【実機レビュー】 MINISFORUM MS-S1 Max:Ryzen AI Max+ 395にUSB4 v2に10GbEに…2025年最強のミニPC

レビュー

2025年9月26日、MINISFORUMはRyzen AI Max+ 395(コードネーム:Strix Halo)を搭載したミニPC「MS-S1 Max」の日本語ページを公開、予約を開始しました。

Ryzen AI Max+ 395は発表当初からがじぇっとりっぷが推していたCPUです。
「MS-S1 Max」は比較的後発の機種になるのですが、「MS-01」や「MS-A1」という前例があるため、MINISFORUMなら内蔵PCIeスロットや10GbEをやってくれると信じて、GMKtec「EVO-X2」やBeelink「GTR9 Pro」を我慢して待った結果、予想以上のインターフェースを持ったマシンが登場しました。

その分値段も想定を超えてきたので少し動揺しましたが、勢いで予約。
先におまけのゲームパッドが到着して肩透かしを食らったりしつつも発売日(11月15日)よりちょっと前に無事に到着、レビューと相成りました。

当レビューの機材は自腹購入です。
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MINISFORUM MS-S1 Max

■ MS-S1 Max
CPU Ryzen Al Max+ 395
メモリ 64/128GB LPDDR5x-8000
ストレージ M.2 Gen4 SSD×2スロット
インターフェース Type-C(USB4 v2)×2
Type-C(USB4)×2
USB 3.2 Gen2×3
USB2.0×2
HDMI 2.1
10GbE 有線LAN×2
オーディオジャック
wi-fi Wi-fi 7/BT5.4
電源 320W 電源ユニット内蔵
サイズ 222×206×77mm
重さ 2.8kg

GoodPoint
モバイル系最強ミニPC
充実しすぎのインターフェース
電源内蔵ですっきり

BadPoint
価格が高い
騒音はそれなりにある

パッケージ

内容物
・本体
・電源ケーブル
・HDMIケーブル
・絶縁シート
・M.2 SSD用ヒートシンク
・ネジ類
・マニュアル
・保証案内

「MS-S1 Max」のインターフェース

■フロント
・3.5mm コンボジャック
・USB4 ×2 (40Gbps, DP出力, PD 15W)
・USB 3.2 Gen2 (10Gbps)
・DMIC ×2
・電源スイッチ
■リア
・HDMI 2.1 FRL(8K@60Hz/4K@120Hz)
・USB 2.0 ×2
・USB4 V2 ×2 (80Gbps, DP出力, PD 15W)
・USB 3.2 Gen2 ×2 (10Gbps)
・10GbE LAN x2
・リセット穴 (Clear CMOS)
・盗難防止ロック穴
・AC電源入力

「MS-S1 Max」の内部

内部は巨大なデュアルファンが鎮座。
SSDは2スロットあり、ファンを外さずとも換装できるようになっています。

反対側には内蔵の320W電源ユニットとPCIeスロット。

「MS-S1 Max」のパフォーマンス

「MS-S1 Max」の搭載CPUはRyzen AI Max+ 395
Zen5アーキテクチャの16コア32スレッドでグラフィックはAMD Radeon 8060S。アーキテクチャはRDNA3.5で、CU(Compute Unit)数が40基
Ryzen AI HX 370が12CUなので、実に3.3倍です。

また、メモリがクアッドチャネルのLPDDR5x-8000で、メモリ帯域が最大256GB/sと広いのも特徴。
デスクトップ向けRTX 4060が272GB/sなので、旧世代のミドルロークラス並みの速度です。

また、「MS-S1 Max」はモード変更ができるため、パフォーマンス(P)、バランス(B)、クワイエット(Q)の各モードでそれぞれ計測しています。
このモードの違いは何かというと、PPT(パッケージパワートラッキング)とPL1、PL2の設定が違う、となります(詳細は後述)。

