がじぇっとりっぷの母は、現在OPPO A73を使っています。
当時、楽天で実質1万円前後だったというのも大きいですが、6.44インチで幅72.9mm、重さも162gと、高齢女性でも持ちやすいサイズと重さだったというのが選定理由です。
今も母はA73を普通に使っていますが、2020年のエントリースマホでスペックも低く、最終OSはAndroid 11(ColorOS 11)、サポートも2024年11月30日に終了したので、さすがに次を探す必要がありました。
そんなわけでサイズ(幅73mmまで)と重量(190g未満)、サポート期間(長ければ長いほど良い)、予算は6万円(中古可)の4点を基準に探した結果、候補はAQUOS sense9とGoogle Pixel 8(中古)の2機種に絞られました。
AQUOS sense9:6.1インチ、幅73mm、166g、2029年まで
Google Pixel 8:6.2インチ、幅70.8mm、187g、2030年まで
かなり悩んだのですが、どちらも6.44インチからのサイズダウンになるので、画面サイズ差が少なく、A73と同じ画面内指紋認証(AQUOS sense9は側面認証)を持ち、5年後でも(多分)通用する性能であるPixel8に決定、購入と相成りました。
iPhone?(財布の中を見る)ないですね。私がApple製品使ってないから家庭内サポートができないし、予算が潤沢ならXperia 1 V(6.5インチ、幅71mm、187g)あたりを買ってると思う。
ちょっと前置きが長くなりましたが、そもそもPixel 8は1年前の機種でさんざんレビューも書かれているので、Android 14とAndroid 15でベンチマーク結果は違うのか、という点を中心に確認していきます。
Google Pixel 8

■ Google Pixel 8 | |
CPU | Tensor G3 |
---|---|
メモリ | 8GB LPDDR5X |
ストレージ | 128GB UFS3.1 |
画面 | 6.2インチ 有機EL 2400×1080 |
インターフェース | USB Type-C(3.2)×1 |
カメラ | 前:1050万画素 後:5000万(広角)+1200万画素(超広角) |
wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.3 |
4G/5G | 5G Sub 6GHz対応 |
バッテリー | 4,575mAh 最大27W充電 |
サイズ | 150.5×70.8×8.9mm |
重さ | 187g |
名称 | Google Pixel 8 |
---|---|
発売日 | 2023年10月12日 |
価格 | 112,900円 |
実売価格 | 59,800円(中古) |
OS | Android 14 アップデート:2030年 |
画面サイズ | 6.2インチ OLED |
リフレッシュレート | 120Hz |
最大輝度 | 1400nits(HDR) 2000nits(ピーク) |
CPU | Tensor G3 |
AnTuTu(総合) | 1080000 |
AnTuTu(GPU) | 386000 |
RAMメモリ | 8GB |
内蔵ストレージ | 128GB UFS3.1 |
無線LAN | Wi-fi 6E/BT5.3 |
USB | USB3.2 |
外カメラ | 超広角 : 1200万(125.8°) 広角 : 5000万(1/1.31″) |
動画 | 4K: 24/30/60 fps 1080p: 24/30/60 fps スロー: 240fps |
内カメラ | 1050万画素 |
防水防塵 | IP68 |
内蔵電池 | 4575mAh |
高速充電 | 最大27W |
充電時間 | |
生体認証 | 画面内指紋・顔 |
重量 | 187g |
サイズ | 150.5×70.8×8.9mm |
スピーカー | ステレオ |
SDカード | ー |
イヤホンジャック | ー |
FeliCa | ◯ |
AI消しゴム | ◯ |
GoodPoint
✔ 6.2インチだけど幅70.8mm
✔ 完成度が高い
✔ サポートが2030年まで
BadPoint
✖ 充電速度はあと一歩欲しい
✖ microSD非対応
✖ 望遠カメラなし
パッケージ
今回は中古で購入したので本体のみ。
ぶっちゃけ、デフォルトで箱も付いてくると思い込んでいたので、付属品を確認していませんでした。
重さは186.3gとほぼ仕様(187g)通り。
インターフェース
インターフェースは縦持ち型で、電源ボタン・音量ボタンともに右長辺にあります。
Type-C端子は中心位置にあり、充電しながらもスタンドに置きやすくなっています。
スマホとしては一般的というか、そもそも端子位置が中心からずれているスマホって見たことないな…
