がじぇっとりっぷは昨年からLogicoolのハイエンドキーボードのひとつ「MX Keys Mini」を使用しています。
多少使い込んでからレビューしようと思いながら半年以上が過ぎたころ、問題が発生しまして。
まぁタイトルで出オチなんですが、その顛末まで語っていきたいと思います。
Logicool MX Keys Mini
GoodPoint
✔ とにかく打ちやすい
✔ どっしりとした安定感
✔ バッテリーがかなり持つ
BadPoint
✖ ファンクションキーが少ない
✖ 切り替えが微妙
購入までの経緯
がじぇっとりっぷは「MX Keys Mini」以前はノートPCのキーボードをそのまま使用していました。
というか、完全にノートPCでの作業だったのでそれで問題はなかったんです。
ところがさすがにFHDでは画面が狭いということで2021年10月に外部ディスプレイとして24インチQHD(2560×1440)なLG「24QP-750B」を導入。ノートのキーボードだと作業がしにくいということで、外付けキーボードとして「MX Keys Mini」を購入したという経緯になります。
使用感
「MX Keys Mini」のキーは、碁石にでも触れているような、つるっとしていながら吸いつくような触り心地で、指を乗せているだけでもすごく気持ちがいいです。
一方でノートよりやや深めなストローク、重めの打鍵感に最初は戸惑い。
メカニカルキーボードくらいにストロークが深くて、ッターン!と打てるなら別物だと認識して気にならなかったんでしょうけど。
中途半端にノートのキーボードに近いから、どうしても頭の中で比較してしまうんでしょうね。
触り心地はいいのに打ちにくい、高かったのに馴染めないかもとしばらくは絶望しながら使っていました。
慣れてきたのは半月くらい使いこんでから。
その頃になると逆にノートのキーボードの方が、ストロークが浅くて打鍵感が薄いなぁと感じるように。
そこまで馴染んで初めて、触ってよし、打ってよしの良キーボードであると認識できました。
バッテリーについて
「MX Keys Mini」のバッテリー容量は非公開。
仕様上ではバックライトオンで10日、オフだと約5か月(週5日、一日8時間使用時)とされています。
がじぇっとりっぷはバックライトオフで使っていますが、半年で2回か3回しか充電した記憶がないので、十分に持つ方だと言えそうです。
ちなみに「FMV Mobile Keyboard」は2週間に一回です。
不満点
「MX Keys Mini」は基本的に使い心地のいいキーボードなのですが、不満点も少なからずあります。
その一つが、ファンクションキーです。
富士通の「FMV Mobile Keyboard」やELECOMの「TK-FBP083」と比較すれば分かりますが、ファンクションキーを大きくとっている代わりに、キー数が少なくなっています(最近はキー数少なめも増えているようですが…)
この結果、F10(英字変換)の位置がほかのキーボードより右になるので、F9を押し間違えることが多発します。全角はイラっとします。
また、プリントスクリーン(Prt Sc)キーがなく、Fn+F8でWindowsのSnipping Toolを呼び出す形になっています。
代用はできるものの、多機能化された結果手間が増えているので、スクリーンショットを多用する身としては結構煩わしかったりします。
次にバックライト。
どうにもバックライトの状態(設定)は保存されないようで、電源オンオフでデフォルト状態(点灯)に戻ります。
接続がおかしいときはとりあえず電源オンオフを試しますが、毎回ライトを消すのは手間です。
最後はマルチ接続です。
がじぇっとりっぷはファンクションロック(Fn+ESC)でマルチメディアキーではなくF1~F10キーとして使えるようにしています。
この状況だとマルチ接続の切り替えはFn+F2またはFn+F3になるのですが、なぜか1番目だけFn+F1ではなく、F1のみでの切り替えとなります。
統一されていないせいで、微妙に使いにくい上、2番目3番目を使っているときにESCキーの押しミスで1番目に戻ってしまい、入力を見失うことが時々発生します。
外観
外箱です。
ロジクールはライトグリーンな箱が多い中、プレミアム感のある黒を使っています。
開けたらキーボードはラッピングペーパーに包まれていました。
ここもビニールとか不織布に比べて高級感があります。
パッケージ全体。
本体、USBケーブル、紙類とシンプル。
USBケーブルはType-A to Type-C。
中華デバイスに付属するケーブルのような安っぽさはありません。
キー配列はJIS配列準拠。
とはいえコンパクトさとキーサイズの確保優先で、前述の通り機能キーが少なめです。