総合

CPU PassMark11 (CPU)
Ryzen 9 9950X3D (170W) 701594739
Core Ultra 9 285K (125~250W) 674265092
Ryzen AI Max+ 395 (P) 630644348
Ryzen AI Max+ 395 (B) 619164357
Core Ultra 7 265K (125~250W) 587324926
Ryzen 9 7945HX(16C/32T) 582514205
Ryzen AI Max+ 395 (Q) 574244353
Core i7-14700K (125~253W) 521694462
Ryzen 7 9800X3D (120W) 399714426
Core Ultra 9 185H(16C/22T) 341063984
Ryzen 9 7940HS(8C/16T) 310063942
Core Ultra 7 255H(16C/16T) 286364398
Core i7-13700H(14C/20T) 284583979
Core Ultra 5 225H(14C/14T) 269004238
Core i9-13900H(14C/20T) 258943720
Ryzen 9 6900HX(8C/16T) 257963570
Ryzen 7 7840U(8C/16T) 246513861
Core i9-12900H(14C/20T) 242263640
Ryzen 5 7640HS(6C/12T) 229023788
Core 7 240H(10C/16T) 227503860
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 245423354
Ryzen 7 5800H(8C/16T) 220613169
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 214203347
Core 7 240H(10C/16T) 192813804
Core i5-1340P(12C/16T) 185053730
Core Ultra 5 225U(12C/14T) 184763722
Ryzen 7 5825U(8C/16T) 181323053
Intel N100(4C/4T) 61222088

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

PassMarkは旧バージョン(v9)と新バージョン(v11)の両方を掲載。比較はv11で行っています。

マルチスレッド性能は…ぶっ飛んでますね。比較対象がデスクトップ向けのハイエンドCPUです。
Ryzen 7 9800X3DとかCore i7-14700Kとか、ゲーミングPCで人気のCPUを軽くぶっちぎっています。ほんとにモバイルCPU…?

一応モバイルの枠とされているけれど実態はほぼデスクトップCPUなRyzen 9 7945HXよりもスコアが高いですね。
シングルスレッド性能も伸びているので、Zen4とZen5というアーキテクチャの差でしょうか。

各モードごとの差は、シングルスレッドはほぼ差がありません、マルチスレッドはクワイエットとパフォーマンスで9.0%の差です。

CPU

CPU CINEBENCH R15
Ryzen AI Max+ 395 (P) 6004319
Ryzen AI Max+ 395 (B) 5676319
Ryzen 9 7945HX(16C/32T) 5368312
Ryzen AI Max+ 395 (Q) 5143317
Core Ultra 9 185H(16C/22T) 2928251
Core i7-13700H(14C/20T) 2613288
Ryzen 9 7940HS(8C/16T) 2512288
Z1 Extreme(8C/16T) 2193277
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 2162243
Ryzen 5 7640HS(6C/12T) 2071270
Ryzen 7 7840U(8C/16T) 2017265
Ryzen 7 5800H(8C/16T) 1865233
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 1624236
Ryzen 7 5700U(8C/16T) 1468190
Core i5-1135G7(4C8T) 628160
Core i5-8250U(4C/8T) 547144
Intel N100(4C/4T) 386152

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPU CINEBENCH R23
Ryzen AI Max+ 395 (P) 389592042
Ryzen AI Max+ 395 (B) 364932049
Ryzen AI Max+ 395 (Q) 326582041
Ryzen 9 7945HX(16C/32T) 322981940
Core Ultra 9 185H(16C/22T) 192411743
Core i7-13700H(14C/20T) 169431925
Ryzen 9 7940HS(8C/16T) 161261820
Z1 Extreme(8C/16T) 140711770
Ryzen 5 7640HS(6C/12T) 128781704
Ryzen 9 5900HX(8C/16T) 128601490
Ryzen 7 7840U(8C/16T) 128151719
Ryzen 7 6800U(8C/16T) 105931500
Ryzen 7 5800H(8C/16T) 103881432
Ryzen 7 5700U(8C/16T) 88221262
Core i5-1135G7(4C8T) 40391279
Core i5-8250U(4C/8T) 3035906
Intel N100(4C/4T) 2481923

上段:マルチスレッド、下段:シングルスレッド

CPUのレンダリングパフォーマンスを調べるCINEBENCHでも圧倒的。

CINEBENCHのマルチスレッドベンチマークは、今となっては短時間で終了してしまい、おおむねPL1(モードによって10~20秒)の範囲に収まってしまうので、CINEBENCH R23のクワイエットとパフォーマンスでは、16.2%という大きな差が出ています。

GPU

CPU 3DMark Fire Strike (Graphic)
RTX 3090 (24GB) 47513
RTX 4070 (12GB) 44071
RTX 3080 (10GB) 42461
RTX 5060 Ti (16GB) 41523
RX 9060 XT (16GB) 39016
RTX 5060 (8GB) 37610
RTX 3070 Ti (8GB) 37236
RTX 4060 Ti (8/16GB) 34263
RTX 3070 (8GB) 34048
RX 7600 XT (16GB) 31700
Radeon 8060S (P) 31519
Radeon 8060S (B) 30415
RTX 3060 Ti (8GB) 29567
Radeon 8060S (Q) 28834
RTX 4060 (8GB) 28553
RTX 3060 (12GB) 22308
RTX 3050 15968
GTX 1660 13750
GTX 1060 13132
Core Ultra 7 258V(Arc) 9907
GTX 1650 9691
Core Ultra 7 255H(Arc) 9227
Radeon 780M 8589
Core Ultra 7 155H(Arc) 7995
Radeon 760M 7158
Radeon 680M 6950
Core i7-13700H(Xe) 5617
Radeon 660M 4891
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 4309
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 3883
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 3842
Ryzen 7 5825U(Vega 8) 3569
Ryzen 5 5625U(Vega 7) 3569
Intel N100(UHD 12th) 1191

