2025年3月4日、LenovoはRyzen 7035HSシリーズを搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)」を発売しました。
スペック

■ IdeaPad Slim 3 Gen 10 | |
CPU | Ryzen 7 7735HS Ryzen 5 7533HS |
---|---|
メモリ | 16GB DDR5-4800 (うち8GBオンボード) |
ストレージ | 512GB~1TB Gen4 SSD |
画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB 3.2 Gen1×2 HDMI 1.4 SDXC オーディオジャック |
wi-fi | Wi-fi 6+BT5.3 |
バッテリー | 50WHr |
サイズ | 314.4×222.1×16.9mm |
重さ | 1.39kg |

特徴
Lenovoは数字でランクを分けていて、3はエントリー、5はミドル(スタンダード)、7と9は上位ブランドのYogaとしています。
「IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)」は、エントリークラスということですね。
前世代「IdeaPad Slim 3 Gen 8」ではZen3のRyzen 7 7730U/Ryzen 5 7530Uを搭載していたので、Zen3+のRyzen 7 7735HS/Ryzen 5 7535HSとなったことは順当なアップデートと言えます。
筐体もデザインが変わり、ディスプレイがFHD(1920×1080)からWUXGA(1920×1200)となり、ついにエントリークラスまでアスペクト比16:10となりました。
CPU
「IdeaPad Slim 3 Gen 8」のCPUは、前述の通りRyzen 7 7735HSまたはRyzen 5 7533HS。
Ryzen 5 7533HSは採用例がほとんどありませんが、Ryzen 5 7535HSの動作周波数を少し抑えたバージョンと考えていいです。
Ryzen 7 6800H/Ryzen 5 6600Hのリフレッシュ版と言えるCPUで、CPUアーキテクチャはZen3+です。グラフィックはRDNA2。
Ryzen 5 7533HSはデータがないので、Ryzen 5 7535HSで代用しています。
アーキテクチャの更新に加えて、TDPが15WのUシリーズから35WのHSシリーズとなったことで、CPU性能は2割以上のアップとなっています。
グラフィックは1.5~2倍と、さらにアップ。
いまとなっては古いVegaアーキテクチャを卒業したことで、ようやくエントリークラスでも現代的な性能となりました。
メモリとストレージ
メモリは16GBのDDR-4800。8GBオンボード+8GB SO-DIMMの組み合わせで、最大24GB(8GB+16GB)とされています。
増設した場合、デュアルチャネル効果が効くのは16GB(8GB+8GB)の範囲になります。
前世代「IdeaPad Slim 3 Gen 8」はオンボードのみで増設不可でしたが、「IdeaPad Slim 5i Gen 10」といい、再び換装・増設に対応する波が来ています。

ストレージは512TBまたは1TBのGen4 SSD。2242サイズのQLC NAND SSDとされています。
内部的にはデュアル2242スロットとなっていて、2242サイズ限定ですがデュアルストレージに対応しています。
その他
無線LANはWi-Fi 6(802.11ax)に対応。Bluetoothはv5.3です。
有線LANは非搭載。
バッテリーは3セルの50WHr。
動作時間は動画再生時9.0時間、アイドル時17.0時間(JEITA3.0)、充電時間は3.5時間とされています。
外観
本体です。
ディスプレイはアスペクト比16:10の14インチWUXGA(1920×1200)。FHDからの変更ということで筐体が新設計となっています。
エントリークラスなのでさすがにいいパネルとはいかず、輝度300nits、色域は45% NTSCとされています。
海外だと有機EL(しかもDisplayHDR True Black 500認定!)もあるようですが、国内ではIPS液晶のみです。
カメラもFHD+IR(先代はFHDだけどIR非対応)となり、顔認証に対応しました、
2.USB 3.2 Gen1 Type-A
3.HDMI
4.USB 3.2 Gen1 Type-C(Full Function)
6.電源ボタン
7.メディアカードリーダー
8.USB 3.2 Gen1 Type-A
インターフェースはUSB 3.2 Gen1(5Gbps)まで。これは以前のIdeaPad 3シリーズと同じです。
それよりも気になるのが筐体デザイン。
くさび形ではなくMacbook Proのようなフラットなボディーとなっています。
両端まで厚みがあるので内部スペースを確保しやすく、くさび形より最大厚さを抑えやすいというメリットがあります。
また、2-in-1でもないのに電源ボタンが側面となったのがちょっと変わったポイント。
内部はこんな感じ。
メモリスロットが一つあります。
キーボード。
こちらはIdeaPadシリーズ共通デザインですね。
まとめ
「IdeaPad Slim 3 Gen 10 (14型 AMD)」の価格は記事執筆時点で81,840円から。
さすがに「IdeaPad Slim 3 Gen 8」の最安値(74,800円)よりは値上がりしていますが、Zen3+にメモリ16GBで8万円ちょいってのは、なかなか安めかと。
筐体デザインもカッコ良くなっていますし、性能面でもエントリー感がなくなったので、これはこれで惹かれる人は多そう。
とはいえ、上位の「IdeaPad Slim 5 Gen 10」もRyzen 8000HS+有機ELディスプレイで10万円切りと魅力度の高い機種なので、人気を二分するんじゃないかなぁ。
関連リンク

コメント