AMD版NUCが作れそうなTDP35Wの「Ryzen 5 2400GE, Ryzen 3 2200GE」がAMDのサイトに登場

AMDのサイトに“Raven Ridge”世代の省電力APU(GPU付きCPU)の「Ryzen 5 2400GE」と「Ryzen 3 2200GE」が登場しました。

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スペック

比較として、すでに発売されている「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」を併記しています。

プロセッサーナンバー Passmark コア数(スレッド数) 標準クロック 最大クロック L3キャッシュ 内蔵グラフィック SP数 GPUクロック CU数 TDP
Ryzen 5 2400G 9407 4 (8) 3.6 GHz 3.9 GHz 4MB Radeon™ Vega 11 704SP 1250MHz 11 65W
Ryzen 5 2400GE 3.2 GHz 3.8 GHz 35W
Ryzen 3 2200G 7178 4 (4) 3.5 GHz 3.7 GHz Radeon™ Vega 8 512SP 1100MHz 8 65W
Ryzen 3 2200GE 3.2 GHz 3.6 GHz 35W

特徴

公式サイトに記載されている「Ryzen 5 2400GE」「Ryzen 3 2200GE」のローンチ日は、2018年4月19日で、これは第2世代Ryzenの発売日と同じになります。

ただし、第2世代Ryzenは12nmプロセスを採用しているのに対し、「Ryzen 5 2400GE」「Ryzen 3 2200GE」は14nm+プロセスとなります。

スペック表を見れば分かりますが、「Ryzen 5 2400GE」「Ryzen 3 2200GE」は、「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」からCPUのクロック数のみを落とし、GPU部分はそのままとなっています。
あと、記載はしていませんが、「Ryzen 5 2400GE」「Ryzen 3 2200GE」はCPUクーラーが付属しません。

あれこれ調べてみたのですが、大幅にTDPを下げることができた要因については分かりませんでした。
クロック数がちょっと下がったくらいじゃこんなにガッツリ下げられないですしね…

ただ、推測はできます。

実のところ、「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」はcTPD(Configurable TDP)、つまりTPDを設定可能で、35W、45W、65Wの3つのモードがあります。

35Wに設定すると、フルロード時でも消費電力がきっちり30W下がるようです。それでいて性能低下は1割にも満たないため、ワットパフォーマンスが高いと評判でした。

内部でどのように処理しているのか言及しているサイトがあまりないのですが、動作電圧と動作クロックの調整が主な所と思われます。
2400Gの場合、通常だと1.1V前後で動作しているようです。1.1V/60Aといったところでしょうか。
低電圧動作は0.5V台まで(動作クロックは低いですが)動作報告がありますので、もう少し緩くして、0.7V/50Aとしたら、乱暴な計算ですが35Wになります。

なので、今回登場した「Ryzen 5 2400GE」「Ryzen 3 2200GE」は、「Ryzen 5 2400G」「Ryzen 3 2200G」の低電圧版で、TDP35Wに固定し、TDP35Wに合わせた排熱設計でも余裕を持たせるために若干クロックを落としたもの、ではないかと思われます。
Intelでも低電圧版CPUというのはよく出していましたし。

ただ、がじぇっとりっぷは業界の中の人というわけでもなく、推測に推測を重ねたけの考察となってしまうため、合っているかは分かりませんが。
教えて中の人!

まとめ

「Ryzen 5 2400GE」「Ryzen 3 2200GE」は純粋に、低消費電力版Ryzen APUと見ることができそうです。
そして、低消費電力CPU(APU)といえば、がじぇっとりっぷ的に気になるのがミニPCへの搭載です。

先日発表されたCoffee Lake-U(仮)のTDPが28Wと近い水準です。
実際、現行世代のNUCでは同じTDP28WのCore i7-7567U(Iris Plus Graphics 650)搭載モデルが存在します。

ならば、TDP35Wでもギリギリいけるんじゃないかなぁと。

Ryzen 5 2400GのRadeon Vega11とCore i7-7567UのIris Plus Graphics 650を比較すると、1.5倍〜2倍のスコア(3DMark値)を付けています。
「Ryzen 5 2400GE」とCoffee Lake-Uだと差は縮まるでしょうが、それでもTDPの差以上に大きな差がつくんじゃないかと思うのですよ。

さすがにライバルのIntelから発売されることはありませんが、ゲーミングミニPCのをはじめ、挑戦的なミニPCを出し続けているZOTACあたりなら可能性がありそうじゃないですか?
あとはさっさとThunderbolt3がライセンスフリーとなってRyzen系で搭載されるようになれば完璧なのですが…

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