2026年3月31日、GMKtecはCore Ultra X9 388H/X7 358Hを採用したミニPC「EVO-T2 」を発売しました。
CES 2026で発表された製品で、CESではIntel CEOであるLip-Bu Tan氏のサイン入り筐体が公開されていました。
スペック
■ EVO-T2
CPU
Core Ultra X9 388H Core Ultra X7 358H
メモリ
64GB LPDDR5x-8533
ストレージ
1TB SSD/853GB AI SSD
インターフェース
USB Type-C(USB4)×2 USB3.2 Gen2×2 USB2.0×2 HDMI 2.1 DisplayPort 1.4 OCuLink 10GbE 有線LAN 2.5GbE 有線LAN オーディオジャック
Wi-fi
Wi-fi 7+BT5.4
電源アダプタ
148W
サイズ
154×151×73.6mm
重さ
2.3kg
GMKtec EVO-T2 AI Mini PC Intel® Core™ Ultra X7 358H / X9 388H - GMKtec
Up to 180 TOPS AI Computing Power | Intel 18A (1.8nm-class) Panther Lake Architecture Phison - GMKtec
特徴
「EVO-T2」は、がじぇっとりっぷが知る限り、初めてPanther Lake-Xを採用したミニPCです。
Panther Lake搭載ミニPCとしては3月25日にDELLがCore Ultra 7 366H/Core Ultra 5 335を搭載する「Dell Pro 5 Micro」を発表しています。
CPU・GPU
「EVO-T2」のCPUは、Panther Lake-X世代となるCore Ultra X9 368HまたはCore Ultra X7 358H を搭載。
記事執筆時点ではCore Ultra X7 358Hのみで、Core Ultra X9 368Hは発売日を後日発表としています。
シリーズ2のいいとこどり。「Core Ultra シリーズ3」は3種類のパッケージで展開
2026年1月5日、CES2026の基調講演内で、IntelはCore Ultra シリーズ3 プロセッサー、コードネーム「Panther Lake」を発表しました。と言っても技術概要については2025年10月頃から小出しにしており、当日は
Panther LakeはCore Ultra 2シリーズのいいとこどりをしたようなCPUで、大きく8コア+4Xe、16コア+4Xe、16コア+12Xeの3つに分かれています。
Core Ultra X9 368H/X7 358Hはこのうちの16コア+12Xeとなり、グラフィック性能の高いCPUとなります。
CPU
PassMark (CPU)
Core i9-14900HX(24C/32T)
44418
Ryzen 7 9800X3D (120W)
39975
Ryzen AI 9 HX 470(12C/24T)
39583
Core Ultra X9 388H(16C/16T)
39049
M4 Pro(14C/14T)
38075
Core i7-14700HX(20C/28T)
36913
Ryzen AI 9 HX 370(12C/24T)
35097
Core Ultra X7 358H(16C/16T)
34594
Ryzen 7 7800X3D (120W)
34287
Core Ultra 9 185H(16C/22T)
34106
Core Ultra 7 366H(16C/16T)
34028
Core i9-12900HX(16C/24T)
33106
Core Ultra 9 285H(16C/16T)
32892
Ryzen 9 7940HS(8C/16T)
31006
Core Ultra 9 386H(16C/16T)
30864
Core Ultra 5 338H(12C/12T)
30598
Core Ultra 5 225H(14C/14T)
28683
Core i7-13700H(14C/20T)
28458
Core Ultra 5 125H(14C/18T)
26390
Core i9-13900H(14C/20T)
25894
Core i7-12700H(14C/20T)
25260
Ryzen 7 7840U(8C/16T)
24651
Core Ultra 7 155H(16C/22T)
24643
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)
24542
M4(10C/10T)
23699
Ryzen 5 7640HS(6C/12T)
22902
Ryzen 7 7735HS(8C/16T)
22665
Ryzen 7 6800U(8C/16T)
21420
Ryzen 5 7640U(6C/12T)
21287
Core Ultra 7 258V(8C/8T)
18962
Core i5-1335U(10C/12T)
18590
Ryzen 7 5825U(8C/16T)
18132
Ryzen 7 5700U(8C/16T)
17757
Ryzen 5 7430U(6C/12T)
16408
Core i3-1315U(6C/8T)
11183
Core i7-1165G7(4C/8T)
9830
Intel N100(4C/4T)
6122
Ryzen 5 3500U
5940
Core i3-1115G4 (2C/4T)
5858
CPU
TimeSpy
RTX 3060 (12GB)
8749
Core Ultra X9 388H(B390)
6971
Core Ultra X7 358H(B390)
6420
RTX 3050 (8GB)
6228
Core Ultra 7 255H(Arc)
4036
Core Ultra 7 258V(Arc)
3892
Core Ultra 7 256V(Arc)
3815
GTX 1650 desktop
3565
Core Ultra 5 228V(Arc)
3522
Core Ultra 5 225H(Arc)
3451
Core Ultra 7 155H(Arc)
3413
Radeon 890M
3373
Core Ultra 5 125H(Arc)
3088
GTX 1650 Max-Q
2932
Ryzen Z1 Extreme
2836
Radeon 780M
2774
Radeon 680M
2339
Core i7-13700H(Xe)
1757
Core i7-1360P(Xe 96EU)
1602
Radeon 660M
1537
Core i5-1340P(Xe 80EU)
1602
Ryzen 7 5800H(Vega 8)
1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU)
1358
Core i7-1255U(Xe 12th)
1331
Core i7-13620H(UHD 64EU)
1324
Core 5 220U(UHD 80EU)
1180?