CPU 3DMark Time Spy (Graphic)
RTX 3090 (24GB) 19899
RTX 4070 (12GB) 17822
RTX 3080 (10GB) 17663
RX 9060 XT (16GB) 16333
RTX 5060 Ti (16GB) 15968
RTX 3070 Ti (8GB) 14874
RTX 5060 (8GB) 13713
RTX 3070 (8GB) 13641
RTX 4060 Ti (8/16GB) 13467
Radeon 8060S (P) 11815
RTX 3060 Ti (8GB) 11707
Radeon 8060S (B) 11411
RX 7600 XT (16GB) 11203
Radeon 8060S (Q) 10770
RTX 4060 (8GB) 10620
RTX 3060 (12GB) 8749
RTX 3050 6228
GTX 1660 5444
GTX 1060 4203
Core Ultra 7 255H(Arc) 4036
Core Ultra 7 258V(Arc) 3892
GTX 1650 3565
Core Ultra 7 155H(Arc) 3413
Radeon 780M 2785
Radeon 760M 2415
Radeon 680M 2339
Core i7-13700H(Xe) 1757
Radeon 660M 1537
Ryzen 7 5800H(Vega 8) 1374
Core i7-1165G7(Xe 96EU) 1358
Ryzen 7 5825U(Vega 8) 1160
Core i5-1135G7(Xe 80EU) 1096
Ryzen 5 5625U(Vega 7) 1072
Intel N100(UHD 12th) 321

グラフィック性能は、おおむねGeForce RTX 4060のちょっと上。対Radeonだと、RX 7600 XTと同等程度です。
ひとつ前の世代のミドルクラス相当となるわけですが、内蔵グラフィックでここまでできれば、文句はありません。

クワイエットとパフォーマンスのモード差は、FireStrikeで8.6%、TimeSpyで8.9%。

ストレージ

ストレージはKINGSTON OM8TAP42048K1-A00
「M1 Pro-125H」に搭載されていたものの2TBとなるSSDです。

【実機レビュー】 MINISFORUM M1 Pro-125H:グラフィック強め、デュアルUSB4にOCuLinkも使える、隙のないIntel系ミニPC
MINISFORUM「M1 Pro-125H」は、ミニPCでは採用例の少ない、Core Ultra 5 125Hを採用したミニPCです。Core Ultra CPUは、シリーズ2のCore Ultra 9 285Hは結構採用例が増えています

2TBの産業向けQLC NAND SSDで、リード6,100MB/s、ライト5,400MB/sとされています。
メーカーサイトでは「データ書き込みが少ない産業用途」って書いてますが、ミニPCもデータ書き込みが少ない範疇になるんだろうか…?

実測値はリード6,173MB/s、ライト5,521MB/sで、仕様をやや上回る速度を出しました。

外観

パッケージ

「MS-S1 Max」は高額製品なだけあって、箱からしっかり作り込まれています。

ラベルを見るだけでニヤニヤしてきます。

パッケージ全体。

付属品

マニュアルはサポートの案内、注意事項などが書かれた付録の2種類。
これまでのMINISFORUM製品同様、文言の一部が機械翻訳のような雰囲気となっています(同じものが入っているので、写真省略)。
「2024-2025年版」なので、おそらく2026年発売モデルからマニュアルが更新されることになるものと思われます。

電源内蔵なので電源アダプタはなく、電源ケーブルのみ。
ディスプレイ用はHDMIケーブルが付属。

M.2 SSDのヒートシンクとネジ類、PCIeスロットカバーを引っこ抜く工具など。

謎のシート。これについては後述。

筐体

本体全景。
重厚感のある金属筐体です。

燦然と輝くRyzenロゴ。

サイズは222×206×77mm。ミニPCの倍はいかないくらいですが、これはミニPCの分類でいいんだろうか…?

mini-ITXデスクトップと比べると、相当に小さく見えます。やっぱりミニPCでいいかな。

インターフェースは前後。
Type-Cは前面がUSB4×2、背面がUSB4 V2×2

「MS-S1 Max」は縦置き・横置きの両対応なので、ゴム足が2方向についています。

底面はゴム足と、マウンタ用らしき穴。ピッチは180×100mmなので、あまり一般的とは言えません。
それとも、3kg近い物体を2穴マウンタで吊るんだろうか…?

