2025年1月21日、LenovoはRyzen 8000HSシリーズを搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD)」を発売しました。
スペック
■ IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD) |
CPU |
Ryzen 7 8845HS Ryzen 5 8645HS |
メモリ |
16~32GB DDR5-5600 |
ストレージ |
512GB~1TB Gen4 SSD |
画面 |
14.0インチ 有機EL WUXGA |
インターフェース |
USB Type-C(Gen2)×2 USB 3.2 Gen1×2 HDMI 2.1 microSDXC オーディオジャック |
wi-fi |
Wi-fi 6+BT5.2 |
バッテリー |
60WHr |
サイズ |
313.4×222.0×16.9mm |
重さ |
1.39kg |
IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD)
価格:99,880円~
Lenovoで見る※価格は2025年2月17日時点、税込・送料込

特徴
「IdeaPad Slim 5 Gen 10」は、Intel版の「IdeaPad Slim 5i Gen 10」が先に登場しています。

10万円以下のOLEDノート。Lenovo「IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)」は、CPUは第13世代だけどメモリがついに換装可能に
2024年12月3日、LenovoはIntel第13世代Core CPUを搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 5i Gen 10 (14型 Intel)」を発売しました。スペック■ IdeaPad Slim 5i Gen 1
「IdeaPad Slim 5 Gen 9」は国内未発売ですが、海外情報だとCPUはRyzen 7 8845HS/Ryzen 5 8645HSで「Gen 10」と同じ。
「Gen 10」ではバッテリーの容量が少し増え、USB周りがUSB 3.2 Gen1(5Gbps)からGen2(10Gbps)に変わるといった、マイナーアップデートの範囲の変化となります。
もっとも、国内では「IdeaPad Slim 5 Gen 8」(Ryzen 7000U)の後継機と位置づけられるため、CPUの世代も更新されることになります。
CPU
「IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD)」のCPUは、Ryzen 7 8845HSまたはRyzen 5 8645HS。

アーキテクチャは据え置き。モバイル向けRyzen 8000シリーズはAI強化に舵切り。2年半ぶりのAPUも登場
2023年12月7日、AMDは同日に開催した「AMD Advancing AI」内の基調講演にて、Ryzen 8000シリーズ(コードネーム:Hawk Point)を発表しました。また、2024年1月9日にはデスクトップ向けAPU、Ryze
Ryzen 7000シリーズのリフレッシュ版で、CPUおよびGPUアーキテクチャはRyzen 7040シリーズと同じZen4+RDNA3となっています。
違いといえるのはNPU(XDNA)が強化(10TOPS→16TOPS)された点だけです。
CPU |
GeekBench6 (マルチ) |
Ryzen 9 7945HX(16C/32T) |
17837 |
Core i9-14900HX(24C/32T) |
17258 |
Ryzen AI 9 HX 370(12C/24T) |
15626 |
Core Ultra 7 255H(16C/16T) |
15470 |
Core i9-13900HX(14C/20T) |
15185 |
Core i7-14700HX(20C/28T) |
14993 |
M4(10C/10T) |
14907 |
Core Ultra 9 185H(16C/22T) |
14676 |
Ryzen 7 7745HX(8C/16T) |
14051 |
Core i9-13900H(14C/20T) |
13802 |
Ryzen 7 8845HS(8C/16T) |
13696 |
Core Ultra 5 225H(14C/14T) |
13379 |
Core Ultra 7 155H(16C/22T) |
13112 |
M1 Pro(10C/10T) |
12717 |
Core i7-13700H(14C/20T) |
12359 |
Core i9-12900H(14C/20T) |
11967 |
Core i7-12700H(14C/20T) |
11723 |
Core i7-13620H(12C/16T) |
11320 |
Ryzen 5 8645HS(6C/12T) |
11255 |
Core Ultra 9 288V(8C/8T) |
11227 |
Core Ultra 5 125H(14C/18T) |
11171 |
Core i5-13500H(12C/16T) |
11161 |
Core Ultra 7 258V(8C/8T) |
10907 |
Ryzen 7 7735HS(8C/16T) |
10602 |
Core Ultra 5 228V(8C/8T) |
10064 |
Core i5-13420H(12C/16T) |
9626 |
Ryzen 7 6800U(8C/16T) |
9406 |
Core i7-1355U(10C/12T) |
9101 |
Ryzen 7 5800H(8C/16T) |
8956 |
Core Ultra 7 265U(12C/14T) |
8288 |
M1(8C/8T) |
8240 |
Ryzen 5 6600U(6C/12T) |
8240 |
Ryzen 7 5825U(8C/16T) |
8062 |
Ryzen 5 5625U(6C/12T) |
6606 |
Core i3-1315U(6C/8T) |
6578 |
Core i7-1165G7(4C/8T) |
6480 |
Core i5-1135G7(4C/8T) |
6133 |
CPU |
TimeSpy |
RTX 4060 laptop |
10425 |
RTX 3060 laptop |
8324 |
RTX 4050 laptop |
8211 |
GTX 1660 desktop |
5444 |
RTX 3050 laptop |
4878 |
GTX 1060 desktop |
4203 |
Core Ultra 9 288V(Arc) |
4039 |
Core Ultra 7 258V(Arc) |
3892 |
GTX 1650 desktop |
3565 |
Core Ultra 5 228V(Arc) |
3522 |
Core Ultra 9 185H(Arc) |
3432 |
Core Ultra 7 155H(Arc) |
3413 |
VR Readyの壁 |
Radeon 890M |
3373 |
Core Ultra 5 125H(Arc) |
3088 |
GTX 1650 Max-Q |
2932 |
Radeon 780M |
2774 |
Radeon 760M |
2415 |
Radeon 680M |
2339 |
Core i9-12900H(Xe) |
1772 |
Core i7-13700H(Xe) |
1757 |
Core i9-13900H(Xe) |
1663 |
Core i7-1360P(12C/16T) |
1602 |
Radeon 660M |
1537 |
Core i5-13500H(12C/16T) |
1466 |
Ryzen 7 5800H(Vega 8) |
1374 |
Core i7-1165G7(Xe 96EU) |
1358 |
Core i7-1255U(Xe 12th) |
1331 |
Core i7-13620H(UHD 64EU) |
1324 |
Ryzen 7 5825U(Vega 8) |
1160 |
Core i5-1235U(Xe 12th) |
1108 |
Core i5-1135G7(Xe 80EU) |
1096 |
Ryzen 5 5625U(Vega 7) |
1072 |
Core i3-1315U(UHD 13th) |
1069 |
Core i5-13420H(UHD 48EU) |
952 |
Core i3-1220P(UHD 12th) |
850 |
Ryzen 3 7330U(Vega 6) |
598 |
Core i3-N305(UHD 12th) |
526 |
Intel N97(UHD 12th) |
466 |
Intel N150(UHD 12th) |
332 |
Intel N100(UHD 12th) |
321 |
※PassMarkと3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
Ryzen 8000HSはモバイル系CPUのハイエンド下位クラス。下位のRyzen 5 8645HSでもしっかりとした性能を持っています。
というか、Intel版のCore i7-13620H、Core i5-13420HはCPU性能もですが、グラフィック性能にかなり差があります。
Ryzen 5 8645HSについてはMINISFORUM「UM760 Slim」(Ryzen 5 7640HS搭載)のレビュー記事が参考になるかと。

