2024年9月6日、LenovoはIntel Core Ultra 7 258Vを搭載した15.3インチノート「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」を発売しました。
スペック
■ Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9 | |
CPU | Core Ultra 7 258V |
---|---|
メモリ | 32GB LPDDR5X-8533 |
ストレージ | 1TB NVMe Gen5 SSD |
画面 | 15.8インチ IPS 2.8K 120Hz |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×2 USB3.2 Gen1×1 HDMI オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 7+BT5.4 |
バッテリー | 70WHr |
サイズ | 343.8×235.4×13.9mm |
重さ | 1.53kg |
特徴
「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は、製品名に「Aura Edition」という謎の名称が入っています。
これはどうもCore Ultra シリーズ2(200V)搭載製品に与えられているようで、以下の3つの機能をサポートするとのこと。
・Smart Modes:状況に応じて動作モードを自動で切り替える機能
・Smart Share:スマートフォンをPCにタップしてスムーズに連携
・Smart Care:チャットボット形式で24時間365日サポートを提供
CPU
「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」は、Core Ultra シリーズ2(コードネーム:Lunar Lake)からCore Ultra 7 258Vを搭載します。
現状ではCore Ultra 7 258Vの一択です。
Lunar LakeはUシリーズに相当するTDP17W(Core Ultra 9のみ30W)のCPUで、ハイパースレッディング廃止やメモリ一体型CPUなど、毛色の違ったCPUとなっています。
CPU性能は中堅どころ。PassMarkスコアは前世代のCore Ultra シリーズ1(Meteor Lake-H)に比べるとかなり低め。とはいえ前世代はTDP28W、さらにコア数も大きく違うので、差があるのは当然なんですけどね。
シングルスレッド性能は上回っているので、使っていてもっさり感を感じる場面は少ないと思います。
グラフィック性能は、GPUアーキテクチャがXe2となって大幅にスコアを伸ばしました。
ベンチマーク上ではという但し書きが付きますが、RTX 2050 laptopを上回っています。
実ゲームではGTX 1650にも届かないようですが、Core Ultra シリーズ1やRyzen (AMD 890M)はしっかり上回っていて、CPU内蔵グラフィックとしては現状最高峰と言っていいでしょう。
メモリとストレージ
メモリは32GBのLPDDR5X-8533。
Core Ultra シリーズ2はメモリとCPUが一体化しているため、変更はできません。
その代わり、メモリがCPUダイに乗っていて距離が近いため、非常に高速です。
ストレージは1TBのM.2 Gen4 SSD。
その他
無線LANはWi-fi 7(802.11be)。チップはIntel BE201で、Bluetoothはv5.4。
有線LANはありません。
バッテリーは4セルの70WHr。
動作時間は約22.4時間(JEITA2.0)、動画再生13.7時間(JEITA3.0)。
電源アダプタは65Wで、充電時間は約2時間。
外観
本体です。
ぱっと見はこれまでのYogaシリーズと変わりません。
ディスプレイは15.3インチ2.8K(2880×1800)のIPS液晶。
1677万色表示(8bit入力)ですが、上位のYogaシリーズのディスプレイだけあって、リフレッシュレートは120Hz、色域は100% DCI-P3/100% sRGB、色精度はΔE<1、最大輝度500nitsでDisplayHDR400認証、10点マルチタッチ対応のグレアパネルです。
TÜV Low Blue LightおよびEyesafe認証も取得していて、目の疲れを軽減します。
カメラは1080pでIRカメラとプライバシーシャッター付き。
2.電源ボタン
3.Thunderbolt4 ポート
4.USB 3.2 Gen1
6.Thunderbolt4 ポート
7.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
インターフェースはType-C(TB4)が2ポートにType-A(3.2 Gen1)が1ポート。
360度回転の2-in-1ノートなので、電源ボタンも側面についています。
キーボードはIdeaPad系。画像は英字配列ですが、国内モデルは日本語配列となります。
特に使いにくいということもないキーボードです。電源ボタンが側面にあるため、誤操作の可能性が低いのがいいですね。
スピーカーはキーボードの左右に位置しています。
底面は大きめの吸気口。
「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」のスピーカーは2W×2 ツイーター+2W×2 ウーファーという豪華構成なので、底面側にもスピーカー口があります。
まとめ
「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」の価格は249,810円から。Adobe Creative Cloudスイート2か月間が付属します。
価格としては高いのですが、Core Ultra シリーズ2搭載ノートは軒並み20万円オーバーなので、飛び抜けて高いというわけではありません。
記事執筆時点でLenovoが発表している「Aura Edition」ノートはこれと「ThinkPad X1 Carbon Gen 13 Aura Edition」の2機種のみ。
どちらも解像度は2.8Kですが、15.3インチと14.0インチで住み分けているので、大きめ画面とか2-in-1が必要であれば、「Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9」となるでしょう。
コメント