2025年8月31日、タブレットメーカーのTECLASTは、スタイラスペン同梱でHelio G99を搭載した12.7インチタブレット「Artpad Pro」を発売します。
スペック

| ■ Artpad Pro | |
| SoC | Helio G99 |
|---|---|
| メモリ | 8GB LPDDR4(+拡張12GB) |
| ストレージ | 256GB UFS |
| 画面 | 12.7インチ IPS 2176×1600 |
| インターフェース | USB Type-C(2.0)×1 |
| wi-fi | Wi-fi 5+BT5.2 |
| OS | Art OS (Android 15ベース) |
| カメラ | リア:1300万画素 フロント:800万画素 |
| バッテリー | 10,000mAh |
| 充電 | 最大30W |
| サイズ | 279×211×7.2mm |
| 重さ | 674g |
特徴
スタイラスペンに対応したタブレットは、Samsungなどのハイエンドタブレットメーカーのほか、昨年から今年にかけてHUIONやUGEE、XP-Penなどの液晶タブレットメーカーが相次いで発売しています。

各社ともSoC自体は平凡スペックながら、ディスプレイや表面処理はひとひねりしていて、「Artpad Pro」もその例に倣ったようなスペックとなっています。
CPU
「Artpad Pro」のSoCはHelio G99。
2023年~2024年に発売されたタブレットの半分くらいはG99搭載というくらいに人気の高いSoCです。
2コアのARM Cortex-A76(2.0GHz)と6コアのCorex-A55(2.0GHz)の8コアCPUに、グラフィックはMali-G57 MC2。AnTuTuスコアは約40万点。
スコアは実機とAnTuTuランキングを使用しています。
性能は、2025年基準だとエントリークラス上位となります。
エントリークラスではありますが、下限がかなり底上げされたこともあって、ネットサーフィンや動画視聴など、重いゲームをプレイしなければそれなりに問題なく使えます。
メモリとストレージ
メモリは8GB LPDDR4。+12GBの拡張メモリ(ストレージの一部をメモリとして使う)に対応していますが、速度を考えると積極的に使うのは避けたいところです。
ストレージは256GB UFS。規格詳細の記載がありませんが、おそらくはUFS2.2あたりと思われます。
お絵かきタブレットの場合、レイヤーを何枚も重ねるとメモリ消費量が相当増えます。
キャンパスサイズにもよりますが、プロのように50枚、100枚と重ねるとおそらくは足りなくなるでしょう。
イラスト向けというのであれば、できればメモリは12GB欲しかったですね(まぁプロはGalaxy TabやiPad Proなどハイエンドタブを使いますが)。
その他
無線LANはWi-Fi 5(802.11ac)。Bluetoothはv5.2。
バッテリーは10,000mAhで、最大30Wの急速充電に対応。
ここ、地味に18Wの呪いを超えています。
OSはAndroid15をベースにカラープロファイルやSmartボタンへの対応、補助コントロールなどを追加したArt OSを搭載。
外観

本体。
ディスプレイは12.7インチ2176×1600。HUION「Kamvas Slate 13」と同じ画面サイズです。
アスペクト比は34:25と変な比率ですが、A4用紙などの縦横比(1:√2、白銀比)に近い数値となっています。

カラーは標準・パステル・Inkの3モードに対応。

インターフェース。
カメラの周りに電源ボタンと音量ボタンがあり、離れた位置に独立した物理ボタン(Smartボタン)が用意されています。

斜めだと位置関係が分かりやすいですね。
Smartボタンには前述のモード切替やアプリ起動などを割り当てられます。

冒頭でも書いていますが、「Artpad Pro」はスタイラスペンの「T-Pen」を同梱。
USI2.0互換なので、サードパーティー製のペンも使えます。
また、充電はできませんがタブレット側面に吸着できます。
ペン自体は充電式(満充電まで約30分)。
ペン先は取り付け済み含めて3本ありますが…交換ペン先の販売がなさそうなのが気になるところです。
他にマイクロソフト主導のMPP、ワコム主導のWacom AES、Wacom EMR、アップル(規格非公開)などがあり、MPPはWindowsタブレットなど、USIはAndroidタブレットやChromebookでの採用が多いです。
USI2.0対応で有名なのは、Amazon「Fire Max 11」など。
まとめ
「Artpad Pro」の価格は42,990円。
スタイラスペンの付属したお絵かき向けのタブレットとしては、かなり安めです。
ペンの遅延やジッターによっては、かなり有力なお絵かきタブとなる素質は備えています。
お絵かきまではしなくても、A4用紙に近い比率ということは、書籍・コミックを画面全体に表示できるので、読書用としても結構有用そうです。




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