また尖ったのが来た。 GMKtec「NucBox G9」はIntel N150にデュアル2.5GbEにクアッドM.2 SSDなNAS向けミニPC

PC

2025年1月29日、GMKtecはIntel N150を搭載したNASミニPC 「NucBox G9」を発売しました。

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スペック

■ IdeaPad Flex 550
CPUIntel N150
メモリ12GB LPDDR5-4800
ストレージ512GB~2TB NVMe SSD
64GB eMMC
インターフェースUSB Type-C(Gen2)×1
USB 3.2 Gen2×3
HDMI×2
2.5GbE 有線LAN×2
オーディオジャック
wi-fiWi-fi 6+BT5.2
サイズ146.6×100.25×38.75mm

特徴

「NucBox G9」は2025年1月14日に発売を予告された製品です。予告から2週間で日本を含むグローバルで発売されました。中国系メーカーでも最近は日本も同時発売が増えています。

参考 近日発売 | GMKtec G9 デュアルシステム 4 ベイ オールフラッシュ NAS ミニ PC:GMKTec

一番の特徴は、M.2 2280 SSDを最大4枚搭載できること。4TB×4枚だと最大16TBものストレージを構築することができます。

CPU

「NucBox G9」のCPUは、Twin Lake世代のIntel N150
Intel N100のリフレッシュ版で、動作周波数が3.4GHz→3.6GHz(グラフィックは750MHz→1GHz)に向上していますが、基本的な部分は同じです。

CPUGeekBench (マルチ)
M4(10C/10T)14907
Core Ultra 9 185H(16C/22T)14676
Ryzen 7 7745HX(8C/16T)14051
Core i9-13900H(14C/20T)13802
Ryzen 7 7840HS(8C/16T)13367
Core Ultra 5 225H(14C/14T)13379
Core Ultra 7 155H(16C/22T)13112
M1 Pro(10C/10T)12717
Core i7-13700H(14C/20T)12359
Core i9-12900H(14C/20T)11967
Core i7-12700H(14C/20T)11723
Core Ultra 9 288V(8C/8T)11227
Core Ultra 5 125H(14C/18T)11171
Core i5-13500H(12C/16T)11161
Core Ultra 7 258V(8C/8T)10907
Core i7-1360P(12C/16T)10889
Ryzen 7 7735HS(8C/16T)10602
Ryzen 7 6800H(8C/16T)10343
Core i9-11980HK(8C/16T)10101
Core Ultra 5 228V(8C/8T)10064
Ryzen 7 6800U(8C/16T)9406
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)9204
Core i7-1355U(10C/12T)9101
Ryzen 7 5800H(8C/16T)8956
Core i5-12450H(8C/12T)8364
Core Ultra 7 265U(12C/14T)8288
M1(8C/8T)8240
Ryzen 5 6600U(6C/12T)8240
Ryzen 7 5825U(8C/16T)8062
Core i3-1220P7971
Core i7-1255U(10C/12T)6981
Core i7-11370H(4C/8T)6941
Ryzen 5 5625U(6C/12T)6606
Core i3-1315U(6C/8T)6578
Core i7-1165G7(4C/8T)6480
Core i5-1135G7(4C/8T)6133
Ryzen 3 7330U(4C/8T)5621
Core i5-8250U(4C/8T)4038
Intel N97(4C/4T)3354
Intel N150(4C/4T)3215
Intel N100(4C/4T)2965
Core i5-7200U(2C/4T)2241
Celeron N50951458
CPUTimeSpy
RTX 4060 laptop10425
RTX 3060 laptop8324
RTX 4050 laptop8211
GTX 1660 desktop5444
RTX 3050 laptop4878
GTX 1060 desktop4203
Core Ultra 9 288V(Arc)4039
Core Ultra 7 258V(Arc)3892
GTX 1650 desktop3565
Core Ultra 5 228V(Arc)3522
Core Ultra 9 185H(Arc)3432
Core Ultra 7 155H(Arc)3413
Radeon 890M3373
Core Ultra 5 125H(Arc)3088
GTX 1650 Max-Q2932
Radeon 780M2774
Radeon 760M2415
Radeon 680M2339
Core i9-12900H(Xe)1772
Core i7-13700H(Xe)1757
Core i9-13900H(Xe)1663
Core i7-1360P(12C/16T)1602
Radeon 660M1537
Core i5-13500H(12C/16T)1466
Ryzen 7 5800H(Vega 8)1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU)1358
Core i7-1255U(Xe 12th)1331
Core i7-11370H(Xe 96EU)1279
Ryzen 7 5825U(Vega 8)1160
Core i5-1135G7(Xe 80EU)1096
Ryzen 5 5625U(Vega 7)1072
Core i3-1315U(UHD 13th)1069
Core i3-1220P(UHD 12th)850
Ryzen 3 7330U(Vega 6)598
Intel N97(UHD 12th)466
Intel N150(UHD 12th)332
Intel N100(UHD 12th)321

