業務用でも余裕。 TERRAMASTER「F4/F6-424 Max」はCore i5-1235Uにデュアル10GbEなパワフルすぎるNAS

NAS

2024年9月19日、NASメーカーのTERRAMASTERはCore i5-1235Uを搭載したホームユーザーとSMB向けの4+2ベイNAS「F4-424 Max」および6+2ベイNAS「F6-424 Max」を発売しました。

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スペック

■ F4/F6-424 Max
CPU Core i5-1235U
メモリ 8GB DDR5-4800
ストレージ 3.5/2.5インチ SATA×4/6
M.2 NVMe SSD×2
インターフェース USB Type-C(Gen2)×1
USB 3.2 Gen2×2
HDMI 2.0
10GbE 有線LAN×2
wi-fi なし
電源 150W(F6-424 Max)
120W(F4-424 Max)
サイズ 154×240×220mm
154×179×222mm

特徴

「F4/F6-424 Max」は、縦置きのM.2 SSDオンリーNAS「F8 SSD/F8 SSD plus」と同時に発表、発売されたNASです。
「F8 SSD/F8 SSD plus」にばかり気を取られていて、「F4/F6-424 Max」の紹介を忘れていました。

縦置き+10GbE。TerraMaster 「F8 SSD/F8 SSD Plus」はM.2×8枚のコンパクトなオールSSD NAS
2024年9月1日、NASメーカーのTerraMasterはM.2 SSDを8枚搭載できるNAS「F8 SSD」および「F8 SSD Plus」の製品ページを公開、9月3日に発売しました。「F8 SSD」と「F8 SSD plus」はCPU

CPU

「F4/F6-424 Max」のCPUは、Alder Lake世代のCore i5-1235U
10コア12スレッド(2P8E)で、ノートPCなどでも良く採用されていたCPUです。

CPU GeekBench (マルチ)
Core i7-13700H(14C/20T) 12359
Core i9-12900H(14C/20T) 11967
Core i7-12700H(14C/20T) 11723
Core Ultra 9 288V(8C/8T) 11227
Core Ultra 5 125H(14C/18T) 11171
Core i5-13500H(12C/16T) 11161
Core Ultra 7 258V(8C/8T) 10907
Core i7-1360P(12C/16T) 10889
Ryzen 7 7735HS(8C/16T) 10602
Ryzen 7 6800H(8C/16T) 10343
Core i9-11980HK(8C/16T) 10101
Core Ultra 5 228V(8C/8T) 10064
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 9406
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 9204
Core i7-1355U(10C/12T) 9101
Ryzen 7 5800H(8C/16T) 8956
Core i5-12450H(8C/12T) 8364
Core Ultra 7 265U(12C/14T) 8288
M1(8C/8T) 8240
Ryzen 5 6600U(6C/12T) 8240
Ryzen 7 5825U(8C/16T) 8062
Core i3-1220P 7971
Core i5-1235U(10C/12T) 7193
Core i7-1255U(10C/12T) 6981
Core i7-11370H(4C/8T) 6941
Ryzen 5 5625U(6C/12T) 6606
Core i3-1315U(6C/8T) 6578
Core i7-1165G7(4C/8T) 6480
Core i5-1135G7(4C/8T) 6133
Ryzen 3 7330U(4C/8T) 5621
Core i3-N305(8C/8T) 4918
Core i5-8250U(4C/8T) 4038
Intel N97(4C/4T) 3354
Intel N150(4C/4T) 3215
Intel N100(4C/4T) 2965
Core i5-7200U(2C/4T) 2241
Celeron N5095 1458
CPU TimeSpy
RTX 4060 laptop 10425
RTX 3060 laptop 8324
RTX 4050 laptop 8211
GTX 1660 desktop 5444
RTX 3050 laptop 4878
GTX 1060 desktop 4203
Core Ultra 9 288V(Arc) 4039
Core Ultra 7 258V(Arc) 3892
GTX 1650 desktop 3565
Core Ultra 5 228V(Arc) 3522
Core Ultra 9 185H(Arc) 3432
Core Ultra 7 155H(Arc) 3413
Radeon 890M 3373
Core Ultra 5 125H(Arc) 3088
GTX 1650 Max-Q 2932
Radeon 780M 2774
Radeon 760M 2415
Radeon 680M 2339
Core i9-12900H(Xe) 1772
Core i7-13700H(Xe) 1757
Core i9-13900H(Xe) 1663
Core i7-1360P(12C/16T) 1602
Radeon 660M 1537
Core i5-13500H(12C/16T) 1466
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 1358
Core i7-1255U(Xe 12th) 1331
Core i7-11370H(Xe 96EU) 1279
Ryzen 7 5825U(Vega 8) 1160
Core i5-1235U(Xe 12th) 1108
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 1096
Ryzen 5 5625U(Vega 7) 1072
Core i3-1315U(UHD 13th) 1069
Core i3-1220P(UHD 12th) 850
Ryzen 3 7330U(Vega 6) 598
Core i3-N305(UHD 12th) 526
Intel N97(UHD 12th) 466
Intel N150(UHD 12th) 332
Intel N100(UHD 12th) 321