技適番号は「020-230243」となっています。Mediatek MT7925の技適認証ですね。

参考 技術基準適合証明等を受けた機器の検索(020-230243):総務省

重量は本体のみで2.8kgオーバー

内部構造

内部にアクセスするには背面のネジ2本を外すだけで、中を引き抜けます。

再掲になりますが、引き抜いたところ。

このファン、実は下が開いていて、浮いています
上下から吸気する構造です。

真上から見ると、下が透けています。

SSDはファンを外さずに換装可能。

セカンドSSDはWi-fiカードの上に装着します。

セカンドSSDスペースにはラックマウント時におけるリモート管理用のピン。

反対サイドは電源ユニットとPCIeスロット。

すでに先行レビューで騒がれていますが、電源ユニットは懐かしのLITEON製
CD-Rドライブでお世話になった、いにしえの自作erは多いんじゃないんかな。

謎の絶縁シートは基板とPCIeカードの間に挟む用でした。

PCIeカードスロットはしっかり固定できるようになっています。

Wi-fi/BTアンテナは、高級機で時々見かける、立体型の金属アンテナ。
シートアンテナよりしっかり電波をつかんでいる気がします。

筐体ケースもアンテナ部分(左右下部)がマスクされています。

システム

起動前

UEFIはMINISFORUM製品共通のグラフィカルUI。

Quiet、Balance、Performance、Rackの4つのモードを選択できます。
公式サイトによると、以下のように設定されているとのこと。

モード Fast PPT Slow PPT TDP ファン速度 騒音値(50cm)
Perfomance Mode 160W 130W 130W 最大95% 37dB (idle)
48dB (100% load)
Balance Mode 130W 110W 95W 最大76% 35dB (idle)
42dB (100% load)
Quite Mode 110W 80W 60W 最大76% 32dB (idle)
41.6dB (100% load)
Rack Mode 140W 120W 100W 最大100% ファン制御なし

GPUのメモリ割り当ては1GB~96GBの範囲で可能。

ファンの回転数も確認可能。
ちなみにこの回転数、なぜかHWMonitorやHWiNFOからは確認できません

恒例のバックアップ。
使用したのは「Macrium Refrect Free」で、バックアップサイズは49.35GBでした。

システム情報

セットアップは最初からローカルアカウントを作成できるモードになっていました。

デスクトップ。
余計なものはありません。

ライセンスはOEM_DM。正規ライセンスですね。

OSはWindows 11 Pro 24H2。

HWiNFO。
メモリはMicronチップで、16GB×8構成。

バランスモードにおけるCPU情報。
TDPが55W、PL1が110W(10秒)、PL2が130W。
モードを変更してもTDPは55Wのままで、PPTとPL1、PL2の値だけが変化します。

GPU情報。
メモリ割り当ては2GBですが、そもそもが共有メモリなので、システムメモリ側にあふれたところで速度は変わらないんですよね。

32コアの暴力。

GPUに96GBを割り当てたらこんな感じ。
代償に、システムメモリが32GBになっています。

ゲームベンチマーク

レビュー機のスペック

レビュー機のスペックは以下の通り。

CPU Ryzen AI Max+ 395
グラフィック AMD Radeon 8060S
メモリ 128GB(16GB×8)
ストレージ 2TB Gen4 SSD

[中量級] Street Fighter 6

2023年6月に発売し、全世界で460万本(2025年3月時点)を売り上げたストリートファイター6。
最高画質となる”HIGHEST/FHD”でも60FPS張り付きで動作。快適にプレイ可能です。