Core i5-1335U(Xe 13th)
1167
Ryzen 7 5825U(Vega 8)
1160
Core i5-1135G7(Xe 80EU)
1096
Ryzen 5 5625U(Vega 7)
1072
Core i3-1315U(UHD 13th)
1069
Core 5 210H(UHD 48EU)
980?
Core i5-13420H(UHD 48EU)
978
Core i3-1220P(UHD 12th)
850
Ryzen 3 7330U(Vega 6)
598
Radeon 610M
521
Intel N100(UHD 12th)
321
※PassMark と3DMark の集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
CPU性能は、Ryzen AI 9 HX 370と同等レベル。デスクトップCPU相手だとRyzen 7 7800X3D並み です。
GPU性能はデスクトップ向けのGeForce RTX 3050と同等レベル であり、CPU単体でエントリークラスのゲーミングノートも構成できます。
RTX 4050がよく比較対象に出されますが、実際にはRTX 4050には届いてないっぽい。
Panther Lake-Xはトータルで180TOPSのAI処理性能を持っており、GMKtec Claw (OpenClawのカスタム版?)を用意しているようです。
メモリとストレージ
「EVO-T2」のメモリは64GB LPDDR5x-8533 。
AIモデルを動かすにはメモリ速度が重要となるため、SO-DIMMより高速なオンボードメモリにしたものと思われます。増設は非対応。
ストレージは1TB SSDまたはPhisonの853GB AI SSD 。
内部的にはデュアルM.2 Gen4 SSDで、接続はGen5 x4+Gen4 x1 とされています。
ついにミニPCでもGen5 SSDに正式対応です(非公式だと「MS-02 Ultra」も対応しています)。
AI SSDは聞きなれませんが、Phisonが発表したaiDAPTIVテクノロジーなるものに対応したSSDです。
aiDAPTIVテクノロジーは最大320GBのキャッシュメモリを活用してGPUメモリを拡張する技術。ローカルLLMなどでGPUメモリに乗り切らないサイズのモデルを動かしたり、コンテキスト長を増やしたりというところに活用できるようです。
Pascari aiDAPTIV - Phison Enterprise
最も革新的なAIアプリケーション
「EVO-T2」に搭載されるものはPhison AI SSD 853GB (768GB + 85GB)と書かれているので、キャッシュメモリが85GBと思われます。
規格がGen5なのかGen4なのかは不明ですが、仮にGen5の場合だと14GB/s付近が限界になりますね。
メモリが理論上136.5GB/sなので、1/10くらいの速度までは出ることになります。
その他
無線LANはWi-Fi 7(802.11be)に対応 。Bluetoothはv5.4です。チップはRZ717。Intel系CPUなのに、Intelチップじゃないのか…
有線LANは10GbE+2.5GbE。なんかさらっと10GbEを内蔵しています。
電源アダプタは148W(19V/7.8A) 。USB PD給電(100W)で動作するかは不明。
外観
外観は「EVO-T1」と同じです。
インターフェース。
「EVO-T1」と比べると、フロントのType-CがUSB3.2 Gen2→USB4、デュアル2.5GbE→10GbE+2.5GbEへと、インターフェースはアップグレードされています。
内部イメージです。
デュアルSSDのはずがトリプルSSDになっていますね。これ、「EVO-T1」(トリプルSSD)のイメージ画像の流用なんだろうなぁ…
まとめ
「EVO-T2」の価格は、Core Ultra X7 358H+64GB+1TBの構成で1899ドル (約30万円)。
Core Ultra X7 358H+64GB+853GB AI SSDモデルは2,099ドル (約33万円)。
まぁ、なかなかにお高いです。
とはいえミニPC単体でRTX 3050を超えるグラフィック能力を持っていますし、メモリ高騰の中にあって64GBものメモリを搭載しているので、このくらいにならざるを得ないのかなと。
AI向けとして評価されるRyzen AI Max+ 395搭載機(EVO-X2)が、64GB+1TBで1999.99ドル、128GB+2TBで2,999.99ドル。
実は割と近い値付けなので、これはちょっと悩ましいですね。
もちろん、64GBで納まりきれない巨大モデルを使いたい場合は「EVO-X2」になりますが。最近は小型モデルも性能が上がっているからなぁ…
関連リンク
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