2026年7月17日、ゲーミングスマホブランドのREDMAGICは、Snapdragon 8 Elite Gen 5を搭載した9.06インチタブレット「REDMAGIC Astra 2」を正式発表しました。
中国では一足先の6月30日に、「RedMagic Gaming Tablet 5 Pro (红魔游戏平板5 Pro)」という名称で発売されています。

スペック

| ■ REDMAGIC Astra 2 | |
| SoC | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
|---|---|
| メモリ | 12~16GB LPDDR5X-10677 |
| ストレージ | 256GB~1TB UFS4.1 Pro |
| 画面 | 9.06インチ 2400×1504/185Hz |
| インターフェース | USB Type-C(Gen2)×1 USB Type-C(2.0)×1 |
| wi-fi | Wi-fi 7+BT6.0 |
| 4G/5G | 非対応 |
| OS | RedMagicOS 11.5 (Android 16) |
| カメラ | リア:1300万画素 フロント:900万画素 |
| バッテリー | 8,300mAh 80W充電 |
| サイズ | 207.1×34.2.1×6.9mm |
| 重さ | 約363g |
特徴
「Astra 2」は名前の通り、「Astra」の後継機です。
先代「Astra」は安い方から順にあっという間に売り切れて以降、継続的な販売がなかったので後継が出るのか心配していましたが、無事に登場しました。

CPU
「Astra 2」のSoCはSnapdragon 8 Elite Gen 5。2025年9月に発表されたSoCです。
先代「Astra」がSnapdragon 8 Eliteだったので、順当なアップデートです。
CPUは2+6コアのbig.ITTLE構成に回帰。
面白いのが2コアの4.61GHz Oryon Gen 3 Primeと、6コアの3.63GHz Oryon Gen 3 Performanceで、同じOryon Gen 3となっている点。
名称的には似ていて、マイクロアーキテクチャも共通ですが、Performanceコアは実行パイプやアウトオブオーダーの実行ウィンドウ、キャッシュなどが減らされていて、ダイサイズがかなり違います。

上の画像はSnapdragon X2 Eliteのものですが、コア自体は共通。
Snapdragon X2 EliteではPrimeが6コア×2クラスタ、Performanceが6コア×1クラスタの計18コアとなっています。各クラスタの中心のでかい部分は共有のL2キャッシュです。
PrimeとPerformanceではコアの大きさが倍以上違うことが分かりますね。
GPUやNPUも順当に性能アップしていて、GPUは1.2GHzのAdreno 840、NPUは第3世代のHexagon NPU。
参考 Snapdragon 8 Elite Gen 5 Mobile Platform:Qualcomm
スコアは実機とAnTuTuランキング(AnTuTu v11)を使用しています。
SoCの性能は、AnTuTu(v11)が総合400万点。
先代「Astra」のSnapdragon 8 Elite比で90~100万点の上乗せとなり、点数のインフレがひどいです。
GPUも140万点オーバーと、GPUだけでミドルクラスSoCの総合点を上回っています。素直に化け物ですね。
またSoCとは別に、独自開発のゲーミングチップ「RedCore R4」を内蔵。こちらも先代「Astra」の「R3 Pro」からアップデート。
「R4」は同社の「REDMAGIC 11 Pro」などにも搭載されていて、アップスケーリング、フレーム補間、描画遅延の低減などを担当し、ゲーム画面を2K/120fps化しつつ、フレームレートの変動幅を小さくします。
さらに上記の処理に対するSoCにかかる負荷を肩代わりすることで、発熱とバッテリー消費を抑えることができるとのこと。
メモリとストレージ
メモリ・ストレージは12GB+256GBと、16GB+512GBの2通りが用意されています。
メモリはLPDDR5X-10677。現時点ではほぼ最速といえるメモリ速度です。
ストレージはUFS4.1 Pro。
UFS4.1 ProのProが調べても出てこないのですが、先代「Astra」もUFS4.1 Proで、リード4.2GB/s、ライト3.8GB/sくらいとGen3 SSDより早いくらいには出ていたようです。
UFS4.0/4.1の規格上の限界(4,640MB/s)に近い速度ですね。
その他
無線LANはWi-Fi 7(802.11be)。Bluetoothは6.0。
バッテリーは8,300mAh。充電速度は最大75W。充電はバイパスチャージに対応しています。
中国版では最大80Wなので若干のスペックダウンですが、高速化するほどバッテリーに対する負荷が大きくなるので、若干の余裕を持たせているのでしょう。
稼働時間は原神(60fps動作)で9.09時間とされています。
重さは363g。
ライバルといえるLenovo「Legion Y700」が8.8インチで350~360g(世代によって多少変動)なので、ほぼ標準的な重さといってよさそうです。
OSはAndroid 16ベースのRedMagicOS 11.5。
「REDMAGIC 11 Pro」以降は2回のOSアップデートと5年間のセキュリティアップデートを行うと定めたので、「Astro 2」もこれに準じたサポートになると思われます。
参考 REDMAGIC Software Update Policy and Duration of Software Support:Redmagic
なお、先代「Astro」を含む「REDMAGIC 11 Pro」以前の機種については、「安定化やセキュリティをメインに、なるべく頑張る(意訳)」とされています。
外観

