がじぇっとりっぷはXR/ARグラスの「XREAL Air」(旧製品名:Nreal Air、レビュー未掲載)を所有しています。
「XREAL Air」はXR/ARグラスの初期のモデルであり、低輝度で調光機能もなく、対応アプリの「XREAL Nebula for Android」も公開終了。
更に言うと、画面が頭の動きに追従するというのは非常に酔いやすく(体感と視界のずれからくるもの。車酔いや3D酔いと原理は同じ)、また個人的に画面が見やすいとは言えず、ほぼお蔵入り状態でした。
そんなわけでXR/ARグラスには若干ネガティブな印象を持っていたのですが、いつかリベンジしたいと思っていたのも確かで。
そんな折、本記事の主題であるVITURE「Luma Ultra」をレビューする機会をいただきました。
「Luma Ultra」は一言で言うと、高輝度、調光機能、近視調整、3DoF/6DoF、アスペクト比16:10など、過去のXR/ARグラスが追加してきた機能を全部盛り込んだ製品。
さらに世界初の機能として、リアルタイム2D to 3D変換に対応します。
VITURE Luma Ultra

| ■ Luma Ultra | |
| 解像度 | WUXGA(1920×1200)×2/120Hz |
|---|---|
| 視野角 | 52° |
| 色域 | sRGB 108% |
| 最大輝度 | 1500nits |
| IPD | 58~70mm |
| その他 | 6DoF対応(要Pro ネックバンド or PC接続) ハンドジェスチャー(要Pro ネックバンド) 電子調光 近視調整機能(-4.0D)まで 立体視表示 |
| サイズ | 155.0×50.1×56.5mm(折り畳み時) |
| 重さ | 83g |
GoodPoint
✔ アスペクト比16:10
✔ 高輝度&調光機能で没入感アップ
✔ 何気に音質がいい
BadPoint
✖ かなり熱を持つ
✖ IPD調節がない
✖ 本体側でリセンタリングできない
✖ ケースの紐が細い
✖ サイズが大きい

クーポンコード:GADGETRIP26
クーポン対象:VITURE Lumaシリーズ
クーポン期限:2026年6月30日(土)23:59
また、上の公式ストアへのリンクは同じく10%オフ適用済みリンクとなります。
また、VITUREではエントリー+1000円/3回以上の注文で1000ポイントがもらえるブランドミッションを開催しています(開催期間:~7月30日)
レンズ
「Luma Ultra」は-4.0Dまでの近視調節機能を内蔵しています。
-4.0Dを超える近視や乱視については別途レンズを作成する必要があります。
がじぇっとりっぷは乱視も入っているので、レンズを用意してもらいました。

ちなみにレンズは「Luma Ultra」の製品ページ内に案内がなく、製品一覧から探す必要があります。
このページにあるのもあくまで「レンズフレーム」なので、レンズ込みはJUN GINZAでの注文になります。


届いたレンズ。

レンズの中身。

本体への装着はマグネットなので、取り付け・取り外しがしやすいです。
油断するとケースの中で外れていて、装着時に一瞬焦ります。

横から見るとこんな感じです。
操作について

| 操作 | 説明 |
|---|---|
| L1 長押し | スクリーンのオン/オフ |
| L1 1回押し | 輝度/音量調整の切り替え |
| L1 2回押し | カラーモードの切り替え |
| L1 3回押し | 視軸の調整 |
| L+ / L- | 輝度/音量の調整 |
| R1 長押し | 2D/3D モードの切り替え |
| R1 1回押し | 電子調光機能 のオン/オフ |
| R1 2回押し | ダイナミックライトエフェクト のオン/オフ |
操作体系はシンプル。
しかしながら、3DoF/6DoF時のリセンタリング(画面位置のリセット)は本体ではできず、グラスの端っこからスマホを見ながらボタンを押すか、PCならばショートカットを使う(しかもCtrl + Shift + Alt + Rという4ボタンショートカット!)しかありません。
USB接続なのだから、本体のボタン操作を映像出力側(PC/スマホ)に伝えてリセンタリングすることは技術的にはできそうなものですが…
使ってみた
タブレットとの相性がいい

「Luma Ultra」の解像度はアスペクト比16:10のWUXGA(1920×1200)。
これは世の中の大半のタブレットと同じアスペクト比であり、タブレットをミラー表示するのに最適です。(※タブレットが映像出力に対応している必要があります)
がじぇっとりっぷが所有する「Nreal Air(現Xreal Air)」はFHD(1920×1080)。
タブレット画面をミラー表示しようとすると、アスペクト比を維持したままとなるので、1920×1200を1728×1080に縮小して表示します。
ここで動画を表示しようものなら、横1728ピクセルに対しての16:9表示となるので、1728×972に縮小して表示されることになるという。
上下左右が全部黒帯になる上、中途半端な縮小なので、細部がつぶれるんですよね…
ミラー表示ではなく拡張表示であれば解像度通りに行けますが、拡張された画面の操作はマウスを接続する必要があるのでこれまた面倒。
これが「Luma Ultra」だと16:10のままミラー表示ができるので、動画も縮小なしで表示され、タッチ操作もそのまま使えます。
ドットバイドット表示なので、動画も細部までくっきりです。
素晴らしい。
さらに本体が軽いので、ごろ寝視聴デバイスとしても優秀。
普通に音質も良く(ざっくり5,000~7,000円のイヤホン並み)、これまでMeta Quest 3をごろ寝視聴デバイスにしていたところ、ここ最近は「Luma Ultra」で見ています。
もうこれだけで満足というレベル。
Quest 3は視聴体験は高いのだけれど、重さがあるんですよね…
アプリ連携


