2024年9月19日、NASメーカーのTERRAMASTERはCore i5-1235Uを搭載したホームユーザーとSMB向けの4+2ベイNAS「F4-424 Max」および6+2ベイNAS「F6-424 Max」を発売しました。
スペック
■ F4/F6-424 Max |
CPU |
Core i5-1235U |
メモリ |
8GB DDR5-4800 |
ストレージ |
3.5/2.5インチ SATA×4/6 M.2 NVMe SSD×2 |
インターフェース |
USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen2×2 HDMI 2.0 10GbE 有線LAN×2 |
wi-fi |
なし |
電源 |
150W(F6-424 Max) 120W(F4-424 Max) |
サイズ |
154×240×220mm 154×179×222mm |
TERRAMASTER
¥149,990
(2025/07/16 20:49:16時点 Amazon調べ-詳細)
TERRAMASTER
¥169,990
(2025/07/16 20:49:16時点 Amazon調べ-詳細)
特徴
「F4/F6-424 Max」は、縦置きのM.2 SSDオンリーNAS「F8 SSD/F8 SSD plus」と同時に発表、発売されたNASです。
「F8 SSD/F8 SSD plus」にばかり気を取られていて、「F4/F6-424 Max」の紹介を忘れていました。

縦置き+10GbE。TerraMaster 「F8 SSD/F8 SSD Plus」はM.2×8枚のコンパクトなオールSSD NAS
2024年9月1日、NASメーカーのTerraMasterはM.2 SSDを8枚搭載できるNAS「F8 SSD」および「F8 SSD Plus」の製品ページを公開、9月3日に発売しました。「F8 SSD」と「F8 SSD plus」はCPU
CPU
「F4/F6-424 Max」のCPUは、Alder Lake世代のCore i5-1235U。
10コア12スレッド(2P8E)で、ノートPCなどでも良く採用されていたCPUです。
CPU |
GeekBench (マルチ) |
Core i7-13700H(14C/20T) |
12359 |
Core i9-12900H(14C/20T) |
11967 |
Core i7-12700H(14C/20T) |
11723 |
Core Ultra 9 288V(8C/8T) |
11227 |
Core Ultra 5 125H(14C/18T) |
11171 |
Core i5-13500H(12C/16T) |
11161 |
Core Ultra 7 258V(8C/8T) |
10907 |
Core i7-1360P(12C/16T) |
10889 |
Ryzen 7 7735HS(8C/16T) |
10602 |
Ryzen 7 6800H(8C/16T) |
10343 |
Core i9-11980HK(8C/16T) |
10101 |
Core Ultra 5 228V(8C/8T) |
10064 |
Ryzen 7 6800U(8C/16T) |
9406 |
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) |
9204 |
Core i7-1355U(10C/12T) |
9101 |
Ryzen 7 5800H(8C/16T) |
8956 |
Core i5-12450H(8C/12T) |
8364 |
Core Ultra 7 265U(12C/14T) |
8288 |
M1(8C/8T) |
8240 |
Ryzen 5 6600U(6C/12T) |
8240 |
Ryzen 7 5825U(8C/16T) |
8062 |
Core i3-1220P |
7971 |
Core i5-1235U(10C/12T) |
7193 |
Core i7-1255U(10C/12T) |
6981 |
Core i7-11370H(4C/8T) |
6941 |
Ryzen 5 5625U(6C/12T) |
6606 |
Core i3-1315U(6C/8T) |
6578 |
Core i7-1165G7(4C/8T) |
6480 |
Core i5-1135G7(4C/8T) |
6133 |
Ryzen 3 7330U(4C/8T) |
5621 |
Core i3-N305(8C/8T) |
4918 |
Core i5-8250U(4C/8T) |
4038 |
Intel N97(4C/4T) |
3354 |
Intel N150(4C/4T) |
3215 |
Intel N100(4C/4T) |
2965 |
Core i5-7200U(2C/4T) |
2241 |
Celeron N5095 |
1458 |
CPU |
TimeSpy |
RTX 4060 laptop |
10425 |
RTX 3060 laptop |
8324 |
RTX 4050 laptop |
8211 |
GTX 1660 desktop |
5444 |
RTX 3050 laptop |
4878 |
GTX 1060 desktop |
4203 |
Core Ultra 9 288V(Arc) |
4039 |
Core Ultra 7 258V(Arc) |
3892 |
GTX 1650 desktop |
3565 |
Core Ultra 5 228V(Arc) |
3522 |
Core Ultra 9 185H(Arc) |
3432 |
Core Ultra 7 155H(Arc) |
3413 |
Radeon 890M |
3373 |
Core Ultra 5 125H(Arc) |
3088 |
GTX 1650 Max-Q |
2932 |
Radeon 780M |
2774 |
Radeon 760M |
2415 |
Radeon 680M |
2339 |
Core i9-12900H(Xe) |
1772 |
Core i7-13700H(Xe) |
1757 |
Core i9-13900H(Xe) |
1663 |
Core i7-1360P(12C/16T) |
1602 |
Radeon 660M |
1537 |
Core i5-13500H(12C/16T) |
1466 |
Ryzen 7 5800H(Vega 8) |
1374 |
Core i7-1165G7(Xe 96EU) |
1358 |
Core i7-1255U(Xe 12th) |
1331 |
Core i7-11370H(Xe 96EU) |
1279 |
Ryzen 7 5825U(Vega 8) |
1160 |
Core i5-1235U(Xe 12th) |
1108 |
Core i5-1135G7(Xe 80EU) |
1096 |
Ryzen 5 5625U(Vega 7) |
1072 |
Core i3-1315U(UHD 13th) |
1069 |
Core i3-1220P(UHD 12th) |
850 |
Ryzen 3 7330U(Vega 6) |
598 |
Core i3-N305(UHD 12th) |
526 |
Intel N97(UHD 12th) |
466 |
Intel N150(UHD 12th) |
332 |
Intel N100(UHD 12th) |
321 |
性能は、NASとしては十分以上の性能を持っています。
どうにも個人で活動していると、複数人数が同時アクセスする業務用としての視点が抜けてしまいがちですが、これなら同時アクセスも十分に余裕をもって捌くことができそうです。
他にも、ファイルの検索速度の向上、仮想化環境、マルチメディアサーバーでのエンコードなどの恩恵もありますし、普段は低負荷・低発熱でファンも低速、騒音を限りなく抑えられるというメリットもあります。
メモリとストレージ
メモリは8GB DDR5-4800。So-DIMMが2スロット。最大64GBまで増設が可能です。
ストレージは4ベイまたは6ベイの3.5/2.5インチベイ。ほか、ボード上にM.2 SSDが2スロットあります。
M.2 SSDがGen3かGen4かまでは記載がありません。
M.2 SSDについてはキャッシュ(TerraMasterではハイパーキャッシングと呼ぶ)としても独立したストレージスペースとしても使えます。
その他
無線LANは非対応。
有線LANはデュアル10GbE。
SMBマルチチャネル(10GbE×2を束ねて接続)を使うことで、シーケンシャル読込は最大2,090MB/sに達するとのこと。
シングル10GbEでも1,000MB/s前後にはなるので、使用PCにマウントしてローカルストレージのように扱う、ということも現実的な方法になります。
HDDだったらほぼローカルと変わりない速度感になるでしょう。
OSはTOS 6。Linux Kernel 6.1をベースとした、独自のディストリビューションです。
独自のアプリセンターもあり、Webサーバー、DBサーバー以外にも写真管理、仮想化(Docker)、VPNサーバーなど、ストレージデバイスの枠を超えた使い方ができます。
デモ動画を見た感じ、UIがかなり洗練されていますね。
電源は「F6-424 Max」が150W、「F4-424 Max」が120Wです。
外観