キーピッチは19mm。
背面は充電ポートと電源のみ。
充電中はLEDが点滅します。
底面です。
電池式のキーボードのように高さが作られています。
キーボードを置くと真ん中が浮くことになりますが、剛性は十分確保されていて、たわむことはありません。
重量は500gでした。
キーの故障
たまたま不良個体に当たったのか、キーボードを半年くらい使っていると、違和感というか、時々Enterキーがはまって戻らなくなることが発生するように。
全く反応しないというわけでもないので、使いにくいなぁと思いながら仕様を続けていると状況は悪化、ついにはまともに打てなくなる事態に。
こんな感じで斜めっています。
横から見ると、こう。
正常時(上)と比較すると、違いは一目瞭然です。
サポートに問い合わせてみた
というわけで、修理に出すべくサポートに問い合わせ。
まずは製品登録をしておきます。
なお、シリアルナンバーは箱と本体で異なっており、登録するのは本体側の番号です。
ロジクールのサポートはマイページ右下のチャットか、電話。メール問い合わせはないようです。
また、購入先にかかわらず、サポートは一括しています。
チャットは自動応答との対話で進める形ですが、最終的には担当者と交代する…はずが担当が割り当てられる前にタイムアウト。結局電話で問い合わせました。(※チャットログは製品登録時のメールアドレス宛に送られてきました)
チャットの時点でチケット番号が発行されていたようで、電話越しにチケットを統合してもらったりと二度手間をさせてしまったので、故障時は素直に電話した方が良さそうです。
で、メールが届くので、住所等を記入して返信。
…修理じゃなくて交換品が届くの!?
しかも廃棄は自前!?
…いちいち送ってもらって修理して~ってやるより手っ取り早いんでしょうけど、悪用できそうだなぁと心配しつつ、数日後に詫びキーボードが到着。
二台に増えました。いや、一台は使えないんですけど。
まとめ
それなりに高額だけなあって、慣れてしまえば「MX Keys Mini」は使っていて気持ちのいいキーボードです。
サポートの詫びキーボードは意外でしたが、デバイスが手元にない期間を作らないこと、検品やチェック・修理といった工程にかかるコストよりさっさと製品を送った方が安くつくだろうことなどを考えると、非常に合理的です。
1万円オーバーとキーボードに使う金額としては高めですが、サポートも丁寧でしたし、それだけの価値はあると思います。
おまけ
廃棄前に壊れたキーボードのキーを外してみました。
キーを支える部分と、パンタグラフ(シザークリップ)が外れています。
左が正常品。
右はシザークリップの軸が折れています。
なので上の画像でばらけていたんですね。
掃除して、はめなおし。
見た目には治ったように見えますが、軸折れパンタグラフではキーを支えきれず、ダメでした。
シザークリップを交換すれば治せそうですが、文字キー用はAliExpressにありましたが、エンターキー用は見当たらず。
3Dプリンタでも持ち出せば話は別でしょうが、現状修理も無理そうです。
コメント
ロジクールのサポートは神です
半年間使用したG-PKB-001LNを水没させてしまい、チャタリングが発生してしまうようになり、諦めて新しいのを買って、壊れた方は友達にあげたのですがダメ元で友達がサポートに電話したらまさかのG-PKB-002LNの新品を送ってきてくれました。もちろん壊れた方もくれました。
あげると言った手前返してもらうわけにもいかず、悔しい思いをした記憶です…。
Windowsのスクリーンショットであれば、[Win]+[Shift]+Sが便利だったりします。ご参考まで。
コメントありがとうございます。
「MX Keys Mini」でのFn+F8が[Win]+[Shift]+Sと同等(Snipping Tool呼び出し)なのです。
[Prt Sc]キーを多用してきた身としては、Alt+[Prt Sc]なら一発で済んでいたものが、キーを押して、マウスに持ち替えてモード選択して、ウィンドウを選択して…っていう、手順を踏む必要があって煩わしくなったねっていう話です。
接続が悪くて電源オンオフしたことはないですね〜
グラファイトがすでに2台目ですがキートップの塗装剥げませんか?
白は剥げにくいとかあるんですかね?
2000円もしないようなキーボードを何年も使ってても塗装剥げしたことがなかったので3か月くらいでスケルトンキーみたくなってたのはなんか溶かすほどの熱いものをこぼしたのかとビックリしたほどです。
コメントありがとうございます。
今のところキートップは全部きれいに残っていますね。
接続についてはメイン機を変更したら安定したので、PC側の問題だったようです。