これはいい進化。Khadas「Mind 2」はCore Ultra搭載でTB4対応に。「Mind Graphics」も16GBモデルが登場

PC

2024年9月6日、KhadasはCore Ultra Series 1を搭載した薄型ミニPC「Mind 2」をグローバル発売、10月8日に国内販売を開始しました。

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スペック

■ Mind 2
CPU Core Ultra 7 155H
Core Ultra 5 125H
メモリ 64GB LPDDR5-7467
16~32GB LPDDR5-6400
ストレージ 512GB~2TB NVMe SSD (2230)
インターフェース USB Type-C(TB4)×1
USB Type-C(USB4)×1
USB 3.2 Gen2×2
HDMI 2.1
wi-fi Wi-fi 6E+BT5.3
バッテリー 5.55WHr
サイズ 146×105×20mm
重さ 435g

特徴

「Mind 2」は名前の通り、「Mind」の後継機です。
「Mind」については周辺機器の「Mind Graphics」含めてレビューしています。

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CPU

「Mind 2」のCPUは、Core Ultra Series 1(コードネーム:Meteor Lake)から、Core Ultra 7 155HまたはCore Ultra 5 125Hを搭載します。

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Core UltraはSeries 2が発表済みですが、TDP17W(最上位だけ30W)のモバイル向け特化(これまでのUシリーズ相当)であり、TDP28W以上のHシリーズについてはもうしばらくSeries 1が使われます。

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CPU PassMark 11(Multi)
Core i9-14900HX(24C/32T) 45859
Core i9-13900HX(14C/20T) 44672
Core i7-14700HX(20C/28T) 37808
Ryzen 7 7745HX(8C/16T) 32911
Core Ultra 9 185H(16C/22T) 29426
Core i9-13900H(14C/20T) 29399
Ryzen 7 7840HS(8C/16T) 29056
Ryzen 7 8845HS(8C/16T) 28412
Core i7-13700H(14C/20T) 27600
Core Ultra 7 155H(16C/22T) 24950
Ryzen 7 7735HS(8C/16T) 24279
Ryzen 7 6800H(8C/16T) 23593
Core i5-13500H(12C/16T) 22840
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 22635
Core Ultra 5 125H(14C/18T) 22299
M1 Pro(10C/10T) 21793
M2 Pro(10C/10T) 21541
Ryzen 7 5800H(8C/16T) 21110
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 20644
Core Ultra 7 258V(8C/8T) 19539
Core i5-1340P(12C/16T) 19524
Core i7-1360P(12C/16T) 19176
Core Ultra 5 226V(8C/8T) 18922
Ryzen 7 7730U(8C/16T) 18833
Ryzen 7 5825U(8C/16T) 18423
Ryzen 5 6600U(6C/12T) 16846
Core i5-1335U(10C/12T) 16606
Ryzen 5 7530U(6C/12T) 16419
Core i7-1355U(10C/12T) 15328
Ryzen 5 5625U(6C/12T) 15029
Core i3-1315U(6C/8T) 12715
Ryzen 3 7330U(4C/8T) 11162
Core i7-1165G7(4C/8T) 10327
Core i5-1135G7(4C/8T) 9867
GPU TimeSpy(Graphics)
RTX 3070 laptop 10213
RTX 4060 laptop 10426
Radeon RX 7600M XT 8667
RTX 3060 laptop 8324
RTX 4050 laptop 8209
Radeon RX 6600M 8036
RTX 3050 laptop 4878
Core Ultra 7 258V 3925
RTX 2050 laptop 3873
Core Ultra 5 226V 3540
GTX 1060 Max-Q 3415
VR Readyの壁
Core Ultra 7 155H 3410
Core Ultra 5 125H 3116
GTX 1650 Max-Q 2933
AMD 780M(7940HS) 2877
AMD 780M(7840U) 2670
AMD 760M(7640HS) 2453
GeForce MX550 2380
AMD 680M(6800U) 2332
GTX 1050 Max-Q 2214
GeForce MX450(30.5W) 2124
Core i7-13700H 1756
Core i7-1360P 1603
AMD 660M(6600U) 1487
Core i5-13500H 1466
Core i7-1355U 1433
Core i7-1165G7 1365
Core i5-1340P 1383
Ryzen 7 5800U 1224
Ryzen 5 5625U 1186
Core i5-1135G7 1100
Core i3-1315U 1101
Core i3-1115G4 757
Intel N100 321
Intel N95 306

PassMark3DMarkの集計値に基づいています

CPU性能は1割~2割増し。上を見ればきりがありませんが、モバイル系上位と言ってもいいくらいの性能です。
グラフィックは倍増。登場当初は実ゲームは最適化が進んでおらず、ベンチマークだけとか言われていましたが、さすがに一年経った現在ではマシになっていると思われます。

メモリとストレージ

「Mind 2」のメモリは16GB~64GB
Core Ultra 5 125Hは16GB LPDDR5-6400、Core Ultra 7 155Hは32GB LPDDR5-6400または64GB LPDDR5-7467となります。

ストレージは512GBから2TBのGen4 SSD(2230サイズ)
底面からアクセスできる空き2230スロットがあり、デュアルストレージが可能です。

その他

無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)。Bluetoothはv5.3対応。

電源は65W Type-Cで、5.55WHrのスタンバイバッテリーを内蔵し、電源オフではなくスリープ状態で持ち運びができます(スリープ状態で25時間)。
どちらかというと、不意の電源断を防ぎ、安全にスリープに移行できる点にメリットがあるかと。

外観

「Mind 2」の外観は、「Mind」と同じです。CNCユニボディはそのままに、表面の質感はリファインされているとのこと。

インターフェース。
Type-CがThuncerbolt4+USB4にアップグレードされました。
ここ、地味に物足りない部分だったので、このアップグレードは歓迎ですね。

リアのアップ。インターフェース上部には吸気口が開いています。

内部イメージ。右にあるのがバッテリー。

ファンが付いた状態だとこんな感じ。
ファンと天板の隙間が小さく、パワーで吸気するので、「Mind」は結構うるさめでした。
特に改良された様子はないので、騒音についてはあまり変わらなさそう。

底面には拡張SSDスロット。
置くにはMind Linkのコネクタが見えます。

Mind LinkはGen4 x4からGen5 x8にアップグレード。帯域でいえば64GT/s(63Gbps)→256GT/s(242Gbps)と、大幅に向上しました。
「Mind Graphics」に搭載されるGeForce RTX 4060TiはGen4 x8接続なので、「Mind 2」ではフルスペックで利用できることになります。

まとめ

「Mind 2」の価格は以下の通り。円記載はAmazonでの直販価格です。

Core Ultra 5+16GB+512GB:799ドル (115,800円)
Core Ultra 7+32GB+1TB:1,099ドル (159,300円)
Core Ultra 7+64GB+2TB:1,399ドル (今後発売予定)

また、「Mind Graphics」もバージョンアップし、RTX 4060Ti(16GB)モデルが登場しています。
変更点はグラフィックメモリだけですが、生成AIが使いやすくなる(LLM 7Bモデルは9GB前後使うので、8GBモデルだと足りない)ので、この差は意外と大きいです。

ミニPCとしてはやや高めですが、CPUの更新でかなり使いやすいものとなっていそうですし、なんなら性能を抑えて騒音を下げるという使い方もできそうです。
16GB版「Mind Graphics」も含めていい方向にアップグレードできており、前世代より注目を浴びるんじゃないかなぁと思っています。

関連リンク

製品ページ:Khadas

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