2026年9月8日、DFRobotは、Coreb Ultra 200Vシリーズを搭載したコンピューティングモジュール「LattePanda Mu Ultra」を発売しました。
公式ストアでは「DFR1293 Mini Carrier Board」とのセットも販売されています。
スペック

| ■ LattePanda Mu Ultra | |
| CPU | Core Ultra 7 256V Core Ultra 5 226V |
|---|---|
| メモリ | 16GB LPDDR5X-8533 |
| インターフェース | PCIe 4.0×8 USB3.2 Gen2 ×2 USB2.0 ×6 HDMI or DP×3 UART ×3 I2C× 3 GPIO ×14 CNVio3 ×1 |
| サイズ | 60×69.6mm |
| 電源 | DC:9-20V |
特徴
「LattePanda Mu Ultra」は、「LattePanda」シリーズの多分8番目の製品です。
LattePanda V1:Atom x5-Z8350、2016年(クラファン開始は2015年末)
LattePanda Alpha:Core m3-8100Y、2017年12月
LattePanda Delta 432:Celeon N4100、2017年12月
LattePanda 3 Delta:Celeron N5105、2021年11月
LattePanda Sigma:Core i5-1340P、2023年4月
LattePanda Mu:Intel N100、2024年4月
LattePanda IOTA:Intel N150+RP2040、2025年9月
LattePanda Mu Ultra:本機
2023年以降は毎年発表になっていますね。
ギリシャ語のアルファベット24文字のうち、Mu(ミュー)は12番目。Sigmaが18番目なので、もう順番は意識していないのかも。



CPU
「LattePanda Mu Ultra」のSoC(CPU)は、Coreb Ultra 200Vシリーズ(コードネーム:Lunar Lake)からCore Ultra 7 256VまたはCore Ultra 5 226V。
Lunar LakeはIntel CPUとしては珍しい、メモリ一体型(MoD/Memory on Die)なCPUです。

Lunar Lakeは全モデル8コア(4P4E)で、ハイパースレッディングを廃止したので8スレッド動作となります。
グラフィックはXe2アーキテクチャで、ゲーミングUMPCで採用されまくったRyzen 7 7840Uを超えるグラフィック性能を持っています。
また、47TOPSのNPUを含む、最大115TOPS(INT8)のAI性能を持ち、4B(40億パラメータ)~7B程度のローカルLLMを動作させることができます。
この規模のAIはChatGPTやClaudeのような賢さはなく、ある程度柔軟に対応してくれる自動化(入力した条件に沿ったテンプレート作成、メールを要約してスマホに転送など)くらいが用途となります。
faster-whisperなどのSTT(音声認識)と、VOICEVOXなどのTTS(読み上げ)を組み合わせれば、Alexa/Siri的な使い方もできますね。
メモリとストレージ
Lunar Lakeはメモリ一体型なのでメモリ容量は16GBか32GBの固定。
Core Ultra 7 256V、Core Ultra 5 226Vはともにメモリ16GBとなります。メモリ規格はLPDDR5X-8533です。
ストレージは内蔵せず、PCIe 4.0 ×8レーンの形で提供。
キャリアボード側で割り振ることになります。
レーン分割はx4レーン×2、x2レーン×4、x1レーン×4の3パターンに組み合わせることができますが、使い勝手を考えるとx2レーン×4が一般的になるかな。
なお、Lunar LakeはPCIe Gen5をサポートしていますが、モジュールボード+キャリアボードの構成だと厳しいということでBIOSで制限しています。
その他
無線LANはCNVio3の形でピン出しされていて、キャリアボード側で実装します。
CNVioはIntelが独自開発した規格なので、対応チップはIntel BE201/BE211/BE401とIntel系のみです。
PCIe側で接続するならMediatekやRealtekのチップと合わせることもできます。
映像出力はeDPがひとつにHDMI/DisplayPortが3つ。最大3画面に対応します。
電源はDC 9~20V。
対応OSは…Lunar LakeなのでたいていのOSは動くと思いますが、公式にはWindows 11とUbuntu 24.04以降としています。
ドライバとWindowsのリカバリイメージが公式ドキュメント内で配布されています。
Downloadページ:LattePanda Documentation
外観

ボード本体。
「LattePanda Mu Ultra」はモジュールボードなので、基本的にキャリアボードとセットで利用します。

ブロックダイアグラムで見るとこうなります。
eDPとタッチパネルコネクタ以外は260pin SO-DIMMソケットを通します。

ボードの裏側。
ちょっと面白いのがファン穴。3点支持になっています。

ボードサイズはこのくらい。

「DFR1293 Mini Carrier Board」とファンを組み合わせた状態。

「DFR1293 Mini Carrier Board」の反対側にはM.2 SSD(Gen4 x2接続)とM.2 Wi-fiカードを搭載可能。
有線LANは2.5GbEです。
まとめ
「LattePanda Mu Ultra」の価格は、Core Ultra 5 226Vモデルが599ドル(約9.3万円)、Core Ultra 7 256Vモデルが699ドル(約10.8万円)。
キャリアボード+アクティブクーラーとのセットはCore Ultra 5 226Vモデルが643ドル、Core Ultra 7 256Vモデルが733ドル。
Core Ultra 5 226V搭載ミニPCがおおむね9万円からなので、価格的にはこんなものですね。
Lunar Lakeはメモリ一体型CPUで実装を省略できるので、SBC(シングルボードコンピューター)に向いていそうだなぁとは思っていましたが、「LattePanda Mu Ultra」を見る限りだと、TDPが17W(CPUが15W、メモリが2W)に増えた分、電源周りを強化しているので、必要なボード面積はIntel N100と変わらないようです。
言い換えれば、Intel N100搭載SBCと同じサイズくらいにはできるかもって話になるので、Radxa「X4」のようなクレカサイズも不可能ではない…かもしれません。冷却的に一回り大きくなるかな…?

今後はモジュール+キャリアボードではないSBCタイプのLunar Lake搭載機が出てくることに期待です。
関連リンク
製品ページ:LattePanda
公式ストア(ボードのみ):DFRobot
公式ストア(キット):DFRobot
ドキュメント:LattePanda Documentation
LattePandaTeam/LattePanda-Mu-Ultra:github




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