[中量級] FF XIV 黄金の遺産

設定 モード スコア FPS 評価
1920×1080
最高品質
Performance 13627 100.85 fps とても快適
Balance 13356 98.58 fps とても快適
Quiet 11839 88.18 fps とても快適
1920×1080
高品質
Performance 18143 139.46 fps 非常に快適
Balance 17673 135.22 fps 非常に快適
Quiet 15731 119.20 fps とても快適
1920×1080
標準
Performance 19217 147.76 fps 非常に快適
Balance 18493 141.12 fps 非常に快適
Quiet 16289 122.89 fps とても快適
FF XIV 黄金の遺産
RTX 4070 laptop 15960 / 非常に快適
RTX 3080 laptop 15208 / 非常に快適
RTX 3060 14530 / 非常に快適
Ryzen AI Max+ 395 (P) 13627 / とても快適
Ryzen AI Max+ 395 (B) 13356 / とても快適
Ryzen AI Max+ 395 (Q) 11839 / とても快適
Core Ultra 5 125H(16GB×2) 3987 / 設定変更
Ryzen 7 8740HS(16GB×2) 3910 / 設定変更
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 3838 / 設定変更
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 3801 / 設定変更
Ryzen 9 6900HX(8GB×4) 3765 / 設定変更
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 3522 / 設定変更
Core i7-13700H(16GB×2) 2516 / 設定変更
Core i9-12900H(16GB×2) 2447 / 設定変更
Ryzen 5 5700U(8GB×2) 1977 / 設定変更
Ryzen 5 7430U(16GB×2) 1873 / 設定変更
Core i3-1220P(3GB×8) 1428 / 設定変更
Intel Intel N100(16GB×1) 700 / 動作困難

1920×1080(最高品質)での比較

中量級タイトルでは、“FHD/最高品質”でも、パフォーマンスモードで100FPSオーバー。余裕で快適に遊べます。
消費電力削減で静音モードにすると、スコア的には13%減。それでも88FPSなので、モード関係なく遊べますね。

[重量級] FF XV Windowsエディション

設定 モード スコア 評価
1920×1080
高品質
Performance 9427 とても快適
Balance 9508 とても快適
Quiet 8649 快適
1920×1080
標準品質
Performance 13880 非常に快適
Balance 12977 非常に快適
Quiet 12321 非常に快適
1920×1080
軽量品質
Performance 17409 非常に快適
Balance 16826 非常に快適
Quiet 15320 非常に快適
FF XV
RTX 4070 laptop 10286 / とても快適
RTX 3080 laptop 10286 / とても快適
RTX 3060 9480 / とても快適
Ryzen AI Max+ 395 (P) 9427 / とても快適
Ryzen AI Max+ 395 (B) 9508 / とても快適
Ryzen AI Max+ 395 (Q) 8649 / とても快適
RTX 3060 laptop 7685 / 快適
GTX 1060 laptop 4241 / 普通
RTX 1650 laptop 3891 / 普通
Ryzen 9 7940HS(16GB×2) 2959 / やや重い
Ryzen 7 7840U(16GB×4) 2898 / やや快適
Ryzen 7 8740HS(16GB×2) 2733 / やや重い
Core Ultra 5 125H(16GB×2) 2615 / やや重い
Ryzen 9 6900HX(8GB×4) 2518 / やや重い
Ryzen 5 7640HS(16GB×2) 2539 / やや重い
Ryzen 7 6800U(16GB×2) 2420 / 重い
Core i7-13700H(16GB×2) 1676 / 動作困難
Ryzen 5 5700U(8GB×2) 1384 / 動作困難
Core i3-1220P(3GB×8) 951 / 動作困難
Intel Intel N100(16GB×1) 458 / 動作困難

1920×1080(高品質)での比較

重量級タイトルでも何のその。どのモードでも”FHD/高品質”で「とても快適」評価となりました。
PerformanceモードとQuietモードのスコア差は8.3%です。

[重量級] モンスターハンターワイルズ

設定 モード スコア FPS
1920×1080
ウルトラ
フレーム生成
Performance 20850 122.02 fps
Balance 19429 114.07 fps
Quiet 18755 110.05 fps
1920×1080
ウルトラ
Performance 22381 65.54 fps
Balance 20756 61.09 fps
Quiet 19220 56.39 fps

全世界で1070万本を売り上げた(2025年9月時点)、モンスターハンターワイルズ。
ベンチマークではバランスモードでも”FHD/ウルトラ”で60FPSオーバーに。

ベンチマークと本編では全然違うとも言われますが、フレーム生成も活用すれば最低限遊べるラインは超えているんじゃないかと。

生成AI

LLM

Ryzen AI Max+ 395の本領ともいえる、LLM(大規模言語モデル)。
大量のメモリを消費するため、最大96GBをGPUに割り当てられるRyzen AI Max+ 395は、規模の大きいモデルの読み込みが可能です。

…しかし、現状ではAMD環境はバージョンごとの相性があり、がじぇっとりっぷがベンチマークを行ったタイミングでは、定番のgpt-oss-120bのロードに失敗。
あれこれ設定を変えたりしたのですが、ダメでした。

