XPSよりはお手頃? DELL「14S/16S」はCore Ultra X7も選べる有機ELノート

PC

2026年5月15日、DELLはCore Ultra シリーズ3を搭載した14インチノート「Dell 14S」と16インチノート「Dell 16S」を発売しました。

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スペック

■ DELL 14S DS14260/16S DS16260
CPU Core Ultra X7 358H
Core Ultra 7 355
Core Ultra 5 322
メモリ 16/32GB LPDDR5x-7467
ストレージ 512GB~1TB Gen4 SSD
画面 14.0インチ有機EL WUXGA
16.0インチ有機EL 2.8K
インターフェース USB Type-C(TB4)×2
USB3.2 Gen2×2
HDMI 2.1
オーディオジャック
Wi-fi Wi-fi 7+BT6.0
バッテリー 70WHr
サイズ 313.7×224.0×15.4mm (14″)
356.8×251.4×15.4mm (16″)
重さ 1.49kg (14″)
1.79kg (16″)

特徴

DELL 「14S/16S」は、昨年のDELL 「14 Plus/16 Plus」の後継にあたります。

新ブランド始動。「DELL 14/16 Plus」はLunar Lake搭載の14/16インチノート
2025年1月7日、DELLはInspiron Plusシリーズの後継となる、「Dell 14 Plus」および「Dell 16 Plus」を発表、2月18日に発売しました。スペック■ Dell 14/16 PlusCPUCore Ultr

DELLは昨年ブランディングを変更したばかりですが、XPS(旧Dell Premium)の復活に続いてDell Plusも変更とは、ちょっと迷走していますね。

【2025年】PC各社のブランド名称まとめ
2024年から2025年にかけ、PC各社でブランドを整理する動きが増えています。そこで、PC各社の2025年現在のPCブランドについてまとめてみました。記載はメーカーのアルファベット順です。AcerAcerは台湾の宏碁電脳公司(Multit
ブランド復活。DELL「XPS 14/16 (2026)」はCore Ultra X7 358H搭載タブレットPC
2026年1月5日、DELLはCore Ultra X7 358Hを採用した14インチノート「XPS 14」(型番:DA14260)および16インチノート「XPS 16」(型番:DA16260)を発売しました。スペック■ XPS 14/16

CPU・GPU

「14S/16S」のCPUは、Panther Lake世代となるCore Ultra 5 322を搭載。
カスタマイズではCore Ultra 7 355、Core Ultra X7 358Hに変更することができます

シリーズ2のいいとこどり。「Core Ultra シリーズ3」は3種類のパッケージで展開
2026年1月5日、CES2026の基調講演内で、IntelはCore Ultra シリーズ3 プロセッサー、コードネーム「Panther Lake」を発表しました。と言っても技術概要については2025年10月頃から小出しにしており、当日は

Core Ultra 5 322は6コア6スレッド(2P4LPE)、Core Ultra 7 355は8コア8スレッド(4P4LPE)で、Lunar Lake(Core Ultra 200V)由来の構造を取っています。
グラフィックはXe3アーキテクチャを4コア。
内蔵NPUの性能は46TOPS。

Core Ultra X7 358Hは16コア16スレッド(4P8E4LPE)、グラフィックXe3×12コアで、Alder Lake由来の構造。モバイル向けCPUの中でも上位のグラフィック性能を誇ります。
また、50TOPSのNPUを内蔵し、GPU計算だと122TOPSに達します。

Core Ultra シリーズ1/2ではLunar LakeのみがCopilot+ PCの要件(40TOPS以上のNPU、16GB以上のメモリ、256GB以上のストレージ)をクリアしていましたが、Core Ultra シリーズ3は全ラインナップがCopilot+ PCの要件を満たしています

