CPUは3種類。Beelink「EQi12」は4万円台からの電源内蔵ミニPC

PC

2024年08月20日、ミニPCメーカーのBeelinkはIntel第12世代Coreプロセッサ(コードネーム:Alder Lake)を搭載したミニPC「EQi12」を発表、国内では9月初め頃に発売しました。

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スペック

■ Beelink EQi12
CPUCore i7-12650H
Core i5-12450H
Core i3-1220P
メモリ24GB LPDDR5-5200
ストレージ500GB~1TB NVMe SSD
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB3.2 Gen2×3
USB2.0×1
HDMI×2
1GbE 有線LAN×2
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6+BT5.2
サイズ126×126×44.2mm
重さ520g

特徴

「EQi12」は「EQ14」や「GTi14 Ultra」と同じ、電源内蔵型のミニPCとなります。
ここ最近のBeelinkは電源内蔵で攻めていますね。

サイレントスタート? 新シリーズなIntel N150搭載のBeelink「EQ14」が中国で販売開始
見た目は普通、中身は変態。Beelink「GTi14 Ultra」は電源とPCIeスロット内蔵のCore Ultra搭載ミニPC

CPU

「EQi12」のCPUは第12世代 Core CPUからCore i7-12650H、Core i5-12450H、Core i3-1220Pを搭載します。
Core i3があるのは珍しいですね。

それぞれ10コア16スレッド(6P4E)、8コア12スレッド(4P4E)、10コア12スレッド(2P8E)と、Pコアの数に差があり、分かりやすく性能差をつけています。

CPUPassMark 11(Multi)
Core i9-14900HX(24C/32T)45859
Core i9-13900HX(14C/20T)44672
M4 Pro(14C/14T)38431
Core i7-14700HX(20C/28T)37808
Ryzen AI 9 HX 370(12C/24T)35307
Ryzen 7 7745HX(8C/16T)32911
Core Ultra 9 185H(16C/22T)29426
Core i9-13900H(14C/20T)29399
Ryzen 7 7840HS(8C/16T)28902
Ryzen AI 9 365(10C/20T)28576
Ryzen 7 8845HS(8C/16T)28412
Core i9-12900H(14C/20T)28344
Core i7-13700H(14C/20T)27600
Core i7-12700H(14C/20T)26850
Core Ultra 7 155H(16C/22T)24962
M4(10C/10T)24400
Ryzen 7 7735HS(8C/16T)24279
Ryzen 7 7840U(8C/16T)24940
Ryzen 7 8840U(8C/16T)23915
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23593
Core i7-12650H(10C/16T)22491
Core Ultra 5 125H(14C/18T)22299
M1 Pro(10C/10T)21793
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20644
Core Ultra 7 258V(8C/8T)19539
Core Ultra 5 226V(8C/8T)18922
Ryzen 7 5825U(8C/16T)18423
Core i5-12450H(8C/12T)16951
Ryzen 5 6600U(6C/12T)16846
Core i3-1220P(10C/12T)14465
Ryzen 3 7330U(4C/8T)11162
Core i7-1195G7(4C/8T)10731
Core i7-1165G7(4C/8T)10327
Core i5-1135G7(4C/8T)9867
GPUTimeSpy(Graphics)
RTX 3070 laptop10213
RTX 4060 laptop10426
Radeon RX 7600M XT8667
RTX 3060 laptop8324
RTX 4050 laptop8209
Radeon RX 6600M8036
RTX 3050 laptop4878
Core Ultra 7 258V3925
RTX 2050 laptop3873
Core Ultra 5 226V3540
AMD 890M(HX 370)3471
Core Ultra 7 155H3428
GTX 1060 Max-Q3415
VR Readyの壁
AMD 880M(AI 9 365)3153
Core Ultra 5 125H3116
GTX 1650 Max-Q2933
AMD 780M(7840HS)2871
AMD 780M(8840U)2688
AMD 780M(7840U)2670
AMD 760M(7640HS)2453
GeForce MX5502380
AMD 680M(6800U)2332
GTX 1050 Max-Q2214
GeForce MX450(30.5W)2124
Core i7-13700H1756
Core i7-1195G71602
AMD 660M(6600U)1487
Core i7-1165G71365
Ryzen 7 5800U1224
Core i7-12650H1215
Core i5-1135G71100
Core i3-1220p851
Core i5-12450H831

PassMark3DMarkの集計値に基づいています

計算性能は、Core i3でも14,000オーバーと、高いものとなっています。
第11世代以前の2コア4スレッドだった時代とは別物の性能です。

一方でグラフィック性能は現在としては最低限レベル。
4K表示程度は問題ないものの、ゲームなどは厳しいでしょう。

メモリとストレージ

メモリは24GB(12GB×2) LPDDR5-5200
増設などはできませんが、システムやグラフィックにメモリを割り当ててもアプリに16GB以上を使えるので、よほどのことがない限り、足りないということはないでしょう。

ストレージは500GBか1TBのM.2 NVMe SSD。
内部的にはデュアルGen4スロットを備えています。

その他

無線LANはWiFi 6(802.11ax)対応で、チップはIntel AX101。Bluetoothはv5.2。
有線LANはデュアル1GbEです。

電源は、前述の通り85Wの電源ユニットを内蔵
「GTi14 Ultra」のような内蔵スピーカーはありません。

外観

インターフェース。
USB4や2.5GbEなど上位機にあるようなものはなく、USB3.2 Gen2(10Gbps)が計4ポートあるくらいです。

内部。
右にあるのが電源ユニット、大きなヒートシンクの下にデュアルM.2 SSDスロットがあります。
メモリはCPU面側になります。

内部構造。
ボードは電源ユニット部分が大きく欠けていて、前面インターフェースの部分は2段ボードとなっています。
ミニPCの中では異色と言えるくらい手が込んでいますね。

冷却は底面吸気、背面排気。騒音は32dBとされています。
底面側のM.2 SSDヒートシンクにも風が流れるようになっています。

電源内蔵なので、外に出るのは電源ケーブルのみ
電源アダプタがないのですっきりです。

まとめ

「EQi12」の記事執筆時点でのAmazon価格(クーポン込み)は以下の通り。セールやクーポンの割引額などで変動します。

Core i7-12650H:59,800円
Core i5-12450H:62,800円
Core i3-1220P:40,800円

Core i7モデルも安いですが、Core i3モデルのコスパが光ります。
多分最安のデュアルGen4 SSD対応機になるんじゃないかな。

インターフェース周りの弱さが気になるところですが、オフィス用途なら十分ですし、グラフィック性能を必要としないサーバー用途にもそこそこ適性があります(サーバー用途なら2.5GbEは欲しかったところですが)。

ミドルクラスのミニPCは個人的にMINISFORUM「UM760Slim」推しですが、「EQi12」も十分に推せますね。

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