ニッチを突いてきた。SkyBarium「N1 Pro」はIntel N150+デュアル2.5GbEの89mm角ミニPC

PC

2025年2月1日、SkyBariumはIntel N150を搭載したミニPC「N1 Pro」を発売しました。

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スペック

■ N1 Pro
CPU Intel N150
メモリ 12GB LPDDR5-4800
ストレージ 256GB SATA SSD(2242)
インターフェース USB Type-C(Gen1?)×1
USB 3.2 Gen2×2
HDMI
DisplayPort
2.5GbE 有線LAN×2
オーディオジャック
wi-fi Wi-fi 5+BT4.2
サイズ 89×89×41.5mm
重さ 195g

特徴

SkyBariumは割と尖った仕様の製品を出すことで、一部界隈では知られています。
がじぇっとりっぷでも3.5インチ×2ベイを持つミニPC「R3」をレビューしています。

【レビュー】 Skybarium R3:唯一無二の3.5インチ×2ベイ内蔵なNAS PC
がじぇっとりっぷでは半年ほど前に3.5インチ×2ベイを内蔵するミニPC、「Skybarium R3」を記事にしています。これは欲しいと早速購入したものの、ぶっちゃけ3.5インチベイ内蔵以外は平凡なミニPCということでレビューを後回しにしてい

中国・深圳に本拠を置く企業で、中国語だと「深圳市天钡科技有限公司」。2013年に北京で創業したとあります。
海外ではT-Baoのブランド名で展開していて、SkyBariumのブランド名は日本のみで使用している模様。

CPU

「N1 Pro」のCPUはTwin Lake世代のIntel N150
Intel N100(Alder Lake-N世代)のリフレッシュ版で、動作周波数が3.4GHz→3.6GHz(グラフィックは750MHz→1GHz)に向上していますが、基本的な部分は同じです。

CPU GeekBench (マルチ)
Core Ultra 5 225H(14C/14T) 13379
Core Ultra 7 155H(16C/22T) 13112
M1 Pro(10C/10T) 12717
Core i7-13700H(14C/20T) 12359
Core i9-12900H(14C/20T) 11967
Core i7-12700H(14C/20T) 11723
Core Ultra 9 288V(8C/8T) 11227
Core Ultra 5 125H(14C/18T) 11171
Core i5-13500H(12C/16T) 11161
Core Ultra 7 258V(8C/8T) 10907
Core i7-1360P(12C/16T) 10889
Ryzen 7 7735HS(8C/16T) 10602
Ryzen 7 6800H(8C/16T) 10343
Core i9-11980HK(8C/16T) 10101
Core Ultra 5 228V(8C/8T) 10064
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 9406
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 9204
Core i7-1355U(10C/12T) 9101
Ryzen 7 5800H(8C/16T) 8956
Core i5-12450H(8C/12T) 8364
Core Ultra 7 265U(12C/14T) 8288
M1(8C/8T) 8240
Ryzen 5 6600U(6C/12T) 8240
Ryzen 7 5825U(8C/16T) 8062
Core i3-1220P 7971
Core i7-1255U(10C/12T) 6981
Core i7-11370H(4C/8T) 6941
Ryzen 5 5625U(6C/12T) 6606
Core i3-1315U(6C/8T) 6578
Core i7-1165G7(4C/8T) 6480
Core i5-1135G7(4C/8T) 6133
Ryzen 3 7330U(4C/8T) 5621
Core i5-8250U(4C/8T) 4038
Intel N97(4C/4T) 3354
Intel N150(4C/4T) 3215
Intel N100(4C/4T) 2965
Core i5-7200U(2C/4T) 2241
Celeron N5095 1458
CPU TimeSpy
RTX 4060 laptop 10425
RTX 3060 laptop 8324
RTX 4050 laptop 8211
GTX 1660 desktop 5444
RTX 3050 laptop 4878
GTX 1060 desktop 4203
Core Ultra 9 288V(Arc) 4039
Core Ultra 7 258V(Arc) 3892
GTX 1650 desktop 3565
Core Ultra 5 228V(Arc) 3522
Core Ultra 9 185H(Arc) 3432
Core Ultra 7 155H(Arc) 3413
Radeon 890M 3373
Core Ultra 5 125H(Arc) 3088
GTX 1650 Max-Q 2932
Radeon 780M 2774
Radeon 760M 2415
Radeon 680M 2339
Core i9-12900H(Xe) 1772
Core i7-13700H(Xe) 1757
Core i9-13900H(Xe) 1663
Core i7-1360P(12C/16T) 1602
Radeon 660M 1537
Core i5-13500H(12C/16T) 1466
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 1358
Core i7-1255U(Xe 12th) 1331
Core i7-11370H(Xe 96EU) 1279
Ryzen 7 5825U(Vega 8) 1160
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 1096
Ryzen 5 5625U(Vega 7) 1072
Core i3-1315U(UHD 13th) 1069
Core i3-1220P(UHD 12th) 850
Ryzen 3 7330U(Vega 6) 598
Intel N97(UHD 12th) 466
Intel N150(UHD 12th) 332
Intel N100(UHD 12th) 321

性能はIntel N100から数%アップ。
エントリーCPUですが、Core i5-7200Uよりは高性能です。

メモリとストレージ

メモリは12GBのLPDDR5-4800
オンボードなので換装はできませんが、Intel N150で12GBならまぁ問題ないかと。12GBを超えるような使い方だと、CPUの方が力不足となるでしょう。

ストレージは256GBまたは512GBのM.2 SATA SSD
2242サイズのM.2 SSDで、SSDスロット自体はSATA/NVMe両対応です。

その他

無線LANはWi-fi 5(802.11ac)、Bluetoothはv4.2。
普通なWi-fiに対し、有線LANはデュアル2.5GbE

ハイエンド機では珍しくないものの、Intel N100/N150機でデュアル2.5GbEは、知る限りではTRIGKEY「Green G5」くらいしかありません。
90mm角以下の超コンパクトサイズだと、おそらく初です。

OSはWindows 11 Pro。ProはHomeと違ってリモートデスクトップができるので、これもう最初からネットワーク越しに操作するのが前提だな?

ライセンスは不明というか、SkyBariumは初起動なのに初期セットアップ済みという前科があるので、クリーンインストールは必須かも。

外観

インターフェース。
何気に10GbpsのUSB3.2 Gen2が3ポートもあります

映像出力はHDMI、DisplayPort、Type-Cのトリプルディスプレイに対応

内部イメージ。ファンの位置と排気口の位置が合っていないような…?

イメージ画像のおかしさはともかく、静音性には自信があるようで、最大38dBを謳っています。
しかもうるさかったら返品可(14日以内)とまで宣言しています。

まとめ

「N1 Pro」の価格は25,900円。記事執筆時点ではクーポン込み20,400円です。
ストレージ512GBモデルは22,400円(クーポン込み)。

Intel N100/N150機は最近だと2万円を割ることも増えていますが、12GBメモリとデュアル2.5GbEでこの価格なら安いです。

有線LANを使うユーザーがどれだけいるかという問題はありますが、これに外付けHDD/SSDをつないでNASにするとか、小型サーバーにするとか、いろいろと用途はあります。ルーターの横に置いても邪魔にならないサイズ感は、そういうことです。

もうちょっと一般向きだと、Steamのダウンロード機(SteamはLAN内にゲームデータを持っているPCがあると、そこから転送する)とかもできますね。

ニッチな製品であることは否めませんが、それが他のIntel N100/N150機と変わらない価格というのは素晴らしく。
これは超コンパクトPCの中では売れるんじゃないかなぁ。

関連リンク

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