2024年9月20日、DELLはIntel Core Ultra シリーズ2搭載した13.4インチノート「XPS 13(9350)」を発売しました。
スペック
■ XPS 13(9350) | |
CPU | Core Ultra 7 258V Core Ultra 7 256V Core Ultra 5 226V |
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メモリ | 16~32GB LPDDR5X-8533 |
ストレージ | 512GB~2TB NVMe SSD |
画面 | 13.4インチ WUXGA/IPS~3K/OLED |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×2 |
wi-fi | Wi-fi 7+BT5.4 |
バッテリー | 55WHr |
サイズ | 295.3×199.1×15.3mm |
重さ | 1.18kg |
特徴
「XPS 13(9350)」は、2024年2月に発売した「XPS 13(9340)」の後継機です。
わずか7か月での後継機の登場ですね。
また記事執筆時点ではCore Ultra シリーズ2搭載モデルは「XPS 13」のみで、「XPS 14」以上には展開されていません。
CPU
「XPS 13(9350)」のCPUは、Core Ultra シリーズ2(コードネーム:Lunar Lake)からCore Ultra 7 258V、Core Ultra 7 256V、およびCore Ultra 5 226Vを搭載します。
Lunar LakeはUシリーズに相当するTDP17W(Core Ultra 9のみ30W)のCPUで、ハイパースレッディング廃止やメモリ一体型CPUなど、毛色の違ったCPUとなっています。
CPU性能は中堅どころ。PassMarkスコアは前世代のCore Ultra シリーズ1(Hシリーズ)に劣ります。とはいえ前世代はTDP28W、さらにコア数も大きく違うので、差があるのは当然なんですけどね。
シングルスレッド性能は上回っているので、使っていてもっさり感を感じる場面は少ないと思います。
グラフィック性能は、GPUアーキテクチャがXe2となって大幅にスコアを伸ばしました。
下位のCore Ultra 5ですら最新モデルのRyzen 9を上回り、Core Ultra 7に至ってはRTX 2050 laptopを上回っています。
実ゲームではGTX 1650にも届かないようですが、Core Ultra シリーズ1やRyzen (AMD 890M)はしっかり上回っていて、CPU内蔵グラフィックとしては現状最高峰と言っていいでしょう。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのLPDDR5X-8533。
Core Ultra シリーズ2はメモリとCPUが一体化しているため、あとからの変更はできません。
ストレージは512GBから2TBのM.2 SSD。
国内だとMicron 2550シリーズ、海外だとSamsung PM9A1が使われていたりするので、特定のメーカーというわけではないようです。
その他
無線LANはWi-fi 7(802.11be)対応。チップはKiller Wi-Fi 7 1750で、Bluetoothはv5.4。
記事執筆時点でレビューがありませんが、理論上では最大5764Mbps(5.8Gbps)で接続できます。
バッテリーは3セルの55WHr。
電源アダプタは60W Type-C。一般的な65Wじゃないのか…
外観
本体です。
画面は13.4インチ。パネルは以下の3種類から選択します。
・FHD+(1920×1200) 液晶、タッチ非対応、非光沢、500nits、120Hz、100% sRGB
・QHD+(2560×1600) 液晶、タッチ対応、光沢、500nits、120Hz、100% DCI-P3
・3K(2880×1800)、有機EL、タッチ対応、光沢、400nits、60Hz、100% DCI-P3
インターフェースはシンプルにThunderbolt4×2。
Type-A製品を接続するにはUSBハブが必要となりますが、今時はワイヤレスで大体つながる時代ですし、こういうスタイルは全然アリだと思います。
左右下部のスリットが吸気口。底面はフラットです。
キーボードは評価の分かれるゼロラティス キーボード。2022年の「XPS 13 Plus 9320」から採用されたキーボードです。
タッチパッドはパームレストとの境界がなく、ハプティクス機能(触覚フィードバック)搭載。
キーストロークは1.0mm。
見た目が異様なので使いにくそうですが、使用者からは「極端に打ちにくいということもない」という評価。
そもそも、アイソレーションキーボードが流行する前は、キー同士がくっついているのは当たり前でしたしね。
まとめ
「XPS 13(9350)」の価格は260,000円から。最上位のCore Ultra 7 258V(メモリ32GB)は302,900円から。
なかなかに値が張りますが、そもそもXPSはDELLの最上位シリーズ。
CoPilot+ PCの要件を満たすNPUも内蔵しているので、使いこなせれば生産性は向上しそうですし、そういった層には「高くはない」という評価になるんじゃないかと。
なお、前世代「XPS 13(9340)」は公式ストアでは売り切れ。計算能力の高いCore Ultraシリーズ1が欲しい場合はInspironシリーズを選択することになります。
グラフィックがやや低いものの(といってもCPU内蔵グラフィックとしては十分高い)、10万円差は大きいですね。
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