「Luma Ultra」はスマホ・タブレット・PCの外付けディスプレイとして使うこともできますが、SpaceWalkerアプリと連携することで、マルチスクリーンデバイスにすることができます。

スマホ側はタッチパッドとして機能します。

デフォルト画面。
「ヘッドトラッキング」をオンにすると…

画面が左右に動き、使えるアプリが表示されます。
といっても、実態は動画サービスへのショートカットリンク。機能として持っているのはブラウザと、VR対応のメディアプレイヤー、メディアギャラリー、画面録画の四つになります。
内部アプリを起動するとスクリーンが横に足され、マルチスクリーンとなります。
なお、使えるのはブラウザベースのサービスのみで、Netflixなどのウェブブラウザ経由でアクセスできないサービスは使えません。
AmazonのPrime Videoはブラウザ版が視聴できます。できればデフォルトのブックマークに欲しかった…

キーボード入力は、スマホ側で打ち込んで転送するのですが、一部のサイトではキーボード連携が悪く、濁点も変換も使えません。
サービス側の問題なら、改善は厳しいかな…

YouTubeでVR動画を再生すると、メディアプレイヤーでのVR(3D)表示に変更することができます。
VRモードにすると、視野角の狭いVRゴーグルのように使えます。
Immersive 3Dモードは2Dコンテンツを3Dコンテンツに変換する機能。
人物やオブジェクトごとにレイヤーを切り分けて、距離を変えて表示する、疑似3Dになります。
演劇とかの、書割を重ねて奥行きを表現する手法と同じですね。
オブジェクト分析がかなり優秀で、手前のものが奥に表示されることもなく、それっぽく立体表示できています。

VRプレイヤーでの再生時は、視野角(FOV)や明るさをスマホから操作可能。
FOVは上げ過ぎると魚眼レンズで見たままの表示になります。画像くらいに下げると画面の歪みもほぼなくなり、首振りと画面内の動きが一致します。
軽量デバイスでVR表示という、個人的にこのレビューで一番やりたかったことが上手くいったので満足ですが、やはり視野角が狭い分、VR感には欠けます。
ちなみに、3Dではない普通の動画視聴だと、2DoF表示(上下左右に動き、傾きはなし)が可能。
調光機能
「Luma Ultra」は調光機能を持っていて、ボタン一つで光透過率を40%と0.5%に切り替えられます。

これが40%

0.5%に切り替えると、こう。
もともとの輝度が高いので、透過状態でもそれなりに没入感は高いのですが、調光すると全然違います。
映像視聴デバイスとしては、非常に高い満足を得られます。
ただし、体の揺れと見えている景色の揺れが一致しなくなるので、AR酔いしやすくなるというデメリットもあります。
なので、全体の透過率を下げるのではなく、表示領域とその周辺だけの透過率を下げて、周辺部はそのままというモードがあったらいいなぁと。
あと、没入感が高いので、ゲーム内で画面をぐりぐり動かすと、もろにフィードバックが来て酔うという…これはちょっと予想外でした。
3DoF/6DoF
「Luma Ultra」は、スマホ接続時は0DoF/3DoF(iPhone接続時は0DoF、Android接続時は3DoF)、「Pro ネックバンド」およびPCとの接続(Windows/Mac版SpaceWalker使用時)は6DoFに対応します。

PCの場合、3DoF/6DoFは全画面ウィンドウの中にフローティングウィンドウを表示させるという方法で実現していました。
3DoF/6DoFモードだと頭の動きと画面の動きがある程度一致することで、AR酔いがかなり軽減されます。
代わりにウィンドウが見切れやすくなるという欠点が発生します。
つまり現状では
画面固定:見切れずに表示されるが酔いやすい
3DoF/6DoF:酔いにくくなるが画面端が見切れる
のどちらかになります。
動画視聴の場合、WUXGA(1920×1200)の中にFHD(1920×1080)の動画が表示されるので、縦方向は意外と見切れません。
なので例えばデバイス解像度が2200×1200ピクセルくらいであれば、ちょっと頭が揺れても見切れることなく動画視聴できるんじゃないかなと思いますが…そういうのはまだどこもやっていないんですよね…
発熱について
これはあちこちで言及されていますが、「Luma Ultra」は結構発熱します。

