2026年1月31日、GMKtecはCore Ultra 7 256Vを採用したミニPC「NucBox K13」を発売しました。
スペック

| ■ NucBox K13 | |
| CPU | Core Ultra 7 256V |
|---|---|
| メモリ | 16GB LPDDR5x-8533 |
| ストレージ | 512GB/1TB Gen4 SSD |
| インターフェース | USB Type-C(USB4)×2 USB3.2 Gen2×2 USB2.0×1 HDMI 2.1 5GbE 有線LAN オーディオジャック |
| Wi-fi | Wi-fi 6E+BT5.2 |
| 電源アダプタ | 100W |
| サイズ | 186×88×36.6mm |
| 重さ | 523g |
特徴
「NucBox K13」は、がじぇっとりっぷが知る限り、初めてLunar Lakeを採用したミニPCです。
CHUWIがCore Ultra 5 226Vを搭載した「AuBox X」を発表していますが、記事執筆時点では先行登録段階。
MSIもCore Ultra 7 258V搭載の「CUBI NUC AI+2MG-043JP」を発表していますが、こちらも発売は3月5日です。
CPU・GPU
「NucBox K13」のCPUは、Lunar Lake世代となるCore Ultra 7 256Vを搭載。記事執筆時点ではCPUのバリエーションはありません。

CPUは8コア8スレッド(4P4E)、グラフィックがXe2-LPGアーキテクチャとなったことで、モバイル向けCPUの中でも上位のグラフィック性能を誇ります。
また、47TOPSのNPUを内蔵し、Core Ultraシリーズ2の中では唯一Copilot+ PCに対応します。
※PassMarkと3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
CPUが8コアなので、同じCore Ultraシリーズ2でも16コアを持つCore Ultra 7 255Hなどと比べると、スコア的には6~7割程度となります。
一方でグラフィック性能は同等レベルの高さを誇っています。
元が超薄型ノートやゲーミングUMPCなど、バッテリー容量に制約のあるデバイスがターゲットで、ピーク性能より電力効率に重点を置いたCPUなので、ここは仕方がありません。
個人的にはLunar Lakeは面白いCPUだとは思っていますが、TSMC製造であること(自社製造より高コスト)、メモリ一体型としたことで利益率が低かったのがネック。
商業面・財務面では厳しいものとなり、「Core Ultra シリーズ3」(Panther Lake)ではLunar Lakeで培った技術を取り込みつつも、直継が存在しない、一代限りの設計となりました。

Panther Lakeは性能表には反映していませんが(というかまだ発売されていない)、ざっくりX9/X7シリーズ、Hシリーズ、無印300シリーズの3段階に分かれています。
データが出ている範囲だと、最上位のCore Ultra X9 388H(16C/16T)がPassMark 40,000前後、TimeSpyは7800で、モバイルCPUの中では化け物クラスに優秀。
X9ではない、Core Ultra 9 386H(16C/16T) だとPassMark 31,000前後、TimeSpyが3400強。
Hシリーズ相手なら、Lunar Lakeも見劣りはしなさそうです。
メモリとストレージ
「NucBox K13」のメモリは16GB LPDDR5x-8533。
メモリとCPUが一つのダイに載っていて物理的に近いため、非常に高速です。オンダイメモリなので、増設・換装はできません。
個人的には32GBのCore Ultra 7 258Vにできなかったのかなぁと思ったりもしますが、Core Ultra 7 258VはノートPCなどでもそれなりに数が出ており…多分16GBのCore Ultra 7 256Vがすごく余っていたんだろうなぁと…
ストレージは512GBまたは1TBの、2280サイズのM.2 Gen4 SSD。
内部的にはデュアルM.2 Gen4 SSDで、接続はGen4 x4+Gen4 x2とされています。いますが、Lunar LakeのPCIeってGen5 x4+Gen4 x4なんですよね。
なので、仕様にはないけれど実はGen5 SSDが使えるんじゃないかなぁと思っていたり。
その他
無線LANはWi-Fi 6E(802.11be)に対応。Bluetoothはv5.2です。チップはRZ616。Intel系CPUなのに、Intelチップじゃないのか…
有線LANは5GbE。チップはRTL8126。
ストレージのところでPCIeを2レーン余らせているので、その2レーンが5GbEに使われています。
電源アダプタは100W(20V/5A)。USB PD給電(100W)でも動作します。
外観

本体全景。
横長の筐体で、フットプリントは186×88mm。
小学生の筆箱が220~240mm×90~100mmなので、それより一回り小さいくらいです。
コミックがB6判(青年・女性漫画)で約128×182mmなので、幅を2/3にしたくらい。モニター下などに置きやすいサイズ感です。

インターフェース。すごくドッキングステーションっぽい…
こんなのと並べていたら、ドッキングステーションの方がPC本体と思われそう。

内部は分厚いファンが一基。上下から空気を取り込める構造になっていて、GMKtecでは「デュアル3Dサラウンドインレット」という書き方をしています。
「NucBox K13」はBIOS/UEFI上で3モード切替(サイレント15W / バランス20W / パフォーマンス30W (ピーク 37W))に対応していますが、ファンの回転数に差はないようです。

排気口側はパンチホールとなっていますが、排気の妨げになっているような…フレームだけで良くない?
まとめ
「NucBox K13」の価格は、公式ストアで512GBモデルが669.99ドル(約10.6万円)、1TBモデルが719.99ドル(約11.3万円)。
クレジットカードだと少しレートが悪くなるので、実際はそれぞれ11万円オーバー、12万円弱くらいになるでしょう。
Amazonでは512GBモデルが13.2万円、1TBモデルが14.2万円。
記事執筆時点ではセールと重なり、512GBモデルが105,599円、1TBモデルが113,599円となっています。
…公式ストアで買うより安いのでは…?
Lunar Lake搭載PCは20万円オーバーの比較的価格の高い製品が多く、例外的に安かったMSI「Claw 7 AI+」でも14万円弱でした(ただし「Claw 7 AI+」はメモリ32GBのCore Ultra 7 258Vを採用)。
1年半近い後出しとはいえ、「NucBox K13」は最安のLunar Lake機となります。
ただまぁ、若干…というかかなり、旬を逃した感があるのが…せめて半年前に出ていれば…




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