メインスマホの「Xperia 1 II」が、電源ボタンが長辺の中心で逆位置なので、ベンチマーク中はしょっちゅう押し間違えたという。
カメラはPixelシリーズの象徴である、帯状に飛び出たカメラバー内に、広角5000万画素と超広角1200万画素の2眼。
フロントカメラはパンチホールタイプ。
ゲーム(原神)をプレイするとカメラを避けたUIになるので、左側に隙間ができます。
パフォーマンス比較
「Pixel 8」のSoCはTensor G3。TensorシリーズはGoogle純正のSoCで、Google製品にしか搭載されていません。
CPUはプライマリコアに2.91GHz Cortex-X3×1コア、高性能コアに2.37GHz Cortex-A715×4コア、高効率コアに1.70GHz Cortex-A510×4コアのPrime / big.LITTLE構成。
GPUはMali-G715 MP7(890MHz)。AI処理はNPUの代わりに独自開発のedge TPU(Tensor Processing Unit)を内蔵していますが、具体的な性能は非公開です。
前述の通り、1年遅れのレビューなのでAndroid14とAndroid15で性能が変わるのかという点を中心に検証してみます。
それぞれのバージョンは以下の通り。
Android15になったのは2024年11月のようです。
AnTuTu(v10)のスコアはAndroid15で総合119万点。
3回連続の計測だと2回目と3回目はAndroid14より低いスコアになっていますが、注目はGPUスコア。総合点数は下がっていてもGPUスコアは42万点以上を維持しています。
グラフィックベンチマークだと、Android15の方が明らかに高いスコアを示しました。
ソフトウェアの最適化でも結構スコアが伸びるものですね。
AIベンチも検証。こちらも伸びているかと思いきや…
AITUTUだと逆転しています。
はっきりと差がついているので調べてはみましたが、Android15ではNNAPI(Neural Networks API)のサポートが終了(NNAPIを利用した処理はCPUでの処理になる)したくらいしかなくて、結局原因ははっきりしませんでした。
メーカー | ||||
---|---|---|---|---|
モデル名 | Pixel8 | Pixel7a | ||
CPU | Tensor G3 | Tensor G2 | ||
メモリ | 8GB | 8GB | ||
ストレージ | 128GB | 128GB | ||
OS | Android 15 | Android 14 | Android 15 | |
AnTuTu (v10) | 総合 | 1192265 | 1183843 | 1025269 |
CPU | 349818 | 350930 | 285755 | |
GPU | 435232 | 425414 | 334014 | |
MEM | 189655 | 189553 | 195216 | |
UX | 217560 | 217946 | 210284 | |
GeekBench 5 | シングル | 1204 | 1264 | 1021 |
マルチ | 3510 | 3597 | 3204 | |
Compute | 5972 | 5521 | 4894 | |
GeekBench 6 | シングル | 1704 | 1617 | 1431 |
マルチ | 4428 | 4281 | 3667 | |
Compute | 6549 | 5491 | 4491 | |
3DMark | Wild Life | 8683 | 8346 | 6746 |
Wild Life Unlimited | 9064 | 8761 | 7012 | |
Wild Life EX | 2507 | 2471 | 1936 | |
Wild Life EX Unlimited | 2507 | 2467 | 1877 | |
Sling Shot | Maxed out | Maxed out | Maxed out | |
Sling Shot Unlimited | 10228 | 10179 | 10659 | |
Sling Shot EX | Maxed out | Maxed out | Maxed out | |
Sling Shot EX Unlimited | 10238 | 9580 | 9160 | |
Steel Nomad L | 1002 | 971 | 708 | |
Steel Nomad L Unlimited | 1020 | 960 | 686 | |
IceStorm | Maxed out | Maxed out | Maxed out | |
IceStorm EX | Maxed out | Maxed out | Maxed out | |
