2025年1月、LenovoはIntel Core 200H世代のCPUを搭載した14インチノート「ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel)」を発売しました。
スペック
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2025/01/20250110_lenovo_thinkbook_14_gen8_spec.jpg)
■ ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel) | |
CPU | Core 7 240H Core 5 210H Core 3 100U |
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メモリ | 8~16GB DDR5-5200 |
ストレージ | 256~512GB NVMe SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB3.2 Gen1×2 HDMI 1GbE 有線LAN SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.③ |
バッテリー | 45/60WHr |
サイズ | 313.5×224.0×17.5mm |
重さ | 1.36kg |
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2025/01/20250110_lenovo_thinkbook_14_gen8_price.jpg)
特徴
ThinkBookとは、ビジネス向けのThinkPadとコンシューマ向けのIdeaPadの中間に位置するブランドで、見た目はIdeaPadに近いものの、IdeaPadよりはカスタマイズ項目が多く、インターフェースもIdeaPadよりワンランク上の構成だったり、有線LANを搭載していたりします。
「ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel)」は「ThinkBook 14 Gen 7(14型 Intel)」の後継機に当たります。
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2024/03/20240316_lenovo_thinkbook14_gen7_intel_eyecatch-160x107.jpg)
「Gen 7」はCore Ultra Series 1(Meteor Lake)だったのに対し、「Gen 8」はひとつ前、第14世代と同じRaptor Lake Refresh世代のCPUを搭載します。
「IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)」でもそうでしたが、PC相場の上昇に伴い、調達価格の安い旧世代品を使う動きが増えているように思います。
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2025/01/20250110_lenovo_ideapad_slim_5i_gen10_eyecatch-160x107.jpg)
CPU
「IdeaPad Slim 5i Gen 10」のCPUはCore processor (シリーズ2) (コードネーム:Raptor Lake Refresh)からCore 7 240H、Core 5 210H、Core processor (シリーズ1) (コードネーム:Raptor Lake Refresh)からCore 3 100Uを搭載します。
Core 3 100Uは2024年1月にCore 7 150UやCore 5 120Uとともに発表。Core 7 240H、Core 5 210Hは2025年1月6日に発表されたばかりのCPUです。
Intelは現行世代をCore Ultraシリーズ、前世代をCoreシリーズとするスタイルを取っています。
ただどうもデスクトップ基準なようで、前世代はCore Ultra Series1(Meteor Lake)ではなく、第14世代(Raptor Lake Refresh)が割り当てられました。
なので、旧世代なのに最新という、変なことになっています。
コア数や構成などから見るに、Core 7 240HはCore i7-13620Hの、Core 5 210HはCore i5-13420Hのリフレッシュ版に相当するようです。
Raptor Lake世代なのでグラフィックアーキテクチャはIntel Xe…ですが、Core 7 240H/Core i7-13620H、Core 5 210H/Core i5-13420HはEU数の少ないUHD Graphics(それぞれ64EU、48EU)となっています。
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2023/02/20230205_intel_raptorlake_eyecatch-160x107.jpg)
Core 7 240H、Core 5 210Hは登場したばかりでデータがないので、Core i7-13620H、Core i5-13420Hで代用。実際は数%程度性能向上があると思われます。
Core 3 100Uは、PassMarkスコアが14000オーバーと地味に強め。
グラフィックはさすがに低いものの、第13世代以前のCPUと比べればちょっと低い程度の範囲です。
メモリとストレージ
メモリは8GB DDR5-5200または16GB(16GB×1) DDR5-5600。SO-DIMM 2スロットで換装可能。
カスタマイズで最大32GBにできます。
ストレージは256GBまたは512GBのM.2 SSD。256GBはTLC NAND、512GBはQLC NANDとされています。
内部的にはデュアルGen4 SSDスロット(2280+2280)となっています。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.3。
有線LANはありません。
バッテリーは3セルの45WHr。カスタマイズで60WHrに変更できます。
動作時間はおそらく60WHrで動画再生時で約7.8時間、アイドル時で約15.5時間(JEITA3.0)。
充電は約2時間で、45WHrが30分で50%、60WHrが1時間で80%の急速充電に対応しています。
外観
正面です。
ディスプレイは14.0インチWUXGA(1920×1200)。
IPSパネルでノングレア、ただし色域は45% NTSCと狭く、輝度も300nitsと暗めです。
2.USB 3.2 Gen 1
3.HDMI 2.1
4.USB4 (Thunderbolt™ 4 対応)
5.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
7.USB 3.2 Gen 1
8.RJ-45
9.ケーブルロックスロット
インターフェースにはThunderbolt4が1ポート。Type-Cは2ポートあるので、電源とTB4の併用が可能です。
なお、映像出力はUSB Type-C 3.2 Gen 2がDP1.4、TB4がDP2.1となります。
カードリーダーはフルサイズのSDXC。有線LANは1GbEです。
キーボード。
ThinkBookのキーボードはIdeaPad風ですが、クラシックThinkPadと同じように矢印キーが半段下がっていて、独立したPgUP/PgDnキーが用意されています。
ヒンジは180度オープン。
天面はThinkBook共通のツートンカラー。
底面はIdeaPadと同じような吸気口の開け方です。
手前左右にスピーカーホールがありますね。
まとめ
「ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel)」の価格は78,485円から。
Core 3 100U/8GB/256GBの構成での価格ですが、前述したようにCore 3 100Uでも処理能力は結構高め。メモリを16GBにすると84,425円なので、ヘヴィーに使い込むのでなければこれで十分です。
カスタマイズでCore 5 210H/16GBに変更すると99,770円。ここまでが10万円以下の構成です。
ThinkBookはIdeaPadより半ランク上で、ThinkPadよりも安価なため、最近は人気が出ています。
2024年のランキングでは「ThinkBook 14 Gen 6 (AMD)」が3位に入りました。
「ThinkBook 14 Gen 8(14型 Intel)」もCPUがRaptor Lake Refreshに後退したものの、その分価格が安くなっています。
ここ最近は選択肢のなかった10万円以下のThunderbolt4搭載機ということで、それなりに人気が出そうです。
関連リンク
![](https://gadgetrip.jp/wp-content/uploads/2025/01/20250110_lenovo_thinkbook_14_gen8_price.jpg)
コメント
本記事中のスペックのところ、USB Type-C(TB4)×2と誤植あります!
ご指摘ありがとうございます。修正いたしました。