2025年10月20日、タブレットメーカーのHeadwolfは、Mediatek Dimensity 8300を搭載した8.8インチタブレット「Titan 1」を楽天で先行発売しました。
スペック

| ■ Headwolf Titan 1 | |
| SoC | Dimensity 8300 |
|---|---|
| メモリ | 12GB LPDDR5X |
| ストレージ | 256GB UFS4.0 |
| 画面 | 8.8インチ 2.5K/144Hz |
| インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 microSD? |
| wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.4 |
| OS | Android 15 |
| カメラ | リア:1600万画素 フロント:800万画素 |
| バッテリー | 7,200mAh 20W充電 |
| サイズ | 208×129×7.9mm |
| 重さ | 325g |
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特徴
Headwolfは「FPad6」で久しぶりのまともな8.4インチ2.5Kタブレットを登場させました。

その後、2025年1月にはSoCをHelio G99からDimensity 7050に変更した「FPad7」を発売。Helio G99一択状態だった格安タブレット市場が動きそうだなと予感させるタブレットでした。

それから9か月、一気にハイパフォーマンス化したのが「Titan 1」です。
CPU
「Titan 1」のSoCはMediatek Dimensity 8300。
Lenovo「Idea Tab Pro」と同じSoCです。

4コアのCortex-A715(3.35GHz×1+3.2GHz×3)、4コアのCortex-A510(2.2GHz)で構成される、8コアCPU、グラフィックはMali-G615 MC6、NPUは独自のMediaTek NPU 780で製造プロセスは4nm。
参考 Dimensity 8300:Mediatek
スコアは実機とAnTuTuランキング(AnTuTu v10)を使用しています。
2025年9月に登場した、現行バージョン(AnTuTu v11)では160万点となるようです。
ひとつ前の8インチクラスである「FPad7」のDimensity 7050と比べると、2.5倍の性能アップです。
ライバルとなるであろうAlldocube 「iPlay70 mini Ultra」のSnapdragon 7+ Gen3にはやや劣るものの、普段使いで困ることはなく、ゲーミングもだいたいこなせる性能です。

メモリとストレージ
メモリは12GBのLPDDR5X。
ストレージは256GB UFS4.0。
転送速度の記載はありませんが、UFS4.0を採用した他のタブレットだとリード3,500MB/s、ライト3,200MB/sくらいになるようです。
microSDの対応は不明ですが、記載がないということはあまり期待できません。
というか、最近は内蔵ストレージの高速化が激しく、100MB/s程度しか出ないmicroSDは忌避される傾向にあります。
2025年10月24日追記:読者より、楽天販売ページにmicroSD対応の旨が書かれているとの指摘がありました。

確認したところ、スペックシートの隠れた部分に記載がありました。
公式製品ページにはmicroSDに関する記述は見当たりませんが、デュアルSIM対応とあるので、特別な仕様を盛り込んでいない限り、一般的なSIM+SIM/microSDと思われます。
その他
無線LANはWi-Fi 6E(802.11ax)。Bluetoothは不明。
4G/LTEにも対応してます。8インチクラスのハイエンド機はWi-fiモデルが多いので、ここは大きなポイントですね。
FDD:1/2/3/4/5/7/8/20/28AB/66
TDD:38/39/40/41
2025年10月24日追記:Amazonの販売ページでBluetoothバージョンが5.4と記載されていることを確認しました。
2025年11月06日追記:4G/5G LTE対応としていましたが、誤解を招く表現(5Gには対応していない)だったため、4G/LTEに修正しました。
バッテリーは7,200mAhで、充電速度は20W。いつも思うけど、格安系ってなかなか充電速度が上がらない…
OSはAndroid 15。
何かしらのカスタマイズが入っているのか、30種類以上のゲームの高リフレッシュレート化に対応しているとのこと。
重さは325gで、335gの「iPlay70 mini Ultra」よりわずかに軽いです。
しかも、「iPlay70 mini Ultra」はバッテリーが6,050mAhなので、バッテリーが多いのに軽いという。
外観

