パフォーマンスは期待できそう。One-Netbook「OneXPlayer X2 Mini Pro」はRyzen AI Max+ 388搭載のゲーミングUMPC

クラウドファンディング

2026年6月16日、One-Netbook社はクラウドファンディングサイトのINDIEGOGOで、Ryzen AI Max+ 388を搭載した8.8インチゲーミングUMPC「OneXPlayer X2 Mini Pro」のファンディングを開始しました。

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スペック

■ OneXPlayer X2 Mini Pro
CPU Ryzen AI Max+ 388
メモリ 64GB LPDDR5x-8000
48GB LPDDR5x-7464
ストレージ 1TB Gen4 SSD
画面 8.8インチ有機EL WUXGA/144Hz
インターフェース USB Type-C(USB4)×1
USB Type-C(3.2)×1
USB3.2 Gen2×1
miniSSD
microSDXC
オーディオジャック
Wi-fi Wi-fi 6E+BT5.2
バッテリー 85WHr(着脱可)
サイズ 331×138×22mm
重さ 719g

特徴

One-Netbook社はもともと、Ryzen AI Max+ 395を搭載した8.8インチゲーミングUMPC「OneXPlayer X2 Mini」を予告していました。
ティザー広告なども出していましたが正規品発表はなく、結局「OneXPlayer X2 Mini」はIntelモデルでの発表となりました。

CPU以外はほぼ同一スペックなので、この予告された製品が「OneXPlayer X2 Mini Pro」に置き換わったものと思われます。

ネーミングについては…MiniでProとごちゃついていますね。
OneXPlayerの歴史をざっくり紐解くと(OneXFlyおよび派生は除く)…

OneXPlayer :2021年、8.4インチ、Core i7-1195G7など
OneXPlayer Mini:2022年、7インチ、Core i7-1195G7
OneXPlayer 2:2023年、8.4インチ、Core i7-1370P/Ryzen 7 6800U
OneXPlayer X1:2024年、10.95インチ、Core Ultra 7 155H
OneXPlayer X1 mini:2024年、8.8インチ、Ryzen 7 8840U
OneXPlayer G1:2025年、8.8インチ、Ryzen AI 9 HX370
OneXPlayer Super X:2025年、14インチ、Ryzen AI Max+ 395
OneXPlayer Super V:2026年、14インチ、Core Ultra X7 358H
OneXPlayer X2:2026年、10.95インチ、Intel Arc G3 Extreme
OneXPlayer X2 Mini:2026年、8.8インチ、Intel Arc G3 Extreme、バッテリ着脱式
OneXPlayer X2 Mini Pro:本機、8.8インチ、Ryzen AI Max+ 388、バッテリ着脱式
OneXPlayer 3:2026年、クラファン予定、8.8インチ、Intel Arc G3 Extreme

5年くらいの歴史でずいぶん作っていますね。ProやAirなども入れると、更にラインナップは増えます。
このうち、コントローラー非分離なのが初代の「OneXPlayer」と「OneXPlayer Mini」、クラムシェルなのが「OneXPlayer G1」です。

こうしてみると「OneXPlayer X2 Mini Pro」はラインナップとしてちょっとはみ出している感があるんですよね。
「OneXPlayer Super X Mini」とした方がすっきりしたんじゃないかなぁ。

CPU・GPU

「OneXPlayer X2 Mini Pro」のCPUは、Strix Halo世代となるRyzen AI Max+ 388を搭載。
CES 2026においてStrix Haloの追加ラインアップとして発表されたCPUです。

間違い探し…? 「Ryzen AI 400シリーズ」は300シリーズのリフレッシュ版で差が少なめ
2026年1月5日、CES2026の基調講演内で、AMDは「Ryzen AI 400シリーズ」(コードネーム:Gorgon Point)を発表しました。また、合わせて「Ryzen AI Max 300シリーズ」のラインナップを追加しました。