代わりに、gpt-oss-20bの結果。
Vulkanで64.30 トークン/s、ROCmで26.02 トークン/sでした。

画像生成

画像生成では、ちもろぐさんの作成したベンチマークおよびワークフローを利用しています。

参考 【Stable Diffusion】AIイラストにおすすめなグラボをガチで検証【GPU別の生成速度】:ちもろぐ

Confi UIおよびライブラリのバージョン。
なお、ベンチマークはBalanceモードで行っています。

伝統的なStable Diffusionの定番ベンチマーク、ハローアスカベンチマーク(SDS1.5、512×512を10枚)は、29.77秒。
おおむね、RTX 2060とRX 9070の間くらいです。

神里綾華ベンチマーク(SDXL、832×1216、1枚と10枚)では1枚の生成に18.16秒、10枚並列で162.89秒。
おおむね、RTX 2060 SUPERとRTX 2060の間です。

神里綾華(ControlNet)ベンチマーク(SDXL、832×1216、5枚)では109.73秒。
これもRTX 2060 SUPERとRTX 2060の間です。

高解像度のヘルタ(Hires.Fix)ベンチマーク(SDXL、1664×2432、1枚)では103.00秒。
VRAM量がモノを言う領域となり、VRAM 8GBのGPUがランクを落としています。
RTX 2060 SUPER(8GB)を超え、RTX 2070 SUPER(8GB)と同等程度となりましたが、メモリの多いRTX 2060(12GB)には及ばず。

更にVRAMを要求されるうえ、ちもろぐさんのベンチではRadeon系全滅だったヘルタ4K(Hires.Fix)ベンチマーク(SDXL、3840×2160、1枚)は、なぜか232.95秒で完走。
RTX 3060 Tiが近い秒数となっています。

最後にプロンプトを話し言葉で書け、文字の描写にも強いQwen Image Q3ベンチマーク(Qwen、832×1216、1枚)。これは73.39秒でした。
近いのはRTX 2080 TiやRTX 3050。

全体としては、画像生成AIのWindows向け最適化が進んでいないAMD環境であることと、メモリ帯域(256GB/s)がネックとなり、ゲームベンチマークほどには高い性能を出せていない、という結論になります。

消費電力・稼働時間・騒音・温度

消費電力

モード Quiet Balance Performance
アイドル時 7.1~8.5W
スリープ時 2.3~2.5W
CINEBENCH(S) 35.6~38.2W 35.5~37.0W 34.4~40.7W
CINEBENCH(M) 143W 167W 206W
FF14ベンチ時 76~93W 124~150W 97~197W
最大 148W 173W 212W

消費電力はモードごとで思った以上に差がありました。
クワイエットモードとパフォーマンスモードでは、ほぼ3割の差ですね。

ベンチマークのスコア差が8~16%であることを考えると、150Wにも届かないクワイエットモードは高いワットパフォーマンスを示していることになります。

まぁ、パフォーマンスモードでも、ハイエンドCPUに匹敵するスコアをたたき出しておきながら200Wちょいなので、へたなデスクトップ機よりもはるかに高いワットパフォーマンスなんですけどね。

また、アイドル・スリープはどのモードも変わらない程度というか、ここだけ見たらミニPCらしい低消費電力です。

騒音

モード Quiet Balance Performance
電源オフ 35.0dB
アイドル 正面:37.0dB、側面:37.8dB
FF14 正面:37.8dB
側面:39.1dB
正面:45.3dB
側面:48.1dB
正面:53.4dB
側面:55.8dB
最大 37.3dB
→36.1dB
47.3dB
→43.3dB
57.2dB
→54.7dB
最大(側面) 39.1dB
→37.7dB
50.3dB
→46.1dB
59.8dB
→55.8dB

騒音レベル[dB] 音の大きさのめやす 自室内の聞き騒音
うるさい 70 掃除機
騒々しい街頭
非常にうるさい
60 普通の会話・チャイム
時速40キロの自動車の内部
非常に大きく聞こえうるさい
声を大きくすれば会話ができる
普通 50 エアコンの室外機
静かな事務所
大きく聞こえる
通常の会話は可能
40 深夜の市内
図書館
多少大きく聞こえる
通常の会話は十分に可能
静か 30 ささやき声
深夜の郊外
非常に小さく聞こえる
20 ささやき
木の葉のふれあう音
ほとんど聞こえない

FF14は最も高負荷となる戦闘シーンでの騒音値、最大時は瞬間的な音量と、高負荷状態で安定した状態の音量を併記。

「MS-S1 Max」はデュアルファンと電源ファン、計3つのファンを持っています。
デュアルファンは側面吸気であり、側面に大きな吸気口が開いている関係上、背面よりも側面の方が音が大きくなるため、正面と側面で計測しました。

