2024年12月3日、LenovoはIntel第13世代Core CPUを搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)」を発売しました。
スペック
■ IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel) | |
CPU | Core i7-13620H Core i5-13420H |
---|---|
メモリ | 16GB DDR5-5600 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ OLED WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×2 USB3.2 Gen1×2 HDMI microSDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.2 |
バッテリー | 60WHr |
サイズ | 313.4×222.0×16.9mm |
重さ | 1.39kg |
特徴
「IdeaPad Slim 5i Gen 10」は「IdeaPad Slim 5i Gen 9」の後継機に当たります。
「Gen 9」は直販モデルは15.3インチのみでCore 5 120Uを採用、14インチは量販店モデル(Core Ultra Series 1採用)となっていました。
CPU
「IdeaPad Slim 5i Gen 10」のCPUは第13世代Core CPU(コードネーム:Raptor Lake)からCore i7-13620HまたはCore i5-13420Hを搭載。
「Gen8」と同じCPU(正確には、「Gen8」は以前はCore i5-12450HやCore i5-13500H、Core i7-1360P/Core i5-1340Pがラインナップされていたが、現在はCore i5-13420Hのみとなった)で、「Gen9」からは一歩戻った形になります。
戻りはしましたが、Core i7-13620Hがバリエーションに加わったのは進歩、かな?
性能面では、「Gen9 (15.3型)」に搭載されたCore 5 120Uがあまり振るわないスコアとなっています。
HシリーズのTDP45Wに対し、UシリーズはTDP15Wなわけで、決して性能不足というわけではありませんが、スコア的には見劣りするのも確かです。
かといってCPU価格の高いCore Ultra Series 1にすれば、10万円切りスタートが厳しいわけで。
この辺りが、Raptor Lakeに戻った理由でしょう。
メモリとストレージ
メモリは16GB DDR5-5600。SO-DIMM 2スロットで換装可能。8GB×2なので増設ではなく交換になります。
Lenovoノートと言えばオンボード+1スロットが主流だったのがオンボードのみになって、メモリを増やしたい民からはいい顔をされていなかったわけですが、ここにきてようやく2スロットです。長かった…
ストレージは512GB Gen4 SSD。TLC NAND採用と明記されています。
内部的にはデュアルGen4 SSDスロット(2242+2280)となっています。標準搭載が2242サイズなので、2280が1スロット空いていることになります。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Wi-fi 6Eではなく、Wi-fi 6です。なのでBluetoothはv5.2。
有線LANはありません。
バッテリーは3セルの60WHr。
動作時間は動画再生時で約9.1時間、アイドル時で約14.3時間(JEITA3.0)。充電は約2時間です。
まとめると、「Gen8」と「Gen10」の違いは以下のようになります。
Gen10 | Gen8 | |
---|---|---|
CPU | Core i7-13620H Core i5-13420H | Core i5-13420H |
メモリ | 16GB DDR5-5600 2スロット換装可 | 16GB LPDDR5-4800 オンボード換装不可 |
ストレージ | 512GB 2242 Gen4 TLC | |
ディスプレイ | 14インチ WUXGA OLED 400nits,HDR500,60Hz | |
バッテリー | 3セル60WHr | 3セル56.6WHr |
Wi-fi | Wi-fi 6 | Wi-fi 6E |
サイズ | 313.4×222.0x16.9mm | 312.0×221.0x16.9mm |
重さ | 1.39kg | 1.46kg |
外観
正面です。
ディスプレイは14.0インチWUXGA(1920×1200)の有機ELディスプレイ。
10bit入力(最大10.74億色表示)に対応し、DisplayHDR True Black 500認証済み。画面占有率は90%。
一点惜しいのが、グレアパネルってところです。コントラストがはっきりして画面が美しくなるのはいいのですが、反射がなぁ…
2.USB 3.2 Gen1 Type-C(Full Function)
3.USB 3.2 Gen1 Type-C(Full Function)
4.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
6.microSDメディアカードリーダー
7.USB 3.2 Gen1(Powered USB)
8.USB 3.2 Gen1(Powered USB)
インターフェースはやや貧弱。USB4/Thunderbolt4どころか、USB3.2 Gen2もありません。
あくまでコンシューマ向けミドルクラスなので、ヘビーユースまでは想定していないというか、コスト優先の構成です。
クラムシェルなのに電源ボタンがサイドにあるのがちょっと珍しいかも。
キーボード。
スピーカーはキーボードの左右に位置しています。
底面。
これまでのIdeaPadと同じような吸気口の開け方です。
まとめ
「IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)」の価格は94,820円から。CPU性能が25%差となるCore i7-13620Hモデルでも104,830円。
昨今のPC相場の上昇から考えると、旧世代CPUながら換装可能な16GBメモリに有機ELディスプレイで10万円を割るのはなかなかに割安です。
インターフェースの制限から、外部機器をバンバンつないで使う上級者には不向きですが、時々外付けストレージをつなぐ程度のライトユースなら十分ですし、microSDカードリーダーがあるので、スマホやカメラとのデータのやり取りも問題なし。
10万円のノートに求められる機能は備わっていると言えますし、有機ELディスプレイなのでコンテンツ消費メインの使い方であれば結構いいんじゃないかと。
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