CPU PassMark (CPU)
M3 Ultra(32C) 72136
Ryzen AI Max+ 395 63064
Core Ultra 9 275HX(24C/24T) 62366
Ryzen 9 9955HX3D 62285
Core Ultra 7 265K (125~250W) 58720
Core i9-14900K (125~253W) 58454
Ryzen 9 7945HX3D(16C/32T) 57819
Core i7-14700K (125~253W) 52125
Ryzen 9 5950X (105W) 45329
Core i9-14900HX(24C/32T) 44418
Core Ultra 5 235HX(14C/14T) 40684
Ryzen 7 9800X3D (120W) 39975
Core Ultra X9 388H(16C/16T) 39930
Ryzen AI 9 HX 470(12C/24T) 39583
M4 Pro(14C/14T) 38075
Core i7-14700HX(20C/28T) 36913
Core Ultra X7 358H(16C/16T) 34594
Ryzen 7 7800X3D (120W) 34287
Core Ultra 9 185H(16C/22T) 34106
Core Ultra 7 356H(16C/16T) 33798
Core Ultra 9 285H(16C/16T) 32892
Ryzen 9 7940HS(8C/16T) 31006
Core Ultra 7 255H(16C/16T) 30708
Core Ultra 5 235H(14C/14T) 29454
Ryzen 7 8845HS(8C/16T) 28429
M5 10core 27604
Core i9-13900H(14C/20T) 25894
Ryzen 9 6900HX(8C/16T) 25796
Core 7 240H(10C/16T) 24667
Ryzen 7 7840U(8C/16T) 24651
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 24542
M4(10C/10T) 23699
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 21420
Core Ultra 7 355(8C/8T) 20543
Core Ultra 9 288V(8C/8T) 20101
Core Ultra 7 258V(8C/8T) 18962
Ryzen 7 5700U(8C/16T) 17757
Core Ultra 5 322(6C/6T) 15438
Core i7-1165G7(4C/8T) 9830
Core i5-1135G7(4C/8T) 9396
Intel N100(4C/4T) 6122
Ryzen 5 3500U 5940
Intel N97(4C/4T) 5858
CPU TimeSpy
RTX 5060 (8GB) 13713
RTX 3070 (8GB) 13641
RTX 4060 Ti (8/16GB) 13467
RTX 3080 laptop 12002
Radeon 8060S 11815
RTX 3060 Ti (8GB) 11707
RTX 3070 Ti laptop 11340
RX 7600 XT (16GB) 11203
RTX 4060 (8GB) 10620
RTX 3060 (12GB) 8749
RTX 4050 laptop (6GB) 8211
Core Ultra X9 388H(B390) 6971
Core Ultra X7 358H(B390) 6420
RTX 3050 6228
GTX 1660 desktop 5444
GTX 1060 desktop 4203
Core Ultra 9 288V(Arc) 4039
Core Ultra 7 258V(Arc) 3892
Core Ultra 9 285H(Arc) 3891
Ryzen AI 9 HX 470(890M) 3811
GTX 1650 desktop 3565
Core Ultra 5 228V(Arc) 3522
Core Ultra 5 225H(Arc) 3451
Core Ultra 9 185H(Arc) 3432
Core Ultra 9 386H 3429
Core Ultra 7 155H(Arc) 3413
Radeon 890M 3373
Core Ultra 7 355(4Xe3) 3198
Core Ultra 5 125H(Arc) 3088
Core Ultra 5 325 2958
GTX 1650 Max-Q 2932
Core Ultra 7 356H 2898
Ryzen Z1 Extreme 2836
Radeon 780M 2785
Radeon 680M 2339
Core i9-13900H(Xe) 1663
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 1358
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 1096
Intel N100(UHD 12th) 321
Ryzen 5 3500U 273

PassMark3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています

Core Ultra 5 322はPコアが2コアということもあり、CPU性能はかなり控えめ。
これがPコアが4コアのCore Ultra 7 355になると20,000オーバーとなり、Core Ultra X7 358HはCore Ultra 5 322の2倍を超えるスコアをたたき出します。

グラフィック性能はXe3コアが4コアと控えめに見えますが、ゲーミングUMPCで使われてきたRyzen 7 7840UやZ1 Extremeと少し上回るレベルです。
12Xe3コアのCore Ultra X7 358Hは2倍超のスコアで、RTX 3050と肩を並べるとんでもスコアをたたき出します。

メモリとストレージ

メモリは16GBまたは32GBのLPDDR5x-7467。オンボードで、増設・換装はできません。
Core Ultra 5 322は16GBのみ、Core Ultra 7 355は16GB/32GB両対応、Core Ultra X7 358Hは32GBのみと、CPUとの組み合わせが決まっています。

ストレージは512GBまたは1TBのGen4 SSD。

2230サイズを内蔵しますが、内部イメージを見る限り、2280サイズに換装することはできそう。

その他

無線LANはWi-Fi 7(802.11be)に対応。チップ(Wi-fiカード)はIntel BE211で、Bluetoothはv6.0に対応します。
有線LANはなし。