画面は8.8インチ2560×1600。輝度は最大500nitsでリフレッシュレートは144Hz。
8インチクラスのハイエンドタブレットは、Redmagic「Astra」以外は8.8インチ2.5Kで横並びですね。

インターフェースは普通のタブレットと同じくType-C×1。USB3.0(5Gbps)での接続に対応し、映像出力にも対応。

位置関係の分かる画像があまりなかったのですが、スピーカーは横向きに持った時に左右上部になる位置のデュアルスピーカー。
これも最近のゲーミング向けタブレットでは同じ位置が多い(横持ち時に手で隠れない位置)ですね。

冷却はベイパーチャンバーと、熱伝導性の高いグラフェンを組み合わせたもの。
「iPlay70 mini Ultra」ではベイパーチャンバーが9,838mm2でグラフェンが14,732mm2なので、放熱面積は「Titan 1」の方が約1.6倍になります。
2025年10月25日:以下を追記しました。
この内部画像、困ったことに、公式製品ページとは画像が違うんですよね。

公式製品ページだとこれ。なんとファンを内蔵しています。
とはいえ本当にファンを内蔵しているならもっとアピールすると思うので、さすがにファン内蔵はないと思いますが…
では、最初の画像が正しいかというとそれも怪しいところがありまして。

これは「iPlay70 mini Ultra」の冷却イメージなのですが…明らかに流用していますね。
筐体側のボタン位置などは加工していますが、中身のボタン位置はそのままですし。放熱面積も広くなっていないですし。
なので、内部イメージについてはまさに「画像はイメージです」の域を超えない代物と考えた方が良さそうです。
===追記ここまで===

別売りですが、専用のゲームパッドも用意されています。
まとめ
「Titan 1」の価格は45,999円。
楽天で先行発売され、10月25日まで6,000円オフクーポンで39,999円となっています。
ゲームパッドは8,999円。同時購入だと2,000円オフクーポンが使えます。
価格的には「iPlay70 mini Ultra」よりちょっと高めですが、仕様差を考慮すると横並びと言っていいでしょう。
完全な横並びではなく、うまく仕様をずらしてきたなぁと思いますし、例えば外で使うのであれば4G/LTEに対応した「Titan 1」になります。
フラグシップクラスまではあと一歩ですが、ハイエンドクラスで競争が激化するのはいいことですし、これも結構人気が出そうですね。



コメント
›microSDの対応は不明ですが、記載がないということはあまり期待できません。
思い切り製品紹介ページに対応と書いてあります。適当な事を書かずにもう少し検索して上位に出てくるサイトだと自覚を持って記事書いてください。
コメントありがとうございます。
確認したところ、確かに書かれていましたので、追記修正いたしました。
また、他の点についても追記を加えました。
ご指摘ありがとうございました。
良い記事でした。楽天で先ほどギリギリで予約しました。
ナビゲーションも可能な全部入りの低価格帯のタブレット。
FPad7よりも縦横に5ミリくらい大きくて少し薄くて重量も軽くなっているし、
Antutuスコアが約3倍!いい感じですね。
G99→DM7050よりも性能アップが段違いですから、
これは買い替えでFPad7の中古が結構出るかもしれませんね。
まぁ私もですけどw
コメントありがとうございます。
FPad7もナビ用としてなら十分ですけど、外でゲームもするならTitan 1が候補の筆頭になりますね。
うまく住み分けができればいいのですが、今のFPad7の価格だと厳しいかもしれません。
Titan1についての情報収集をしておりました。(というかすでにこちらから購入させていただきました。)
が、他機種の記事についてもそうなのですが、”4G/5G LTE対応”とあるものの、
5Gについては他サイト、並びに公式情報(対応バンド値)ではそうは読み取れませんでした。
5Gについては呼称統廃合もあるようなので解釈が間違っていたら申し訳ないのですが、
実際のところ4G/LTEのみなのでしょうかね。
コメントありがとうございます。
購入もありがとうございます。
書き方が悪くて申し訳ありません、Wi-fi専用機ではない(4Gや5Gに対応)という意図でしたが、誤解を招く表現だったので、4G/LTEに修正しました。
ご指摘ありがとうございました。