Ryzen AI Max+ 388の特徴は、Ryzen AI Max+ 395と同じグラフィック(Radeon 8060S)でありながら、CPUが16コアから8コアに減っていること。
Strix Haloは一つ当たり最大8コアのCCDを2個搭載することで最大16コアを実現しています。
しかし、AMDの長年の弱点として、CCD間のキャッシュメモリのやり取りが遅く、9コア以上が動くとゲームパフォーマンスに影響が出るという問題がありました。

Ryzen AI Max+ 388は8コア、つまりCCDが一つなのでこのパフォーマンス低下問題を回避できるため、ゲームタイトルによってはRyzen AI Max+ 395を上回るフレームレートを出すことが期待できます。

CPU PassMark (CPU)
M3 Ultra(32C) 72136
Ryzen AI Max+ 395(16C/32T) 63064
Core Ultra 9 275HX(24C/24T) 62366
Ryzen 9 9955HX3D 62285
Core Ultra 7 265K (125~250W) 58720
Core i9-14900K (125~253W) 58454
Ryzen 9 7945HX3D(16C/32T) 57819
Core i7-14700K (125~253W) 52125
Ryzen 9 5950X (105W) 45329
Core i9-14900HX(24C/32T) 44418
Core Ultra 5 235HX(14C/14T) 40684
Ryzen 7 9800X3D (120W) 39975
Core Ultra X9 388H(16C/16T) 39930
Ryzen AI 9 HX 470(12C/24T) 39583
M4 Pro(14C/14T) 38075
Core i7-14700HX(20C/28T) 36913
Core Ultra X7 358H(16C/16T) 34594
Ryzen 7 7800X3D (120W) 34287
Core Ultra 9 185H(16C/22T) 34106
Core Ultra 7 356H(16C/16T) 33798
Ryzen AI Max+ 388(8C/16T) 33347
Core Ultra 9 285H(16C/16T) 32892
Ryzen 9 7940HS(8C/16T) 31006
Core Ultra 7 255H(16C/16T) 30708
Core Ultra 5 235H(14C/14T) 29454
Ryzen 7 8845HS(8C/16T) 28429
M5 10core 27604
Core i9-13900H(14C/20T) 25894
Ryzen 9 6900HX(8C/16T) 25796
Core 7 240H(10C/16T) 24667
Ryzen 7 7840U(8C/16T) 24651
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 24542
M4(10C/10T) 23699
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 21420
Core Ultra 7 355(8C/8T) 20543
Core Ultra 9 288V(8C/8T) 20101
Core Ultra 7 258V(8C/8T) 18962
Ryzen 7 5700U(8C/16T) 17757
Core Ultra 5 322(6C/6T) 15438
Core i7-1165G7(4C/8T) 9830
Core i5-1135G7(4C/8T) 9396
Intel N100(4C/4T) 6122
Ryzen 5 3500U 5940
Intel N97(4C/4T) 5858
CPU TimeSpy
RTX 5060 (8GB) 13713
RTX 3070 (8GB) 13641
RTX 4060 Ti (8/16GB) 13467
RTX 5060 laptop(8GB) 12015
RTX 3080 laptop 12002
Radeon 8060S 11815
RTX 3060 Ti (8GB) 11707
RTX 3070 Ti laptop 11340
RX 7600 XT (16GB) 11203
RTX 4060 (8GB) 10620
RTX 5050 laptop (8GB) 9441
RTX 3060 (12GB) 8749
RTX 4050 laptop (6GB) 8211
Core Ultra X9 388H(B390) 6971
Core Ultra X7 358H(B390) 6420
RTX 3050 6228
GTX 1660 desktop 5444
GTX 1060 desktop 4203
Core Ultra 9 288V(Arc) 4039
Core Ultra 7 258V(Arc) 3892
Core Ultra 9 285H(Arc) 3891
Ryzen AI 9 HX 470(890M) 3811
GTX 1650 desktop 3565
Core Ultra 5 228V(Arc) 3522
Core Ultra 5 225H(Arc) 3451
Core Ultra 9 185H(Arc) 3432
Core Ultra 9 386H 3429
Core Ultra 7 155H(Arc) 3413
Radeon 890M 3373
Core Ultra 7 355(4Xe3) 3198
Core Ultra 5 125H(Arc) 3088
Core Ultra 5 325 2958
GTX 1650 Max-Q 2932
Core Ultra 7 356H 2898
Ryzen Z1 Extreme 2836
Radeon 780M 2785
Radeon 680M 2339
Core i9-13900H(Xe) 1663
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 1358
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 1096
Intel N100(UHD 12th) 321
Ryzen 5 3500U 273