バッテリーは3セルの70WHr
電源アダプターは65W Type-C。

性能とは関わらない部分だと、
・シャーシに最大40%、ベゼルとスピーカー ハウジングに50%の再生プラスチック
・ファンハウジングに25%のオーシャンバウンド プラスチック
・トップカバーとパームレストに50%の再生アルミニウム
・バッテリーに50%の再生コバルト
・付属アダプターに95%のポストコンシューマー再生プラスチック
・梱包には100%再生素材または再生可能な素材を利用
と、サステナビリティを重視した材料選択となっています。

外観

本体正面。

「14S」は14.0インチWUXGA(1920×1200)、リフレッシュレートは60Hz。有機ELパネルで輝度は300nits、色域は100% DCI-P3、。
タッチ対応で光沢パネルのセレスティアルブルー(黒っぽい方)、タッチ非対応で非光沢パネルのフロストブルー(青銀っぽい方)と、色で仕様が別れています

「16S」は16.0インチ2.8K(2880×1800)、リフレッシュレートは48~120Hzの可変。こちらも有機ELパネルで輝度は400nits、色域は100% DCI-P3、。
「14S」とは違ってタッチ非対応モデルがなく、タッチ対応の光沢パネル、色もセレスティアルブルーのみ

WebカメラはFHD解像度で、Windows Hello対応のIRカメラ付き、マイクはデュアルマイクです。

1.グローバル ヘッドセット ポート
2.USB 3.2 Gen1 Type-A (5Gbps)
3.HDMI 2.1
4.USB 3.2 Gen1 Type-A (5Gbps)
5.Thunderbolt4 (USB PD、DisplayPort 2.1対応)
6.Thunderbolt4 (USB PD、DisplayPort 2.1対応)
7.充電インジケーター

Type-C×3と超シンプルな「XPS」とは違って、インターフェースは一般的なノートPC並み。
Thunderbolt4は2ポートあります。去年の「DELL 14/16 Plus」ではTB4+USB3.2 Gen2だったので、地味ながら良アップデートです。
できれば充電用に非TB4のType-Cも1ポート欲しかったところですが、TB4対応の周辺機器を二つ接続する人もそんなにはいないから、問題にはならなさそう。

キーボード。
マイクのF4キーにはインジケーターを内蔵し、ON/OFFが分かりやすくなっています。。

底面側。
DELLはInspironの頃から吸気と排気を何とか分離させようとヒンジとゴム足をちょくちょく変更したり、排気を画面側に逃がしたりしていましたが、シンプルなスタイルに落ち着いたようです。

まとめ

「14S」の記事執筆時点の価格は229,000円から。Core Ultra X7 358H/メモリ32GBモデルは343,840円から。タッチ対応は+1.1~1.2万円くらい。
「16S」は255,000円から。Core Ultra X7 358H/メモリ32GBモデルは369,840円

「XPS 14」のX7 358Hモデルが割引込み399,377円なので、5.5万円くらい安くなっています。
…思ったより価格差が小さいような…?定価なら443,801円で10万円差だから、ちゃんと差はついています。

最安値のCore Ultra 5 322モデルは見合った性能とは言えないし、メモリも16GBなので、買いとは言えません。

Core Ultra X7 358Hモデルは、価格だけ見ればRTX 5070 laptopを搭載するゲーミングノートの方が安いです。
その上であえてこちらを選ぶとすれば、ローカルAI用途くらいでしょうか。
多分、ローカルでAIを動かすことを前提に、より高速なLPDDRにしたんじゃないかと(メモリ高騰が始まった2025年11月頃にはとうに設計も終わっていたでしょうし)。

RTX 5070 laptopはVRAMが8GB。8GBだと使えるのはQwen3.5 4Bくらいまで。高速だけど回答精度はいまいちです。

一方でCore Ultra X7 358Hの場合はCPU内蔵グラフィックなので、限度はあるもののメモリを最大限に使えます。
他機種(メモリ64GB)の検証ではQwen3.5 35B A3Bで25tok/sくらいは出るようなので、割と実用的。
まぁLLMだけでメモリ30GB食うので、「14S/16S」では無理なんですけど。なんでメモリ64GBのオプションがないかなぁ…

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