音としては掃除機とドライヤーを足して割ったような音です。不快とまではいきませんが、結構気になります。

ハイパフォーマンスだけあって、音はうるさめ。パフォーマンスモードだと瞬間的に60dB弱まで達することも。ドライヤーの”弱”くらいの音量です。
50dBを超えるくらいからチリチリパチパチという異音(おそらくはファンの軸音)が混ざり始め、「長時間やるとファンが死ぬだろうなぁ」と予感させます。

一方でクワイエットモードだと40dBを超えるシーンはなく、比較的静かです。
ただ無音には程遠く、アイドル時に軽くファンが回るだけでも、静音性の高いミニPCに負荷をかけた時くらいの音が出ます
卓上サイズではありますが、できればデスクトップ機のように机下に置いておきたいくらいにはうるさめです。

ファンの設定については、UEFIからマニュアルモードで調整可能。
ファンが停止する温度、ファンが回り始める温度、フルスピードになる温度、回り始めた時の回転数(最大回転数に対するパーセンテージ)などが設定できます。
といっても、最低回転数(多分15付近)以下に設定した場合は無視されます。

サイレントモードで温度を高めに設定(50℃で開始、40℃で停止くらい)しておくと、アイドル時や瞬間的な負荷時にファンが回ることがなくなり、快適性が多少向上します。
コントロールモードもあるようですが、詳細は不明。

温度

「MS-S1 Max」の最大ジャンクション温度は100℃、HTC温度制限は115.5℃、サーマルトリップ制限は125.0℃。

温度はHWMonitorとHWiNFO、モードはBalanceで測定。
あれやこれやとベンチマークを多重起動したりして何とか出たのが最大75.8度。かなり余裕があります。

まとめ

「MS-S1 Max」の価格は記事執筆時点で、公式サイトで487,999円Amazonで478,999円
元は35万円程度でしたが、128GBものメモリを搭載していることが仇となり、メモリ価格高騰の波をもろに受けています。おそらく今後も値上げされるでしょう。

正直この価格だと気軽におすすめはできません。
卓上サイズにハイエンドデスクトップ並みの性能は、2025年のミニPCの中では間違いなく最高峰と言えますし、拡張性も十分。
高い買い物ではありましたが、後悔はしていないと断言できるくらいには、満足しています

本当、発売のタイミングがなぁ…

LLMはやらないって人は、Core Ultra 9 285HX/275HX(PassMark:58,000/56,000)で、RTX 5060(ロープロファイル版)まで搭載できる「MS-02 Ultra」の方が、バランスが取れていてかつ「MS-S1 Max」より安価に購入できます。
いやほんと、「MS-02 Ultra」の登場で、「MS-S1 Max」はLLMしか取り柄がなくなったからね…

