2025年9月26日、Lenovoは、Snapdragon 8 Gen 3を搭載した11.1インチタブレット「Yoga Tab」を発売しました。
スペック

| ■ Yoga Tab | |
| SoC | Snapdragon 8 Gen 3 |
|---|---|
| メモリ | 12GB LPDDR5X |
| ストレージ | 256GB UFS4.0 |
| 画面 | 11.1インチ 3.2K/144Hz |
| インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 |
| wi-fi | Wi-fi 7+BT5.4 |
| OS | Android 15 |
| カメラ | リア:1300万+200万画素 フロント:1300万画素 |
| バッテリー | 8,860mAh 45W充電 |
| サイズ | 255.5×165.8×6.2mm |
| 重さ | 458g |
特徴
Lenovoは2025年1月に12.7インチの「Yoga Tab Plus」を発売しています。

「Yoga Tab」は「Yoga Tab Plus」と同じSnapdragon 8 Gen3を搭載し、画面サイズを縮小、メモリを16GB→12GB、スピーカーを6→4に減らしていて、無印と”Plus”の差が分かりやすくなっています。
CPU
「Yoga Tab Plus」のSoCはSnapdragon 8 Gen3。
2024年10月にSnapdragon 8 Eliteが発表されるまではAndroid系最強のSoCであり、旧世代となった現在でも文句なしのハイエンドSoCです。
ちなみに記事執筆現在の最新はSnapdragon 8 Elite Gen 5なので、2世代前となります。
アーキテクチャは1+5+2構成で、グラフィックはAdreno 750。製造プロセスはTSMCの4nm(N4P)。
プライムコア:Cortex-X4を1コア(3.3GHz)
パフォーマンスコア:Cortex-A720を5コア(3.2GHz)
高効率コア:Cortex-A520を2コア(2.3GHz)
Snapdragon 8シリーズはGen1が1+3+4、Gen2が1+4+3、Gen3が1+5+2と、パフォーマンスコアを増やす傾向にあります。
ちなみにEliteは2+6で高効率コアがなくなりました。
スコアは実機とAnTuTuランキング(AnTuTu v10)を使用しています。
SoCの性能は、AnTuTu(v10)が脅威の総合200万点オーバー。
グラフィックは91万点で、ほぼすべてのゲームを快適に遊べます。
またスコアには現れませんが20TOPSのNPU(Hexagon NPU)を内蔵し、AIアシスタント機能などに使うことができます。
メモリとストレージ
メモリは12GBのLPDDR5X。
ストレージは256GB UFS4.0。
転送速度の記載はありませんが、UFS4.0だとリード3,500MB/s、ライト3,200MB/sくらいになるようです。
microSDには非対応。
最近は内蔵ストレージが十分な容量であること、内蔵ストレージの速度差(microSDは100MB/s前後)から、上位クラスを中心にmicroSD非対応となることが増えています。
その他
無線LANはWi-Fi 7(802.11be)。Bluetoothは5.4。
4G/5G LTEには非対応の、Wi-fiモデルです。
バッテリーは8,860mAhで、充電速度は45W。45W充電は「Yoga Tab Plus」と同じなので、ここはスペックダウンさせなかったようです。
重さは458gで、500gを大きく下回っています。11インチクラスは500~540gくらいが多いので、かなり軽量です。
OSはAndroid 15。
3回のOSアップグレードと4年間のセキュリティアップデートを保証。これが中華系タブレットと違う、大手メーカーの一番の強みだと思います。
外観

画面は11.1インチで解像度は3200×2000。何気に解像度が「Yoga Tab Plus」(2944×1840)より高いという。
輝度は最大800nits。色域は98% DCI-P3、色精度はΔE<1。
リフレッシュレートは製品ページではアピールがありませんが、リリースノートでは144Hzと書かれています。
ただ、リリースノートでは充電速度が68Wって書かれているので、公式スペックなのに微妙に信用できないんですよね…
なお、表面はGorilla Glass 7iなので硬いです。

2.ボリュームボタン
3.Lenovo Tab Pen Pro 用磁気接続 / 充電インジケーター
5.USB 3.2 Type-Cポート(DP-Out 対応)
6.キーボード用スマートコネクタ
インターフェースは普通のタブレットと同じくType-C×1。USB3.2 Gen2(10Gbps)での接続に対応し、映像出力も可能。
スピーカーは左右×2のクアッドスピーカー、底辺にはキーボード接続用のPOGPピン。
上辺はスタイラスペンを磁気吸着できるようになっています。

スタイラスペンは「Yoga Tab Plus」と同じ「Lenovo Tab Pen Pro」。
筆圧検知は8192段階で、触覚フィードバックがあり、リアルな書き心地を提供しているとのこと。
「Yoga Tab Plus」でのレビューを見る限りは遅延もほとんどないようです。

カラーはシーシェル。ラインナップ的には2色なのですが、国内モデルはシーシェルのみとなります。
「Yoga Tab Plus」がタイダルディールのみでシーシェルがなかったのとは逆ですね。
ちなみにデュアルカメラですが、1300万画素(AF)+200万画素(FF)以上の情報はありません。
まとめ
「Yoga Tab」の価格は63,800円。
旧世代になるとはいえ、Snapdragon 8 Gen3搭載でこの価格は普通に安いです。
しかもスタイラスペン込みの価格なので、大手なのに格安と言ってもいいくらいですね。
お絵かきタブではなく「お絵かきもできるタブ」ですが、普通にスペックも高くて、ゲームタブと統合できます。
これ、下手をしなくとも液タブメーカーが出した5万円前後のお絵かきタブ(スタイラスペン対応だけどゲームするにはスペックが足りない)が駆逐されるんじゃないかなぁ…


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