性能はIntel N100から数%アップ。
エントリーCPUですが、Core i5-7200Uよりは高性能です。

メモリとストレージ

メモリは12GB LPDDR5-4800。オンボードで換装はできません。
ストレージは64GB eMMCに加えて、512GB~2TBのM.2 SSD。SATAに関する記述がないので、Gen3 SSDだと思われます。

先述の通り、内部的にはM.2 SSD×4スロット。
CPUがPCIe Gen3までの対応なので、Gen4 SSDを挿してもGen3相当での動作になります。
おそらく内部的にはGen3 x4を分岐させていて、1スロット当たりGen3 x1(片方向0.98GB/s)程度の速度になると思われます。

その他

無線LANはWi-Fi 6(802.11ax)対応。Bluetoothはv5.2です。
有線LANはデュアル2.5GbE。チップはIntel i226Vです。

OSはWindows 11 ProおよびUbuntuのデュアルブートOS
出荷時点でデュアルブートは珍しく、NAS PCとして最初からLinux運用が想定されているのは面白いです。

Windows 11 Proはリモートデスクトップ、セキュリティ機能としてBitLocker暗号化、仮想化のHyper-V、キオスクモードなどが使えます。
NASとして使う、つまりキーボードやディスプレイは接続しない運用であるなら、リモートデスクトップがあるWindows 11 Proなのはありがたいですね。

外観

M.2 SSDを4枚格納するため、本体は横長形状です。
電源はType-C、映像出力はデュアルHDMI+Type-Cのトリプルディスプレイに対応。デュアル2.5GbEでネットワーク的にもそうそう不足はありません。
あと何気に10GbpsのUSB3.2 Gen2が3ポートあるので、外付けHDDケースでの拡張もしやすいですね。

内部は、M.2 SSD冷却用にツインファン、CPU用にシングルファン。

パッケージ内容。

まとめ

「NucBox G9」の公式ストア価格はeMMC(64GB)のみのモデルが209.99ドル、512GBモデルが239.99ドル。
AmazonではeMMCのみはなく、512GBモデルが34,900円1TBモデルが38,900円2TBモデルが45,400円(いずれもクーポン込み、記事執筆時点)となっています。

Intel N150ミニPCとしてはちょっとお高めですが、標準的な構成に+1万円程度でクアッドM.2 SSD+デュアル2.5GbEと考えると結構安いかなと。

似たような製品として、同じくクアッドM.2 SSDなAIOPCWA「AI305-PN」というものがあります。
こちらはIntel N100/N200、Core i3-N505が選べ、見た目もコンパクトでガジェット感が強いのですが、SSDの冷却は筐体一体化のヒートシンクのみ、Wi-fiは自分で後付け、電源はDC12Vという差があります。

また「NucBox G9」のCPUは現代では非力な部類のIntel N150なので、絶対性能が欲しい場合はトリプルM.2になりますがAOOSTAR「GEM10」やMINISFORUM「MS-01」を選んだ方がいいでしょう。
あるいは、本体は好きなものを選んでAOOSTAR「TB4S」のような外付けクアッドM.2エンクロージャを利用するというのも一つの手です。

HDDも搭載したいなら、AOOSTAR「R7」を選ぶか、TerraMaster「D8 Hybrid」を外付けするという方法になるでしょう。

NAS向けミニPCの選択肢がだいぶ増えましたが、ネットワークストレージとメディアサーバーくらいしか動かす予定がなく、HDDは使わず、そこそこ実績のあるメーカーでコンパクトなマシンがいいというなら、「NucBox G9」は最適です。

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