2025年1月7日、DELLはInspiron Plusシリーズの後継となる、「Dell 14 Plus」および「Dell 16 Plus」を発表、2月18日に発売しました。
スペック

■ Dell 14/16 Plus | |
CPU | Core Ultra 9 288V Core Ultra 7 258V Core Ultra 7 256V Core Ultra 5 226V |
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メモリ | 16~32GB LPDDR5X-8533 |
ストレージ | 1~2GB NVMe SSD |
画面 | 14.0/16.0インチ IPS WQXGA |
インターフェース | USB Type-C(TB4)×1 USB Type-C(Gen2)×1 USB 3.2 Gen1×1 HDMI 2.1 オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 7+BT5.4 |
バッテリー | 64WHr |
サイズ | 356.78×250.60×16.99mm(16″) 314.00×226.15×16.95mm(14″) |
重さ | 1.87kg(16″) 1.55kg(14″) |


特徴
「Dell 14/16 Plus」は「Inspiron 14 Plus 7440」および「Inspiron 16 Plus 7640」の後継機となります。
DELLは2025年1月にブランドをリニューアルしたため、「Inspiron」ブランドは消滅し、「DELL」ブランドに統一されました。

CPUはCore Ultra 7 155HからLunar Lakeに変更。HDMIが2.1になるなど、中身的には順当なアップデートとなっています。
また、モデル型番も一新され、7440/7640からdb14250/db16250に変更されています。
CPU
「Dell 14/16 Plus」のCPUは、Lunar LakeからCore Ultra 9 288V、Core Ultra 7 258V、Core Ultra 7 256V、Core Ultra 5 226V。
何気にCore Ultra 9 288Vが選択肢で用意されています。
Lunar Lakeはハイパースレッディング廃止、オンダイメモリ、Xe2アーキテクチャのグラフィック、CoPilot+に対応したNPUなど、新要素が満載のCPUです。

※GeekBenchと3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
Lunar Lakeは8コア8スレッド(4P4E)なので、CPU性能は控えめ。先代「Inspiron 14/16 Plus」に搭載されているCore Ultra 7 155Hに遠く及びません(一応、シングルスレッドスコアは伸びています)。
まぁ、GeekBenchで10,000を超えていたら普段使いでは十分な性能と言えますが。
一方でグラフィックはアーキテクチャを刷新し、GTX 1650を超えるスコアを叩き出しています。
メモリとストレージ
メモリは16GBまたは32GBのLPDDR5x-8533。CPUオンダイなので換装はできません。
ストレージは1TBまたは2TBのM.2 SSD。
その他
無線LANはWi-fi 7(802.11be)対応。チップはIntel BE201で、Bluetoothはv5.4です。
有線LANは非対応。
バッテリーは4セルの64WHr。電源アダプタは65W。
「Dell 14 Plus」は「Inspiron 14 Plus」から変わらずですが、「Dell 16 Plus」は「Inspiron 16 Plus」の90WHr、90Wアダプタから容量が減っています。
とはいってもLunar Lakeは低消費電力で高効率なため、動作時間は「Dell 14 Plus」では20時間、画面が大きい(=消費電力多め)「Dell 16 Plus」でも最大19時間とされています。
外観
本体は180度まで開くタイプ。
ディスプレイは14インチ、16インチともにWQXGA(2560×1600)で、非光沢、非タッチ。輝度は300nits、ComfortView Plus搭載。
先代の14インチモデルは2.2K(2240×1400)か2.8K(2880×1800)が選べました(16インチは2.5Kのみ)が、今代は2.5Kのみです。
2.ユニバーサル オーディオ ジャック
4.USB 3.2 Gen 2 Type-C(DP1.4とPD対応)
5.Thunderbolt4(DP2.1とPD対応)
インターフェースは前世代から大幅に変わり、かなりシンプルに。また、ついに電源ポートが廃止されました。
代わりにType-Cが2ポートに増え、どちらもUSB PDに対応することで、従来通り、2通りの電源入力を確保しています。
あと地味に大きいのがHDMI。これまで頑なにHDMI1.4だったのに、ようやくHDMI2.1となりました。
HDMI2.1になったことで4K/120Hzに対応しただけでなく、HDRにも対応しました。
キーボード。
14インチの方は前世代と変わりありませんが、16インチはテンキーなし(両サイドはスピーカー)から、テンキーありに変更されています。
貴重なテンキーなし16インチがまた一つ消えました。
天板はこれまで通り。
わずかに見える開いた時の接地部は前世代と同じように見えます。
Inspiron時代は毎回接地部の構造が変化していましたが、ようやくスタイルが決まったようです。
まとめ
「Dell 14 Plus」の価格は170,035円から、「Dell 16 Plus」は179,533円から。
ただしどちらもCore Ultra 5 226V/メモリ16GBなので、少し足してCore Ultra 7 258V/メモリ32GB(それぞれ189,031円、198,531円)にした方がいいでしょう。
今のところNPUを活用するAI関連機能・アプリは限定的ですが、内蔵グラフィックの性能が高く、メモリが高速なので、画像処理などを伴う用途には向いています。
NPU活用法として消しゴムツールや人物切り抜き、背景差し替えなどのAPIが提供されるので、今後は画像編集ソフトでNPUが活用されるようになるでしょう。
なので、資料作成などが多いユーザーにはいいかもしれません。
ちなみに記事執筆時点では下位となる無印の「Dell 14/16」が発表されていないので何とも言えませんが、Core 200Uシリーズあたりを搭載してThundebolt4もなし、くらいになるのではと予想しています。
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