使いどころが難しそう。Xunlong Software「Orange Pi 6 Plus」は性能もサイズもほぼミニPCなSBC

シングルボード
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2025年10月14日、Orange Piブランドを展開するShenzhen Xunlong Softwareは、CIX CD8160を搭載したSBC「Orange Pi 6 Plus」を発売しました。

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スペック

■ Orange Pi 6 Plus
CPU CIX CD8160
メモリ 16~64GB LPDDR5
ストレージ M.2 SSD×2
microSD
インターフェース Type-C(3.0)×2
USB3.0 ×2
USB2.0 ×2
HDMI 2.1
DisplayPort 1.4
5GbE 有線LAN×2
オーディオジャック
無線 LAN M.2 Key-E
サイズ 115×100mm
電源 Type-C:20V

特徴

「Orange Pi 6 Plus」は、初の「Orange Pi 6」シリーズの製品です。
Orange Piは2022年から3年以上にわたり、Rockchip RK3588/RK3588Sを搭載した「Orange Pi 5」シリーズの派生モデルを展開していましたが、3年ぶりの新シリーズです。

その前の「Orange Pi 4」シリーズが2019年なので、新シリーズ登場のタイミングとしてはこんなものかなぁというペースですね。

なお、無印の「Orange Pi 6」は未登場です。

CPU

「Orange Pi 6 Plus」のSoCは、CIX CD8160/CD8180(P1)
併記されていますが、海外レビューを見る限り、CD8160であるようです。
調べた限りだとCD8160とCD8180の違いはbigコアの動作周波数だけなので、高クロック耐性のある個体がCD8180となっている雰囲気。

なお、CIX CD8180は「Orion O6」にも搭載されているSoCです。

もうSBCと呼ぶのは厳しい? Radxa「Orion O6」は初の12コアARM v9搭載オープンソースマザーボード
2024年12月18日、SBCメーカーのRadxaは、世界初となるオープンソースのArm V9搭載マザーボード「Orion O6」を発表しました。スペック■ Orion O6CPUCIX CD8180メモリ4~64GB LPDDR5-550

ほか、がじぇっとりっぷでは未紹介ですが、Minisforum「MS-R1」もCIX CD8180を搭載した製品です。

MINISFORUM MS-R1
The World's First ARM Mini Workstation Supporting UEFI, Built-in ARM-based CPU CP8180, MAX 64GB LPDDR5 5500MHz RAM, Wi-F

TSMC 6nmプロセスで製造される4+4+4のbig.medium.LITTLE構成ですが、bigコアとmediumコアは動作周波数違い(2.6 GHzと2.4 GHz)のCortex‑A720なので、ほぼ8+4のbig.LITTLE構成と言ってもいいくらいです。
ちなみにLITTLEコアは1.8 GHzのCortex‑A520。

GPUはImmortalis G720 MC10。
NPUは30TOPS(正確には28.8TOPS)。
ただし、NPUを活用するにはNeuralONE AI SDKを導入する必要があるそう。

性能については、GeekBench6でシングル1300弱、マルチ6000強程度
シングル性能はやや低めで、Core i5-7500やCore i5-9300Hなど、Intel 第7~9世代くらいの性能。
マルチ性能は12コアもあるため、Core i5-11500Hやなど、第11世代の6コア12スレッドCPU並みとなっています。

ちなみにIntel N100(Windows、16GB×1)がシングル1200、マルチ3200程度なので、シングル性能はちょっと上、マルチ性能は2倍弱くらいになります。

ARM版Windowsが普通に動く性能で、Orange Piも導入手順を公開しています。

https://x.com/orangepixunlong/status/2015747589786984855

とはいえ、イメージファイル置き場がBaidu(登録に中国の電話番号が必要)なうえ、ドライバの署名がないので、テストモードじゃないとだめだそう。
そしておそらくアップデートも期待できないので、「Orange Pi 6 Plus」を実際に試したユーザーの中ではなかったことにされています(笑)。

メモリとストレージ

「Orange Pi 6 Plus」のメモリは16GB~64GBのLPDDDR5
記事執筆時点では64GBモデルの販売はなく、16GBと32GBが確認できています。

ストレージは内蔵せず、M.2 SSDが2スロット
どちらもGen4 x4接続なので、ストレージで困ることはなさそうです。
microSDスロットもありますが、Raspberry PiのようにmicroSDから動作させることはほぼなさそうです。

その他

無線LANはM.2 Key-E。
標準…かは不明ですが、海外のレビューキットには「Orange Pi R6」というRTL8852BEベースのWi-fiカードが搭載されていたようです。
RTL8852BEはWi-fi 6(802.11ax)+Bluetooth 5.2に対応したチップです。

有線LANはデュアル5GbE

電源はType-CからのUSB PD入力で、65W以上(100W推奨)。
実機テストではアイドル時15W、高負荷時30Wオーバーくらいになるようです。

OSはDebian, Ubuntu, Android, Windows, ROS2に対応。

OrangePi 6 Plus-Orange Pi | OrangePi
OrangePi 6 Plus | OrangePi

非公式だとBredOSが対応するイメージファイルを公開しています。

Orange Pi 6 Plus

外観

本体表はSoCとインターフェース類。
右下に電源スイッチ(On/Off Key)があります。

インターフェースを横から見るとこんな感じ。
Type-CはどちらもUSB3.0となるようです。

本体裏面。
デュアルM.2 SSDスロットにWi-fiカードスロットが並んでいます。

言及しているところがあまりありませんが、タッチインターフェースがあるので、eDP接続のタッチパネルが使えますね。

専用ファン(最大3800RPM)を取り付けたところ。
こうなるとほぼミニPCです。

公式ケースも用意されています。

まとめ

「Orange Pi 6 Plus」の価格は、16GBモデルが199ドル32GBモデルが249ドル
クーリングファンが9.9ドルにケースが19.9ドルです。

AliExpressだと最初からファンとセットになっているパターンが多く、16GBモデルが3.3万円、32GBモデルが4.1万円くらいです。
…昨今のメモリ高騰を考えると、値上げするんじゃないかなぁ…これ、メモリ代だけで赤字になるのでは?

サイズ的にはほぼミニPCだし、性能もミドルローのミニPCくらい。
それでいて価格はエントリーのミニPCくらいなので、Linuxに抵抗がないのであれば、サブPCにもありかも。

一方でアイドル時消費電力が高めなので、軽負荷サーバーには向かなさそう。
コスパは抜群にいいんだけど、それ以外はユーザーの腕が要求されるSBCと言えそうです。

関連リンク

OrangePi 6 Plus:Orange Pi

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