性能は、NASとしては十分以上の性能を持っています。
どうにも個人で活動していると、複数人数が同時アクセスする業務用としての視点が抜けてしまいがちですが、これなら同時アクセスも十分に余裕をもって捌くことができそうです。

他にも、ファイルの検索速度の向上、仮想化環境、マルチメディアサーバーでのエンコードなどの恩恵もありますし、普段は低負荷・低発熱でファンも低速、騒音を限りなく抑えられるというメリットもあります。

メモリとストレージ

メモリは8GB DDR5-4800。So-DIMMが2スロット。最大64GBまで増設が可能です。

ストレージは4ベイまたは6ベイの3.5/2.5インチベイ。ほか、ボード上にM.2 SSDが2スロットあります。
M.2 SSDがGen3かGen4かまでは記載がありません。

M.2 SSDについてはキャッシュ(TerraMasterではハイパーキャッシングと呼ぶ)としても独立したストレージスペースとしても使えます。

その他

無線LANは非対応。
有線LANはデュアル10GbE

SMBマルチチャネル(10GbE×2を束ねて接続)を使うことで、シーケンシャル読込は最大2,090MB/sに達するとのこと。
シングル10GbEでも1,000MB/s前後にはなるので、使用PCにマウントしてローカルストレージのように扱う、ということも現実的な方法になります。
HDDだったらほぼローカルと変わりない速度感になるでしょう。

OSはTOS 6。Linux Kernel 6.1をベースとした、独自のディストリビューションです。
独自のアプリセンターもあり、Webサーバー、DBサーバー以外にも写真管理、仮想化(Docker)、VPNサーバーなど、ストレージデバイスの枠を超えた使い方ができます

デモ動画を見た感じ、UIがかなり洗練されていますね。

電源は「F6-424 Max」が150W、「F4-424 Max」が120Wです。

外観

外観です。
画像は「F6-424 Max」ですが、「F4-424 Max」は4ベイになっただけの違いとなります。

インターフェース。
「F4/F6-424 Max」ともにボードは同じなので、インターフェースも共通しています。
USBはType-C×1、Type-A×2の3ポートで、いずれもUSB3.2 Gen2(10Gbps)
Intel系CPUだしUSB4/Thunderbolt4でもよかったのでは?なんて思いましたが、OS(ドライバ)の問題か、コストの問題か、そもそも需要の問題か…まぁ、USB3.2 Gen2でも全然問題はないでしょう。

ファンについては「F6-424 Max」は9225(92mm径、25mm厚)が2基で騒音は22dB、「F4-424 Max」は12025(120mm径、25mm厚)が1基で騒音は21dBという違いがあります。

内部はメモリが2スロットとM.2 SSDが2スロット。
側面カバーはねじ2本外すだけなので、アクセス性も結構高め。

まとめ

「F4-424 Max」の価格は149,990円、「F6-424 Max」の価格は169,990円
記事執筆時点ではセール時でも10%オフですが、もう少し時間がたてば20%オフになるタイミングもありそうです。

性能的には業務用としても十分通用しますし、デュアル10GbEをフルに使っても余裕です(10GbEは結構負荷が高い)。
ストレージ以外に社内サーバーとしての活用も視野に入れているのであれば、「F4/F6-424 Max」はそれなりに有力な選択肢となりそうです。

関連リンク

F6-424 Max:TerraMaster
F4-424 Max:TerraMaster

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