外観です。
画像は「F6-424 Max」ですが、「F4-424 Max」は4ベイになっただけの違いとなります。

インターフェース。
「F4/F6-424 Max」ともにボードは同じなので、インターフェースも共通しています。
USBはType-C×1、Type-A×2の3ポートで、いずれもUSB3.2 Gen2(10Gbps)。
Intel系CPUだしUSB4/Thunderbolt4でもよかったのでは?なんて思いましたが、OS(ドライバ)の問題か、コストの問題か、そもそも需要の問題か…まぁ、USB3.2 Gen2でも全然問題はないでしょう。
ファンについては「F6-424 Max」は9225(92mm径、25mm厚)が2基で騒音は22dB、「F4-424 Max」は12025(120mm径、25mm厚)が1基で騒音は21dBという違いがあります。

内部はメモリが2スロットとM.2 SSDが2スロット。
側面カバーはねじ2本外すだけなので、アクセス性も結構高め。
まとめ
「F4-424 Max」の価格は149,990円、「F6-424 Max」の価格は169,990円。
記事執筆時点ではセール時でも10%オフですが、もう少し時間がたてば20%オフになるタイミングもありそうです。
性能的には業務用としても十分通用しますし、デュアル10GbEをフルに使っても余裕です(10GbEは結構負荷が高い)。
ストレージ以外に社内サーバーとしての活用も視野に入れているのであれば、「F4/F6-424 Max」はそれなりに有力な選択肢となりそうです。
関連リンク
TERRAMASTER
¥149,990
(2025/07/16 20:49:16時点 Amazon調べ-詳細)
TERRAMASTER
¥169,990
(2025/07/16 20:49:16時点 Amazon調べ-詳細)
F6-424 Max:TerraMaster
F4-424 Max:TerraMaster
コメント