縦置き+10GbE。TerraMaster 「F8 SSD/F8 SSD Plus」はM.2×8枚のコンパクトなオールSSD NAS

NAS

2024年9月1日、NASメーカーのTerraMasterはM.2 SSDを8枚搭載できるNAS「F8 SSD」および「F8 SSD Plus」の製品ページを公開、9月3日に発売しました。
「F8 SSD」と「F8 SSD plus」はCPUとメモリ容量が違うだけで、そのほかの仕様は共通となっています。

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スペック

■ F8 SSD/F8 SSD plus
CPUCore i3-N305 (F8 plus)
Intel N95 (F8)
メモリ16GB DDR5 (F8 plus)
8GB DDR5 (F8)
ストレージM.2 NVMe SSD×8
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB3.2 Gen2×2
HDMI
10GbE 有線LAN
wi-fi非対応
サイズ140×60×177mm
重さ0.6kg

特徴

「F8 SSD/F8 SSD plus」は7月31日の新製品発表予告でチラ見せ、8月14日のレビュアー募集のお知らせである程度の詳細を公表、正式な発表は発売後の9月19日です。

参考 TerraMaster 秋のNAS新製品発表:F4-424 NAS と NVMe SSD の賞品をゲットしよう!:TerraMaster

参考 2024年9月の秋に開催されるTerraMasterの新製品発表にご期待ください。新品F8 SSD Plusのレビュアー4名を募集中です。:PR Times

参考 TerraMaster、TOS 6システムを搭載した9つの新しいNASモデルを発表、1台あたり$100の期間限定割引を提供:TerraMaster

オールSSDなNASはTerraMasterとしては初めてですが、過去にはQNAP「TBS-453DX」「TBS-464」やASUSTOR「Flashstor FS6712X/FS6706T」などがあります。

2年半ぶりのアップデート! QNAP「TBS-453DX」は10GbE+M.2 SSD×4なNASbook
このタイプは今後増えそう。QNAP「TBS-464」はM.2×4なJasperLake搭載NAS
ネットワークの方が力不足に。ASUSTOR「Flashstor FS6712X/FS6706T」は最大12枚のM.2 SSDを内蔵できる薄型コンパクトNAS

CPU

「F8 SSD」のCPUはIntel N95、「F8 SSD plus」のCPUはCore i3-N305です。
どちらもEコアのみの構成で、N95は4コア4スレッド、Core i3-N305は8コア8スレッドとなっています。

意外と性能高い? AlderLake-N世代のIntel N95搭載ミニPCが早くも登場。
CPUPassMark(Multi)
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Core i7-1165G7(4C/8T)10187
Core i3-N305(8C/8T)9967
Ryzen 5 7520U(4C/8T)9791
Core i5-1135G7(4C/8T)9751
Core i3-1115G4(2C/4T)6164
Core i5-8250U(4C/8T)5895
Intel N97(4C/4T)5772
Intel N100(4C/4T)5512
Intel N95(4C/4T)5437
Celeron N5095 (4C/4T)4085
Celeron N5105(4C/4T)4054
Celeron N5100(4C/4T)3348
Celeron J4125(4C/4T)2978
Celeron N4120(4C/4T)2547
GPUFireStrike(Graphics)
Core i7-1165G75102
Core i5-1135G73800
Core i3-1215U3378
Core i3-1115G42340
Core i3-N3051758
Ryzen 5 7520U(4C/8T)1547
Intel N1001115
Core i5-8250U1060
Intel N951047
Celeron N5105986
Celeron J4125412
Celeron N4120329

CPUの性能は、Intel N95はCPU・グラフィックともにCore i5-8250Uに近い程度。Core i3-N305は計算処理はCore i5-1135G7を超えるものの、グラフィックが弱めといったところです。

QNAP「TBS-464」、ASUSTOR「Flashstor FS6712X/FS6706T」はCeleron N5095だったので、オールSSD NASとしてはかなりパワーを持っていると言えるでしょう。

メモリとストレージ

「F8 SSD」のメモリは8GB DDR5、「F8 SSD plus」は16GB DDR5です。CPUの対応規格上、DDR5-4800と思われます。
1スロット(これもCPUの制限)で最大32GBまで換装可能です。

ストレージはM.2 SSDが8スロット
現行のM.2 SSDの最大容量は8TBなので、最大64TBとなります。もっとも、64TBを実現しようとすると、SSDだけで100万円弱かかるのですが…

その他

無線LANは非対応。
有線LANは10GbE RJ45が1ポートです。

リード・ライト速度は最大1,020MB/s。実測だと1,160MB/sくらいまで出ています。

電源は72W。M.2 SSDは製品によっては消費電力が最大8Wくらいになる(例えばKIOXIA XG8シリーズは最大8.1W)ものもあるので、場合によっては72Wでもカツカツとなります。
SSD選びの時には消費電力も見る必要がありそうです。

OSはLinuxベースのTOS 6。独自のハイブリッドRAIDであるTRAID/TRAID+に対応し、ビジネス向けのバックアップソリューションやディザスタリカバリを充実させています。

外観

本体です。
177×60×140mmと、縦にしたミニPCより一回り半大きい程度のサイズで、比較的コンパクトな無線LANルーターと同じくらいの大きさです。

インターフェース。下の方のねじを外すとツールレスで内部にアクセスできます。
10GbEとHDMIのほかはUSB 3.2 Gen2(10Gbps)が計3ポート

USB接続のエンクロージャを使うと合計128TB…と書いていますが、「D8 Hybrid」は単体で128TB(24TB HDD×4+8TB M.2 SSD×4)が可能なので、実は192TBもできるのでは?と疑っていたり。

内部はこんな感じ。表と裏に4枚ずつセットします。
…せっかくツールレスアクセスなのだから、SSDの取り付けもツールレスにすればよかったのでは?

それと底面に50mmのファンを2基内蔵します。騒音は19dB(A)とのこと

冷却はこんな感じ。
底面吸気、天面排気で煙突効果も活用しています。

ちょっとわかりにくいですが、電源ボタンが天面にあります。

まとめ

「F8 SSD」の価格は99,990円、「F8 SSD plus」の価格は134,990円。記事執筆時点では15,000円オフクーポンでそれぞれ84,990円、119,990円となっています。

参考までに、SSD×6枚の「FS6706T」が73,800円、SSD×12枚の「FS6712X」が128,500円(いずれも記事執筆時点)。
CPUもSSDのスロット数も違うので一概に比較はできませんが、一応はTerraMasterらしい安価な値付けと言えそうです。

なによりQNAPやASUSTORは横置きなのに対して、「F8/F8 plus」は縦置きというのがいいですね。
静音なので、ルーターの横に並べて使うのに向いていそうです。

関連リンク

F8 SSD:TerraMaster
F8 SSD Plus:TerraMaster

コメント

  1. 匿名 より:

    うーんECCメモリ対応さえあれば…

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