関連リンク

付録

ベンチマーク結果一覧

メーカー MINISFORUM
モデル名 MS-S1 Max
CPU Ryzen AI Max+395
GPU RX8060S
メモリ 16GB LPDDR5x-8000×8
ストレージ 2TB Gen4
モード Quiet Balance Performance
PassMark 9 Total 7402.8 7756.4 7664.9
CPU Single 4480 4615 4485
CPU Multi 52096.9 55416.5 55411.7
2D 1258.9 1247.7 1257.5
3D 21492.9 19141.6 22967.8
Memory 1786.9 1841.2 1780.9
Disk 14908.8 34876.7 30242.2
PassMark 11 Total 11572 11879.8 11625.1
CPU Single 4353 4357 4348
CPU Multi 57424.7 61916.8 63064.1
2D 1210.1 1165 1196.1
3D 21611.6 21547.4 24050.2
Memory 2482.1 2549.5 2492
Disk 44745 44398.1 36941.3
3DMark TimeSpy 10781 11346 11687
Graphics 10770 11411 11815
CPU 10850 10993 11015
FireStrike 25430 26929 28161
Graphics 28834 30415 31519
Phisics 32969 33873 34438
Combined 11413 12427 13589
NightRaid 64733 70804 72989
Grapihics 110607 131846 141212
CPU 19322 19540 19528
WildLife 66547 71980 78979
Graphics 398.49 fps 431.02 fps 472.93 fps
SteelNomad 2102 2135 2194
Graphics 21.03 fps 21.35 fps 21.95 fps
SteelNomadLight 10483 11042 11362
Graphics 77.66 fps 81.80 fps 84.16 fps
CINEBENCH R15 OpenGL 365.49 fps 375.76 fps 377.86fps
CPU(M) 5143 cb 5676 cb 6004 cb
CPU(S) 317 cb 319 cb 319 cb
CINEBENCH R20 CPU(M) 12780 pts 14186 pts 15243 pts
CPU(S) 798 pts 805 pts 800 pts
CINEBENCH R23 CPU(M) 32658 pts 36493 pts 38959 pts
CPU(S) 2041 pts 2049 pts 2042 pts
CINEBENCH 2024 CPU(M) 1832 pts 1923 pts
CPU(S) 113 pts 115 pts
CrystalMark Mark 2760733 2483312 278890
ALU 896428 753701 773217
FPU 391324 252465 374305
MEM 694750 583594 772591
HDD 95101 90107 94409
GDI 29727 31663 30519
D2D 7050 7406 7177
OGL 736353 764376 736672
CrystalMark Retro All 32282 35451 34223
CPU-Single 16329 16395 16370
CPU-Multi 263766 296474 315661
2D-text 12724 12029 11885
2D-square 20452 20429 19740
2D-circle 16682 20055 19690
2D-image 19405 23277 22609
3D-scene1 84157 111988 83972
3D-scene2 76399 103425 83758
3D-scene1-CPU 20503 24300 20503
3D-scene2-CPU 21870 29524 24603
CrystalMark Retro2 All 31989 34401 33647
CPU-Single 16281 16382 16353
CPU-Multi 266595 292485 314605
2D-text 13116 11189 13146
2D-square 20386 20252 20448
2D-circle 16586 20086 16714
2D-image 19800 23104 19792
3D-scene1 100 99 100
3D-scene2 100 99 100
3D-scene1-CPU 82202 102162 85105
3D-scene2-CPU 72967 93836 80859
GeekBench5 Single 2248 2248 2235
Multi 22040 23077 23468
OpenCL 126587 114006 122903
OpenCL(dGPU)
GeekBench6 Single 2929 2941 2887
Multi 19472 19807 19826
OpenCL 98852 90935 97394
OpenCL(dGPU)
PCMark ALL 8654 8685 8780
Essensial 10726 10688 10782
Productivity 10294 10166 10301
DigitalContent 15933 16364 16539
VR Mark 14589 15383
DQ(DX9) 1920・最高 24086
すごく快適
24217
すごく快適
23957
すごく快適
1280・標準 23688
すごく快適
23564
すごく快適
23543
すごく快適
FF XIV(DX11)
暁月の終焉
1920・最高 16093
非常に快適
116.86 fps
17107
非常に快適
126.39 fps
17700
非常に快適
132.09 fps
1920・高 17017
非常に快適
126.38 fps
19280
非常に快適
147.51 fps
20047
非常に快適
154.61 fps
1920・標準 19430
非常に快適
146.60 fps
22030
非常に快適
170.59 fps
22651
非常に快適
175.78 fps
1280・高 21452
非常に快適
165.10 fps
23543
非常に快適
182.28 fps
22937
非常に快適
177.57 fps
1280・標準 22985
非常に快適
177.82 fps
25136
非常に快適
195.39 fps
23880
非常に快適
184.75 fps
FF XIV(DX11)
黄金の遺産
1920・最高 11839
とても快適
88.18 fps
13356
とても快適
98.58 fps
13627
とても快適
100.85 fps
1920・高 15731
とても快適
119.20 fps
17673
非常に快適
135.22 fps
18143
非常に快適
139.46 fps
1920・標準 16289
とても快適
122.89 fps
18493
非常に快適
141.12 fps
19217
非常に快適
147.76 fps
1280・高 20976
とても快適
165.94 fps
24346
非常に快適
196.47 fps
24564
非常に快適
fps
1280・標準 21956
とても快適
173.59 fps
25193
非常に快適
202.87 fps
25981
非常に快適
fps
FF XV(DX11) 1920・高 8649
快適
9508
とても快適
9427
とても快適
1920・標準 12321
非常に快適
12977
非常に快適
13880
非常に快適
1920・軽量 15320
非常に快適
16826
非常に快適
17409
非常に快適
1280・標準 16315
非常に快適
18259
非常に快適
17839
非常に快適
1280・軽量 19385
非常に快適
20675
非常に快適
20518
非常に快適
ブラウザ jetstream2 481.501 469.099 472.121
BaseMark 3143 2503 3204
WebXPRT4 358 364 355
MotionMark 1643.08 4443.78 1641.01
SpeedMeter2.0 629 641 620
SpeedMeter3.0 38 35.4 37
Octane 115104 114542 126036
Octane Multi 1255144 1281681 1243312

ベンチマーク結果画像

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