2026年6月、LenovoはCore 300シリーズ(コードネーム:Wildcat Lake)を搭載した14インチノート「IdeaPad Slim 3i Gen 11 (14型 Intel)」を発売しました。
スペック

| ■ IdeaPad Slim 3i Gen 11 | |
| CPU | Core 7 350 Core 5 320 Core 3 304 |
|---|---|
| メモリ | 8~32GB DDR5-5600 |
| ストレージ | 256GB~1TB Gen4 SSD |
| 画面 | 14.0インチ IPS WUXGA |
| インターフェース | USB Type-C(Gen1)×1 USB3.2 Gen1×2 HDMI 1.4 SDXCカードリーダー オーディオジャック |
| Wi-fi | Wi-fi 6+BT5.3 Wi-fi 7+BT5.4 |
| バッテリー | 50/60WHr |
| サイズ | 314.4×222.1×16.9mm |
| 重さ | 1.39kg(50WHr) 1.43kg(60WHr) |
特徴
Lenovoはエントリークラスを3、メインストリームを5、プレミアムを7、フラグシップを9という風に、PCのランクを大雑把に数字で分けています。さらにIntel CPUの場合は小文字の i が、Snapdragonの場合は小文字の x が付きます。
この法則にしたがうと、「IdeaPad Slim 3i Gen 11」はIntel CPUのエントリークラスの11世代目、ということになります。
ちなみに前世代の「Gen 10」は、Intel系は量販店向け(14インチはなく16インチモデルのみ)、直販はAMDモデルのみでした。
「Gen 10」はRaptor Lake世代のCore i7-13620H/Core i5-13420Hだったので、CPU世代だけ見れば3段飛ばしくらいになりますね。


CPU・GPU
「IdeaPad Slim 3i Gen 11」のCPUは、Core シリーズ3(コードネーム:Wildcat Lake)からCore 7 350、Core 5 320、Core 3 304を搭載。
仕様表を見る限りではCore 5 315もあるようですが、おそらく日本向けにラインナップされることはないでしょう。

簡単に説明すると、Panther Lakeと同じアーキテクチャを使用し、CPUタイルも同じく最新世代のIntel 18Aプロセスで製造された、最大6コア/6スレッドのCPUとなります。
グラフィックは最大Xe3×2コアと控えめ。
世間的にはIntel N100/N150シリーズの後継CPUとみなされていますが、どちらかといえばCore 3 100UやCore 5 220Uの後継っぽい感じです。
※PassMarkと3DMarkの集計値、および当ブログでのレビュー結果に基づいています
CPU性能は、5コア(1P4E)のCore 3 304が一段低いものの、それでもIntel N100の2倍近いスコアを出しています。
6コア(2P4E)のCore 7 350とCore 5 320はほぼ同じスコアで、エントリークラスなのに10コアのCore 5 120Uに近いスコアを示しています。
前世代「Gen 10」のCore i7-13620H/Core i5-13420H比だとかなり低くなりますが、スコア10000を超えていれば日常作業に支障はないレベルで、むしろシングルスレッドスコアの方が体感に影響します。
グラフにはありませんが、シングルスレッドスコアはCore i7-13620H/Core i5-13420Hと同等のスコアなので、おそらくよほど重い作業でもない限り、体感レベルではあまり差を感じないと思います。
グラフィック性能は記事執筆時点で公開データが少なく、Core 5 320のみ。
2コアながら数世代前のメインストリームと同等程度の性能を出していて、前世代「Gen 10」のCore i7-13620H/Core i5-13420Hを上回っています。
計算性能は下がったものの、グラフィック性能は向上したという形で、体感ベースではバランスが良くなっているといえます。
なお、グラフにありませんがCore 3 304はグラフィックコアが1コアなので、Core 5 320の6割くらい、850~900くらいになると思われます。
それでもCore i5-13420Hの90%くらいのスコアです。
メモリとストレージ
「IdeaPad Slim 3i Gen 11」のメモリは8~32GBのDDR5-5600。
内部的には1スロット(CPUの仕様上、1スロットになる)なので、増設ではなく換装となります。できればカスタマイズで16GB以上にしておきたいところ。
ストレージは256GBから1TBのGen4 SSD。
2242サイズで、カスタマイズでTLC NANDかQLC NANDかを選べます。
その他
無線LANはWi-fi 6E(802.11ax)またはWi-Fi 7(802.11be)を選択可能。チップ(Wi-fiカード)は不明、BluetoothはWi-fi 6E+BT5.3、Wi-fi 7+BT5.4となります。
有線LANは非対応。
バッテリーは3セルの50WHrまたは60WHr。
稼働時間はビデオ再生時で50WHrが19時間、60WHrが21時間。
カスタマイズで選択でき、60WHrは40g重くなります。差額は500円なので、60WHrを選択しておいて損はないでしょう。
電源アダプターは65W。丸端子ですがUSB PD入力にも対応しているので、無理に電源アダプタを持ち歩く必要はありません。
外観

エントリークラスながら筐体のデザイン性は高いです。
画面は14.0インチWUXGA(1920×1200)。リフレッシュレートは60Hz、色域は45% NTSC、輝度は400nitsなので、エントリークラスらしいコスパ優先のパネルです。
カメラは720pか、1080p+IRを選べます。顔認証を使うなら、1080p+IRになります。

2.USB 5Gbps (Type-A/USB 3.2 Gen 1)
3.HDMI
4.USB 5Gbps (Type-C/USB PD/DP Alt Mode)
6.電源ボタン
7.SDメディアカードリーダー
8.USB 5Gbps (Type-A/USB 3.2 Gen 1)
インターフェース。エントリークラスなのでUSB4/Thunderbolt4はありません(CPU的には対応しています)。
「Gen 10」から引き続きフラットなボディーデザインで、あまり安物感を感じさせません。
フルサイズのSDカードリーダーがあること、2-in-1ではないのに電源ボタンが側面にある点も「Gen 10」と同じです。

保守マニュアルより内部画像。
メモリが1スロットしかないことが分かります。
冷却はシングルファンで、ヒートパイプは一本のみ。長時間の負荷はちょっと不安かも。
バッテリー左右のスピーカーはコーンが見えないので、キーボード側を向いていることが分かります。

キーボードはIdeaPadのスタンダードな構成。
左右にメッシュがありますが、内部画像で見たスピーカーの位置からして下の1/3くらいがスピーカーで、上半分は吸気口となります。

色が違いますが(海外ではブリーズモス、コズミックブルー、ジェリーミント、ルナグレーの4色展開)、底面。
ねじは見えている6個だけなので、分解難易度は低めといえます。客自身による保守マニュアルが用意されているLenovoらしい作りですね。
まとめ
「IdeaPad Slim 3i Gen 11」の価格は114,100円から。
昨今のPC相場からすると安めですが、Core 3 304/8GB/256GBという構成なので、こんなものでしょう。
記事執筆時点では固定スペックモデル(Core 5 315/16GB/512GB)が124,800円で用意されていて、バランスの取れたモデルとなっています。
何なら最安値構成からメモリだけ16GBに変更するより安いです。
筐体的には「Gen 10」から変わりないものの、CPUが最新世代となったことで稼働時間は伸びています。
メモリが1スロット(シングルチャネル)な点はマイナスですが、現在のPC相場がメインストリームクラス下位構成でも13~14万円台となっている以上、一回り割安な「IdeaPad Slim 3i Gen 11」は有力な選択肢のひとつになるでしょう。
パワーを求めないカジュアルな使い方であるなら、十分にアリだと思います。
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