計測してみると、ツルの部分が45度を超えています。
直接触れる部分はぎりぎり範囲外なので装着し続けることが困難というほどではありませんが、顔の周りが右半分だけ暖かいですし、Rボタンを操作するときは発熱しているなぁと感じます。
真夏はちょっと厳しいかも。
外観

今回は「Pro ネックバンド」と合わせてのレビューなので、箱は二つ届きました。

箱の中身。
「Luma Ultra」と「Pro ネックバンド」のほかに、ゲーミングコントローラーとステッカー類、USBアダプタが入っていました。

ステッカーとピンバッジ。

「Luma Ultra」の開封。
スリット透過で、内箱を引き出す時にくるくる色が変わるギミック付き。

外箱の裏面。

内箱の封印シール。
すごく手間のかかるシールの付け方をしています。

内箱を開けると操作説明。

パッケージ一覧。
付属品

ノーズパッドは本体に付いている分も含めて4種類。
様々な鼻の高さに合わせています。

USBケーブル。

本体側はマグネット端子となっています。

本体装着時はこうなります。

ケースは白。
ただこれ、ひもが細くて開けづらいんですよね…

他メーカーですが、「Nreal Air (現Xreal Air)」のケース。
このくらい太いと、力も込めやすくて開け閉めがスムーズです。
本体


本体全景。

上部には近視調節ダイアル。
「Luma Ultra」は-4.0Dまでの調節に対応しています。


中央にRGBカメラ、左右に深度カメラを内蔵。
現状ではスマホ・タブレット接続時には活用されていません。

レンズ角度は3段階に変更可能。

ボタンはR1ボタンとL1ボタン、L+/L-ボタン。

ノーズパッドはマグネットなので、簡単に外せます。

スピーカーはHARMAN AudioEFX。
上向きと下向きに開口しているので、音漏れはそれなり。
と言っても音量50以上は耳にクるので、イヤホンよりちょっと大きく漏れる程度でしょうか。
位置を変えながら聞くと分かりますが、上向きは主に高音成分が出ています。
これによって抜けのある音となり、ARグラスとは思えない、質の高い音に仕上がっています。

ちなみに、「Luma Ultra」のサイズは世界共通、つまり欧米基準なので、日本人の顔には大きいです。
がじぇっとりっぷの場合は耳のかかる位置がスピーカーの後ろ側の端辺りになるので、2.5cmくらい短いのが理想。
とはいえARグラスは構造上、眼鏡のように弦の曲がりを変えることはできないので、サイズを変えて出すくらいしか、対策がないんですよね…
さらに、IPD(瞳孔間距離)も変更できません。
使用では58~70mmとなっていますが、スイートスポットは62~63mmなのではと言われています。RedditではIPD 70mmの人が無理だったという感想が書かれています。

重さは実測で86.2g。
おまけのコントローラー
おまけとして「VITURE x 8BitDo Ultimate C Bluetooth コントローラー」が同梱されていました。
XBox/Switchタイプの配置です。



購入特典として同梱されているコントローラーは「VITURE x 8BitDo Ultimate “2C” Bluetooth コントローラー」なので、別物となります。
まとめ
「Luma Ultra」は単体で89,880円。
同じ金額を出せば4K/2Kデュアルモード対応でDisplayHDR 1000/1400対応な27インチゲーミングモニターが買えてしまいます。
方向性が違うので単純な比較はできませんが、最高輝度も高く、microOLEDに由来するコントラスト比の高さもあって、「Luma Ultra」の表示クオリティ自体はDisplayHDR 1000/1400モニターに劣りません。
その上でごろ寝視聴ができるのはARグラス(とVRヘッドセット)の特権。
音質も文句のないレベルですし、AR酔いにさえ気を付ければ、コンテンツ視聴デバイスとしては優秀です。
一方で3DoF/6DoFを駆使してもAR酔いを起こす人は起こすので(特にゲームで顕著)、そういう点ではまだ人を選びます。
眼鏡ライクなスマートグラスが本格的に盛り上がり始めたのは「Vuzix Blade」や「Nreal Light」が発表された2018~2019年ころ。
調光機能で見やすくなり、近視調節で眼鏡併用の必要がなくなり、視野角がちょっとずつ広くなって…と、機能は増えてはいるものの、いまだ10年経っていない、道半ばのカテゴリです。
来年か再来年には何で今までこれがなかったんだ?って機能が追加されているかもしれませんし、もっと驚くようなブレイクスルーが起こっているかもしれません。
「Luma Ultra」はあくまで現時点での全部盛りなARグラスであることを理解して、楽しむべきでしょう。
2022年3月発売の「Nreal Air」を持っているがじぇっとりっぷは、「3年半(※「Luma Ultra」の発売日は2025年11月)でここまで変わったか!」という視点でも楽しめています。
また、VITUREではエントリー+1000円/3回以上の注文で1000ポイントがもらえるブランドミッションを開催しています(開催期間:~7月30日)。
クーポンコード:GADGETRIP26
クーポン対象:VITURE Lumaシリーズ
クーポン期限:2026年6月30日(土)23:59
また、下の公式ストアへのリンクは同じく10%オフ適用済みリンクとなります。
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