IceStorm Unlimited | 76437 | 78026 | 91478 | |
PassMark | System | 18707 | 18405 | 17267 |
CPU | 54204 | 52637 | 49421 | |
Memory | 24419 | 25656 | 21010 | |
Disk | 69256 | 65850 | 145491 | |
2D | 58725 | 63193 | 41860 | |
3D | 56142 | 60641 | 46311 | |
ブラウザ | jetstream2 | 152.434 | 113.645 | 116.943 |
BaseMark | 846.79 | 652.84 | 577.91 | |
WebXPRT4 | 95 | 95 | 104 | |
MotionMark | 932.94 | 309.6 | 1386.32 | |
Octane | 51398 | 49706 | 49460 | |
Speedometer 2.0 | 162 | 156 | 162 | |
Speedometer 3.0 | 11,1 | 10.2 | 10.1 | |
PCMark | Work 3.0 | 12479 | 12208 | 11146 |
Battery (100%) | 6h21m | 8h38m | ||
Battery (50%) | 14h04m | 13h54m | ||
Burnout | 64 | 61.7 | 57 | |
AI-Benchmark | 1056 | 983 | 1210 | |
GeekBench ML | CPU Single | 1976 | 1714 | 1107 |
CPU Half | 1979 | 1323 | 1109 | |
CPU Quantized | 3178 | 2623 | 2065 | |
GPU Single | 641 | 616 | 524 | |
GPU Half | 777 | 717 | 616 | |
GPU Quantized | 738 | 688 | 601 | |
NPU Single | 398 | 382 | 359 | |
NPU Half | 4535 | 4161 | 2735 | |
NPU Quantized | 6856 | 5392 | 7383 | |
AiTuTu v3 | 総合 | 89381 | 99298 | 92485 |
Super Resorusion | 1800 | 1911 | 1830 | |
Style Transfer | 9852 | 10429 | 11523 | |
画像分類 | 49475 | 55729 | 46323 | |
オブジェクト検出 | 28254 | 31229 | 32809 |
ベンチマークすべての結果。
参考までに「Pixel 7a」のスコアも併記しています。
ストレージ
「Pixel8」のストレージは128GB UFS3.1。
カードスロットはnanoSIMオンリーでmicroSDは非対応。
ストレージ速度の計測結果。
リード1.21GB/s、ライト230MB/sと、かなり極端です。
AnTuTuのストレージベンチマークだとリードは1.6GB/s弱に。
バッテリー
「Pixel8」のバッテリーは4,575mAh。
動作時間は可変リフレッシュレートとなるスムーズディスプレイをオフにした状態で、ディスプレイの明るさ100%で6時間21分、明るさ50%で14時間4分。
最大輝度が2000nitsとかなり明るいパネルを使っているので、明るさ100%だとかなり電気を食うようです。
充電は27W急速充電に対応。
ワットチェッカーで測定すると、(PD充電器の消費電力込みで)29Wまで出力しています。
デバイス手前だと25.4W。
こちらも仕様通りですね。
まとめ
「Pixel8」は中古で6万円前後、未使用品で7.1~7.3万円くらい。
旧世代ですが十分にハイエンドクラスで、2030年までサポートされていてこの価格なら中古でも納得です。
とはいえ重さやサイズの制限がないのであれば、Xiaomi 14Tなど他の選択肢もあります。Xiaomi 14Tは単体購入だとau専売で57,300円なので、割とおすすめ。
あくまでも高齢女性が使うという前提での最適機種です。
なお、今後は母に渡すので、Android16だとどうなるか、みたいな検証はありません。
オチ
母はピンク好きなのでローズピンクを選んだのですが、買ってから聞いたら今はグリーンがブームとのこと。
なのでグリーンなケースでピンク要素は抹消されました。
ローズピンクは数が出てないから、ちょっとだけ高かったんだけどなぁ…
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