ギリ9万円台。Lenovo「Yoga Slim 7i Gen 9 (14型 Intel)」はCore Ultraに有機ELの14インチノート

PC

2025年7月4日、LenovoはCore Ultra 100Hシリーズを搭載した14インチノート「Yoga Slim 7i Gen 9 (14型 Intel)」を発売しました。
正しくは、2025年5月13日に一度発売していましたが、メモリをLPDDR5xからLPDDR5に変更しての再発売です。

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スペック

■ Yoga Slim 7i Gen 9 (14型 Intel)
CPU Core Ultra 7 155H
Core Ultra 5 125H
メモリ 16GB LPDDR5-6400
ストレージ 512GB/1TB Gen3 SSD
画面 14.0インチ 有機EL WUXGA
インターフェース USB Type-C(TB4)×2
USB 3.2 Gen1×1
HDMI
オーディオジャック
wi-fi Wi-fi 6E+BT5.3
バッテリー 65WHr
サイズ 312×221×14.9mm
重さ 1.39kg

特徴

Lenovoは製品のランクによってブランドを使い分けていて、エントリーの3/3iとミドルの5/5i/5xがIdeaPad、プレミアムの7/7i/7xと最上位の9iをYogaとしています。

分かりやすい違いとしては、IdeaPadは一部(IdeaPad Pro)を除き、USB4/Thunderbolt4に対応しません。

CPU

「Yoga Slim 7i Gen 9 (14型 Intel)」のCPUは、Core Ultra Series 1(コードネーム:Meteor Lake)からCore Ultra 7 155HとCore Ultra 5 125H
Core Ultra 7 155Hは16コア22スレッド(6P8E+2LPE)、Core Ultra 5 125Hは14コア18スレッド(4P8E+2LPE)で、どちらもグラフィックはIntel Arcです。

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Core Ultra Series 2(コードネーム:Arrow Lake)も登場していますが、Core Ultra 200Hシリーズはコストが高いのか、あまり低価格帯には出てきません。
Lenovoの場合だと「ThinkPad E14/E16」もしくは「ThinkBook 14 Gen 8」が一番安く買えるCore Ultra 200Hだと思われます。

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あとCore Ultra Series 2はHS/H/V/Uの4シリーズが全部違っていてユーザーから見てわかりにくいのもネックなんですよね…

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CPU PassMark (CPU)
Ryzen 7 7840HS(8C/16T) 28842
Core Ultra 7 255H(16C/16T) 28636
Core i7-13700H(14C/20T) 28458
Core Ultra 5 225H(14C/14T) 26900
Core i7-12700H(14C/20T) 25931
Core Ultra 7 155H(16C/22T) 25015
Ryzen 7 7840U(8C/16T) 24651
M4(10C/10T) 24232
Ryzen 5 7640HS(6C/12T) 23464
Ryzen 7 6800H(8C/16T) 23277
Core 7 240H(10C/16T) 22750
M1 Pro(10C/10T) 21883
Core Ultra 5 125H(14C/18T) 21613
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 21420
Core Ultra 7 265U(12C/14T) 19885
Core Ultra 7 258V(8C/8T) 19517
Core 7 240H(10C/16T) 19281
Core 5 210H(8C12T) 18816
Core i5-1340P(12C/16T) 18505
Core Ultra 5 225U(12C/14T) 18476
Ryzen 7 5825U(8C/16T) 18281
Core Ultra 5 228V(8C/8T) 17852
Ryzen 5 6600U(6C/12T) 16588
Core i3-1220P 16552
Core i5-12450H(8C/12T) 16344
Core 7 150U(10C/12T) 15434
Ryzen 5 5625U(6C/12T) 14869
Core i5-1335U(10C/12T) 14314
Core 5 220U(10C12T) 14213
M1(8C/8T) 14143
Core i3-1315U(6C/8T) 11818
Core i7-1165G7(4C/8T) 10080
Core i5-1135G7(4C/8T) 9651
Intel N100(4C/4T) 6122
CPU TimeSpy
RTX 3060 (12GB) 8749
Core Ultra 9 288V(Arc) 4039
Core Ultra 7 255H(Arc) 4036
Core Ultra 7 258V(Arc) 3892
GTX 1650 desktop 3565
Core Ultra 5 228V(Arc) 3522
Core Ultra 5 225H(Arc) 3451
Core Ultra 7 155H(Arc) 3413
Radeon 890M 3373
Core Ultra 5 125H(Arc) 3088
GTX 1650 Max-Q 2932
Ryzen Z1 Extreme 2836
Radeon 780M 2774
Radeon 680M 2339
Core i7-13700H(Xe) 1757
Core i7-1360P(Xe 96EU) 1602
Radeon 660M 1537
Core i5-1340P(Xe 80EU) 1602
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 1358
Core i7-1255U(Xe 12th) 1331
Core i7-13620H(UHD 64EU) 1324
Core 5 220U(UHD 80EU) 1180?
Core i5-1335U(Xe 13th) 1167
Ryzen 7 5825U(Vega 8) 1160
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 1096
Ryzen 5 5625U(Vega 7) 1072
Core i3-1315U(UHD 13th) 1069
Core 5 210H(UHD 48EU) 980?
Core i5-13420H(UHD 48EU) 978
Core i3-1220P(UHD 12th) 850
Ryzen 3 7330U(Vega 6) 598
Radeon 610M 521
Intel N100(UHD 12th) 321