【実機レビュー】MINISFORUM UM760 Slim:予想以上に高性能な、5万円台のZen4搭載ミニPC
MINISFORUM「UM760 Slim」はRyzen 5 7640HSを採用した、Ryzen 7000シリーズを採用する「UM700」シリーズの中でも廉価版な位置づけにあたるミニPCです。とはいえ、Zen4アーキテクチャで5万円台という
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのDDR5-5600。So-DIMMが2スロットで、最大32GBまで対応…とありますが、多分64GB(32GB×2)もできるんじゃないかなぁ(やるときは自己責任となります)。
ストレージは512GBまたは1TB Gen4 SSD。標準では2242サイズのTLC NAND SSDが使われています。
内部的には2242+2280のデュアルGen4 SSDに対応。

内部はこんな感じ(ヒートパイプのない状態)です。
メモリの上部に2242サイズのSSD、メモリの下に2280サイズのSSDスロットが用意されています。
その他
無線LANはWi-fi 6(802.11ax)対応。Wi-fi 6Eではありません。Bluetoothはv5.2です。
有線LANは非対応。
バッテリーは3セルの60WHr。
大容量寄りで、駆動時間はRyzen 5モデルはアイドル時 約19.8時間(Ryzen 7モデルは約14.7時間)、動画再生時 約11.2時間(同9.7時間)となります。
充電時間は約2時間です。4セルなら1.5時間とかになったかもしれませんが、コストを抑えつつとなると、厳しかったのでしょう。
外観

本体正面。
ディスプレイは14インチWUXGA(1920×1200)で、「IdeaPad Slim 5i Gen 10」同様に有機ELディスプレイとなります。
リフレッシュレートこそ60Hzですが、色域は100% DCI-P3、輝度は400nit、HDR500認証済みと、そこそこのパネルになります。
一点惜しいのが、グレアパネルってところです。コントラストがはっきりして画面が美しくなるのはいいのですが、反射がなぁ…

1.HDMI 2.1
2.USB 3.2 Gen2 Type-C(PD3.0&DP1.4)
3.USB 3.2 Gen2 Type-C(PD3.0&DP1.4)
4.マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック
5.電源ボタン
6.microSDメディアカードリーダー
7.USB 3.2 Gen1 Type-A
8.USB 3.2 Gen1 Type-A (Powered USB)
インターフェースはType-CがUSB 3.2 Gen2(10Gbps)に対応。
Intel版はUSB 3.2 Gen1(5Gbps)なので、AMD版のちょっとした優位性だったり。

キーボード。国内モデルは日本語キーボードになります。
スピーカーはキーボードの左右に位置しています。

底面。
これまでのIdeaPadと同じような吸気口の開け方です。
カラーが緑色ですが、国内版はルナグレーのみです。
なのになぜか公式ストアの画像だと3色あるんですよね…選べない色を掲載しても、ユーザーが混乱するだけでは?
まとめ
「IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD)」の価格はRyzen 5/メモリ16GBモデルが99,880円、Ryzen 7/メモリ32GBモデルが134,860円。
Intel版にはメモリ32GBという選択肢がなく、自己責任の増設となるので、最初からメモリ32GBはいいですね。
Intel系の優位性って、Thunderboolt4に対応できるかどうかだと思っているので、もともとTB4のない「IdeaPad Slim 5」シリーズでは、AMD系を選んだ方がCPU性能・グラフィック性能ともに有利となります。
グレアパネルな点は好みが分かれるところですが、10万円以下のノートPCの中ではもっともおすすめできる機種の一つと言えます。
関連リンク
IdeaPad Slim 5 Gen 10(14型 AMD)
価格:99,880円~
Lenovoで見る※価格は2025年2月17日時点、税込・送料込
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