本体。先代「Astra」と同じく、エクリプス(ブラック)とスターフロスト(シルバー)の2色展開。
画面は9.06インチ有機ELで解像度は2.5K(2400×1504)。先代「Astra」と同じサイズ・解像度です。
16:10なら2400×1500となるところ、縦が4ピクセル長くなっている点も一緒。それでいてリフレッシュレートは最大165Hzから最大185Hzに引き上げられています。
有機ELなので色域は100% DCI-P3、色差は△E≈ 0.7、ピーク輝度は1600nits、全白輝度は最大1100nits。有機ELでこの輝度は相変わらずおかしい。
一般的に、有機ELはIPSに比べて応答性能が高いため、ゲーミングにおいては有利。
ただし、様々なアプリを使うスマホと違ってゲーミング専用になりやすいので、HPバーなどが焼き付くリスクがあります。
タッチサンプリングレートは最大2000Hzですが、通常時は300Hz。

インターフェースはついにデュアルType-Cに。先代「Astra」は一般的なシングルType-Cだったので、大きな変更です。
短辺側がUSB3.2 Gen2でDisplayPort出力対応、長辺側はUSB2.0。
両方ともに75WのUSB PD充電とオーディオ出力に対応しています。
デュアルType-Cは、メジャーどころではLenovo「Legion Y700 2023」(Y700の2代目)から取り入れられました。
横持ち時底辺という、持っていて邪魔にならない位置から充電できるだけでなく、充電しながら映像出力できるので、AR/XRグラスとすこぶる相性がいいんですよね。

最大の特徴が「REDMAGIC AquaCore Cooling System 2.0」と名付けられた冷却システム。
名前にAquaとあるように、巨大なベイパーチャンバーとともに、液冷機構が組み込まれています。

液冷機構の一部は外から見えるようになっています。
また、カメラ部分がフラットなのも「Astra」シリーズのポイント。カメラ性能が重要なスマホはともかく、タブレットでまでカメラが出っ張るのって意味が分からないので、こういうのはとても好印象です。
また、先代「Astra」と同様に、電源ボタンとは別のマジックキーを備えています。

電源ボタンは短辺側で、指紋認証を兼ねています。
ボタンがあるのでスピーカー位置が若干下がっていますが、そもそも製品ページ内で音響については「DTS:X対応のデュアル1227スピーカー」と一行しか触れられておらず、スピーカーの扱いが小さいです。
まぁそもそもタブレットのスピーカーなんて頑張っても音質はお察しなので、一応内蔵しているけど基本はイヤホンなりヘッドホンなりを使えっていう無言のメッセージは、ゲーマー向けタブレットとして間違ってはいないのですが。
まとめ
「Astra 2」の価格はredmagic.techでは12GB+256GBが749ドル、16GB+512GBが849ドル。
一方で、global.redmagic.ggではそれぞれ699ドル、799ドルで案内されています。
日本公式はjp.redmagic.ggなので、おそらくですが699ドル/799ドルがベースになるかと。記事執筆時点では、日本公式の製品ページは作られていません。
先代「Astra」が12GB+256GBが549ドルだったので、150ドルも高くなっています。16GB+512GBは699ドルだったので、100ドルアップです。
今のところ「Astra 2」では24GB+1TBモデルは用意されていませんが、参考までに先代「Astra」では899ドルでした。
日本円では12GB+256GBが87,800円、16GB+512GBが114,800円だったので、160~164円/ドル。
2025年6月~7月頃のドル円相場は143~148円/ドルだったので、15円くらい上乗せでしょうか。
このレートで行くと、「Astra 2」の予想価格は12GB+256GBが約12.4万円、16GB+512GBが約14.1万円くらいになります。
有機ELやサブプロセッサ、液冷機構などコストのかかる内容な上、メモリ・ストレージの高騰も重なっているので高額化は仕方ないところもありますが、先代「Astra」を踏襲すると、5,000円オフクーポンで119,800円からくらいでしょうか。
同じSnapdragon 8 Elite Gen 5を搭載したLenovo「LEGION Tab (8.8”、5)」は12GB+256GBで119,680円、AliExpressだと8.6万円くらいから販売されています。
…日本価格だと意外に戦えていますね。

今後の予定は8月10~25日が早期予約、8月25日が早期予約者向け発売日、8月26日が正式発売日となります。
早期予約は1ドルのデポジットで30ドルオフ、おまけで充電器とマスコットキーチェーンが付属します。
なお、Lenovoも動作周波数をアップさせたSnapdragon 8 Elite Gen 5 Leading Versionを搭載、さらに5G通信に対応した「Legion Y700 Infinite」を8月に発表すると案内しており、頂上争いは苛烈を極めています。
関連リンク
REDMAGIC Astra 2 予約案内ページ:Redmagic
REDMAGIC Astra 2 製品ページ:Redmagic




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