IntelのWi-fi 6E対応チップ(AX210/AX211)ってBluetoothは5.3なんですけど…いったい何が搭載されているんだろう…?
有線LANは2.5GbEが1ポート。
最大の特徴がこれ。水冷システムを採用しています。
冷却液は360ml、最大流量は2L/min、冷却能力は250Wとされています。
天面に70x70mmの吸気ファン、ラジエーターには120x120mmファンで、最大106CFM以上となります。
騒音については、超静音(Ultra Quiet)モードでは36dB以下とのこと。パフォーマンスモードについては記載がありません。そこが知りたいんだけどなぁ…
電源は330W。GaN採用電源アダプタなので、ちょっと小型です。
外観
全体像とサイズ感。
高さは255mmとそこそこありますが、フットプリントは150×150mmと、ミニPCより一回り大きい程度です。
重さも3.7kgなので、取り回しもしやすいでしょう。
インターフェース。ミニPCとしてはかなり豪華です。
HDMIが2ポートに、Type-Cが2ポート(うち1ポートはThunderbolt4対応)で、おそらくはクアッドディスプレイに対応します。
63GbpsのOCuLinkもありますが…dGPU内蔵機だと何をつなぐんだろう…?
正面上部にはLCDがあり、温度やCPU・GPU・メモリの使用率を表示できます。
…ここまでで薄々気付いているでしょうが、めっちゃ光ります。
TECNOの製品ページによると、TECNO Smart Boxという管理アプリがあるようで、おそらくはこれのロゴをGEEKOMに変更したものがプリインストールされるものと思われます。
まとめ
「MEGAMINI G1」の価格は以下の通り。
Core i7-13620Hモデル(超早割20%オフ):219,900円
Core i7-13620Hモデル(早割15%オフ):229,900円
Core i7-13620Hモデル(一般割10%オフ):239,900円
Core i7-13620Hモデル(定価):260,000円
Core i7-13900Hモデル(超早割20%オフ):239,900円
Core i7-13900Hモデル(早割15%オフ):249,900円
Core i7-13900Hモデル(一般割10%オフ):269,900円
Core i7-13900Hモデル(定価):295,000円
・割引率:6%
・クーポンコード:AFFGT16F
・有効期間:2024年9月23日〜2024年10月23日
Kickstarterでは13620Hモデルが1499ドル(約216,500円)スタート、13900Hモデルが1699ドル(約245,000円)スタートなので、13900Hモデルはmakuakeの方が安い…と見せかけて、Kickstarterだと32ドル相当のゲームコントローラーがおまけで付くので、実質価格はほぼ同じくらいですね。
保証は3年。GEEKOMは標準で3年保証なので、ここはありがたいですね。高額商品だから、何かあったときは痛いですし…
なお、冷却液の自己交換は不可。GEEKOM側で冷却液の交換サービスを用意しています。
見た目にもおしゃれだし、デスクトップ向けRTX 4060を搭載することでミドルクラスのゲーミング能力を確保。
設定次第で一通りのタイトルはプレイできると思うので、ハイエンド志向でなければ満足できるんじゃないかと。
あとはパーソナルスペースを広く確保できないお父さんとか、でかいデスクトップはダサいと主張するお子様向けですかね…
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