CPUもGPUも強い。MINISFORUM「Neptune HX90G」はRyzen 9 5900HX+RX 6600Mで10.5万円から

PC

2022年9月17日、MINISFORUM(中国BESSTAR TECH LIMITED)はRyzen 9 5900HXにRadeon RX 6600Mを搭載したミニPC「Neptune HX90G」の予約を開始しました。

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スペック

■ Neptune HX90G
CPURyzen 9 5900HX
GPURadeon RX 6600M (8GB)
メモリ0~64GB DDR4-3200
ストレージ0~512GB NVMe SSD
インターフェースUSB Type-C(Gen1)×1
USB 3.2 Gen2×3
USB 3.2 Gen1×1
HDMI 2.0×2
DisplayPort×2
2.5GbE 有線LAN
オーディオジャック
wi-fiM.2 2230スロット
サイズ205×203×69.3mm

特徴

「HX90G」は2022年5月に発表されたミニPCです。型番的には「HX90」のdGPU搭載モデルという扱いでしょうか。

当時はRyzen 9 5900HX+RX 6650Mとされていましたが、製品ページではRyzen 9 5900HX+RX 6600Mとなっています。しかし、一部にRX 6650Mの表記が残っているんですよね…

MINISFORUMでは「NUCXI5/I7」に次ぐdGPU内蔵ミニPCの第2弾で、今回はオールAMDとなります。

めっちゃ薄い!MINISFORUM「NUCXI5/I7」は11万円台からのRTX 3060/3070搭載スリムデスクトップ

CPUとGPU

前述の通り、「HX90G」のCPUとGPUはRyzen 9 5900HXとRadeon RX 6600Mです。

Ryzenは6000シリーズが出ていますが、CPU部分は大きく変わらず、一割弱の性能差にとどまります。

CPUPassMark(Multi)
Core i9-12900H(14C/20T)29049
Ryzen 9 6900HX(8C/16T)25004
Ryzen 7 6800H(8C/16T)23503
Core i9-11980HK(8C/16T)23463
Ryzen 9 5900HX(8C/16T)23014
M1 Pro(10C/10T)22060
Core i5-12500H(12C/16T)21617
Ryzen 7 5800H(8C/16T)21349
Ryzen 7 6800U(8C/16T)20903
Ryzen 7 4800H(8C/16T)18947
Ryzen 7 5800U(8C/16T)18821
Core i5-12450H(8C/12T)18375
Core i5-1240P(12C/16T)17243
Core i7-1260P(12C/16T)17127
Core i9-10980HK(8C/16T)16075
Ryzen 7 4700U(8C/8T)13581
Ryzen 5 5500U(6C/12T)13166
Core i7-1260U(10C/12T)12701
Core i7-11370H(4C/8T)11937
Core i3-1215U(6C/8T)11618
Ryzen 5 4500U(6C/6T)11058
Core i5-1235U(10C/12T)10526
Core i7-1165G7(4C/8T)10487
Core i5-1135G7(4C/8T)10058
GPUFireStrike(Graphics)
Radeon RX 6600M23121
RTX 2080 Max-Q20862
RTX 3060 Mobile20103
Radeon RX 5600M18694
RTX 2070 Max-Q17980
RTX 2060 Max-Q15191
Radeon RX 6500M13865
GTX 1660Ti Max-Q13346
Radeon RX 5500M12659
RTX 3050 Mobile12001
GTX 1060 Max-Q10765
VR Readyの壁
GTX 1650 Max-Q7785
GTX 1050 Max-Q7285
Ryzen 7 6800U6659
Core i7-1260P5430
GeForce MX450(30.5W)5388
Core i7-1165G75149
Ryzen 5 6600U4832
Core i5-1135G73800
Ryzen 7 5700U3506
Ryzen 7 4700U3132
Ryzen 5 4500U2859
Core i3-1115G42340

モバイル向けCPU&GPUなのでモバイル向けとの比較ですが、計算処理もグラフィックも高いスコアを誇っています。

デスクトップ向けと比較した場合、GeForce RTX 3060のスコアは22240なので、デスクトップ向けGPUと比較してもやや上回っています。
RX 6600Mのメモリは8GB。デスクトップ向けRTX 3060はメモリ12GB、モバイル向けRTX 3060はメモリ6GBなので、メモリ量がものをいう4K解像度でのゲームなどになると、おそらくはデスクトップ向けRTX 3060とモバイル向けRTX 3060の間くらいになるでしょう。

まぁ、コンパクトなミニPCでこれだけのスコアを出せるのであれば十分と言えます。

メモリとストレージ

メモリはSO-DIMM DDR4-3200×2(最大64GB)、ストレージはM.2スロット×2(PCIe Gen4+PCIe Gen3)です。
基本はベアボーン(メモリ・・ストレージなし)で、メモリ・ストレージ込みのモデルも用意されていて、ストレージは512GB固定、メモリは16GB ~64GBまで選択できます。

その他

無線LANについてはM.2 2230スロットが用意されているものの、それ以上の記載がないので標準では搭載されていない可能性があります。
まぁ、先日Wi-fi 6Eが解禁されたので、対応するカードを選べると考えてもいいんじゃないでしょうか。
有線LANは2.5GbE。残念ながらシングルLANです。

電源は4ピンのジャックです。アダプタの大きさからもおそらくは150~180Wクラスと思われます。

外観

全体です。
前面・背面には通気口はなく、サイド方向がスカスカになっています。通気口から見えるヒートシンクがでかいですね。
底面側も通気口がなくて、ファンの吸気口が天面に開いています。

このような構造になっているのは、スタンドを使用すること前提で設計されているからでしょう。
この場合は側面吸気になりますが、排気口が上下になります。

インターフェースです。
映像出力はHDMI 2.0×2、DisplayPort(おそらくは1.2)×2で、4K/60Hzでクアッドディスプレイが可能です。

HDMI2.0だと4K解像度でのゲーミングには微妙ですが、2.5K/120Hz表示は可能です。
というか、RX 6600Mの性能からしても、重量級ゲームで4Kプレイは設定次第で60fps出るかどうかといったところなので、実際のところは性能に見合った出力であると言えます。

内部イメージです。
上の展開図でも触れましたが、筐体内の半分くらいを占める巨大なヒートシンクがすごいですね。ヒートパイプが6本もあります。
メモリやストレージはボードの裏側に集められていて、メンテナンス性が確保されています。
風が回りそうにないですが、M.2 SSDの発熱はあまり考慮されていなさそうなので、増設する場合は低発熱モデルを選んだほうがよさそうです。

また、記載されていませんが2.5インチベイが一台分あります。

サイズはミニPCとしては大柄な20.3×20.5cm、厚さもやや厚めの6.93cmです。
容量換算だと約2.9Lですね。

パッケージです。
電源アダプタ、でかいですね…

まとめ

「HX90G」の価格はベアボーンで105,504円64GB+512GBで145,592円です。
意外なことに市販のメモリ・ストレージで増設した場合とあまり変わらない価格設定です。ベアボーンだとOSライセンスがないので、メモリ・ストレージ付きの方がOSライセンス分(しかもWindows 11 Pro!)くらいお得っぽいです。

「NUCXI5/I7」とは違ってスリムではないものの、パワフルさでは十分ですし、映像出力の数も2倍。
トータルの使い勝手としては「HX90G」の方が上かなぁと。

出荷予定は11月中旬。ちょっと遠いですが待てるのであればなかなかよさげな一台と言えそうです。

関連リンク

Minisforum Neptune HX90G:MINISFORUM

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