PassMark3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています

CPU性能はCore Ultra 7 356Hなどと並ぶ、PassMark 3.3万点台。普段使いでそうそう困ることのない性能です。

グラフィック性能はデータがなかったので、同じ40CUのRyzen AI Max+ 395のスコアを参考にしています。
ただこのスコアはいくらでも冷却できるデスクトップ機での記録なので、TDPに上限が設けられるUMPCではそれなりに低くなると思われます。

Ryzen AI Max+ 388のTDPは45~120Wとされていますが、おそらく空冷では80Wくらいが限界、スコア面では8割くらいに落ち込むと思われます。
まぁ、8割程度になってもRTX 3060やRTX 4050 laptop並みなので、強いのですが。

メモリとストレージ

メモリは48GB LPDDR5x-7464または64GB LPDDR5x-8000。オンボードで、増設・換装はできません。

ストレージは1TBまたは2TBのGen4 SSD。
内部的にもシングルM.2 SSDですが、代わりにminiSSDに対応します。

その他

無線LANはWi-Fi 6E(802.11ax)に対応。チップ(Wi-fiカード)は不明、Bluetoothはv5.2に対応します。
有線LANは非対応。

バッテリーは着脱式の85WHr
バッテリーにスタンドが組み込まれています。

本体に装着するだけでなく、バッテリーケーブルでの接続にも対応します。
こうすることで、本体を軽量化し、プレイ時に腕にかかる重量負荷を軽減しています。

また、バッテリーケーブル接続状態でも給電できる台座もオプションで用意されています。

外観

インターフェース。
スピーカーは底面向きになっています。
Type-CはUSB4+USB3.2なのですが、上下のどっちがUSB4なのかは、画像からは判断できません。
ちなみにUSB3.2 Gen2(10Gbps)なのかGen1(5Gbps)なのかも不明。他は詳細に書いているのに、何でここだけおざなりなんだろう…?

画面は8.8インチWUXGA(1920×1200)
有機ELで、リフレッシュレートは最大144Hz、色域は100% DCI-P3、輝度は最大700nitsと、十分なスペックを持っています。

コントローラーは着脱可能。
バッテリー内蔵(1,100mAh)のコネクタを使うことで、独立したコントローラーになります。

ミニキーボードを接続できます。

オプションで「ONEXPLAYER Frost Bay」を併用した水冷モデルも用意されています
標準モデルを後から水冷化はできないので、ファンディング時に水冷モデルを選ぶ必要があります。

水冷モデルはRyzen AI Max+ 388のTDPの限界である最大120Wまでのパフォーマンスを出すことができます。

まとめ

「OneXPlayer X2 Mini Pro」の価格は以下の通り。

48GB+1TB:18,798香港ドル (約38.6万円)
64GB+1TB:21,148香港ドル (約43.4万円)
64GB+2TB:21,932香港ドル (約45.0万円)
水冷モデル:+470香港ドル (約1万円)
Frost Bay:1,175香港ドル (約2.4万円)
バッテリーケーブル:148香港ドル (約3千円)

記事執筆時点では、コントローラーコネクタとキーボード、保護バッグが同梱されます。
時間限定とあるので、そのうちオプションになるかも。

価格的にはRyzen AI Max+ 395搭載の「OneXFly APEX」と同じくらいですね(同梱品分の価格差はあります)。
64GBモデルがあるのと、コントローラーが分離すること、画面が8.0インチ→8.8インチ、500nits LCD→700nits OLEDあたりが差となります。

さすがに価格が価格だけに誰にでもおすすめというわけにはいきませんが、フレームレートを追い求めるプレイヤーにとっては気になる一台になると思います。

関連リンク

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