旧世代にはなりますが、性能面では高い水準でまとまっています。
旧世代のCore 7が、新世代のCore 5程度というのは、Core Ultraでも引き継がれています。

グラフィックもRyzen系とためを張るくらいの性能で、Ryzen 7 7840U(Radeon 780M)よりも上。
MSIがCore Ultra 100HシリーズでゲーミングUMPCを出す気になったのも分かります。

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メモリとストレージ

メモリは16GB LPDDDR5-6400。オンボードの容量固定で、カスタマイズでCore Ultra 7 155Hを選択した時のみ、32GBに変更できます
ミニPCなんかミドル以上は標準で32GBに移行しつつあるので、少々時代遅れ感はありますね。

ちなみにほぼ販売停止となっている5月発売モデルはLPDDR5x-7467でした。

ストレージは512GBまたは1TBのGen4 SSD。2242サイズでTLC NANDを使ったSSDです。
内部的にも2242サイズのシングルスロットで、換装はできても増設はできません。

その他

無線LANはWi-fi 6E。チップは不明で、Bluetoothはv5.3。
有線LANはありません。

バッテリーは64WHr
動作時間はMobileMark 25/輝度250nitsで約10.3時間、150nitsでのビデオ再生で約20.8時間。

電源アダプタは65Wです。

外観

本体。
画面は14.0インチWUXGA(1920×1200)で、国内モデルはマルチタッチ非対応。
有機ELパネル(リフレッシュレート60Hz)を採用し、色域は100% DCI-P3、輝度は400nits、コントラスト比は10万:1、DisplayHDR True Black 500認証
なお、グレアパネルとされています。

1HDMI
2.Thunderbolt4 ポート
3.Thunderbolt4 ポート
4.電源ボタン
5.オーディオジャック
6.USB 3.2 Gen 1

インターフェースはThunderbolt4が2ポートに、Type-Aが1ポートとすっきりしています。
薄いながらもHDMIをぎりぎり搭載しているところもポイント。

赤いスライドスイッチはカメラのオンオフです。

キーボードは左右にスピーカーのあるタイプ(国内版は日本語配列です)。
パンチホールでごまかしていますが、上半分は左右のインターフェース端子にかかっています。
電源が側面にあるので、電源ボタンの押し間違いが起こりにくくなっています

底面側にもスピーカーホール。
仕様によると、2W×4のクアッドスピーカーとなっています。こういう地味な上位仕様がYogaだなぁと。

内部画像。SSDやらのスペースを削って、デュアルファンを導入しています。
これではSO-DIMMが入る隙間もないので、オンボードメモリになるのも仕方ないですね。

まとめ

「Yoga Slim 7i Gen 9 (14型 Intel)」の価格は、99,426円から。
最安値モデルだけ旧モデル(LPDDR5x-7467)なので、ちょっとだけ得した気分になれます。

カスタマイズでメモリ32GBにした場合は140,687円から。

PCの価格相場が上がる中、明るめの有機ELディスプレイにTB4×2で10万円切りは、かなりお安めです。
上の表を見ても分かるようにCore Ultra 5 125Hでも十分なパワーがありますし、メモリ16GBで済む範囲の用途であれば、悪くない買い物だと思います。

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